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君に送る嘘
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遠い会話
「おはよう。コーヒーでも飲む?」
静かに日が差す朝。
返事はいつもの様に無い。分かってはいるけど、これがお決まりの朝。
彼女はベッドから、上半身を起こして、窓の端から前を見つめてる。
目玉焼きが出来たら、彼女に目をやる。
彼女はこちらを向いて、軽く微笑んでいる。
「さ、用意ができたよ。こっちへおいで。」すると目の色が微笑んだまま陰るんだ。
僕は先にテーブルに着いて、待つことにしている。彼女のペースを乱す事は出来ないから。
僕が食事に手をつけ始める頃、素足が伸びて、白いスカートが揺れながら、テーブルに近寄ってくる。
「よく眠れた?」僕は聞くが当然、返事は来なくて、彼女は少し俯き加減で、笑みを浮かべ、椅子に座る。
「おはよう。コーヒー頂いてもいい?」
まるで僕が発した言葉が、過去へ届くかの様に、今、返事が帰ってきた。
それでいいんだ。
こうして同じ時間を一緒のテーブルを囲んでいるから。
「ご馳走様。先にお皿洗うね。」
僕は席を立ち仕事へ行く準備に取り掛かる。
彼女は、コーヒーマグを両手で持って、穏やかな顔でホッとしてる。
「ここに着替え、置いとくね。」
「お昼は、チョコレートスコーンといちごだから。」テーブルにスコーンを置き、紙に(冷蔵庫に苺)と書いて、添えておく。
相変わらず、反応が無いのが心配だけど、仕方がない。
「そうだ、いつでもシャワー使えるからね。」
そうして、休みの日以外は会社に出た。
玄関で彼女の方を振り返ると、必ず、背を向け静かに佇んでいる。
不思議だが、こんな関係を、嫌だとか、辛いとか思ったことは無いんだ。ほら、
「ご馳走様。お皿片付けておくわ。」少し上を向いて、言葉を返してくれてる。
そっとドアを閉め、鍵をかけて出かけた。
夜
ベッドでの彼女の反応は、こちらに電気が飛ぶかの如く、思う以上に反応が返ってくる。
指先にキスをすれば、バネが跳ね返る。耳元で「好きだ。」と、言い終わる前に「うん。」と、返事をする。何処かしら愛撫する度に、喉元に声を詰まらせる。
乳房を握り締め、少しキツく吸い上げると、一気に鼓動が激しくなり、「アキッ!」言葉を発する。
「ア…キ…。」天井に手を伸ばし、空(くう)を掴みながら声を放つ。
そっとその手を取って、僕の頬に当て、「アキだよ。」応えてあげる。
「お願い行かないで、アキ。」彼女の目が少し潤んで、懇願する。
「行かなよ。ここにいるよ。」
ようやく、彼女の瞳に僕が写る瞬間が来る。
「ごめんなさい。ごめんなさい。アキ。」
彼女のこの言葉の意味を僕は知っている。だからといって、何故って、聞き返すことは無い。
また彼女は「アキ。」空を掴むんだ。
今度はその腕を掴んで、そっと身体を反転させる。
後ろから「今日は何か見つけたかい?」うなじに口付けしながら聞いてみた。
「見つけたわ。ピアス。」「可笑しいのよ。苺の器の横に有ったの。」
彼女がずっと付けていた、小さなピアスだ。僕がみつけて、そっと置いたのだ。
「いい物を見つけたね。」肩から背骨へ愛撫を下ろして行く。
心地良さげな彼女に、「それからどうした…?」聞き終わらない内に、「捨てたわ。」と、返ってきた。
僕は彼女に覆い被さった。「アキッ…」
それからと言うと、彼女は色んな話をしてくれる。好きな物、嫌いな物、映画の話、思い出に至るまで。話をしてくれる。息を切らしながらも。
彼女と会話ができるのはこの時しか無いんだ。
流れ
この1年近く、色んな話を聞いた。時が経つにつれ、彼女は時折、大切なもの、時計、ネックレス、キーホルダー、サンダルや、服までも、大切な物を捨て置く様になってしまっていた。
そして、僕は、「アキ」では無いんだ。
彼女との出会いは唐突過ぎた。
夏のある日、近くの浜を散歩していた。昼間のカンカン照りの中だったが、風が心地よく吹いていた。
だが、空が一変し、黒くなったかと思うと、水平線の向こうから、白い横長い線が、どんどん太く高く近づいてきた。
それは、高潮。呆気に取られて見ていたら、波打ち際から離れていたのに、足元まで海水が流れ着いた。
これは危ない!すぐさま海に背を向け走ろうとしたら、「助けてやってくれ!」声が聞こえ、咄嗟に振り返ると同時に、女が胸の中に飛び込んできた。
その先を見ると、腰まで海水に浸かった男が必死に「頼む!助けてやってくれ!」と言う。
そんな事より、自分の身が危ない!
