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射手の統領172 月明草採取と除霊
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射手の統領
Zu-Y
№172 月明草採取と除霊
翌朝、朝餉を摂った後、キノベ陸運リモーカ支店で北斗号を受け取り、リモーカを、東に向けて出発した。
リモーカとミャーコを繋ぐ街道である。
リモーカの東端を抜けると、河沿いの山峡の道に入る。川の流れに沿ってくねくね進むが、くねくね道のせいで進路が若干ぶれたとしても、およその進行方向は東南東だ。
俺は見張台の指揮所で全体の統括、キョウちゃんズとアキナは式神を飛ばして周囲の索敵。シノブは見張で辺りに目を光らせている。何かあれば、シノブは、持ち前の忍びの技で、北斗号メイン車両屋上の見張台から、辺りの樹々へ飛び移って、ピョンピョンと森の樹々を伝って行くのだ。
一方、御者台は、馬の技に最も長けているタヅナを筆頭に、サヤ姉、サジ姉、ホサキが交代で北斗号を操っている。もちろん、たまには俺も、御者台に行って御者をすることもある。
途中、道沿いで昼餉を摂り、昼餉の後も川沿いに東南東へ進んで、しばらくすると道は東北東になった。
今日の道中は、ほとんど川を馬手側に見ながら進んで来たが、カチワウの村を前にして、川の流れが弓手側を大きく迂回しているので、一旦川を渡ると、道の進行方向は東南東に戻った。弓手側を大きく迂回して来た川が、今度は馬手側に迂回し、再び川を渡った。左右に迂回した川に包まれた部分に、平地ができており、そこがカチワウの村である。
今日の道中は、何ごともなく順調に進んだので、夕方にはカチワウの村に着いた。
村長宅に行って、月明草の採取とゴーストの退治のクエストに来たことを告げると、大層喜ばれた。
村長によると、月明草は、村を流れる川に北から注ぐ支流の上流で、村の北側一帯の山々の中腹にある崖の途中に生えているそうだが、村人が採取に行くと、ゴーストに邪魔されて採取ができないと言うことだった。
月明草は月明りで青く光ることで見分ける訳だから、採取はどうしても夜になる。夜にゴーストと出くわしたら確かに怖いよな。
しかしなんでゴーストが、月明草の採取に行く村人たちの邪魔をするんだろ?まさか悪戯って訳でもなかろうに。
今宵は下弦の月なので、月の出は深夜だ。
カチワウの村長宅から、支流に沿ってくねくねと山峡の道を北に進み、支流が北東と北西にふた股で別れた場所で、正面の北に山が見える位置で、日が暮れて暗くなって来たので、取り敢えずその場所野営することにした。
下弦の月なので、村から外れて山峡に入って来ると、深夜に月が出るまでは辺りは真っ暗になる。
野営飯用に火を起こし、その焚火の明かりで明るさを確保した。
野営飯はいつもの鍋だが、今夜は夜間に山を登ることを考えて、ニンニクや生姜など、スタミナが付いて体が火照る薬味をふんだんに使った。
深夜を過ぎて、東の夜空に下弦の月が上がり、真っ暗だった辺りに月明かりが差した。これで夜目が効くようになる。
俺たちは焚火を消して、眼を夜の帳に慣らして行く。
まずは月明草の位置の把握だ。キョウちゃんズが、北の山に式神を3体ずつ、計6体を飛ばして月明草を探し始めた。陰陽師家西家の双子姫であるキョウちゃんズは、陰陽士として、陰の術、陽の術を操る他、呪での式神飛ばしを得意としている。これが索敵やら探索やらに大きく貢献しているのだ。
しばらくすると、
「あったで。」「見付けたで。」
と、キョウちゃんズから同時に報告が来た。
「村長はんが言うてはった通り、中腹の崖に仰山生えとるで。」
「月の光で青く光ってきれいやわ。」
「ほんまやねぇ。月明草とはよう言うたもんやな。」
「せやね。」
「じゃあ、月明草を採りに行くか。
ホサキとタヅナは、ここで北斗号の見張りを頼む。」
「うむ。」「はあぃ。」
留守居隊にホサキとタヅナ、採取隊には、崖登りができるくノ一のシノブ、ゴーストの除霊にキョウちゃんズとアキナ、護衛にサヤ姉、戦闘後の回復にサジ姉、そして俺。
山道は森の中を進むので、夜だと普通は明かりが必須なのだが、松明を焚くと松明の光で、夜目が利かなくなってしまう。
隠密行動に長けたくノ一のシノブを先頭に、俺たちは松明なしで山道を登って行った。シノブは忍びの者の隠密行動の訓練で夜目も利くから、斥候が得意なのだ。
山道は結構急な斜面だったが、ウキョウのバフの術のお陰で、登り坂が全然苦にならない。
