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「殿下、私の視点からなんですが悪いのは全部リリィ様ではありませんか?」
「なんだって?」
俺の話を聞き終えたアノマが意見を述べ始めた。
「アノマ、何を言い出すんだ!」
「ロカリス、構わん。アノマ、続けてくれ」
「はい、リリィ様は王家よりも周りの人たちの心を掴んでいると思われます。ただでさえ王国最強の騎士ジェシカ・シアターさんを護衛にしたり、一部の支持者からはヒーリングプリンセスなんて呼ばれたりしてもてはやされすぎています。このままだと王家への影響力が増し、いずれは王家に対抗できるようになるかもしれません」
「そ、そんな……」
確かにリリィの学園や社交界における人気は凄い。何故あの意地悪な女がヒーリングプリンセスなんて呼ばれているのか分からないが美人なのは事実だ。男性だけでなく、女性にも人気があるのは理解できないけど。
……ジェシカ、あいつ王国最強になったんだったけ。くそ、俺の騎士になればよかったのに忌々しい……。
いや、今はジェシカじゃなくてリリィが問題だ。王家に取って買われるほどの勢力だなんて許されない。俺の婚約者とは言え危険分子じゃないか! アノマに言われて今気付かされてしまった。思えば王宮の連中もリリィを贔屓しているようにも……すでにあの女の掌の上だったということか!
「それに、リリィ様は殿下とよく話す私に意地悪で攻撃的でした。何度もきつい言葉を掛けられたことがあったのです」
「な、なんだって!? どうして言ってくれなかったんだ!?」
「私が言えば殿下の負担になるからと思って黙っていました。でも、殿下がこんなに追い詰められていると思うと黙っていなくても同じだと思いましたの」
「そうだったのか……リリィめ! 俺のアノマを傷つけるなんて!」
あの女! よりによってリリィを虐めていたとは! なんて最悪な女なんだ! 絶対に許さん!
「アノマ、教えてくれてありがとう。そうか、やはりリリィは悪女だったのか! そんな女が婚約者だったなんて俺は恥ずかしい!」
「殿下が恥じることではないです。悪いのは全部リリィ様なんですし……」
やはり王宮に俺の味方はいない。アノマのように俺に健気に尽くしてくれる者など王宮にいないのは明白だ。畜生、なんで俺ばかりがこんな目に遭わなければいけないんだ!
「殿下、リリィ嬢とそこまでうまく言っていないというのなら私から提案があります」
俺達の会話を聞いていたロカリスが覚悟を決めた顔で切り出した。
「提案?」
「はい、リリィ嬢との婚約を破棄してはどうでしょうか?」
「何だって!?」
ロカリスの提案に俺は驚いた。確かにリリィのことは好きではないどころか大嫌いだ。しかし、だからといって簡単に婚約破棄などできるはずはない。そんなことが可能ならば貴族の政略結婚などうまくいかなくなる。
「なんだって?」
俺の話を聞き終えたアノマが意見を述べ始めた。
「アノマ、何を言い出すんだ!」
「ロカリス、構わん。アノマ、続けてくれ」
「はい、リリィ様は王家よりも周りの人たちの心を掴んでいると思われます。ただでさえ王国最強の騎士ジェシカ・シアターさんを護衛にしたり、一部の支持者からはヒーリングプリンセスなんて呼ばれたりしてもてはやされすぎています。このままだと王家への影響力が増し、いずれは王家に対抗できるようになるかもしれません」
「そ、そんな……」
確かにリリィの学園や社交界における人気は凄い。何故あの意地悪な女がヒーリングプリンセスなんて呼ばれているのか分からないが美人なのは事実だ。男性だけでなく、女性にも人気があるのは理解できないけど。
……ジェシカ、あいつ王国最強になったんだったけ。くそ、俺の騎士になればよかったのに忌々しい……。
いや、今はジェシカじゃなくてリリィが問題だ。王家に取って買われるほどの勢力だなんて許されない。俺の婚約者とは言え危険分子じゃないか! アノマに言われて今気付かされてしまった。思えば王宮の連中もリリィを贔屓しているようにも……すでにあの女の掌の上だったということか!
「それに、リリィ様は殿下とよく話す私に意地悪で攻撃的でした。何度もきつい言葉を掛けられたことがあったのです」
「な、なんだって!? どうして言ってくれなかったんだ!?」
「私が言えば殿下の負担になるからと思って黙っていました。でも、殿下がこんなに追い詰められていると思うと黙っていなくても同じだと思いましたの」
「そうだったのか……リリィめ! 俺のアノマを傷つけるなんて!」
あの女! よりによってリリィを虐めていたとは! なんて最悪な女なんだ! 絶対に許さん!
「アノマ、教えてくれてありがとう。そうか、やはりリリィは悪女だったのか! そんな女が婚約者だったなんて俺は恥ずかしい!」
「殿下が恥じることではないです。悪いのは全部リリィ様なんですし……」
やはり王宮に俺の味方はいない。アノマのように俺に健気に尽くしてくれる者など王宮にいないのは明白だ。畜生、なんで俺ばかりがこんな目に遭わなければいけないんだ!
「殿下、リリィ嬢とそこまでうまく言っていないというのなら私から提案があります」
俺達の会話を聞いていたロカリスが覚悟を決めた顔で切り出した。
「提案?」
「はい、リリィ嬢との婚約を破棄してはどうでしょうか?」
「何だって!?」
ロカリスの提案に俺は驚いた。確かにリリィのことは好きではないどころか大嫌いだ。しかし、だからといって簡単に婚約破棄などできるはずはない。そんなことが可能ならば貴族の政略結婚などうまくいかなくなる。
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❇❇❇❇❇❇❇❇❇
2024年12月追記
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