気がつけば、女の腰に手を回し、力の限り、陸を目指していた。
女は海に手を伸ばし、ずっと叫んでいた。
胸壁(きょうへき)まであと少しで、「アキーッ!」と言う声1つ、女は手を下げた。
僕も訳が分からず、胸壁を乗り越え、息を整えた。
女を見ると、うなだれ、何処かしら一点を見つめていた。
まだ若く、年相応に美しくあるのだろうが、くしゃくしゃの未亡人の様だった。
はっ!として、海を見渡したが、男の姿も影もない。ゾッとするくらい海は静かだった。
女は、鞄も財布も持っていない。着の身着のまま。
枯れ果てた姿が哀れで、自宅へ連れ帰った。
その後の生活
初めの1週間は何も言葉を発することは無かったし、こちらからの問にも反応しない。僕は「助けてやってくれ」の言葉に従ったまでだが、
そのうち、女は僕の方を向いていることが増えた。
相変わらず、僕の言葉に反応しないが、わずかながら、微笑む姿が見れた。
ただ、どうしても目線が合わないんだ。
僕は、彼女の壊れた箇所が修復するまでそばに居ることにした。
「助けてやってくれ」その言葉は1度たりとも頭から離れない。
それに、彼女の壊れた箇所がまだ、分からない。
反応がないから、涙を見せないから、僕は大掛かりな「嘘」をつくことにした。「アキ」になった。
彼女の朝は、窓から見える海岸。海岸に祈りを込めて見ているのだろうか?
僕に目を合わせないが、笑みを見せてくれる様になった。
反応の無い彼女を、おもむろに、抱きしめてみた。
「アキ…」予想通りの言葉が出た。「うん。」頷いてみた。
季節を超えて
季節は、秋を終えようとしていた。
いくら体を重ねても、「アキ」に、彼女は謝る。思い出を語る。そして僕との生活も語るようになった。
ついに、身に着けていた物、貴金属、洋服、下着まで、捨て置かれた時、彼女は口を利かなくなった。ベッドの中以外は。
もうすぐ1年
「君の名前を呼ばしてくれ!」
彼女の唇をめいいっぱい塞いだ。息を止めさせ、あちらこちらを、触り感じさせた。
そっと離してやると、「灯(あかり)」一言応えた。
彼女の手を取り、僕の頬に当て、「光流(ひかる)」それだけ。
彼女は、そのまま眠ってしまった。
僕は、彼の言葉を裏切ったのか?眠ることが出来なかった。
次の朝
「おはよう。コーヒーでも飲む?」
いつもの様に朝が始まった。
え、何かが違う……
彼女は窓を見ていない。彼女は、はっとしてこちらを見た。
「あなたは光流?」
僕は息を飲んだ。
「明矢はもう、居ないのよね?」
僕は彼女との別れを確信した。壊れた箇所が修復したのだ。
「ごめん。嘘をつき続けた。」
「君が最後に見届けたアキは、もう居ないんだ。」
「僕は、彼に、君を助けてやってくれと言われて今日まで傍に居たんだ。」
「君を苦しめたね。」
「私、もう準備は出来ている。」そう言って、彼女はテーブルに着いた。
「おはよう。コーヒーでも飲む?」
静かに日が差す朝。
返事はいつもの様に無い。分かってはいるけど、これがお決まりの朝。
彼女はベッドから、上半身を起こして、窓の端から前を見つめてる。
目玉焼きが出来たら、彼女に目をやる。
彼女はこちらを向いて、軽く微笑んでいる。
「さ、用意ができたよ。こっちへおいで。」すると目の色が微笑んだまま陰るんだ。
僕は先にテーブルに着いて、待つことにしている。彼女のペースを乱す事は出来ないから。
僕が食事に手をつけ始める頃、素足が伸びて、白いスカートが揺れながら、テーブルに近寄ってくる。
「よく眠れた?」僕は聞くが当然、返事は来なくて、彼女は少し俯き加減で、笑みを浮かべ、椅子に座る。
