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【大きなイチモツ】
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――私は異世界の女神。あなたが望む能力をひとつ授けます。
横断歩道にスピードをゆるめず突っ込んでくる高級車。呆然と立ち止まる幼稚園児を助けるため、すぐそばを歩いていた俺は全力でダイブしていた。
――その能力で、勇者として私の世界を救ってほしいのです。勇敢で、善良なあなたに。
勇敢で善良とか言われても困る。引率の保育士さんが可愛くて好みだったから、あんまり深く考えずにやってしまっただけだし。まあ、傍観したら一生後悔しそうで嫌だったのもあるけど。
とにかく、気付けば白っぽい光に包まれた空間で、自称女神と向き合っていた。
年齢は十代の半ば……に見える。そのお顔立ちはまさに清楚で儚げな美少女そのもので、北欧系クォーター顔とでも言うべきか。ハーフではないのが重要なんだ。伝われ。
さらに、限りなく白に近い白金の長髪は絹糸のように細く艶やかで、触れてみたい衝動がすごい。
――あのっ! 聞こえていますか?
「あっ、はい。聞こえてます」
彼女は唇を動かさず、スンと澄ました表情のまま青緑の瞳で俺を見詰め、澄みきった美声で頭の中に問いかけてくる。さすが女神さまだ。
服装もいかにもギリシャ神話系の女神さまぽい白い布のドレスで、生地が薄いから体の線が光に透けて見える。
全体的に華奢で細身だけど、胸だけはしっかり大きい。お尻もいい感じに丸みがあって、腰のくびれにつながっている。
――それでは勇者よ、望む能力を心に強くイメージしてください。
望む能力。急にそう言われても、すぐには思い付かなかった。
目の前の女体があまりに魅力的なので、どうしてもいやらしいことを考えそうになるけど、きっと却下されるよね。
……あれ? そういえば、何かそんな歌ネタあったよね……
そう思ってしまったら最後、他のいろんな記憶を押しのけてあの歌と映像が脳内に浮かんできて、止まらなくなってしまった。
――それが望みの能力ですね……わかりました、あなたに【大きなイチモツ】授けます……ってエエエ!?
「え……!?」
慌てふためき、ゆさゆさ揺れる女神の胸の谷間から、野球ボール大の金色の光球がキュポンと抜け出した。それはゆっくり浮遊しながら、俺の下半身に向かってゆく。
――ちょっとダメそんな能力は強制終了ッ!!
女神の言葉で、光球は俺の股間の前にぴたりと静止した。ほっと胸を撫でおろす二人。
そのときヴーンとスマホのバイブのような低い振動音がして、球体の表面に一瞬、モザイクが掛かって見えた気がした。
次の瞬間、球体は俺の股間に吸い込まれ消えた。
『おめでとうございます。
あなたは固有スキル【大きなイチモツ】を修得しました』
女神とは別の機械的な声が、そう脳内にアナウンスした。
――え!? まってまって、まさか!
「ええと、なんか、修得しちゃったらしいです」
……しばしの沈黙……。
「でも、特に変化はなさそうです」
――じゃあちょっと、見せてください。
澄まし顔のまま、とんでもないことを言い出す女神。
「いや、それはさすがに」
表情を変えずにじっと俺の股間を見詰める。いいから見せろ、という無言の圧。
「いやいや、ほんとに変化ないですから」
――そうですか。ではしかたない。
女神の青緑の瞳が、光を放った。同時に俺の両手は意思に関係なく動きだす。ベルトをゆるめ、ファスナーを降ろし、パンツごと勢いよくズボンを足元まで降ろす。
「ちょ……!?」
完全に丸出しになった股間を見て、女神は無表情のまま小さく「フッ」と息を漏らした。
わかってるさ。「ちっさ」と思ったんだろ?
いいんだ、別に。どうせ童貞だし、今後も使う予定はないし。
――ごめんなさい。たしかに大丈夫そうですね。でも念のため、大きくしてもらえますか?
「いやいやいや、自由にコントロールできるものじゃないんで!」
下半身丸出しの俺の魂の叫びを受け、女神の青緑の瞳が再び光る。しかし何も起きない。
――まったく。人間の男というのは、面倒な生き物ですね。
無の表情で「ハァ……」と溜め息だけつく女神。言葉以外の吐息系は普通に口から出るシステムなんだろうか。
――これは特別ですからね。もし他所で口外したら、天罰でむごたらしく死ぬことになるので、そのつもりで。
さらっとおそろしいことを言いながら、女神は両手で左右のスカートの半ばを摘む。そしてゆっくりすそをめくり上げはじめた。細くて白い美脚が、徐々に露わになっていく。
こ、これは……。女神さまが見せて下さるのだから、目を逸らせば不敬に当たるよね……!
生唾を呑み込みながら凝視する俺の前で、すそのライン艶めかしく血管の透けた太ももを超え、向こう側に一瞬だけ何かがチラリと見えた……気がしたところで、彼女は手を止めた。
――いかがですか?
舐めてもらっちゃあ困るよ女神さま。
いかな童貞と言えどこっちは成人済み、中学生男子じゃあるまいし、そんな一瞬だけ見えそうで見えないくらいで勃つものか。一瞬過ぎて白かピンクかもわからなかったくらいだし。
――ちなみに……女神は下着をつけません。
……!? まってじゃあさっきチラってしたアレは!?
全身の血液が股間に集まるのを感じた。そして視界の下から、なにかがギュインとせり上がる。こわごわ視線を落とすと、ちょうど俺の腕の肘から拳の先までと同じくらいある【大きなイチモツ】が、堂々とそびえ勃っていた。
――ああ、強制終了したはずなのに、どうして。
女神の凝視する前で、俺の意思に関係なくそれはビクンと脈動した。勢いで先っぽから透明の先走りが宙を飛び、彼女の白い頬に付着していた。
――そんな、そんなの。どうして。どうしたらいいの。
女神の様子が、おかしい。澄まし顔のままだけど、唇が半開きで、少し息が荒い。
ぎりぎり見えない股間から、水晶みたいにきらめく雫が、糸を引いてゆっくりと落ちてゆく。
――そう。そうね。念のため……念のため……。
潤んだ青緑の瞳が光って、俺はその場に、自分の意思とは関係なく仰向けに寝転んでいた。そのまま体は床に磔にされ動けない。
「えっ、ちょっと女神さま!?」
視線が低くなったせいで、かろうじて隠されていた女神の股間が丸見えになる。
無毛の白い丘の真ん中で、透き通ったピンク色の花弁がひくひくと蠢いて、透明な蜜液が糸を引いてしたたり落ちていく。
――念のため、ためしてみなくちゃ。
頬についた液体を舌で舐めとりながら彼女は、寝転んだ俺の上に跨って、ゆっくりと腰を落とす。少し中腰になっただけで、天に向けてそびえる俺のイチモツの先端が彼女の濡れそぼった花弁に触れた。
「……ッ……ンフッ……あンッ……♡」
女神の口から、微かな喘ぎ声が漏れる。やはり、言葉以外は口から出るらしい。
しかしそんなことを考えている余裕は、もう俺の中から失われつつあった。
イチモツが女神のちいさな花弁をめりめりと押し広げ、すさまじい快感と共に飲み込まれていく。まさか、神さまで童貞喪失することになるなんて。
――ああ、なんて穢らわしい。人間の男の醜悪な生殖器が、私の聖なる産道を無理やりこじ開けていく……!
