「もしイセ。」~もしも、えっちなことをしてる途中で異世界転移しちゃったら。【異世界転移奇譚 NAYUTA 1,2】~

あめの みかな

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【第五部 異世界転移奇譚 NAYUTA 2 - アトランダム -(RENJI 5)】もしもしっくすないんしてる途中で異世界転移しちゃったら。

第80話 もしもしっくすないんしてる途中で異世界転移しちゃったら。

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 千古は、ミカナが持ってきてくれたクッキーを、まるでリスのように少しずつ食べていた。
 なんてかわいい妹なんだろう、とナユタは思った。疑似妹だけど。

 彼女は1800年前のテラで月に封印されたとき、まだ14歳だった。
 だから、数ヵ月前にエウロペの円卓の間に彼女自身が月から転移させた死体から作り直した肉体もまた14歳だった。
 魂と力だけの存在として1800年の時を月で生きた彼女は、ピノアと同じで合法ロリだった。

「お兄ちゃん……千古はピノアちゃんのつまらな……むずかしいお話をたくさん聞いたから、眠たくなってきました……」

 千古はクッキーを二、三枚と、ジュースを少し飲むと、ナユタに抱きついてきた。

「いっぱいぎゅーしてください……
 あと、ちふるがおねんねしてるあいだに、えっちなことしてもいいです……」

 千古は、長い時間、魂と肉体が離れていたことや、新しい身体にまだ完全になじめていないため、大変疲れやすかった。
 魂と力だけの存在であったときもひどく疲れやすかったという。
 ナユタやジパングのふたりの女王、そしてジパングに残った月の審神者の他のふたりも、皆、先の戦いの後で力を放棄していた。
 それが原因のひとつなのかもしれない。
 もしかしたら、千古は、月の審神者という存在は、魂と力と肉体が三位一体で、どれが欠けても本来の千古には戻れないのかもしれなかった。

 保育園児のように、昼寝の時間が二~三時間は必要で、夜は8時か9時には寝てしまう。朝も8時か9時まで寝ていた。

 ピノアがひとりで遊びにこようとしても必ずついてくるのだが、いつも大体このように途中で眠ってしまう。

 千古は、ナユタが通う学校というものに大変興味を持っていた。中学校に通いたがっていた。
 異世界から日本への帰化はピノアの判例があるものの、制度化まではまだされておらず、戸籍等の準備が整っておらず通えていなかった。
 たとえ整っても、もう少し魂と肉体がなじみ、1日8時間程度の睡眠の生活リズムを整えない限り、学校に通うことはむずかしそうだった。

「そういうのは千古がちゃんと起きてるときにね」

「はい……たのしみにしています……」

 大体いつもそんなやりとりをして、千古は昼寝をしてしまう。
 ナユタは彼女をソファに寝かせ、毛布をかけてやる。

「何回見てもムカつくやりとり。
 ナユタはそんなことしないってわかっててもムカつく……」

 そして、大体ピノアがやきもちをやく。

「ぼくは千古にとって、本当のお兄さんの代わりだから。
 この子が本当に好きなのはぼくじゃなくて和多流さんだし。
 だからね、やきもちやいてるピノアちゃんが見たくてわざとしてる」