「おはよう。コーヒー頂いてもいい?」
まるで僕が発した言葉が、過去へ届くかの様に、今、返事が帰ってきた。
それでいいんだ。
こうして同じ時間を一緒のテーブルを囲んでいるから。
「ご馳走様。先にお皿洗うね。」
僕は席を立ち仕事へ行く準備に取り掛かる。
彼女は、コーヒーマグを両手で持って、穏やかな顔でホッとしてる。
「ここに着替え、置いとくね。」
「お昼は、チョコレートスコーンといちごだから。」テーブルにスコーンを置き、紙に(冷蔵庫に苺)と書いて、添えておく。
相変わらず、反応が無いのが心配だけど、仕方がない。
「そうだ、いつでもシャワー使えるからね。」
そうして、休みの日以外は会社に出た。
玄関で彼女の方を振り返ると、必ず、背を向け静かに佇んでいる。
不思議だが、こんな関係を、嫌だとか、辛いとか思ったことは無いんだ。ほら、
「ご馳走様。お皿片付けておくわ。」少し上を向いて、言葉を返してくれてる。
そっとドアを閉め、鍵をかけて出かけた。
夜
ベッドでの彼女の反応は、こちらに電気が飛ぶかの如く、思う以上に反応が返ってくる。
指先にキスをすれば、バネが跳ね返る。耳元で「好きだ。」と、言い終わる前に「うん。」と、返事をする。何処かしら愛撫する度に、喉元に声を詰まらせる。
乳房を握り締め、少しキツく吸い上げると、一気に鼓動が激しくなり、「アキッ!」言葉を発する。
「ア…キ…。」天井に手を伸ばし、空(くう)を掴みながら声を放つ。
そっとその手を取って、僕の頬に当て、「アキだよ。」応えてあげる。
「お願い行かないで、アキ。」彼女の目が少し潤んで、懇願する。
「行かなよ。ここにいるよ。」
ようやく、彼女の瞳に僕が写る瞬間が来る。
「ごめんなさい。ごめんなさい。アキ。」
彼女のこの言葉の意味を僕は知っている。だからといって、何故って、聞き返すことは無い。
また彼女は「アキ。」空を掴むんだ。
今度はその腕を掴んで、そっと身体を反転させる。
後ろから「今日は何か見つけたかい?」うなじに口付けしながら聞いてみた。
「見つけたわ。ピアス。」「可笑しいのよ。苺の器の横に有ったの。」
彼女がずっと付けていた、小さなピアスだ。僕がみつけて、そっと置いたのだ。
「いい物を見つけたね。」肩から背骨へ愛撫を下ろして行く。
心地良さげな彼女に、「それからどうした…?」聞き終わらない内に、「捨てたわ。」と、返ってきた。
僕は彼女に覆い被さった。「アキッ…」
それからと言うと、彼女は色んな話をしてくれる。好きな物、嫌いな物、映画の話、思い出に至るまで。話をしてくれる。息を切らしながらも。
彼女と会話ができるのはこの時しか無いんだ。
流れ
この1年近く、色んな話を聞いた。時が経つにつれ、彼女は時折、大切なもの、時計、ネックレス、キーホルダー、サンダルや、服までも、大切な物を捨て置く様になってしまっていた。
そして、僕は、「アキ」では無いんだ。
彼女との出会いは唐突過ぎた。
夏のある日、近くの浜を散歩していた。昼間のカンカン照りの中だったが、風が心地よく吹いていた。
だが、空が一変し、黒くなったかと思うと、水平線の向こうから、白い横長い線が、どんどん太く高く近づいてきた。
それは、高潮。呆気に取られて見ていたら、波打ち際から離れていたのに、足元まで海水が流れ着いた。
これは危ない!すぐさま海に背を向け走ろうとしたら、「助けてやってくれ!」声が聞こえ、咄嗟に振り返ると同時に、女が胸の中に飛び込んできた。
その先を見ると、腰まで海水に浸かった男が必死に「頼む!助けてやってくれ!」と言う。
そんな事より、自分の身が危ない!