「……あァああああアッアン! ……アッアッあんあぁあァァァ……ア……♡」
陶酔するような心の声と、獣じみた淫らな喘ぎ声とが、脳内と耳から同時に入ってくる。
それがさらに俺の興奮を掻き立てて、イチモツを温かく包み込むぬめりの気持ちよさと同時に、思考を溶かしていく。
――そんな、まだ、まだ奥まで侵入るのですか!?
蜜を溢れさせながらいっぱいに広がった女神の花弁に、根元近くまで突き刺さった俺のイチモツ。その先端に、何かが突っかかる感触があった。
――だってもう聖宮に突き当たって……それ以上はァ……ヒッ……!
「ヒぎッ……あぐッ……おごッ……」
清楚で儚いお顔立ちから想像できないような下品な喘ぎ声と共に、彼女は腰を小刻みに上下させ、奥にグリグリとイチモツの先を圧しつける。
激しい動きに胸元がはだけて、白い生乳が半分以上こぼれ出している。
そして俺に襲いかかるとてつもない快感。これが噂に聞くナマの気持ちよさなのか、それとも彼女が女神だからこんなに凄いのか、くらべようがないのでわからない。
ただひとつ確かなことは、こんなもの童貞が耐えられるわけないということ。
「あァッ、女神さまっ! そんな動いたらもうッ!」
出ちゃうと口にする前に、すでに俺のイチモツは彼女の中で爆ぜていた。
「……!? ……ア……ォ……ッ……」
口をぱくぱくさせ、両目を見開いて、お腹を抑える女神。その間も俺のイチモツからは、灼けつくような射精感と共にドクドクと熱い精子が彼女の膣内に流れ込んでいく。
――あ、あァ……入ってくる……熱いのが……人間の穢れた精液が、女神の聖宮に……こんな、こんないっぱい……ンッ……溢れちゃうよおォ……♡
彼女の言葉通り、ブビュリュリュと汚い音を響かせ、花弁とイチモツの隙間から白い液体が溢れだした。大きくなったぶんなのか、精子の量もめちゃめちゃ増えているようだ。
「ァ……ンふッ……♡」
その白い液体を両手でたっぷりすくい上げた女神は、それらを自分のはだけた胸に塗りたくる。そのはずみで両の巨乳はぼろりとこぼれだした。
芸術的な白い円錐形の尖端で、小指の先サイズのピンク色に澄んだ乳頭が、ギチギチと反り勃っている。その周りを包む乳輪は意外と大きめで、白い乳房に溶け込むように境界ははっきりしない。
いわばおっぱい全体が乳首を兼ねるようなものかも知れない。素晴らしい。
――なんといやらしい目付きで、私の胸を見るのですか……! きっとその不浄な手のひらで、この聖なる双丘を揉みしだきたいと思っているのでしょう!? こんな風にッ!
俺の精子を塗りたくった乳房を、彼女は自らの手で揉みしだく。さらに尖った乳首を摘まんで、千切れそうなほどねじり上げる。
「ェあッ、アッ、アいィ……」
余りにも淫らな痴態に、女神の中で半起ちになっていたイチモツが再びギュインとそそり立っていた。
それは、油断して完全に俺の上に腰を降ろしていた女神のいちばん奥を、浮き上がるほどの勢いで突き上げていた。
「アぎヒィッ!? ……あクッ ……ンひィ……」
不意打ちに女神の全身がガクガクと痙攣し、口元からは涎が糸を引いてしたたり落ちた。
――い、い、到りますぅゥぅッ!
神さま的にはそう言うんだ、と謎の納得をする俺に向かって、自らねじり上げた両方の乳首の先端から、金色に光る液体がシャワーのように噴出する。
――あッダメ、でちゃッ、アムリタでちゃってるうぅぅぅッ♡
すこしぬめりのある生温かいその液体は、濃密に甘い匂いがして、衝動を抑えられずぺろりと舐めると、脳が痺れそうに甘美な味がした。
俺は口を大きく開けて、女神の胸から降り注ぐそれを貪るように飲む。
『レアポーション【神乳】を飲用しました。
この効果により、あなたの精力のステータスが永続的に増大します』
脳内アナウンスが響いて、腰の奥から何か熱いものがむくむくと湧き上がるのを感じた。
びくりと、俺の腰が蠢く。
「あッ……ひッ……!?」
グイ、と腰を突き上げる。相変わらず手足は動かないけど、神乳による精力アップの効果なのか、腰だけは自由を取り戻していた。
――待ちなさい、そんな勝手に動いては、いけません!
「アッ、いッ、アンッ、ひあッ、アッ、ふあン……♡」
口で制止しながらも女神は、俺が腰を突き上げるたび、髪を振り乱して短く歓びの鳴き声を上げる。すました表情はどこへやら、欲情に蕩けた表情でいやらしい胸をいやらしく揉みしだきながら、よくそんなことを言えたものだ。
――ちょっとこらっ、ほんとにだめ、ねえお願いやめっ、てっ、天罰が下りますよっ!
そう言われても、突き上げるたびイチモツを包み込むぬめりの快感を求め、腰は勝手に動く。
「アッ、アンッ♡ うン、いッ、いいッ♡ きもちッ、いいのォッ……♡」
口からは喘ぎ声に混じって言葉も漏れはじめた。彼女の柔肉はイチモツに絡みつき、締め上げてくるから、こちらも腰の動きをどんどん激しくしてしまう。
「アッアッアンアッアッダメッ♡ アアンアあァッ♡」
白い喉をさらして天を仰ぐ彼女の喘ぎがどんどん切迫していく。
――到る、また到っちゃううううう!
