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08 親友(1) ~アオイ~
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オレの名前は、アオイ。
美映留高校1年の男子生徒である。
と、やたらに『男』をアピールするのは癖のようなもので、それには事情があるのだが、順を追って語るとしよう。
まず、オレの家庭事情だが、姉貴3人にオレの4人家族。
両親は、他界していて、実質、姉貴達が親代わり。
姉貴達は、一番上から、フユミ、ナツミ、ハルミで、フユミとナツミは、仕事を持っている。それぞれ会社員とモデル。
ハルミは今大学生。
この家族構成はオレが物心ついた時からずっと同じ。
と言う事で、オレは、女ばかりの中で育った。
ちなみに、高校に入るまで本当の意味で男友達を持った事さえなかった。
とはいえ、正直なところ、オレ自身も特に男友達の必要性を感じていなかったのも事実。
しかし、中学3年の時、亡き父親から未来のオレに宛てた手紙が届いたのだ。
そこには、男らしく生きろ。
そして、姉達の面倒をみれる立派な男になれ。
と綴られていた。
オレは、感動した。
今までの人生で、これほど迄に誰かから期待された事は無かった。
それに、それが実の父親からだと言うのだから、雷に打たれたかの様な衝撃を受けた。
で、オレは高校では男友達を作り、互いに『男』を高められる親友を作る事を夢見たのだ。
高校に入学した時、オレはこれまでにない程の不安で緊張していた。
正直、まともに同年代の男子と話した事がない。
クラスの中ではどんどんと交友が深まっていく中で、オレは誰にも話しかけられず、すっかり遅れをとってしまっていた。
そんな時、話しかけてくれる奴がいた。
「よう! なぁ、突然だけど、お前、ユーチューブってよく見る?」
そいつはオレの前の席の奴。
名前は、リュウジと言った。
オレは、よく知っているユーチューブネタを振られ、嬉しくて喰いついた。
それからは、このリュウジとよく話すようになり、友達、そしてオレの勝手な願望だが親友と思うようになった。
ちなみにリュウジの体型は、ガッチリとした体格で、男子の中では群を抜いて逞ましい。
正直言って憧れる。
顔は、きりっとした眉に奥二重。
頬もスッとして精悍な面持ち。
一般的に見てもカッコいいと思う。
なによりも、リュウジを魅力的に見せているのは、にっこりとした笑顔。
その笑顔を見ると男のオレでも、胸の当たりがざわっとするのだ。
で、リュウジとは毎日つるむようになって、よく姉貴達にリュウジの事を話した。
すると姉貴達はその度に、
「良かったわね! アオイちゃん!」
と、嬉しそうに言ってくれた。
ちなみに、3人の姉貴達はオレの事を溺愛で過保護に育てたがる。
だから、オレ自身が自分をしっかりと律っしないと、父親が期待した立派な男になんかなれやしないのだ。
もう少しリュウジの話をしたい。
リュウジは、まぁごく普通の男子。
身近に男がいなかったオレとしては絶好のお手本になった。
特に女に向けての感情。
要は性欲。
オレは長年、女の中で生活をしていたから、女が身近になり過ぎて性欲を感じない。
そんなだったから、リュウジの女に向ける萌えだったりムラムラする感情は、新鮮だったし勉強にもなった。
オレも一人前の男になるにはいつか身に付けたい感情だと、羨ましく思った。
で、リュウジから学んだのは他にもある。
男同士の接し方だ。
男同士の親友は、何をしても許される。
許すのが親友の証。
そう、何処かで学んだ。
だから、オレはリュウジには何一つ秘密にする事なく、曝け出す事にした。
これこそが、オレがリュウジに示す親友としての最大の敬意だと思ったからだ。
リュウジと築き上げた関係は、まさしくオレが憧れていた男同士の関係。
オレは、父親の期待に一歩近づいた気がして嬉しくて仕方なかった。
そんなある日、オレはリュウジを家に誘った。
最初の動機は、オレの普段の生活のありのままを見てもらいたかった。
