エターナル

夢幻

文字の大きさ
6 / 22

エターナル6

しおりを挟む
 叩きつけられたように落ちてきたのは、僕の作りかけの飛行機のプラモデルだった。限定の
プラモデルは並んで買った物で、空でミグに追突されて落下したかのようになっていた

なっ!!と思うと同時に、姉さんに顔を向けた
「プラモデルは、限定でもうないかも知れないんだよ。酷いよ、姉さんのはワザとじゃないか。僕は、ワザとやってないよ」

「ランドルフ、姉さんのした事はワザとで酷いが、君は姉さんに謝ってもいないし、悪い事をしたと言う気持ちもないように見える。便箋へのお詫びの提案もしていない」父さんが、そこでため息を一つついて、続けた
「ランドルフ、姉さんの便箋は限定ではないが、もうないかも知れないし、探しまわって手に入れた物だ。
プラモデルも便箋も、手に入れるのに時間を使っているね。君は、今から探して今日用意する事もできない。姉さんは度々キャラクター物の使用は、怒っていたよね。一回大喧嘩もしている。父さんは言い渡したよね、姉さんの物はって」


僕と母さんは、姉さんと父さん2人に同時にしゃべっていた

「便箋だからいいと思ったんだ。何枚もあるし」

「でもね、そこは二人だけの姉弟なんだから、思いやりを持って、優しく考えて許して上げるべきなの。お姉ちゃんは、優しさがない。お手紙くらい、他の便箋で済む事」

「本当にわかってない、お母さんは!!」
姉さんが、凄い勢いで階段を降りてきて、途中階段から飛び降り、母さんの前に立ち、父さんが母さんに掴みかかろうとした姉さんを止めた

「母さん、この場合は違う。ランドルフが不用意過ぎる。キャラ物だ。考えを働かせていい。十分頭の働く年齢だ。自分の部屋に行けばよかったんだよ」

「そんなに大事なキャラ物なんてわかんないよ」言ってから、少々屁理屈だなと思った

「ランドルフ、自分の趣味の物を勝手に触られて嬉しいか、どうしてそう言う所がわからないのか。もう、わからない年齢ではないだろう」
姉さんが僕に向かって突進しそうなのを、お父さんが止めていた。お父さんの体は大木のような体型でがっしりしてるのに、姉さんのあがきは凄い。父さんは猪を抑えているようw、姉さんの形相のせいだろうか

「ジェニー、母さんとランドルフには話をする。だが、プラモデルを階段から落とすのはと思う。今度、話をしよう」

「ナニ言ってるの?ランドルフは、言葉だけで私にまだ何も弁償したことなんてない!弁償した事ないから、気持ちが痛くなった事もない、大喧嘩した後も言われても治らないのよ。ランドルフは、私の物を壊しても買いなおして弁償した事なんて一回もない。お金を使った事なんてない。言葉だけ、ごめんなさいだけ。身を斬った事なんて、一度もない。私は、その都度買い直したり、探し回ったりして…. 本当にお母さんは」

姉さんは、僕も母さんも睨みつけた
父さんに抑えられていて、身動きができないでいた

「あのね、あなた達2人は姉と弟で家族なの。家族の間でね、お金で解決と言うのはね、するべきではないの。気持ちを切り替えればいいの。まして自分より四つも下の相手にお金を使わせると言うのは」

父さんが言い放った
「母さん、そこが問題なんだよ」

「母さんは、私に優しさ優しさって言うけど、ランドルフに優しさがあったら、キャラ物の便箋使わなかったはず!!ねえ、ランドルフの不用意って、優しさがないんじゃない」姉さんは僕を睨み、顔を母さんに戻した
「優しさがあったら、お母さんもお父さんもランドルフが壊した物無くした物、買って私に渡してくれたはずよね。ランドルフにお金使わせたくないなら!家族間でお金?あんた達に優しさあったら、代わりに弁償してくれたんじゃないの!それもなかったじゃない。無くされた者が、壊された物が、ただの馬鹿じゃない。再度買い直して迄手に入れたのよ私は。壊した奴は、なんのお咎めもなし?なんの罰も受けないの?ごめんなさいだけ?!オカシイと思わないの!」