「イグイグッ、イィィッグゥうぅぅうゥ……ッ…………!」
心と口から出るものの区別は、言葉とそれ以外というより理性と本能なのかも知れない。
二重に絶叫しながら彼女は、全身をびっくんびっくんと跳ね上がるように痙攣させ、乳房から神乳をまき散らして、再び絶頂していた。
そして、そんな淫らな姿と声と快感を過剰摂取した俺もまた、限界が近い。
「女神さまッ、俺もまた出そうッ……!」
――だめです…うッ……二度も女神の聖宮を、ドロドロのいやらしい精液で穢そうなんてッ……ひァッ……絶対に、赦さないからァ……アンッ……!
「ぎでっ♡ 出じでっ♡ いっばいながにぶぢまげでぇぇぇぇ♡」
完全に理性と本能が乖離した女神の背徳的ないやらしさに、俺はもう無理だった。
「出るッ! 出すよッ、女神さまの中に!」
――やめてぇぇえぇぇぇ!!
「きてぇぇえぇぇェッ♡」
思い切り、天に向かって、女神の奥を突き上げる。
爆発的な射精感は俺の下半身全体を灼熱のマグマに変え、女神の中に噴火する――!
「あああ出てるぅぁあ熱いよォぉあァアァ…………あ……… ぁ……♡」
女神の心の声は完全に沈黙し、断末魔のような絶叫だけを響かせ、そして俺の胸の上に突っ伏して動かなくなった。
『おめでとうございます。
固有スキル【大きなイチモツ】の熟練度が上昇しました』
ごぽ、ごぽッと女神の下半身から精液が溢れる音と一緒に、脳内アナウンスが響く。
『これにより、新たな強化スキル【鬼漢棒】を修得しました』
またなにか、すごそうな名前の能力を修得したらしい。これ説明とか聞けないんだろうか?
――赦さない……ぜったいに赦されないわ……
そのとき、脳内で別の小さな声が響いた。
続けて女神が、ゆらりと立ち上がる。イチモツが開ききった花弁の穴からずるりと抜け、追いかけるようにドロリと白い俺の精液が流れ出す。
――二度も女神の聖宮を穢すなど、ほんとうに赦されない大罪です……あなたのようなケダモノは……これがふさわしい……!
俺の手足の自由は奪われたまま。女神の意思の通り立ち上がった俺に、彼女は背を向けてスカートをたくし上げ、お餅のように白く柔らかなお尻を突き出した。
――さあ、ケダモノのように後ろから突いて! 私の聖宮に到る参道を、めちゃくちゃに蹂躙するのです!
命令しながら彼女は、左右の尻肉を自らの両手で鷲掴みにし、中央にぱっくり開いた花弁をさらにぎりぎりまで拡げて見せつける。いろんなものが混じった白濁のかたまりが、ぼたぼたと足元に落ちた。
もちろん、そんなものを見せられた俺のイチモツは、三たびでもギッチギチに勃起して、女神の拡げる淫穴の寸前で先走りの糸を垂れ流している。
実際、彼女との行為がめちゃくちゃ気持ちいいのは確かだった。
でも、相変わらず手足の自由は奪われ、腰の動き以外は女神の成すがまま。
両手が勝手に彼女の腰を掴んで、淫穴にイチモツを突き入れる。
「アッ……アァン……♡」
快感と、女神の喘ぎ声に支配されそうになる。
それでも俺はどこかで、人間でなく道具として扱われる虚しさを覚えていた。
そこでふと思い浮かんだのは、さきほど新たに修得したというスキル。
ええと、なんだっけ……そうそう……!
「──【鬼漢棒】」
発動のさせ方とかもわからないので、取り合えず口に出してみる。
きっと、イチモツがさらに大きくなるスキルだろう。
『強化スキル【鬼漢棒】発動します』
よし! 俺が道具じゃなく、意思のある人間だってことを女神にわからせる!
『なお【神乳】との相乗により、双方の効果が大幅に増幅されます。ご注意ください』
……えっ……?
ド ク ン
それは、イチモツがさらに大きくなる、とかいう生易しいものではなかった。
すさまじい激痛が俺を襲う。まるで内側から、巨大な別のイチモツが俺のそれを引き裂いて現れようとしているかのように。
――えっ、あなた一体なにをして……?
「アッ……アガッ、ひぎィッ!?」
女神の中に突き入れた瞬間、それは発動してた。俺の腕ほどだった巨根がさらに、彼女の花弁をめりめりと引き裂くほどに膨れ上がっていく。
――まっ、待ってまってまって! 壊れる! 壊れちゃう!
もはや太ももと変わらない、完全に人間離れした弩根と化したそれは、当然ながら長さもふさわしいものになっていく。
「おゴッ……ギひィ……!?」
さすがに半分以上入りきれず、女神は背後からイチモツに推し倒される形で顔面を床にこすりつけていた。結果、土下座してこっちに腰を突き出す屈辱的なポーズになっている。
――やめ……なに、これ……動いてる……こんな……抜きなさい……アンッ……ねえ抜いて……おかしくなっちゃう……
女神が懇願する。彼女の花弁に半分は突き刺さったまま、半分は押し出された俺のイチモツは、まさに想像の中の悪鬼のソレのように黒光りして、表面にぼこぼこと浮かぶ太い血管が常に脈打っている。その動く突起は、腰を動かすまでもなく彼女のなかを攻め苛んでいるようだ。
「アッ……アン……いい……おっきい……イッ……すご……」
ん? 懇願? そのとき俺は気付く。手足が自由になっていることを。脳内アナウンスは『双方の効果が大幅に増幅されます』と言っていた。そういえば腰だけじゃなく、全身に力が漲っている。
――ねえ、お願いです、こんな屈辱的な姿……!
土下座で腰を突き出す体勢のまま、美しいお顔を歪めて懇願する女神。
俺の中に、むくむくと嗜虐心が湧き上がってきた。
もしかすると、それは悪鬼のようなイチモツが精神に影響しているのかも。
けどもう、知ったことじゃない。
俺は自由になった両足で、腰を突き出す女神に向かって、一歩踏み出す。比喩じゃなく、メリメリと裂ける音が聞こえた。
「ひィギャァあぁぁぁ……!?」
女神の絶叫が耳に心地いい。こっちが大きくなったぶん、女神のなかはさっきの何倍も狭くなっているから、快感もさらに増している。裂けた花弁からは白濁に混じって神乳と似た金色の液体が滴り落ちていた。これが女神の破瓜の血なのか。
――ねえ許して、もう無理……それ以上は聖宮が……っ……
しかし俺は躊躇わずさらに一歩踏み出す。奥の突っかかりをあっさりと貫通して、さらなる快感がイチモツを包み込んでいた。
「お……ア……ぁ……ぎ……」
――あがッ……死ぬ……死んじゃうよぉぉォ……!
