射手の統領

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射手の統領134 次ノ宮殿下の西都入り

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№134 次ノ宮殿下の西都入り

 七草をまとめ食いしたその翌日はガハマで、さらにその翌日はテンバで、それぞれの家来どもを集めて、今回の三の島・四の島遠征で得た炎撃矢と風撃矢の披露と、サキョウとウキョウを嫁として迎える祝宴を張った。
 祝宴だから、家来たちはタダ酒が呑めて、ご馳走をたらふく食えるってんで、大喜びだったのだが…、お気に入りの玩具を得た子供の様に、キョウちゃんズが4つの眼をキラキラさせて、祝いの酌に来た家来どもを、片っ端から潰してしまった。
 ユノベの西と東の精鋭たちが、13歳の少女ふたりに手玉に取られ、あえなく壊滅して行く様を、次期統領の俺は、眼の前で見せ付けられたのであった。大泣

 それから約半月の間、俺たちは、西三都せみと~西都・商都・古都~を股に掛けて、積極的にクエストをこなした。

 この間、北斗号はあまり使わなかった。と言うのも、近場で回るから行商の利は少ないのだ。西三都近辺のクエストのため、ほとんど日帰りだったからな。その代わり、馬車が要るときは、キノベ陸運の営業所から幌付馬車を借りた。
 曳馬はもちろん、ノアール、ヴァイス、ダーク、セールイの4頭である。普段北斗号を曳いているこの4頭に掛かると、幌付馬車など余裕である。移動スピードは通常の馬車の2倍近かった。
 クエストでは、商都や古都にも頻繁に行ったので、商都ギルドの流邏石がなかったアキナとタヅナの分と、そして、古都ギルドの流邏石は嫁たち全員分を用意した。

 俺たちは、条件が悪くて引き受け手のいないいわゆる塩漬けクエストも積極的に受けたので、ギルドからは当然感謝されることになった。
 このため、商都では、ギルマスのトルシンと受付のチハルと親密になった。
 古都でも、過去に揉めたことのあるギルマス兼帝家宝物館館長のダイワが揉み手ですり寄って来るようになり、受付のチアキとも親密になった。
 ちなみに受付嬢ふたりと親密になったと言うのは、文字通り仲良くなったと言う意味である。
 小振り好きの俺は、チハルやチアキのような巨乳はパスと言う少数派なので、このふたりと懇ろになった訳ではない。西都のチフユや、東都のチナツと同様のお付き合いである。

 皐の月の上旬には、サジ姉の誕生日が来た。
「サジ姉、お誕生日おめでとう。」
「あり…がと…♪」
 相変わらず口数は少ないし、口調はそっけないのだが、とても喜んでいるのが分かる。長年の付き合いだからな。

 この日のクエストはサクッと終わらせ、遠征中に誕生日が来たホサキやサヤ姉のときはできなかったが、ガハマの副拠でささやかではあるが、サジ姉の誕生日パーティを開いた。
 当然だが、この夜の輪番がサジ姉になるよう調整したので、ふたりで濃厚な夜を過ごした。商都で買った俺の誕生日プレゼント、白の透け透けランジェリーが場を大いに盛り上げたのは言うまでもない。
 誕生日のお祝いに俺が指と舌を駆使して大サービスし、マイドラゴンもゴム製品を被って大暴れして、サジ姉を何度も昇天させたのだった。

 余談だが、ゴム製品の試供品を人数分貰って、一気に全員と試したその翌日、俺はゴム製品をごっそり買い込んだ。それからと言うもの、毎日ひとりずつの輪番をこなし、しかもキョウちゃんズを初めて個別に頂いた。そのひと巡りを終えての嫁会議の日が、サジ姉の誕生日だったため、嫁会議を1日スライドさせて、次のサジ姉輪番を先に持って来た。つまり、七草まとめ食いから、連日の七草個別食い、そしてサジ姉の誕生日と、9日連続だったのだ。
 そして、この9連戦の直前にゴム製品の試供品を貰ったのだから、それまでずーっと我慢していた反動で、当然、9連戦は毎日最後まで行ってしまった訳である。

