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女神選抜試験
第20話 レイフの告白イベント
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まずい、とクリスは瞬間的に思った。そして、それが顔に出てしまったらしい。ルーカスの表情が厳しくなる。
「あの……」
「いや、クリスティアナが一人でいるところを見つけて、僕が無理矢理連れ回したんだ」
「そんな。レイフ様には助けていただきましたわ」
かばわれてばかりは悪いと思い、クリスが口を出すと、レイフとの数値がまた上がった。
ただし、そんな二人を見て、ルーカスはさらに厳しい表情になった。
「……なるほど、最初君は一人だったんだね」
「そうそう。……よかったら、君も座らないかい。立ちっぱなしで話もなんだから」
この空気でそう言えるレイフは相当肝が太いとクリスは思った。
「いや、今日は遠慮しておくよ。……クリスティアナ、明日会えるのを楽しみにしているよ」
──ル、ルーカス様、怖いですわ!
思わずクリスが両手で頬を押さえる。
そして短い詠唱の後で、ルーカスはその場から消えた。
「いや、びっくりしたなー。僕、ルーカスに射殺されるかと思ったよ」
その割には陽気にはははと笑ってレイフは言った。
「こ、怖かったですわ……」
素直な感想をクリスが漏らすと、レイフは安心させるように彼女の手を握った。すると、またレイフの数値が上がった。
「大丈夫。この件でルーカスが君になにか言ってくるようだったら、僕のところにおいで。ちゃんと話をつけてあげるから」
「レイフ様……ありがとうございます」
彼の気遣いに感動してクリスが微笑むと、またレイフの数値がぐんと上がった。
──いけない。数値の上がりすぎには注意しなければ。ルーカス様とハーヴェイ様の時の二の舞になってしまうわ。
クリスのそんな思いとは裏腹に、レイフは熱心に彼女を見つめてきた。
「ルーカスがあそこまで女性にのめり込んでるのを初めて見たよ。クリスティアナ、君はもてるんだね」
クリスは思わず頬を染めた。
そう言われてもお嬢様学校で送迎も屋敷の車でしていたクリスにはその機会自体がなかった。
「え……そんなことはないですわ。そもそも男性と接する事自体があまりなくて」
「ふうん。純粋培養のお嬢様か。ルーカスが落ちるのも分かる気はするな」
興味深そうにしげしげとレイフはクリスを見つめた。その視線にクリスは顔が赤くなっていくのを感じた。
「……そんなに見ないでくださいませ……」
弱々しく抗議すると、レイフの親密度と愛情度がぐんと上がった。
「君は凛としたイメージだったけれど、とても可愛いんだね」
「かわ……っ!?」
思ってもみない彼の言葉にクリスはこれ以上ないほど真っ赤になる。
思わず握られた手を引こうとしたが、存外それは強い力でびくともしなかった。
「あのっ、お離しくださいませ」
「……どうしよう。僕も君のことが好きになっちゃったみたいだ」
「え……」
あまりのことにクリスは目を瞠った。
レイフの親密度と愛情度は100MAXになっていた。
レイフは握った手を引き寄せると、クリスの頬にキスを落とした。
「あの、あの、困りますわ……」
レイフには好感を持ってはいるが、恋愛感情はない。それにもっとも近いのはハーヴェイだ。