全身びくびくと痙攣させる彼女の花弁に、俺は弩根化したイチモツを、一気に根元まで突き刺していた。両手で柔らかな尻肉を鷲掴みにして、ぐりぐりと彼女の体内をこね回しながら、ゆっくりと抽出を開始する。
相手が普通の人間なら無事では済まないだろうけど、彼女はなにせ女神さまだ。このくらい、きっと平気だろう。
「あぐッ……ひぎゃッ……にぎぃぃィッ……」
――そん……な……なにッこれッ……臓腑まで貫かれてるのに……なんでェ……
「あぎィ……オッ……おごッ……ひァん……あハァああんッ♡」
俺のイチモツが奥を貫くと、女神の声は一足飛びに淫らになってゆく。
自分から腰を動かして、さらに深い場所までイチモツをいざなう。
ごぽ、ごぽっ、ぶじゅる、ずりゅっ、ぶじゅるっ……
花弁からは入り混じりすぎてよくわからない液体が、ぼたぼたと流れ落ちている。
土下座の体勢で左右につぶれるようにこぼれた巨乳の先端からも、壊れたように神乳が垂れ流されっぱなしで、いまや俺と彼女を中心に体液の水溜まりができていた。
「んアッ、あぎッ、イクッ♡ んアッ、アがッ、アッ、アひッイッぐぅぅぅ♡」
――ああッ、こんなすぐ、何回も到っちゃうの、はじめてですぅッ……すごいっ、すごいです勇者さまぁァァん♡
言葉通り女神はずっと痙攣しっぱなしで、俺のイチモツは締め上げられっぱなしだ。
「女神さまもっ、すごいよ! かわいくて、綺麗で、いやらしくて、気持ちよくてっ!」
もはや彼女への怒りの感情は失せていた。むしろ愛おしささえが湧いてくる。我ながらチョロいと思いつつ、同時にふつふつと湧き上がる射精感も抑えられなくなっていた。
――うれしい、うれしいのぉ、ねえ勇者さまァ、いつでもォ、私の中に、女神のなかに、いぃぃぃいっぱい出してくださいませぇッ♡
「アンアンアッアヒッきてッだしてでしていっぱいだしてぇぇぇぇぇえええ♡」
女神の淫らな絶叫が、止めを刺す。今日いちばんのそれは、まさに股間から大砲をぶっぱなしたような衝撃的な快感だった。
「あぎィィィえおおおお……おごッ……すごいッ……出てルッ、いっぱい出てるっ、わたしの中がぜんぶ、勇者さまの精子で満たされるのぉぉォォォ……♡」
しかもそれが、ぜんぜん終わらない。ドクドクと射精の瞬間の快感が、何度も何度も繰り返し襲ってくる。
「あぎッ……まだ、出てるッ……おッ…………ひアッ……♡」
逆流した精子が噴射される中、女神は自分の淫核をこすりあげ、菊門に指を出し入れしはじめた。こっちを振り向く目は虚ろで、床の体液だまりを舌で舐めすすっている。
心の声はもう聞こえなくなっていた。きっと彼女はもう、壊れてしまったのだろう。
俺もまた、止まらない射精のなかで、全身から力がどんどん抜けていくのを感じていた。ふと、脳内アナウンスを思い出す。『双方の効果が大幅に増幅されます。ご注意ください』――あの注意喚起は、こういうことだったのか?
そして俺の意識は、止まらない快感のなかに飲み込まれ、やがて消えていった……
……闇の中。遠くから、何か聞こえた気がする……。
――勇者よ。
ああ、これは女神の声だ。良かった、壊れてはいなかったようだ。
――私が身をもって調べたことにより、よくわかりました。
――あなたの邪まな願いに魔王マーラが干渉して、ただの【大きなイチモツ】ではなく、ソレを見たものをめちゃくちゃ発情させる呪いが付加されていました。
――だから、あなたの私に対する一連の邪まな行為は、あなたの意思ではないものとして、不問とします。
ま、魔王!? というか、いろいろ都合よく辻褄合わされているような……?
――しかし残念ながら、魔王に呪われたあなたを勇者にはできません。可哀想だけれど、神界のルールを破ることはできない。このまま自分の世界に戻って、運命を受け入れなさい……
それは、つまり。高級車にダイブした瞬間に戻って、死ねということか。
――せめてもの手向けに、女神の祝福を授けましょう。
同時に、唇に柔らかな感触が触れた。
「……さよなら、すてきな勇者さま……」
女神の優しい囁きが、耳もとをくすぐった。
次に目を開いたとき、俺は横断歩道の上に仰向けに寝転がっていた。
ゆっくり起き上がると、前方で例の高級車がひっくり返っている。バンパーの中央部には、太い棒状の何かに衝突したような凹みができていた。
「死んで……ない……?」
そして俺の股間では【鬼漢棒】化して屹立していた巨大なイチモツが、見る間にしゅるしゅると縮んで本来の小指サイズに収まっていった。
状況から察するに、俺はイチモツの勃起力で高級車を弾き飛ばした……ということになるのだろうか。言葉にするとあまりにもバカバカしすぎるけど。
あ、ファスナーは内側から破壊されてたけど、まあ、転がった衝撃でそうなったことにすれば……
「あの、大丈夫、ですか?」
そのとき背後から、か細く震える女性の声がした。
見ると、俺が助けようとした園児を優しく抱き寄せる、例の可愛い保育士さんだった。
「あっ、はい、なんか大丈夫みたいです。ハハハ、神様に感謝しないとですね」
「……よかっ……た……」
彼女の顔は赤く上気して、目はとろんと蕩けていた。
濡れた半開きの唇のはしから、唾液の糸が一滴たらりと落ちる。
「あッ……ごめんなさい私、つい安心して……」
唾液を拭ったその指を、ねぶるように舐めてから、彼女は言った。
「個人的にお礼をしたいのですが、このあとってお時間ありますか……?」
――こ、これは。
彼女にうなずきながら、通行人たちが集まりつつある周囲を見回す。
俺の出身校である第三中学校のジャージを着て、スポーツバックを肩から下げたショートカットのボーイッシュ少女が、同じく蕩けた目付きでこっちを見ていた。
買い物帰りらしい年上のご婦人が、こっちに蕩けた視線を送りながら、エコバックからとりだしたニンジンを撫でまわしている。
ひっくり返った高級車の助手席から這い出したセレブな空気をまとう美女が、スカートの埃を払って、蕩けた瞳で口紅を引き直す。
そんな彼女らと同じ目でこっちをチラチラ見てくる、園児らの中で他の子よりも発育のいい女の子がひとり……って、いやいやさすがにきみはまだ早いって。
とにかく。これは大変なことになりそうだ。
――人間相手に【鬼漢棒】を発動しないようにだけ、絶対に気をつけなくては。
横断歩道にスピードをゆるめず突っ込んでくる高級車。呆然と立ち止まる幼稚園児を助けるため、すぐそばを歩いていた俺は全力でダイブしていた。
――その能力で、勇者として私の世界を救ってほしいのです。勇敢で、善良なあなたに。
勇敢で善良とか言われても困る。引率の保育士さんが可愛くて好みだったから、あんまり深く考えずにやってしまっただけだし。まあ、傍観したら一生後悔しそうで嫌だったのもあるけど。
とにかく、気付けば白っぽい光に包まれた空間で、自称女神と向き合っていた。
年齢は十代の半ば……に見える。そのお顔立ちはまさに清楚で儚げな美少女そのもので、北欧系クォーター顔とでも言うべきか。ハーフではないのが重要なんだ。伝われ。
さらに、限りなく白に近い白金の長髪は絹糸のように細く艶やかで、触れてみたい衝動がすごい。
――あのっ! 聞こえていますか?