 この9日間、俺は腰振猿と化していた。そして10日目の朝に、ぎっくり腰になってしまったのである。とほほのほ。泣
 ぎくった腰に、サジ姉から回復の術を掛けてもらったが、腰が回復するのに丸2日戦列を離れ、絶対安静の湯治生活となってしまったのだった。

『過ぎたるはなお及ばざるが如し。』って奴?大泣

 そして今日、皐の月12日は、いよいよ次ノ宮殿下が海路で商都に到着する日だ。
 俺たちは、久々に北斗号を曳き出して、次ノ宮殿下を商都まで迎えに来ている。と言うのも、次ノ宮殿下は西都の帝居に入るので、商都と西都の移動を北斗号で行うからだ。

 今回の次ノ宮殿下の商都への御幸は、表向きはユノベとオミョシ分家の婚姻同盟の披露目への参加であるが、裏の目的は、今上帝陛下から帝太子殿下への、譲位の下準備である。ここ数ヶ月、体調がお優れにならない今上帝陛下が、帝太子殿下に極秘に譲位のことをご下問なされ、帝太子殿下から譲位の下準備を仰せつかった次ノ宮殿下が、西都の帝居に譲位に向けての打ち合わせに来たのだ。

 この極秘情報を、今朝、俺は嫁たち全員に告げた。7人とも大層驚いていた。口外厳禁と念を押したのは言うまでもない。

 東都から商都への海路は、次ノ宮殿下の御座船として、山髙屋が最新鋭の大型廻船を用意し、それに東都の帝居からサエモン以下10名の衛士と10名の侍従が同行している。
 さらに護衛として、ユノベ本拠から二の叔父貴以下10名、トノベ本拠から嫡男カナタ以下10名とカナタの貢献として動の伯母御、ヤクシ本拠から嫡男クリス以下10名とクリスの貢献として静の伯母御、タテベ本拠から世継のシルド以下10名、キノベ本拠から世継のトウラク以下10名が随行している。

 ユノベとオミョシ分家の同盟に難色を示していたオミョシ本家からも10名の護衛が随行しているが、その本家勢の大将が、なんとオミョシ本家に軟禁蟄居させられていた、オミョシ分家の前権座主=隠居だった。
 これは、シエンの伯父でオミョシ本家の座主が、己の意向を無視してユノベとの婚姻同盟を進めたオミョシ分家の新権座主シエンへ、意趣返しを行ったものであるが、シエンを怒らせただけの下策であった。

 シエンの対応は早かった。エノベ衆の手練れを使って、東のオミョシ一行から隠居を拉致して東へ送還すると言う思い切った手に出たのだ。
 さらにその後、エノベ衆の手練れを駆使して、本家座主に散々な追い込みを掛け、その心胆を寒からしめる。
 結局、本家の座主はシエンの執拗な圧力に屈した。分家本拠のアーカにまで赴き、シエンに伏して許しを請い、武家同盟への参加の仲介を頼むことになるのだが、それは後日譚。

 昼前に御座船が商都へ入港し、厳重な護衛の中、次ノ宮殿下が下船した。
「アタル、出迎え大儀。西都までの護衛、よろしく頼む。」
「承知しました。」
「東の者ども、ここまでの護衛、大儀であった。礼を申すぞ。」
「「「「「はは。」」」」」
「西の者ども、これからの護衛、よろしく頼む。頼りにしているぞ。」
「「「「「はは。」」」」」
 次ノ宮殿下は北斗号に乗り込んだ。

 ここまで船上護衛を務めて来た東の武家衆は、そのまま宿舎である披露目会場の高級宿屋に入り、次ノ宮殿下の乗る北斗号には、東都の帝居からの衛士と侍従に加え、各家副拠と分家本拠から駆け付けた西の武家衆が、東の武家衆の代わりに護衛に就いた。
 ユノベ勢はガハマの3人の代官のひとり、トノベ勢はシリタの代官で元トコザの爺、ヤクシ勢はエノウの代官で元トマツの爺、タテベ勢はナワテの代官でシルドの腹心のバクラ、キノベ勢はアベヤの代官、オミョシ分家勢はシエンの元守役の筆頭家老が率いていた。
 また、影の護衛として、俺が雇っているシノベと、シエンが雇っているエノベから、数名ずつが遠巻きにしている。一行はこのまま西都の帝居へと行くのである。