暗い山道を慎重に登って行くと、30分もしないうちに月明草が生えている崖の下に着いた。すると早速ゴーストのお出ましだ。
サキョウとウキョウとアキナが、呪を駆使して次から次へと除霊を行った。大した時間も掛けず、10数体のゴーストを除霊して、その残滓を回収した。
「しかしなー、なんでこんなのとこゴーストが出るんだろ?」
俺の疑問に、アキナとキョウちゃんズが答えてくれた。
「月明草を採取に来て、崖から滑り落ちて亡くなった村人たちのゴーストでしたわ。」
「せやね。『危ないから近寄るな。』って言うとったね。」
「せやね。月明草を採りに来た村人たちを、守っとっるつもりやったんやろね。」
「そうか。それならこの辺りに供養塚でも建てるよう、村長に進言しとくか。」
「それがいいですわね。」
「それじゃあ、月明草の採取でござるな。崖登りは私に任せるでござる。採取するのは5本でござったな。」
「その通り。シノブ、崖だからくれぐれも気を付けてな。」
「アタル、大丈夫でござるよ。」まあ、いざとなったらサジ姉もいるしな。
「シーちゃん…、私にも…3本…。」おっと、医薬士のサジ姉から月明草のリクエストだ。薬を調合する気か?笑
「サジ姉、月明草から薬を調合するのか?」
「ん…?状態…回復薬…。」
「状態の何を回復するの?」
「全部…。」
「え?それって凄くない?」
こくり。
シノブが非常に軽快に、するすると崖を登ってしまった。恐るべし、忍びの技。
あっという間に、クエストの5本とサジ姉リクエストの3本の、計8本を採取して、最後は崖を、それこそピョンピョンと跳び降りて来てしまった。恐るべし、忍びの技。
何度も、忍びの技に感心する俺。
「はい、サジ姉。頼まれた3本でござる。」
「シーちゃん…、ありがと…。」
「サジ姉、大したことではござらんよ。」
サジ姉が大層大事そうに月明草を抱えていた。笑
下山もシノブの先頭で、スムーズに山を下りてしまい、北斗号のいるベースキャンプに戻ったのは、出発してからおよそ1時間後だった。
戻るとすぐに、サジ姉が皆に回復の術を施した。
「もう終わったのか?随分早かったではないか。」
「1時間ちょっとしかぁ、経ってないわよぉ。」
「それがさぁ、ゴーストが10数体もいたのに、サキョウとウキョウとアキナがあっさりと全部除霊しちゃってさ、崖に生えてた月明草も、シノブがすいすいと崖を登って回収しちゃったんだよね。」
「私は出番がなかったわ。」サヤ姉がややご機嫌斜めだが、
「護衛の出番がないのはいいことじゃないか。」
と、慰めておいた。苦笑
夜道の馬車は危険なので、その場で交代しながら仮眠を取って、辺りが明るくなった頃、北斗号を出発させ、じきにカチワウの村に戻った。
そして今は村長宅にいる。
俺は村長の前に月明草5本とゴーストの残滓を出して見せた。
「じゃあ村長、依頼された月明草5本な。それとこれがゴーストの残滓。ゴーストは、にー、しー、ろー…、13体だな。」
「まさか、ひと晩でやっつけっとは…、あんたら、何もんだべ?」
「ん?俺はアタル、パーティはセプト。
ところでな、村長。ゴーストだが月明草を採りに行って崖から滑落して亡くなった村人だったぞ。」
「え?」
「詳しくは除霊した3人に聞いてくれ。」
「除霊の際、『崖は危ない。近寄るな。』と言う思念が飛んで来ました。」
「せやで。後から月明草を採りに来る村人たちが、自分らみたいに死んでしまわんように、心配しとっやんやろな。」
「ゴーストからしてみれば、村人は身内やさかいな。守っとるつもりやったんやないの?」
「さいでがんしたか…。死んだ者たちが、村人たちを心配して…。」
村長はその話を聞いて涙ぐんだ。
「村長、村のために月明草を採りに行って、不運にも命を落とした村人たちのために、崖の下に供養塚を建ててはどうかな?」
「もちろんそうするでがんす。皆様、ありがとがんした。」
村長は深々と頭を下げたのだった。
村長から月明草5本の受取証と、ゴースト退治に関してのサインをもらって、俺たちはカチワウの村を後にしたのだった。
目指すは東、ミャーコの港町。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
毎週月曜22時に投稿します。
以下の2作品も合わせてよろしくお願いします。
「精霊の加護」https://www.alphapolis.co.jp/novel/121143041/836586739
「母娘丼W」https://www.alphapolis.co.jp/novel/121143041/265755073