気がつけば、女の腰に手を回し、力の限り、陸を目指していた。
女は海に手を伸ばし、ずっと叫んでいた。
胸壁(きょうへき)まであと少しで、「アキーッ!」と言う声1つ、女は手を下げた。
僕も訳が分からず、胸壁を乗り越え、息を整えた。
女を見ると、うなだれ、何処かしら一点を見つめていた。
まだ若く、年相応に美しくあるのだろうが、くしゃくしゃの未亡人の様だった。
はっ!として、海を見渡したが、男の姿も影もない。ゾッとするくらい海は静かだった。
女は、鞄も財布も持っていない。着の身着のまま。
枯れ果てた姿が哀れで、自宅へ連れ帰った。
その後の生活
初めの1週間は何も言葉を発することは無かったし、こちらからの問にも反応しない。僕は「助けてやってくれ」の言葉に従ったまでだが、
そのうち、女は僕の方を向いていることが増えた。
相変わらず、僕の言葉に反応しないが、わずかながら、微笑む姿が見れた。
ただ、どうしても目線が合わないんだ。
僕は、彼女の壊れた箇所が修復するまでそばに居ることにした。
「助けてやってくれ」その言葉は1度たりとも頭から離れない。
それに、彼女の壊れた箇所がまだ、分からない。
反応がないから、涙を見せないから、僕は大掛かりな「嘘」をつくことにした。「アキ」になった。
彼女の朝は、窓から見える海岸。海岸に祈りを込めて見ているのだろうか?
僕に目を合わせないが、笑みを見せてくれる様になった。
反応の無い彼女を、おもむろに、抱きしめてみた。
「アキ…」予想通りの言葉が出た。「うん。」頷いてみた。
季節を超えて
季節は、秋を終えようとしていた。
いくら体を重ねても、「アキ」に、彼女は謝る。思い出を語る。そして僕との生活も語るようになった。
ついに、身に着けていた物、貴金属、洋服、下着まで、捨て置かれた時、彼女は口を利かなくなった。ベッドの中以外は。
もうすぐ1年
「君の名前を呼ばしてくれ!」
彼女の唇をめいいっぱい塞いだ。息を止めさせ、あちらこちらを、触り感じさせた。
そっと離してやると、「灯(あかり)」一言応えた。
彼女の手を取り、僕の頬に当て、「光流(ひかる)」それだけ。
彼女は、そのまま眠ってしまった。
僕は、彼の言葉を裏切ったのか?眠ることが出来なかった。
次の朝
「おはよう。コーヒーでも飲む?」
いつもの様に朝が始まった。
え、何かが違う……
彼女は窓を見ていない。彼女は、はっとしてこちらを見た。
「あなたは光流?」
僕は息を飲んだ。
「明矢はもう、居ないのよね?」
僕は彼女との別れを確信した。壊れた箇所が修復したのだ。
「ごめん。嘘をつき続けた。」
「君が最後に見届けたアキは、もう居ないんだ。」
「僕は、彼に、君を助けてやってくれと言われて今日まで傍に居たんだ。」
「君を苦しめたね。」
「私、もう準備は出来ている。」そう言って、彼女はテーブルに着いた。
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