 俺と殿下は北斗号の見張台にいる。衛士を代表してサエモンも北斗号に同乗しており、サエモンは、殿下にぴったりとくっついている。
「アタル、いい眺めだ。御座船では船室に閉じ込められてなぁ。」
「殿下、日に3度は甲板にお出になったではありませぬか。」サエモンが文句を言う。
「短時間な。まぁしかし、船窓からは大海原や陸影が見え、またシルドとトウラクが近侍してくれたゆえ、退屈はしなかったな。ふたりともお前には一目も二目も置いていたぞ。」
「はい。俺もあのふたりには一目も二目も置いています。ところで、カナタとクリスのふたりは、粗相をしませんでしたか?」

「あっはっは。あの子供ふたりは、『アタルが姉を取り上げたゆえ、殿下から返すように言って下さい。』と懇願して来おったわ。」あちゃー、やっぱりか。
「申し訳ありません。」
「よいよい。それよりもな、そのことで母御どもが狼狽えてな、それこそ這い蹲って詫びるのだ。そしてな、『アタルどのにはどうぞご内密に。』と言うではないか。はっ、しまった、しゃべってしもうた。あっはっは。」
 これ、わざとじゃね?苦笑

 しかしカナタの奴もクリスの奴も、ほんと他力本願だな。自分で何とかしようとは思わないのかね。ちょっときつめのお灸を据えてやるか。サヤ姉とサジ姉に頼んで。
「聞かなかったことにしておきます。」と答えつつ、俺はね。と心の中で付け加えたのだった。

「うむ。そうしてくれ。ところで、あの母御どもはアタルの伯母御よなぁ。トノベの統領とヤクシの座主を尻に敷いていると聞いていたが、アタルには頭が上がらんのだなぁ。」
「はい。昔のことですが、伯母御どのたちが増長していたところを、亡き親父どのに徹底的に絞られたことがあるそうです。それ以来、伯母御どのたちは、親父どのに頭が上がらなくなったのですが、最近の俺が親父どのに似て来たそうで、どうも親父どの面影が被ってしまうようなのです。昔は親しく『アタル。』と呼んでかわいがってくれましたが、最近は『アタルどの。』と呼ぶようになり、よそよそしくなってしまわれました。」

「そうかそうか。それは何とも寂しいことだな。
 ところでな、オミョシ分家の隠居は何とかならんか?ことあるごとに『権座主に取り成してくれ。』『アーカに帰りたい。』としつこくてなぁ。余が口を出すことではないと再三断ったのだがな。」
 式神を飛ばして辺りを警戒しているキョウちゃんズが、ぴくっと反応した。

「申し訳ありません。分家の権座主シエンが見事に謀って、本家に蟄居させていたのですが、本家の座主はこの同盟に反対なのです。座主の意向を忖度せず、この同盟を進めたシエンに対し、隠居を寄越すことで、意趣返しをして来たものと思います。」
「なぜ反対なのだ?武家の同盟はよいことではないか?」
「俺の属性攻撃が、陽士を輩出するオミョシ本家を脅かしてると言うことのようです。」
「なんと、その程度の理由か。オミョシ本家の座主は、己が利益と目先のことしか見えぬ男かよ。残念であるな。」

 殿下は商都から西都までの馬車旅を満喫され、西都の帝居へと到着された頃には、すっかり日が暮れて、宵の口になっていた。
 次ノ宮殿下と、サエモン以下衛士たち、侍従たちは帝居に入った。
 護衛に着いた西の武家衆は、そのまま西都の宿屋に入り、俺たちは北斗号をキノベ陸運の西都営業所に預けて、流邏石でユノベ副拠のガハマに飛んだ。