そう、オレは家では女のように生活をしている。
それは、物心ついた時からずっと。
オレはもしかしたら驚かれると思って内心ドキドキしていた。
リュウジは、最初こそは驚いた様子だったが、すぐに理解を示してくれた。
さすがは親友。
オレはそれに満足したし、それがリュウジで本当に良かったと思った。
リュウジとの絆の強さはどんどん増す。
手に触れたり、肩を組んだり、頭を触られたり、そんなスキンシップも仲の良い友達同士に許された特権のようなもの。
オレは、その特権を余す事なく享受した。
何故なら、女友達ととはまた違った心地よさを感じていたからだ。
ある日、リュウジが水筒の水をこぼしたことがあった。
少しオレにかかってしまったのだけど、リュウジは謝りながらハンカチで拭いてくれた。
その時、リュウジの手がオレのに触れた。
オレは今まで感じた事の無い感覚を得た。
他人に触られるってこんな感じなのか。
不思議な気持ち。
胸がドキドキして心地よい。
オレはもっと味わいたくてリュウジに無理な要求をしてしまった。
こんな事は親友でないと頼めない事だ。
ところで、リュウジの体だが、オレは学校のプールの授業以来、気になってしょうがなくなっていた。
普段は細身に見えるのに、服を脱ぐと見事な肉体美が現れる。
引き締まった筋肉質の体。
オレは無条件で見惚れてしまった。
憧れの男性像そのもの。
だから、もう一度間近で見たかった。
と言う事で、期末試験が近づいたある日、試験勉強にかこつけてリュウジを家に誘ったのだ。
リュウジと一緒にシャワーに浴びた。
思った通りの肉体。
憧れの男の体。
オレは、それに触れる事が許され、得も言われぬ幸福感に浸った。
そしてその後、思いもよらない事が起こった。
リュウジの勃起ペニスが目に入ったのだ。
その大きく雄々しいペニスに、オレは、何故か気持ちが高まり、興奮した。
何故こんなにも興奮しているのか、自分でもよくわからない。
高ぶった気持ちを抑え切れない。
オレは、その興奮の吐口を探していたのだと思う。
だから、オレは自分自身で編み出した自慰行為をリュウジに自慢したくなったのだ。
美映留高校1年の男子生徒である。
と、やたらに『男』をアピールするのは癖のようなもので、それには事情があるのだが、順を追って語るとしよう。
まず、オレの家庭事情だが、姉貴3人にオレの4人家族。
両親は、他界していて、実質、姉貴達が親代わり。
姉貴達は、一番上から、フユミ、ナツミ、ハルミで、フユミとナツミは、仕事を持っている。それぞれ会社員とモデル。
ハルミは今大学生。
この家族構成はオレが物心ついた時からずっと同じ。
と言う事で、オレは、女ばかりの中で育った。
ちなみに、高校に入るまで本当の意味で男友達を持った事さえなかった。
とはいえ、正直なところ、オレ自身も特に男友達の必要性を感じていなかったのも事実。
しかし、中学3年の時、亡き父親から未来のオレに宛てた手紙が届いたのだ。
そこには、男らしく生きろ。
そして、姉達の面倒をみれる立派な男になれ。
と綴られていた。
オレは、感動した。
今までの人生で、これほど迄に誰かから期待された事は無かった。
それに、それが実の父親からだと言うのだから、雷に打たれたかの様な衝撃を受けた。
で、オレは高校では男友達を作り、互いに『男』を高められる親友を作る事を夢見たのだ。
高校に入学した時、オレはこれまでにない程の不安で緊張していた。
正直、まともに同年代の男子と話した事がない。
クラスの中ではどんどんと交友が深まっていく中で、オレは誰にも話しかけられず、すっかり遅れをとってしまっていた。
そんな時、話しかけてくれる奴がいた。
「よう! なぁ、突然だけど、お前、ユーチューブってよく見る?」
そいつはオレの前の席の奴。
名前は、リュウジと言った。
オレは、よく知っているユーチューブネタを振られ、嬉しくて喰いついた。
それからは、このリュウジとよく話すようになり、友達、そしてオレの勝手な願望だが親友と思うようになった。
ちなみにリュウジの体型は、ガッチリとした体格で、男子の中では群を抜いて逞ましい。
