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21.誤飲!
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しかし、その警戒が無駄になってしまった。思わぬ小動物のせいで。
「うわあっ! 蛇だっ!」
「えっ?」
開いた扉から蛇が入ってきたのだ。その蛇に驚いた冬樹はシレンの足にしがみついてきた。その小さな衝撃でシレンは、
ゴクゴクゴックン
誤って魔法薬を全て飲んでしまった。それも一滴残らず。
「~~~~っ!?」
飲んだその瞬間、シレンの全身に衝撃が走った。身体中が何やら熱くなり、特に胸が火傷しそうな感じになった。だが、不思議と悪くないような、むしろ心地良さすら感じさせられていく。
(な、何だこの感じは!? 死ぬほど熱いのに、心地いいと感じる………判断や思考を狂わせる毒薬だったのか!?)
危機感を感じたシレンはすぐそばにいる冬樹を振り返った。その瞬間、更なる異変がシレンを襲う。
「こ、これはっ!?」
「え?」
(な、何だ、冬樹を見た途端に更に暑く………?)
シレンは冬樹から目をそらせなくなっていた。見れば見るほど胸が熱くなり心臓の鼓動が激しくなる。
(ふ、冬樹がとても愛らしく、尊い感じがする……は!?)
冬樹の姿が、顔が、すべてが、とても尊い存在だと感じるようになっていた。
「な、な、な、何だこれは!? 一体、私はどうなってしまったんだ!?」
「ど、どうしたの!? うええ!?」
シレンの様子がおかしくなったことに気付いた冬樹は、心配そうな顔をシレンの顔に向ける。そして冬樹は驚かされた。シレンの顔は真っ赤になって、目は虚ろになっていたのだ。
「お、おね……」
正直、冬樹はドン引きだった。どう声を掛けていいか分からず、戸惑っているとシレンの方が迫ってくる蛇に気付いた。
「む? 蛇がこっちに……冬樹に?」
「え? ああっ! そうだった!」
蛇に怯える冬樹を見てシレンの心に蛇に対する怒りが湧き起こった。シレンは冬樹を抱き締めて蛇から顔をそらすようにした。
「冬樹を、怖がらせたな……」
沸々と沸き上がるような怒り。何故、そんな思いが生じたのかシレン本人にも分からなかったが、シレンは深く考えることができず怒り露わにして、
「冬樹に近づくなぁ!!」
ものすごい怒声を蛇に向かって放った。仮にも、女神の怒声はどんな生物も恐れずにはいられない。たとえ力を失っていてもだ。
「うわあっ! 蛇だっ!」
「えっ?」
開いた扉から蛇が入ってきたのだ。その蛇に驚いた冬樹はシレンの足にしがみついてきた。その小さな衝撃でシレンは、
ゴクゴクゴックン
誤って魔法薬を全て飲んでしまった。それも一滴残らず。
「~~~~っ!?」
飲んだその瞬間、シレンの全身に衝撃が走った。身体中が何やら熱くなり、特に胸が火傷しそうな感じになった。だが、不思議と悪くないような、むしろ心地良さすら感じさせられていく。
(な、何だこの感じは!? 死ぬほど熱いのに、心地いいと感じる………判断や思考を狂わせる毒薬だったのか!?)
危機感を感じたシレンはすぐそばにいる冬樹を振り返った。その瞬間、更なる異変がシレンを襲う。
「こ、これはっ!?」
「え?」
(な、何だ、冬樹を見た途端に更に暑く………?)
シレンは冬樹から目をそらせなくなっていた。見れば見るほど胸が熱くなり心臓の鼓動が激しくなる。
(ふ、冬樹がとても愛らしく、尊い感じがする……は!?)
冬樹の姿が、顔が、すべてが、とても尊い存在だと感じるようになっていた。
「な、な、な、何だこれは!? 一体、私はどうなってしまったんだ!?」
「ど、どうしたの!? うええ!?」
シレンの様子がおかしくなったことに気付いた冬樹は、心配そうな顔をシレンの顔に向ける。そして冬樹は驚かされた。シレンの顔は真っ赤になって、目は虚ろになっていたのだ。
「お、おね……」
正直、冬樹はドン引きだった。どう声を掛けていいか分からず、戸惑っているとシレンの方が迫ってくる蛇に気付いた。
「む? 蛇がこっちに……冬樹に?」
「え? ああっ! そうだった!」
蛇に怯える冬樹を見てシレンの心に蛇に対する怒りが湧き起こった。シレンは冬樹を抱き締めて蛇から顔をそらすようにした。
「冬樹を、怖がらせたな……」
沸々と沸き上がるような怒り。何故、そんな思いが生じたのかシレン本人にも分からなかったが、シレンは深く考えることができず怒り露わにして、
「冬樹に近づくなぁ!!」
ものすごい怒声を蛇に向かって放った。仮にも、女神の怒声はどんな生物も恐れずにはいられない。たとえ力を失っていてもだ。
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