 碧湯で混浴、夕餉を摂って、今夜の輪番はキョウちゃんズ。
 サジ姉の回復の術と、丸2日の湯治に絶対安静のお陰で、ぎっくり腰から早々に回復し、夜のお勤めを再開してから今夜で3日目だ。一昨日はサヤ姉、昨日はホサキと順に愉しんだが、今のところ、ぎっくり腰再発の気配はない。

 さて、前回キョウちゃんズとは日を分けて、それぞれ初めてサシで閨を共にしたのだが、まったくもってふたりの調子がおかしかった。テンションが低く、ただただ受け身なのだ。いわゆるマグロって奴ね。
 その後、それぞれにサシ閨の感想を聞くと、まず相方が俺と閨を共にしてるときにひとりきりなのが無茶苦茶寂しい。それから俺と閨を共にしているときは、隣にいない相方が気になって仕方ないと言うことで、やはりふたり一緒にかわいがって欲しいとのことだった。

 で、今宵のキョウちゃんズは、ふたりまとめての再開だったのだが、そりゃぁもう、ふたりとも絶好調でしたよ。そして散々堪能しましたとも。いや、堪能されたと言うべきかな。専務開発のゴム製品が大活躍したのは言うまでもない。
 余談だが、すでにキョウちゃんズを大人認定した俺には、未成年のふたりと致していると言う罪悪感はない。

 翌日、西都の帝居に次ノ宮殿下を訪ねると、殿下はいろいろな調整や打ち合わせがあるので、この一両日は帝居にお籠りになられるとのことだった。これによって、西の公家衆の帝居詣が一気に盛んになったのは言うまでもない。
 殿下のお邪魔にならないように、早々に帝居を辞した俺たちは、昨日ゆっくり挨拶できなかった東からの武家勢に挨拶するために、商都に飛んだ。すると、披露目会場でもあり、東からの武家勢の宿舎でもある、商都の高級宿屋が大騒ぎになっていた。

 なんと、東のオミョシ本家勢を率いて来た分家の隠居が、高級宿屋から忽然と姿を消したと言うのだ。
 東から慣れない西に来たとは言え、この東のオミョシ勢の狼狽えぶり、普段の訓練の程度が知れると言うものだ。
 このような非常事態に騒いでなんとする。大将が失踪したのなら、副将が隊を取りまとめ、大将失踪の事実を取り敢えず隠して善後策を練るとともに、一族である分家に水面下で協力を依頼するのが常道であろうに。

 さて、隠居失踪の原因だが…。
 シエンの奴、早速やりやがったな。笑

 軍師キョウちゃんズも、俺と同じ見立てだ。
「兄上、早々に仕掛けはったんやね。」
「せやね、準備に数日は掛かると思とったんやけどな。」
「ちゅーことは事前に情報を掴んではったと見るんが妥当やな。」
「アタル兄も驚いてへんし…。さてはアタル兄も兄上も、父上が来はることを知っとったやろ?」やっぱ、こいつら、鋭いな。
「いや、どうだったかなー。」眼を逸らす俺。バレバレだっつーの!汗

 実はオミョシ本家勢が本拠のツークを出たとき、オミョシ本家の動向を見張らせていたシノベ衆から、いち早くその情報が俺に届いたのだ。俺はその日のうちにうちのシノベ衆から、シエンのエノベ衆を通じて、シエンにこの情報を伝えていた。つまり、シエンには、隠居を拉致るための準備期間が、数日あったのだ。切れ者シエンには、十分過ぎる時間だ。
 とは言え、流石だな。と舌を巻かざるを得ない手際の良さである。

 おそらく隠居は、今日の南航路東行の廻船に乗せられ、3日後には東都、4~5日後にはツークだろう。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

設定を更新しました。R4/10/30

更新は月水金の週3日ペースを予定しています。

2作品同時発表です。
「精霊の加護」も、合わせてよろしくお願いします。
https://www.alphapolis.co.jp/novel/121143041/836586739

カクヨム様、小説家になろう様にも投稿します。
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