正直言って憧れる。
顔は、きりっとした眉に奥二重。
頬もスッとして精悍な面持ち。
一般的に見てもカッコいいと思う。
なによりも、リュウジを魅力的に見せているのは、にっこりとした笑顔。
その笑顔を見ると男のオレでも、胸の当たりがざわっとするのだ。
で、リュウジとは毎日つるむようになって、よく姉貴達にリュウジの事を話した。
すると姉貴達はその度に、
「良かったわね! アオイちゃん!」
と、嬉しそうに言ってくれた。
ちなみに、3人の姉貴達はオレの事を溺愛で過保護に育てたがる。
だから、オレ自身が自分をしっかりと律っしないと、父親が期待した立派な男になんかなれやしないのだ。
もう少しリュウジの話をしたい。
リュウジは、まぁごく普通の男子。
身近に男がいなかったオレとしては絶好のお手本になった。
特に女に向けての感情。
要は性欲。
オレは長年、女の中で生活をしていたから、女が身近になり過ぎて性欲を感じない。
そんなだったから、リュウジの女に向ける萌えだったりムラムラする感情は、新鮮だったし勉強にもなった。
オレも一人前の男になるにはいつか身に付けたい感情だと、羨ましく思った。
で、リュウジから学んだのは他にもある。
男同士の接し方だ。
男同士の親友は、何をしても許される。
許すのが親友の証。
そう、何処かで学んだ。
だから、オレはリュウジには何一つ秘密にする事なく、曝け出す事にした。
これこそが、オレがリュウジに示す親友としての最大の敬意だと思ったからだ。
リュウジと築き上げた関係は、まさしくオレが憧れていた男同士の関係。
オレは、父親の期待に一歩近づいた気がして嬉しくて仕方なかった。
そんなある日、オレはリュウジを家に誘った。
最初の動機は、オレの普段の生活のありのままを見てもらいたかった。
そう、オレは家では女のように生活をしている。
それは、物心ついた時からずっと。
オレはもしかしたら驚かれると思って内心ドキドキしていた。
リュウジは、最初こそは驚いた様子だったが、すぐに理解を示してくれた。
さすがは親友。
オレはそれに満足したし、それがリュウジで本当に良かったと思った。
リュウジとの絆の強さはどんどん増す。
手に触れたり、肩を組んだり、頭を触られたり、そんなスキンシップも仲の良い友達同士に許された特権のようなもの。
オレは、その特権を余す事なく享受した。
何故なら、女友達ととはまた違った心地よさを感じていたからだ。
ある日、リュウジが水筒の水をこぼしたことがあった。
少しオレにかかってしまったのだけど、リュウジは謝りながらハンカチで拭いてくれた。
その時、リュウジの手がオレのに触れた。
オレは今まで感じた事の無い感覚を得た。
他人に触られるってこんな感じなのか。
不思議な気持ち。
胸がドキドキして心地よい。
オレはもっと味わいたくてリュウジに無理な要求をしてしまった。
こんな事は親友でないと頼めない事だ。
ところで、リュウジの体だが、オレは学校のプールの授業以来、気になってしょうがなくなっていた。
普段は細身に見えるのに、服を脱ぐと見事な肉体美が現れる。
引き締まった筋肉質の体。
オレは無条件で見惚れてしまった。
憧れの男性像そのもの。
だから、もう一度間近で見たかった。
と言う事で、期末試験が近づいたある日、試験勉強にかこつけてリュウジを家に誘ったのだ。
リュウジと一緒にシャワーに浴びた。
思った通りの肉体。
憧れの男の体。
オレは、それに触れる事が許され、得も言われぬ幸福感に浸った。
そしてその後、思いもよらない事が起こった。
リュウジの勃起ペニスが目に入ったのだ。
その大きく雄々しいペニスに、オレは、何故か気持ちが高まり、興奮した。
何故こんなにも興奮しているのか、自分でもよくわからない。
高ぶった気持ちを抑え切れない。
オレは、その興奮の吐口を探していたのだと思う。
だから、オレは自分自身で編み出した自慰行為をリュウジに自慢したくなったのだ。
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