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一冊の本
疑惑と困惑
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私はテーブルの上にある彼氏のスマホに気づいた。
バイブレーションと共に彼のスマホの画面が明るくなって
メッセージのポップアップが表示される。
「五月女來海だよ。久しぶり。元気にしてる?飲み会楽しみだね」
そんな浮かれたメッセージがあった。誰なのか知らないが、結局のところ
彼はきっとこの女性の方が好きなのであろうと察した。
私はスマホを見なかったことにしてテーブルにそっと戻し、
ソファーに腰かけて静かに涙を流した。彼を問い詰める気にもならなかった。
私が今までにしてきた数多くの悪行は彼にとって良いものではなかった。
今更、私がどうこう言える立場になかった。私はその日、彼に内緒で
置き手紙を書くことにした。
バイブレーションと共に彼のスマホの画面が明るくなって
メッセージのポップアップが表示される。
「五月女來海だよ。久しぶり。元気にしてる?飲み会楽しみだね」
そんな浮かれたメッセージがあった。誰なのか知らないが、結局のところ
彼はきっとこの女性の方が好きなのであろうと察した。
私はスマホを見なかったことにしてテーブルにそっと戻し、
ソファーに腰かけて静かに涙を流した。彼を問い詰める気にもならなかった。
私が今までにしてきた数多くの悪行は彼にとって良いものではなかった。
今更、私がどうこう言える立場になかった。私はその日、彼に内緒で
置き手紙を書くことにした。
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