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第2章 聖獣妃
2.柔らかな決意の抱擁
血脈じゃないとカイザーに知れた(バレた?)事で、俺の気持ちは楽になった。
ただ、カイザーが言うように問題はこれからだ。
血脈じゃない…帰り方も分からない…別の疑いまでかかってる。俺、これからどうしたらいいんだ?
「焦ったところで事態は変わらん。ひとまず、今は気を鎮めて休め」
「そ、だけどさ。赤の皇国は、大丈夫なのか?」
ジオフェスには俺が血脈じゃないとバレてる。ジオフェスから、赤の皇国に話が行けばもっと面倒くさい事になりかねない。
「ジオは喋りはしないだろ。あいつのやった事を許しはしないが、あいつにはあいつなりの思惑があって動いたようだ。マヒロを害する気はない。それだけは信用できるだろう」
「それは、幼馴染としての意見?」
「……ただの腐れ縁だと言ったろ?まぁ……古馴染みだ」
「仲が悪いようには見えなかった」
「互いに付き合いが古いだけだ」
「そ、、なん、だ……」
頭がフワフワする。急に襲う眠気に、思わず目の前のカイザーに縋りつく。
目が開けてられない。瞼が下がろうとして、必死に開けるが眠くて仕方がない。
「マヒロ……」
「なん、、……ね、む」
「眠って大丈夫だ……」
「カ………ザー、、何か、し……?」
急激に力が抜け、足がガクンと崩折れた。そのまま抱きとめられ、横抱きに抱き上げられる。
「こうでもしないと、お前はあれこれ考えて休まないだろうからな。安心しろ……茶に入れたのはただの安眠薬だ」
耳に柔らかく囁かれる。
考えなきゃいけない事や、話さなきゃいけない事がたくさんある。
だけど、意識を保っていられない。
支えてくれる腕が、預けた体に伝わる熱が心地よくて。
「許せよ?お前がーーーーー、ら、、ーーーーな、、、しれーーーい」
途切れ途切れに聞こえる言葉。
意味を聞こうと開きかけた唇は言葉を紡がない。小さく吐息のみを吐き、俺の意識がゆっくりと沈んでいく。
額と唇に微か柔らかく温かいものを感じ、深く沈み込んだ。
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