「あっ、はい。聞こえてます」
彼女は唇を動かさず、スンと澄ました表情のまま青緑の瞳で俺を見詰め、澄みきった美声で頭の中に問いかけてくる。さすが女神さまだ。
服装もいかにもギリシャ神話系の女神さまぽい白い布のドレスで、生地が薄いから体の線が光に透けて見える。
全体的に華奢で細身だけど、胸だけはしっかり大きい。お尻もいい感じに丸みがあって、腰のくびれにつながっている。
――それでは勇者よ、望む能力を心に強くイメージしてください。
望む能力。急にそう言われても、すぐには思い付かなかった。
目の前の女体があまりに魅力的なので、どうしてもいやらしいことを考えそうになるけど、きっと却下されるよね。
……あれ? そういえば、何かそんな歌ネタあったよね……
そう思ってしまったら最後、他のいろんな記憶を押しのけてあの歌と映像が脳内に浮かんできて、止まらなくなってしまった。
――それが望みの能力ですね……わかりました、あなたに【大きなイチモツ】授けます……ってエエエ!?
「え……!?」
慌てふためき、ゆさゆさ揺れる女神の胸の谷間から、野球ボール大の金色の光球がキュポンと抜け出した。それはゆっくり浮遊しながら、俺の下半身に向かってゆく。
――ちょっとダメそんな能力は強制終了ッ!!
女神の言葉で、光球は俺の股間の前にぴたりと静止した。ほっと胸を撫でおろす二人。
そのときヴーンとスマホのバイブのような低い振動音がして、球体の表面に一瞬、モザイクが掛かって見えた気がした。
次の瞬間、球体は俺の股間に吸い込まれ消えた。
『おめでとうございます。
あなたは固有スキル【大きなイチモツ】を修得しました』
女神とは別の機械的な声が、そう脳内にアナウンスした。
――え!? まってまって、まさか!
「ええと、なんか、修得しちゃったらしいです」
……しばしの沈黙……。
「でも、特に変化はなさそうです」
――じゃあちょっと、見せてください。
澄まし顔のまま、とんでもないことを言い出す女神。
「いや、それはさすがに」
表情を変えずにじっと俺の股間を見詰める。いいから見せろ、という無言の圧。
「いやいや、ほんとに変化ないですから」
――そうですか。ではしかたない。
女神の青緑の瞳が、光を放った。同時に俺の両手は意思に関係なく動きだす。ベルトをゆるめ、ファスナーを降ろし、パンツごと勢いよくズボンを足元まで降ろす。
「ちょ……!?」
完全に丸出しになった股間を見て、女神は無表情のまま小さく「フッ」と息を漏らした。
わかってるさ。「ちっさ」と思ったんだろ?
いいんだ、別に。どうせ童貞だし、今後も使う予定はないし。
――ごめんなさい。たしかに大丈夫そうですね。でも念のため、大きくしてもらえますか?
「いやいやいや、自由にコントロールできるものじゃないんで!」
下半身丸出しの俺の魂の叫びを受け、女神の青緑の瞳が再び光る。しかし何も起きない。
――まったく。人間の男というのは、面倒な生き物ですね。
無の表情で「ハァ……」と溜め息だけつく女神。言葉以外の吐息系は普通に口から出るシステムなんだろうか。
――これは特別ですからね。もし他所で口外したら、天罰でむごたらしく死ぬことになるので、そのつもりで。
さらっとおそろしいことを言いながら、女神は両手で左右のスカートの半ばを摘む。そしてゆっくりすそをめくり上げはじめた。細くて白い美脚が、徐々に露わになっていく。
こ、これは……。女神さまが見せて下さるのだから、目を逸らせば不敬に当たるよね……!
生唾を呑み込みながら凝視する俺の前で、すそのライン艶めかしく血管の透けた太ももを超え、向こう側に一瞬だけ何かがチラリと見えた……気がしたところで、彼女は手を止めた。
――いかがですか?
舐めてもらっちゃあ困るよ女神さま。
いかな童貞と言えどこっちは成人済み、中学生男子じゃあるまいし、そんな一瞬だけ見えそうで見えないくらいで勃つものか。一瞬過ぎて白かピンクかもわからなかったくらいだし。
――ちなみに……女神は下着をつけません。
……!? まってじゃあさっきチラってしたアレは!?
全身の血液が股間に集まるのを感じた。そして視界の下から、なにかがギュインとせり上がる。こわごわ視線を落とすと、ちょうど俺の腕の肘から拳の先までと同じくらいある【大きなイチモツ】が、堂々とそびえ勃っていた。
――ああ、強制終了したはずなのに、どうして。
女神の凝視する前で、俺の意思に関係なくそれはビクンと脈動した。勢いで先っぽから透明の先走りが宙を飛び、彼女の白い頬に付着していた。
――そんな、そんなの。どうして。どうしたらいいの。
女神の様子が、おかしい。澄まし顔のままだけど、唇が半開きで、少し息が荒い。
ぎりぎり見えない股間から、水晶みたいにきらめく雫が、糸を引いてゆっくりと落ちてゆく。
――そう。そうね。念のため……念のため……。
潤んだ青緑の瞳が光って、俺はその場に、自分の意思とは関係なく仰向けに寝転んでいた。そのまま体は床に磔にされ動けない。
「えっ、ちょっと女神さま!?」
視線が低くなったせいで、かろうじて隠されていた女神の股間が丸見えになる。
無毛の白い丘の真ん中で、透き通ったピンク色の花弁がひくひくと蠢いて、透明な蜜液が糸を引いてしたたり落ちていく。
――念のため、ためしてみなくちゃ。
頬についた液体を舌で舐めとりながら彼女は、寝転んだ俺の上に跨って、ゆっくりと腰を落とす。少し中腰になっただけで、天に向けてそびえる俺のイチモツの先端が彼女の濡れそぼった花弁に触れた。
「……ッ……ンフッ……あンッ……♡」
女神の口から、微かな喘ぎ声が漏れる。やはり、言葉以外は口から出るらしい。
しかしそんなことを考えている余裕は、もう俺の中から失われつつあった。
イチモツが女神のちいさな花弁をめりめりと押し広げ、すさまじい快感と共に飲み込まれていく。まさか、神さまで童貞喪失することになるなんて。
――ああ、なんて穢らわしい。人間の男の醜悪な生殖器が、私の聖なる産道を無理やりこじ開けていく……!