カクヨム様、小説家になろう様にも投稿します。
Zu-Y
№172 月明草採取と除霊
翌朝、朝餉を摂った後、キノベ陸運リモーカ支店で北斗号を受け取り、リモーカを、東に向けて出発した。
リモーカとミャーコを繋ぐ街道である。
リモーカの東端を抜けると、河沿いの山峡の道に入る。川の流れに沿ってくねくね進むが、くねくね道のせいで進路が若干ぶれたとしても、およその進行方向は東南東だ。
俺は見張台の指揮所で全体の統括、キョウちゃんズとアキナは式神を飛ばして周囲の索敵。シノブは見張で辺りに目を光らせている。何かあれば、シノブは、持ち前の忍びの技で、北斗号メイン車両屋上の見張台から、辺りの樹々へ飛び移って、ピョンピョンと森の樹々を伝って行くのだ。
一方、御者台は、馬の技に最も長けているタヅナを筆頭に、サヤ姉、サジ姉、ホサキが交代で北斗号を操っている。もちろん、たまには俺も、御者台に行って御者をすることもある。
途中、道沿いで昼餉を摂り、昼餉の後も川沿いに東南東へ進んで、しばらくすると道は東北東になった。
今日の道中は、ほとんど川を馬手側に見ながら進んで来たが、カチワウの村を前にして、川の流れが弓手側を大きく迂回しているので、一旦川を渡ると、道の進行方向は東南東に戻った。弓手側を大きく迂回して来た川が、今度は馬手側に迂回し、再び川を渡った。左右に迂回した川に包まれた部分に、平地ができており、そこがカチワウの村である。
今日の道中は、何ごともなく順調に進んだので、夕方にはカチワウの村に着いた。
村長宅に行って、月明草の採取とゴーストの退治のクエストに来たことを告げると、大層喜ばれた。
村長によると、月明草は、村を流れる川に北から注ぐ支流の上流で、村の北側一帯の山々の中腹にある崖の途中に生えているそうだが、村人が採取に行くと、ゴーストに邪魔されて採取ができないと言うことだった。
月明草は月明りで青く光ることで見分ける訳だから、採取はどうしても夜になる。夜にゴーストと出くわしたら確かに怖いよな。
しかしなんでゴーストが、月明草の採取に行く村人たちの邪魔をするんだろ?まさか悪戯って訳でもなかろうに。
今宵は下弦の月なので、月の出は深夜だ。
カチワウの村長宅から、支流に沿ってくねくねと山峡の道を北に進み、支流が北東と北西にふた股で別れた場所で、正面の北に山が見える位置で、日が暮れて暗くなって来たので、取り敢えずその場所野営することにした。
下弦の月なので、村から外れて山峡に入って来ると、深夜に月が出るまでは辺りは真っ暗になる。
野営飯用に火を起こし、その焚火の明かりで明るさを確保した。
野営飯はいつもの鍋だが、今夜は夜間に山を登ることを考えて、ニンニクや生姜など、スタミナが付いて体が火照る薬味をふんだんに使った。
深夜を過ぎて、東の夜空に下弦の月が上がり、真っ暗だった辺りに月明かりが差した。これで夜目が効くようになる。
俺たちは焚火を消して、眼を夜の帳に慣らして行く。
まずは月明草の位置の把握だ。キョウちゃんズが、北の山に式神を3体ずつ、計6体を飛ばして月明草を探し始めた。陰陽師家西家の双子姫であるキョウちゃんズは、陰陽士として、陰の術、陽の術を操る他、呪での式神飛ばしを得意としている。これが索敵やら探索やらに大きく貢献しているのだ。
しばらくすると、
「あったで。」「見付けたで。」
と、キョウちゃんズから同時に報告が来た。
「村長はんが言うてはった通り、中腹の崖に仰山生えとるで。」
「月の光で青く光ってきれいやわ。」
「ほんまやねぇ。月明草とはよう言うたもんやな。」
「せやね。」
「じゃあ、月明草を採りに行くか。
ホサキとタヅナは、ここで北斗号の見張りを頼む。」
「うむ。」「はあぃ。」
留守居隊にホサキとタヅナ、採取隊には、崖登りができるくノ一のシノブ、ゴーストの除霊にキョウちゃんズとアキナ、護衛にサヤ姉、戦闘後の回復にサジ姉、そして俺。
山道は森の中を進むので、夜だと普通は明かりが必須なのだが、松明を焚くと松明の光で、夜目が利かなくなってしまう。
隠密行動に長けたくノ一のシノブを先頭に、俺たちは松明なしで山道を登って行った。シノブは忍びの者の隠密行動の訓練で夜目も利くから、斥候が得意なのだ。
山道は結構急な斜面だったが、ウキョウのバフの術のお陰で、登り坂が全然苦にならない。
暗い山道を慎重に登って行くと、30分もしないうちに月明草が生えている崖の下に着いた。すると早速ゴーストのお出ましだ。