「弟をヤツなんて言わないの」

姉さんは、父さんの膝下を蹴り内掛けし、背負い投げをした
ギョっとした
ダーンと烈しい音と共に、僕も母さんも一瞬、何見てるんだろうと思った
母さんも思ったに決まってる
姉さんは16歳で、僕と4つ違い
その歳よりは少し細身で日本の剣道を習っている、けど柔道ではない。どこでと思う間もなく、姉さんは母さんの腹に一発入れ、母さんは吹き飛び、ぐったりした母さんに
腹に一発は、ボクシングのスタイルだ

「ランドルフに優しさ仕込め、クソババァ。私にできるようになれの、問題じゃない」と言い放った

「ジェニー、父さんとゆっくり話をしよう、明日。明後日がいいか、明日はお誕生会の日だ。それで母さんをぶちのめして気分はいいかい」
父さんは、痛そうだったけ。そこ迄でもなかったようだ。ゆっくり立ち上がっていた

「全然、足りない!蹴り飛ばしたいのを我慢してるわ」姉さんの鼻息は荒い。父さんは、ふーっと肩を落とす

「ジェニー便箋だが、今から車を出す。デパートなら少しはマシな便箋が見つかるだろう。まだ間に合うだろう車なら。探して無かったから、隣街迄行ったんだろ。ランドルフも一緒に行くんだと言いたいが、ジェニーの方が、今キミの顔を見たくないだろう。そうだろうジェニー」

「そうね、見たくないわ」

母さんが、お腹を抑えて立ち上がり、こっちに歩いて来てる

「母さん、大丈夫か」
父さんが、そばに行く

「まあ、多分。大丈夫と思うわ」
母さんは、ジェニーをキッと見る。姉さんは、ザマァみたいな顔をしてる


「父さんは、ジェニーと便箋を買いに行ってくる。ランドルフは、私が戻る迄母さんについて様子を見てなさい。少しでも具合が悪くなったら、救急車を呼ぶように、わかったね。救急車呼んだら、父さんに連絡入れなさい」
ローテーブルに置いてあった、車のキーを姉さんが持ってきて父さんに渡した。時間がギリギリだ

「ランドルフ、私が何回も言い渡した事が守れなかった。姉さんの物を使用許可なく使い、破損や無くした場合、姉さんに同じ物を買って返す事。私との約束が守れないと言う事なので、翌月のお小遣いを千円引く。その千円は姉さんに渡す。今回からだ」

「えっ、それ酷くない。それに、なんで姉さんに渡すの」それは、なんでもと思った。

「ペナルティがなければ、やめないかなと思ったんだよ。触ったり、使ったりしなければ問題ない。何が、酷いんだい。これは父さんや母さんの持ち物に対してもだ」

母さんは、それはと不服そうだった。家族間で金額を発生させるのが

「今日の夕飯は、ジェニーと食べてくる。ランドルフは、適当に食べなさい。母さんにも、何か作ってあげなさい」

「もう支度してあるから、作るわ。それくらい」

「もう、今日はゆっくりしなさい。後は焼いたり、サラダ位だろランドルフでもできる。今日は、シチューではないようだし」
そう言って、姉さんの肩を父さんは押した


姉さんと父さんは出かけた
その日、夜遅く父さんに説教をされた
母さんは、救急車を呼ぶ事はなかった
翌日、背中一面が痛かったようだ

姉さんと僕は、よく喧嘩する
一番、よくある喧嘩だ
つい、うっかり使っちゃうんだよ
翌月、小遣い千円引きは酷いよなぁと思う


姉弟がいると、そう言う事よくあって、おばあちゃんに息子さんの承諾を貰ってと言えたのは、よかったと思う。経験が生きたと思った
あの喧嘩は去年の事だ

いいかなで、うっかり貰って、おばあちゃんの息子の恨みは、買いたくない
返して下さいって言われたら、返せばいいけど
返してくださいって言いにくいだろうし、息子さんもおばあさんも

おばあちゃんには、あの返しで良かったと思うと言うのは、後日おばあちゃんの息子さんが仕事の都合をつけて来れるのが10日後だった訳で、おばあちゃんは了解を貰ったからと言って、丸眼鏡の息子さんもその時一緒にいてプラモデルを3箱貰った