「……あァああああアッアン! ……アッアッあんあぁあァァァ……ア……♡」
陶酔するような心の声と、獣じみた淫らな喘ぎ声とが、脳内と耳から同時に入ってくる。
それがさらに俺の興奮を掻き立てて、イチモツを温かく包み込むぬめりの気持ちよさと同時に、思考を溶かしていく。
――そんな、まだ、まだ奥まで侵入るのですか!?
蜜を溢れさせながらいっぱいに広がった女神の花弁に、根元近くまで突き刺さった俺のイチモツ。その先端に、何かが突っかかる感触があった。
――だってもう聖宮に突き当たって……それ以上はァ……ヒッ……!
「ヒぎッ……あぐッ……おごッ……」
清楚で儚いお顔立ちから想像できないような下品な喘ぎ声と共に、彼女は腰を小刻みに上下させ、奥にグリグリとイチモツの先を圧しつける。
激しい動きに胸元がはだけて、白い生乳が半分以上こぼれ出している。
そして俺に襲いかかるとてつもない快感。これが噂に聞くナマの気持ちよさなのか、それとも彼女が女神だからこんなに凄いのか、くらべようがないのでわからない。
ただひとつ確かなことは、こんなもの童貞が耐えられるわけないということ。
「あァッ、女神さまっ! そんな動いたらもうッ!」
出ちゃうと口にする前に、すでに俺のイチモツは彼女の中で爆ぜていた。
「……!? ……ア……ォ……ッ……」
口をぱくぱくさせ、両目を見開いて、お腹を抑える女神。その間も俺のイチモツからは、灼けつくような射精感と共にドクドクと熱い精子が彼女の膣内に流れ込んでいく。
――あ、あァ……入ってくる……熱いのが……人間の穢れた精液が、女神の聖宮に……こんな、こんないっぱい……ンッ……溢れちゃうよおォ……♡
彼女の言葉通り、ブビュリュリュと汚い音を響かせ、花弁とイチモツの隙間から白い液体が溢れだした。大きくなったぶんなのか、精子の量もめちゃめちゃ増えているようだ。
「ァ……ンふッ……♡」
その白い液体を両手でたっぷりすくい上げた女神は、それらを自分のはだけた胸に塗りたくる。そのはずみで両の巨乳はぼろりとこぼれだした。
芸術的な白い円錐形の尖端で、小指の先サイズのピンク色に澄んだ乳頭が、ギチギチと反り勃っている。その周りを包む乳輪は意外と大きめで、白い乳房に溶け込むように境界ははっきりしない。
いわばおっぱい全体が乳首を兼ねるようなものかも知れない。素晴らしい。
――なんといやらしい目付きで、私の胸を見るのですか……! きっとその不浄な手のひらで、この聖なる双丘を揉みしだきたいと思っているのでしょう!? こんな風にッ!
俺の精子を塗りたくった乳房を、彼女は自らの手で揉みしだく。さらに尖った乳首を摘まんで、千切れそうなほどねじり上げる。
「ェあッ、アッ、アいィ……」
余りにも淫らな痴態に、女神の中で半起ちになっていたイチモツが再びギュインとそそり立っていた。
それは、油断して完全に俺の上に腰を降ろしていた女神のいちばん奥を、浮き上がるほどの勢いで突き上げていた。
「アぎヒィッ!? ……あクッ ……ンひィ……」
不意打ちに女神の全身がガクガクと痙攣し、口元からは涎が糸を引いてしたたり落ちた。
――い、い、到りますぅゥぅッ!
神さま的にはそう言うんだ、と謎の納得をする俺に向かって、自らねじり上げた両方の乳首の先端から、金色に光る液体がシャワーのように噴出する。
――あッダメ、でちゃッ、アムリタでちゃってるうぅぅぅッ♡
すこしぬめりのある生温かいその液体は、濃密に甘い匂いがして、衝動を抑えられずぺろりと舐めると、脳が痺れそうに甘美な味がした。
俺は口を大きく開けて、女神の胸から降り注ぐそれを貪るように飲む。
『レアポーション【神乳】を飲用しました。
この効果により、あなたの精力のステータスが永続的に増大します』
脳内アナウンスが響いて、腰の奥から何か熱いものがむくむくと湧き上がるのを感じた。
びくりと、俺の腰が蠢く。
「あッ……ひッ……!?」
グイ、と腰を突き上げる。相変わらず手足は動かないけど、神乳による精力アップの効果なのか、腰だけは自由を取り戻していた。
――待ちなさい、そんな勝手に動いては、いけません!
「アッ、いッ、アンッ、ひあッ、アッ、ふあン……♡」
口で制止しながらも女神は、俺が腰を突き上げるたび、髪を振り乱して短く歓びの鳴き声を上げる。すました表情はどこへやら、欲情に蕩けた表情でいやらしい胸をいやらしく揉みしだきながら、よくそんなことを言えたものだ。
――ちょっとこらっ、ほんとにだめ、ねえお願いやめっ、てっ、天罰が下りますよっ!
そう言われても、突き上げるたびイチモツを包み込むぬめりの快感を求め、腰は勝手に動く。
「アッ、アンッ♡ うン、いッ、いいッ♡ きもちッ、いいのォッ……♡」
口からは喘ぎ声に混じって言葉も漏れはじめた。彼女の柔肉はイチモツに絡みつき、締め上げてくるから、こちらも腰の動きをどんどん激しくしてしまう。
「アッアッアンアッアッダメッ♡ アアンアあァッ♡」
白い喉をさらして天を仰ぐ彼女の喘ぎがどんどん切迫していく。
――到る、また到っちゃううううう!