「そう……だね。ごめんね。こんなに急に告白して君を困らせて」
レイフがため息をつきながら握っていた手を離した。
「いえ……」
なんと言っていいか分からなかったクリスは結局無難な受け答えをしてしまった。
「あ、ケーキ食べちゃったら、街巡り再開しよう」
「はい」
妙な空気から逃れられて、クリスはほっとした。
紅茶は冷めてしまっていたが、ポットの中身は大丈夫そうだ。
クリスは再びおいしいケーキを口にする。
すると、そういえばとレイフが言ってきた。
「マリーのことだけど、あれはファンというより君のことが好きだったんじゃないかな。今はなりを潜めてるけど、思い返したらそうとしか思えなくなってきた」
「えっ!?」
とんでもないレイフの言葉にクリスは驚愕する。
「わたくし達、女の子同士ですのよ。なにかの間違いではございませんか?」
「いや、やりとりしてて男の嫉妬みたいだと感じられることが度々あったんだ。それも例の記憶障害からなくなったけど。でも、あの記憶障害も妙なんだよな。転移門の呪式間違いなんて言ってるけど、その前の晩、クライドとルーカスとハーヴェイが集まってなにかこそこそやっていたし」
「まあ」
それは確かに気になる情報だった。
「クライド様は無理かもしれませんけれど、ルーカス様とハーヴェイ様にお聞きしてみますわ」
すると、レイフが少し切なそうにクリスを見てきた。
「君はハーヴェイとも親しいの?」
それで、クリスはついハーヴェイとのキスを思い出してしまい、赤くなってしまった。
「ま、まあ、そこそこには……」
「そのようだね。……ちょっと妬けるな」
レイフにまじめな顔でじっと見つめられ、クリスは居心地悪くなる。
そのうちにクリスは紅茶を飲み干してしまい、レイフに出ようかと促された。
クリスは精算の際に割り勘しようとしたのだが、代金はレイフ持ちで押し通されてしまった。
「ごちそうさまでした」
「うん、どういたしまして」
にっこりと爽やかな笑顔でレイフが言う。
「これからどこを巡ろうか、店? それとも公園にしようか」
「あ、わたくし、公園に行ってみたいですわ」
「そう。じゃあ、ついてきて」
「はい」
今度は無理矢理エスコートすることはなかった。
クリスはレイフの半歩後ろをついていく。
しかし、突然周りの景色が変わった。
クリスの目の前に広がっているのは広大な公園ではなく、落ち着いた様子のどこかの屋敷の内部のようだった。
見れば、さっきまでいたレイフの姿もない。
クリスは不安になって辺りを見回していると、聞き慣れた声が上から聞こえてきた。
「やあ、わたしの屋敷へようこそ」
どこか皮肉げな様子で階段を降りてくるその姿は、紛れもないルーカスだった。
「あの……」
「いや、クリスティアナが一人でいるところを見つけて、僕が無理矢理連れ回したんだ」
「そんな。レイフ様には助けていただきましたわ」
かばわれてばかりは悪いと思い、クリスが口を出すと、レイフとの数値がまた上がった。
ただし、そんな二人を見て、ルーカスはさらに厳しい表情になった。
「……なるほど、最初君は一人だったんだね」
「そうそう。……よかったら、君も座らないかい。立ちっぱなしで話もなんだから」
この空気でそう言えるレイフは相当肝が太いとクリスは思った。
「いや、今日は遠慮しておくよ。……クリスティアナ、明日会えるのを楽しみにしているよ」
──ル、ルーカス様、怖いですわ!