「また、時々来ておばあちゃんを手伝って。申し訳ないけど。仕事をリモートでできるようにしてきたけど、度々会社には行かないといけないから、宜しく」と、息子さんに言われた



エターナル6
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

失った真実の愛を息子にバカにされて口車に乗せられた

しゃーりん
恋愛
20数年前、婚約者ではない令嬢を愛し、結婚した現国王。 すぐに産まれた王太子は2年前に結婚したが、まだ子供がいなかった。 早く後継者を望まれる王族として、王太子に側妃を娶る案が出る。 この案に王太子の返事は?   王太子である息子が国王である父を口車に乗せて側妃を娶らせるお話です。

十六歳の妹の誕生日、私はこの世を去る。

あいみ
恋愛
碌に手入れもされていない赤毛の伯爵令嬢、スカーレット。 宝石のように澄んだ青い髪をした伯爵令嬢、ルビア。 対極のような二人は姉妹。母親の違う。 お世辞にも美しいと言えない前妻の子供であるスカーレットは誰からも愛されない。 そばかすだらけで、笑顔が苦手な醜い姉。 天使のように愛らしく、誰からも好かれる可愛い妹。 生まれつき体の弱いルビアは長くは生きられないと宣告されていた。 両親の必死に看病や、“婚約者の献身的なサポート”のおかげで、日常生活が送れるようになるまで回復した。 だが……。運命とは残酷である。 ルビアの元に死神から知らせが届く。 十六歳の誕生日、ルビアの魂は天に還る、と。 美しい愛しているルビア。 失いたくない。殺されてなるものか。 それぞれのルビアを大切に思う想いが、一つの選択をさせた。 生まれてくる価値のなかった、醜いスカーレットを代わりに殺そう、と。 これは彼女が死ぬ前と死んだ後の、少しの物語。

はじめまして、私の知らない婚約者様

有木珠乃@『ヒロ弟』コミカライズ配信中
ファンタジー
ミルドレッド・カーマイン公爵令嬢は突然、学園の食堂で話しかけられる。 見覚えのない男性。傍らには豊満な体型の女性がいる。 けれどその女性から発せられた男性の名前には、聞き覚えがあった。 ミルドレッドの婚約者であるブルーノ王子であることを。 けれどミルドレッドの反応は薄い。なぜなら彼女は……。 この世界を乙女ゲームだと知った人々による、悪役令嬢とヒロイン、魔女の入れ替え話です。 悪役令嬢を救いたかったはずなのに、どうしてこんなことに? ※他サイトにも掲載しています。

夫と息子に邪険にされたので王太子妃の座を譲ります~死に戻ってから溺愛されても今更遅い

青の雀
恋愛
夫婦喧嘩の末に置き去りにされた妻は、旦那が若い愛人とイチャついている間に盗賊に襲われ、命を落とした。 神様の温情により、10日間だけこの世に戻った妻と護衛の騎士は、その10日間の間に心残りを処分する。それは、娘の行く末と……もし、来世があるならば、今度は政略といえども夫以外の人の妻になるということ。 もう二度と夫と出会いたくない彼女は、彼女を蔑ろにしてきた息子とも縁を切ることを決意する。 生まれかわった妻は、新しい人生を強く生きることを決意。 過去世と同じ轍を踏みたくない……

完結 辺境伯様に嫁いで半年、完全に忘れられているようです   

ヴァンドール
恋愛
実家でも忘れられた存在で 嫁いだ辺境伯様にも離れに追いやられ、それすら 忘れ去られて早、半年が過ぎました。

いいえ、望んでいません

わらびもち
恋愛
「お前を愛することはない!」 結婚初日、お決まりの台詞を吐かれ、別邸へと押し込まれた新妻ジュリエッタ。 だが彼女はそんな扱いに傷つくこともない。 なぜなら彼女は―――

敗戦国の姫は、敵国将軍に掠奪される

clayclay
恋愛
架空の国アルバ国は、ブリタニア国に侵略され、国は壊滅状態となる。 状況を打破するため、アルバ国王は娘のソフィアに、ブリタニア国使者への「接待」を命じたが……。

処理中です...