「イグイグッ、イィィッグゥうぅぅうゥ……ッ…………!」
心と口から出るものの区別は、言葉とそれ以外というより理性と本能なのかも知れない。
二重に絶叫しながら彼女は、全身をびっくんびっくんと跳ね上がるように痙攣させ、乳房から神乳をまき散らして、再び絶頂していた。
そして、そんな淫らな姿と声と快感を過剰摂取した俺もまた、限界が近い。
「女神さまッ、俺もまた出そうッ……!」
――だめです…うッ……二度も女神の聖宮を、ドロドロのいやらしい精液で穢そうなんてッ……ひァッ……絶対に、赦さないからァ……アンッ……!
「ぎでっ♡ 出じでっ♡ いっばいながにぶぢまげでぇぇぇぇ♡」
完全に理性と本能が乖離した女神の背徳的ないやらしさに、俺はもう無理だった。
「出るッ! 出すよッ、女神さまの中に!」
――やめてぇぇえぇぇぇ!!
「きてぇぇえぇぇェッ♡」
思い切り、天に向かって、女神の奥を突き上げる。
爆発的な射精感は俺の下半身全体を灼熱のマグマに変え、女神の中に噴火する――!
「あああ出てるぅぁあ熱いよォぉあァアァ…………あ……… ぁ……♡」
女神の心の声は完全に沈黙し、断末魔のような絶叫だけを響かせ、そして俺の胸の上に突っ伏して動かなくなった。
『おめでとうございます。
固有スキル【大きなイチモツ】の熟練度が上昇しました』
ごぽ、ごぽッと女神の下半身から精液が溢れる音と一緒に、脳内アナウンスが響く。
『これにより、新たな強化スキル【鬼漢棒】を修得しました』
またなにか、すごそうな名前の能力を修得したらしい。これ説明とか聞けないんだろうか?
――赦さない……ぜったいに赦されないわ……
そのとき、脳内で別の小さな声が響いた。
続けて女神が、ゆらりと立ち上がる。イチモツが開ききった花弁の穴からずるりと抜け、追いかけるようにドロリと白い俺の精液が流れ出す。
――二度も女神の聖宮を穢すなど、ほんとうに赦されない大罪です……あなたのようなケダモノは……これがふさわしい……!
俺の手足の自由は奪われたまま。女神の意思の通り立ち上がった俺に、彼女は背を向けてスカートをたくし上げ、お餅のように白く柔らかなお尻を突き出した。
――さあ、ケダモノのように後ろから突いて! 私の聖宮に到る参道を、めちゃくちゃに蹂躙するのです!
命令しながら彼女は、左右の尻肉を自らの両手で鷲掴みにし、中央にぱっくり開いた花弁をさらにぎりぎりまで拡げて見せつける。いろんなものが混じった白濁のかたまりが、ぼたぼたと足元に落ちた。
もちろん、そんなものを見せられた俺のイチモツは、三たびでもギッチギチに勃起して、女神の拡げる淫穴の寸前で先走りの糸を垂れ流している。
実際、彼女との行為がめちゃくちゃ気持ちいいのは確かだった。
でも、相変わらず手足の自由は奪われ、腰の動き以外は女神の成すがまま。
両手が勝手に彼女の腰を掴んで、淫穴にイチモツを突き入れる。
「アッ……アァン……♡」
快感と、女神の喘ぎ声に支配されそうになる。
それでも俺はどこかで、人間でなく道具として扱われる虚しさを覚えていた。
そこでふと思い浮かんだのは、さきほど新たに修得したというスキル。
ええと、なんだっけ……そうそう……!
「──【鬼漢棒】」
発動のさせ方とかもわからないので、取り合えず口に出してみる。
きっと、イチモツがさらに大きくなるスキルだろう。
『強化スキル【鬼漢棒】発動します』
よし! 俺が道具じゃなく、意思のある人間だってことを女神にわからせる!
『なお【神乳】との相乗により、双方の効果が大幅に増幅されます。ご注意ください』
……えっ……?
ド ク ン
それは、イチモツがさらに大きくなる、とかいう生易しいものではなかった。
すさまじい激痛が俺を襲う。まるで内側から、巨大な別のイチモツが俺のそれを引き裂いて現れようとしているかのように。
――えっ、あなた一体なにをして……?
「アッ……アガッ、ひぎィッ!?」
女神の中に突き入れた瞬間、それは発動してた。俺の腕ほどだった巨根がさらに、彼女の花弁をめりめりと引き裂くほどに膨れ上がっていく。
――まっ、待ってまってまって! 壊れる! 壊れちゃう!
もはや太ももと変わらない、完全に人間離れした弩根と化したそれは、当然ながら長さもふさわしいものになっていく。
「おゴッ……ギひィ……!?」
さすがに半分以上入りきれず、女神は背後からイチモツに推し倒される形で顔面を床にこすりつけていた。結果、土下座してこっちに腰を突き出す屈辱的なポーズになっている。
――やめ……なに、これ……動いてる……こんな……抜きなさい……アンッ……ねえ抜いて……おかしくなっちゃう……
女神が懇願する。彼女の花弁に半分は突き刺さったまま、半分は押し出された俺のイチモツは、まさに想像の中の悪鬼のソレのように黒光りして、表面にぼこぼこと浮かぶ太い血管が常に脈打っている。その動く突起は、腰を動かすまでもなく彼女のなかを攻め苛んでいるようだ。
「アッ……アン……いい……おっきい……イッ……すご……」
ん? 懇願? そのとき俺は気付く。手足が自由になっていることを。脳内アナウンスは『双方の効果が大幅に増幅されます』と言っていた。そういえば腰だけじゃなく、全身に力が漲っている。
――ねえ、お願いです、こんな屈辱的な姿……!
土下座で腰を突き出す体勢のまま、美しいお顔を歪めて懇願する女神。
俺の中に、むくむくと嗜虐心が湧き上がってきた。
もしかすると、それは悪鬼のようなイチモツが精神に影響しているのかも。
けどもう、知ったことじゃない。
俺は自由になった両足で、腰を突き出す女神に向かって、一歩踏み出す。比喩じゃなく、メリメリと裂ける音が聞こえた。
「ひィギャァあぁぁぁ……!?」
女神の絶叫が耳に心地いい。こっちが大きくなったぶん、女神のなかはさっきの何倍も狭くなっているから、快感もさらに増している。裂けた花弁からは白濁に混じって神乳と似た金色の液体が滴り落ちていた。これが女神の破瓜の血なのか。
――ねえ許して、もう無理……それ以上は聖宮が……っ……
しかし俺は躊躇わずさらに一歩踏み出す。奥の突っかかりをあっさりと貫通して、さらなる快感がイチモツを包み込んでいた。
「お……ア……ぁ……ぎ……」
――あがッ……死ぬ……死んじゃうよぉぉォ……!