「いじわる……でも好き」

 ピノアは、ナユタにキスをした。
 ふたりがはじめてお互いの気持ちを知ることになったのも、ピノアのやきもちがきっかけだった。

 ふたりはベッドに腰掛け、そのまま倒れるように寝転んだ。

「今日のコスプレもすごくかわいいよ。
 ピノアちゃんは何でもかわいく着こなしちゃうね。
 でも寒くない? 大丈夫?」

「平気だよ。暖房つけてくれてるし。
 ナユタさ、わたしが来てからずっと勃起してたでしょ」

 ピノアは、ナユタの部屋着の上から股間を撫でた。

「ナユタのおちんちん、さわりたくてしかたなかった。
 ざびえる苦しそうだね。すぐに出してあげるからね」

 ピノアはざびえると名前をつけたナユタのおちんちんにそう話しかけると、

「がまんじるが糸ひいてる。かわいい。
 何にもしてないのに、わたしを見てただけでこんなに興奮したの?」

「うん……」

「ナユタは本当にわたしのこと大好きだね」

「好きだよ。大好き」

「あのね、ナユタ、りさりさ教じゃなくて、ピノピノ教の教えは、よく寝て、よく食べて、いっぱいせっくす、だよ?
 だから、いっぱいしよ?」

 どこをどんな風に触れば、ナユタが気持ちよくなるか、ピノアはもう完全に知り尽くしていた。

「知ってた?
 ナユタのこの子ね、大きさとか太さは前とあんまり変わらないけど、前よりもすごく固くなるようになってるの。それに前よりすごく熱くなるの。
 あと、ナユタもおちんちん以外にもいろんなところがどんどん感じやすくなって、女の子みたいにかわいい声出すときがあるんだ」

 知らなかった。

「ぴちゃぴちゃいってる……
 いっぱい糸もひいて……
 この子、精子ちゃんを出したくてしかたないんだね」

「ピノアちゃん……手だけで出ちゃいそう……」

「えー? もう出ちゃうの? それはやだなぁ」

 ピノアは、おちんちんから手を離してしまった。

「あ、手を離したら、もっとしてって欲しがってる、この子。
 でも、どうしようかな……」

 ピノアはニーハイをはいたまま、両足でおちんちんを挟んだ。

「はじめてするから、うまくできるかどうかわかんないけど……ナユタ……こういうのも興奮する?」

「うん……手とはなんか違う感じで……
 あと、すごくへんたいっぽくて、それに、ピノアちゃんにもてあそばれてる感じで……すごく興奮する……」

「きもちいい?」

「うん……ピノアちゃん……ぼくもう……」

「まだだーめ」

 ピノアは今度は足を離してしまった。

 だが、ナユタのおちんちんとたまたまは、もう爆発寸前だった。

 男の子はおしっこをするとき、しっかり手でおちんちんを支え、狙いを定めなければ、おしっこの途中でおちんちんがあっちこっちに向いてしまい、トイレが大惨事になる。

 それは射精のときも同じだ。

 ピノアの両足という支えを失ったナユタのおちんちんは、射精しながらあっちこっちに向きを変え、ナユタの服やベッドのシーツだけでなく、ピノアのニーハイや服、それに壁や床にまで精液を飛ばした。

「すごいね。こんな風になるんだ?
 びっくりするくらいいっぱい出たし、なんか、使徒を倒した後みたいに虹がかかりそうだったよ」

 ピノアがつけたさびえるという名前には使徒と同じでエルが入っていた。
 殲滅されたのか、さびえる。

「ごめんね……服汚しちゃった……」

「そんなの気にしなくていいの。
 壁とか床は、後で一緒におそうじしよ?
 わたしはこれからこの子をおそうじふぇらしてあげる……」

 射精したというのに、ナユタのおちんちんは一切萎えることがなく、むしろ精液を撒き散らしてしまった恥ずかしさや「おそうじふぇら」という単語によって、さっきまでより固くなっていた。

「ぼくもピノアちゃんのなめたい……」

「うん……なめてほしい……
 わたしももう、とろとろになってる……いっぱいわたしのことかわいがって……」


 ふたりがしっくすないんをはじめると、

「ナユタ……だめだよぉ……きもちよすぎて……ちゃんとおそうじできない……わたしもすぐにイッちゃいそう……」

 ピノアもまたすぐにイッてしまった。

 それでもふたりは、そのあともお互いの一番きもちいいところをなめあい続けた。

 ピノアはほとんどふぇらできないまま、さらに三回もイッてしまい、

「ナユタ……わたし、もう、おちんちんほしい……」

 顔を上げ、ナユタにそうおねだりをした。

 だが、何故か目の前にはサクラがいた。

 サクラ・アキツキ・ダハーカ。

 異世界にいるはずの姪が、しゃがみこんでピノアの顔とナユタのおちんちんを見つめていた。

「……え? あれ? サクラ? なんで?」

「うん、サクラだけど。
 ピノアちゃん、今度はナユタくんと何してるの?」

「えっとね、え~っと……これは……
 しっくすないん!!
 赤ちゃんはできないけど、わたしもナユタもすごくきもちいいんだよ!!」


 その瞬間、ナユタのおちんちんはまた支えを失い、精液を打ち上げ花火のように高く、何発も、エウロペの女王の間に撒き散らした。

 サクラの顔にも。
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