思わずクリスが両手で頬を押さえる。
そして短い詠唱の後で、ルーカスはその場から消えた。
「いや、びっくりしたなー。僕、ルーカスに射殺されるかと思ったよ」
その割には陽気にはははと笑ってレイフは言った。
「こ、怖かったですわ……」
素直な感想をクリスが漏らすと、レイフは安心させるように彼女の手を握った。すると、またレイフの数値が上がった。
「大丈夫。この件でルーカスが君になにか言ってくるようだったら、僕のところにおいで。ちゃんと話をつけてあげるから」
「レイフ様……ありがとうございます」
彼の気遣いに感動してクリスが微笑むと、またレイフの数値がぐんと上がった。
──いけない。数値の上がりすぎには注意しなければ。ルーカス様とハーヴェイ様の時の二の舞になってしまうわ。
クリスのそんな思いとは裏腹に、レイフは熱心に彼女を見つめてきた。
「ルーカスがあそこまで女性にのめり込んでるのを初めて見たよ。クリスティアナ、君はもてるんだね」
クリスは思わず頬を染めた。
そう言われてもお嬢様学校で送迎も屋敷の車でしていたクリスにはその機会自体がなかった。
「え……そんなことはないですわ。そもそも男性と接する事自体があまりなくて」
「ふうん。純粋培養のお嬢様か。ルーカスが落ちるのも分かる気はするな」
興味深そうにしげしげとレイフはクリスを見つめた。その視線にクリスは顔が赤くなっていくのを感じた。
「……そんなに見ないでくださいませ……」
弱々しく抗議すると、レイフの親密度と愛情度がぐんと上がった。
「君は凛としたイメージだったけれど、とても可愛いんだね」
「かわ……っ!?」
思ってもみない彼の言葉にクリスはこれ以上ないほど真っ赤になる。
思わず握られた手を引こうとしたが、存外それは強い力でびくともしなかった。
「あのっ、お離しくださいませ」
「……どうしよう。僕も君のことが好きになっちゃったみたいだ」
「え……」
あまりのことにクリスは目を瞠った。
レイフの親密度と愛情度は100MAXになっていた。
レイフは握った手を引き寄せると、クリスの頬にキスを落とした。
「あの、あの、困りますわ……」
レイフには好感を持ってはいるが、恋愛感情はない。それにもっとも近いのはハーヴェイだ。
「そう……だね。ごめんね。こんなに急に告白して君を困らせて」
レイフがため息をつきながら握っていた手を離した。
「いえ……」
なんと言っていいか分からなかったクリスは結局無難な受け答えをしてしまった。
「あ、ケーキ食べちゃったら、街巡り再開しよう」
「はい」
妙な空気から逃れられて、クリスはほっとした。
紅茶は冷めてしまっていたが、ポットの中身は大丈夫そうだ。
クリスは再びおいしいケーキを口にする。
すると、そういえばとレイフが言ってきた。
「マリーのことだけど、あれはファンというより君のことが好きだったんじゃないかな。今はなりを潜めてるけど、思い返したらそうとしか思えなくなってきた」
「えっ!?」
とんでもないレイフの言葉にクリスは驚愕する。
「わたくし達、女の子同士ですのよ。なにかの間違いではございませんか?」
「いや、やりとりしてて男の嫉妬みたいだと感じられることが度々あったんだ。それも例の記憶障害からなくなったけど。でも、あの記憶障害も妙なんだよな。転移門の呪式間違いなんて言ってるけど、その前の晩、クライドとルーカスとハーヴェイが集まってなにかこそこそやっていたし」
「まあ」
それは確かに気になる情報だった。
「クライド様は無理かもしれませんけれど、ルーカス様とハーヴェイ様にお聞きしてみますわ」
すると、レイフが少し切なそうにクリスを見てきた。
「君はハーヴェイとも親しいの?」
それで、クリスはついハーヴェイとのキスを思い出してしまい、赤くなってしまった。
「ま、まあ、そこそこには……」
「そのようだね。……ちょっと妬けるな」
レイフにまじめな顔でじっと見つめられ、クリスは居心地悪くなる。
そのうちにクリスは紅茶を飲み干してしまい、レイフに出ようかと促された。
クリスは精算の際に割り勘しようとしたのだが、代金はレイフ持ちで押し通されてしまった。
「ごちそうさまでした」
「うん、どういたしまして」
にっこりと爽やかな笑顔でレイフが言う。
「これからどこを巡ろうか、店? それとも公園にしようか」
「あ、わたくし、公園に行ってみたいですわ」
「そう。じゃあ、ついてきて」
「はい」
今度は無理矢理エスコートすることはなかった。
クリスはレイフの半歩後ろをついていく。
しかし、突然周りの景色が変わった。
クリスの目の前に広がっているのは広大な公園ではなく、落ち着いた様子のどこかの屋敷の内部のようだった。
見れば、さっきまでいたレイフの姿もない。
クリスは不安になって辺りを見回していると、聞き慣れた声が上から聞こえてきた。
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