全身びくびくと痙攣させる彼女の花弁に、俺は弩根化したイチモツを、一気に根元まで突き刺していた。両手で柔らかな尻肉を鷲掴みにして、ぐりぐりと彼女の体内をこね回しながら、ゆっくりと抽出を開始する。
相手が普通の人間なら無事では済まないだろうけど、彼女はなにせ女神さまだ。このくらい、きっと平気だろう。
「あぐッ……ひぎゃッ……にぎぃぃィッ……」
――そん……な……なにッこれッ……臓腑まで貫かれてるのに……なんでェ……
「あぎィ……オッ……おごッ……ひァん……あハァああんッ♡」
俺のイチモツが奥を貫くと、女神の声は一足飛びに淫らになってゆく。
自分から腰を動かして、さらに深い場所までイチモツをいざなう。
ごぽ、ごぽっ、ぶじゅる、ずりゅっ、ぶじゅるっ……
花弁からは入り混じりすぎてよくわからない液体が、ぼたぼたと流れ落ちている。
土下座の体勢で左右につぶれるようにこぼれた巨乳の先端からも、壊れたように神乳が垂れ流されっぱなしで、いまや俺と彼女を中心に体液の水溜まりができていた。
「んアッ、あぎッ、イクッ♡ んアッ、アがッ、アッ、アひッイッぐぅぅぅ♡」
――ああッ、こんなすぐ、何回も到っちゃうの、はじめてですぅッ……すごいっ、すごいです勇者さまぁァァん♡
言葉通り女神はずっと痙攣しっぱなしで、俺のイチモツは締め上げられっぱなしだ。
「女神さまもっ、すごいよ! かわいくて、綺麗で、いやらしくて、気持ちよくてっ!」
もはや彼女への怒りの感情は失せていた。むしろ愛おしささえが湧いてくる。我ながらチョロいと思いつつ、同時にふつふつと湧き上がる射精感も抑えられなくなっていた。
――うれしい、うれしいのぉ、ねえ勇者さまァ、いつでもォ、私の中に、女神のなかに、いぃぃぃいっぱい出してくださいませぇッ♡
「アンアンアッアヒッきてッだしてでしていっぱいだしてぇぇぇぇぇえええ♡」
女神の淫らな絶叫が、止めを刺す。今日いちばんのそれは、まさに股間から大砲をぶっぱなしたような衝撃的な快感だった。
「あぎィィィえおおおお……おごッ……すごいッ……出てルッ、いっぱい出てるっ、わたしの中がぜんぶ、勇者さまの精子で満たされるのぉぉォォォ……♡」
しかもそれが、ぜんぜん終わらない。ドクドクと射精の瞬間の快感が、何度も何度も繰り返し襲ってくる。
「あぎッ……まだ、出てるッ……おッ…………ひアッ……♡」
逆流した精子が噴射される中、女神は自分の淫核をこすりあげ、菊門に指を出し入れしはじめた。こっちを振り向く目は虚ろで、床の体液だまりを舌で舐めすすっている。
心の声はもう聞こえなくなっていた。きっと彼女はもう、壊れてしまったのだろう。
俺もまた、止まらない射精のなかで、全身から力がどんどん抜けていくのを感じていた。ふと、脳内アナウンスを思い出す。『双方の効果が大幅に増幅されます。ご注意ください』――あの注意喚起は、こういうことだったのか?
そして俺の意識は、止まらない快感のなかに飲み込まれ、やがて消えていった……
……闇の中。遠くから、何か聞こえた気がする……。
――勇者よ。
ああ、これは女神の声だ。良かった、壊れてはいなかったようだ。
――私が身をもって調べたことにより、よくわかりました。
――あなたの邪まな願いに魔王マーラが干渉して、ただの【大きなイチモツ】ではなく、ソレを見たものをめちゃくちゃ発情させる呪いが付加されていました。
――だから、あなたの私に対する一連の邪まな行為は、あなたの意思ではないものとして、不問とします。
ま、魔王!? というか、いろいろ都合よく辻褄合わされているような……?
――しかし残念ながら、魔王に呪われたあなたを勇者にはできません。可哀想だけれど、神界のルールを破ることはできない。このまま自分の世界に戻って、運命を受け入れなさい……
それは、つまり。高級車にダイブした瞬間に戻って、死ねということか。
――せめてもの手向けに、女神の祝福を授けましょう。
同時に、唇に柔らかな感触が触れた。
「……さよなら、すてきな勇者さま……」
女神の優しい囁きが、耳もとをくすぐった。
次に目を開いたとき、俺は横断歩道の上に仰向けに寝転がっていた。
ゆっくり起き上がると、前方で例の高級車がひっくり返っている。バンパーの中央部には、太い棒状の何かに衝突したような凹みができていた。
「死んで……ない……?」
そして俺の股間では【鬼漢棒】化して屹立していた巨大なイチモツが、見る間にしゅるしゅると縮んで本来の小指サイズに収まっていった。
状況から察するに、俺はイチモツの勃起力で高級車を弾き飛ばした……ということになるのだろうか。言葉にするとあまりにもバカバカしすぎるけど。
あ、ファスナーは内側から破壊されてたけど、まあ、転がった衝撃でそうなったことにすれば……
「あの、大丈夫、ですか?」
そのとき背後から、か細く震える女性の声がした。
見ると、俺が助けようとした園児を優しく抱き寄せる、例の可愛い保育士さんだった。
「あっ、はい、なんか大丈夫みたいです。ハハハ、神様に感謝しないとですね」
「……よかっ……た……」
彼女の顔は赤く上気して、目はとろんと蕩けていた。
濡れた半開きの唇のはしから、唾液の糸が一滴たらりと落ちる。
「あッ……ごめんなさい私、つい安心して……」
唾液を拭ったその指を、ねぶるように舐めてから、彼女は言った。
「個人的にお礼をしたいのですが、このあとってお時間ありますか……?」
――こ、これは。
彼女にうなずきながら、通行人たちが集まりつつある周囲を見回す。
俺の出身校である第三中学校のジャージを着て、スポーツバックを肩から下げたショートカットのボーイッシュ少女が、同じく蕩けた目付きでこっちを見ていた。
買い物帰りらしい年上のご婦人が、こっちに蕩けた視線を送りながら、エコバックからとりだしたニンジンを撫でまわしている。
ひっくり返った高級車の助手席から這い出したセレブな空気をまとう美女が、スカートの埃を払って、蕩けた瞳で口紅を引き直す。
そんな彼女らと同じ目でこっちをチラチラ見てくる、園児らの中で他の子よりも発育のいい女の子がひとり……って、いやいやさすがにきみはまだ早いって。
とにかく。これは大変なことになりそうだ。
――人間相手に【鬼漢棒】を発動しないようにだけ、絶対に気をつけなくては。
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