SS

sky

文字の大きさ
上 下
1 / 4

room

しおりを挟む
一人部屋で微睡む

目を閉じ思い浮ぶは
あの日の日々

俺の選択は間違っていたのか

正解なのか

それを知ることなど無理なのはわかってる

本当の正解なんて無いんだから

あいつの華奢な肩を抱き

ゆったりとした早く過ぎる時間

二人の終焉の時

お前は泣きそうな笑みでこう言った

「ありがとう、大好きでした
愛してました」

もう二人の関係は過去なのだと思い知らされた

俺には引き止める術など思い浮かばなかった

いや、引き止める理由なんて無かったんだ

もう愛なんて無かったのだから

「俺は…」

お前のこと愛してるよ


それは今でも

言葉に出さない本音が
小さなため息共に

広く感じる1LDKに二酸化炭素と共に消えてく


goodbye 愛する人

君の幸せをここで祈ろう

いつまでも綺麗な笑顔で笑っていてくれ


end

しおりを挟む

処理中です...