サキョウとウキョウとアキナが、呪を駆使して次から次へと除霊を行った。大した時間も掛けず、10数体のゴーストを除霊して、その残滓を回収した。
「しかしなー、なんでこんなのとこゴーストが出るんだろ?」
俺の疑問に、アキナとキョウちゃんズが答えてくれた。
「月明草を採取に来て、崖から滑り落ちて亡くなった村人たちのゴーストでしたわ。」
「せやね。『危ないから近寄るな。』って言うとったね。」
「せやね。月明草を採りに来た村人たちを、守っとっるつもりやったんやろね。」
「そうか。それならこの辺りに供養塚でも建てるよう、村長に進言しとくか。」
「それがいいですわね。」
「それじゃあ、月明草の採取でござるな。崖登りは私に任せるでござる。採取するのは5本でござったな。」
「その通り。シノブ、崖だからくれぐれも気を付けてな。」
「アタル、大丈夫でござるよ。」まあ、いざとなったらサジ姉もいるしな。
「シーちゃん…、私にも…3本…。」おっと、医薬士のサジ姉から月明草のリクエストだ。薬を調合する気か?笑
「サジ姉、月明草から薬を調合するのか?」
「ん…?状態…回復薬…。」
「状態の何を回復するの?」
「全部…。」
「え?それって凄くない?」
こくり。
シノブが非常に軽快に、するすると崖を登ってしまった。恐るべし、忍びの技。
あっという間に、クエストの5本とサジ姉リクエストの3本の、計8本を採取して、最後は崖を、それこそピョンピョンと跳び降りて来てしまった。恐るべし、忍びの技。
何度も、忍びの技に感心する俺。
「はい、サジ姉。頼まれた3本でござる。」
「シーちゃん…、ありがと…。」
「サジ姉、大したことではござらんよ。」
サジ姉が大層大事そうに月明草を抱えていた。笑
下山もシノブの先頭で、スムーズに山を下りてしまい、北斗号のいるベースキャンプに戻ったのは、出発してからおよそ1時間後だった。
戻るとすぐに、サジ姉が皆に回復の術を施した。
「もう終わったのか?随分早かったではないか。」
「1時間ちょっとしかぁ、経ってないわよぉ。」
「それがさぁ、ゴーストが10数体もいたのに、サキョウとウキョウとアキナがあっさりと全部除霊しちゃってさ、崖に生えてた月明草も、シノブがすいすいと崖を登って回収しちゃったんだよね。」
「私は出番がなかったわ。」サヤ姉がややご機嫌斜めだが、
「護衛の出番がないのはいいことじゃないか。」
と、慰めておいた。苦笑
夜道の馬車は危険なので、その場で交代しながら仮眠を取って、辺りが明るくなった頃、北斗号を出発させ、じきにカチワウの村に戻った。
そして今は村長宅にいる。
俺は村長の前に月明草5本とゴーストの残滓を出して見せた。
「じゃあ村長、依頼された月明草5本な。それとこれがゴーストの残滓。ゴーストは、にー、しー、ろー…、13体だな。」
「まさか、ひと晩でやっつけっとは…、あんたら、何もんだべ?」
「ん?俺はアタル、パーティはセプト。
ところでな、村長。ゴーストだが月明草を採りに行って崖から滑落して亡くなった村人だったぞ。」
「え?」
「詳しくは除霊した3人に聞いてくれ。」
「除霊の際、『崖は危ない。近寄るな。』と言う思念が飛んで来ました。」
「せやで。後から月明草を採りに来る村人たちが、自分らみたいに死んでしまわんように、心配しとっやんやろな。」
「ゴーストからしてみれば、村人は身内やさかいな。守っとるつもりやったんやないの?」
「さいでがんしたか…。死んだ者たちが、村人たちを心配して…。」
村長はその話を聞いて涙ぐんだ。
「村長、村のために月明草を採りに行って、不運にも命を落とした村人たちのために、崖の下に供養塚を建ててはどうかな?」
「もちろんそうするでがんす。皆様、ありがとがんした。」
村長は深々と頭を下げたのだった。
村長から月明草5本の受取証と、ゴースト退治に関してのサインをもらって、俺たちはカチワウの村を後にしたのだった。
目指すは東、ミャーコの港町。
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毎週月曜22時に投稿します。
以下の2作品も合わせてよろしくお願いします。
「精霊の加護」https://www.alphapolis.co.jp/novel/121143041/836586739
「母娘丼W」https://www.alphapolis.co.jp/novel/121143041/265755073
カクヨム様、小説家になろう様にも投稿します。
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