聖獣騎士隊長様からの溺愛〜異世界転移記〜

白黒ニャン子(旧:白黒ニャンコ)

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第4章 白花の聖女

3.いきなりはやめてほしい……①




疲れた。
ずっとこの一言しか言ってない気がするが、疲れた。
カイザーがキレて話は終わった(無理矢理終わらせた感はあるが……)。
皆を追い出したが、前回のようにシャイアに襲撃されてはたまらないと、別部屋へと移動し、ご丁寧に人払いまでされてる。
今は、俺とカイザーの2人だけ。

「何か、前にも言ったような気がすんだけど、あれ、いいわけ?」
「良くはないが、もう、いい!」
「どっちだよ………」

話にあげるのも不愉快だとばかりに顔を顰められたが、俺だって、特別、話したいわけじゃない。
ただ、やっぱり、他国が関係するだけに、あんな一方的に突っぱねるだけ突っぱねて「はい!終わり」ってなわけには行かない事くらい、俺にだって分かる。
国の軍備に携わる騎士隊長様にあるまじきかたくなさだが、訴えたところでカイザーの態度は軟化しない。
よっぽど嫌なんだな……
まぁ、気持ちは分かるけど、、、

「エルシアがどうにかする……あれに頼るのは正直、気が進まんが…思惑ありきで考えれば、あれに動いてもらう方が上手くいく。今回に限っては、だがな」

割り切ってはいるが、納得はしてないといった感じだ。
エルシアの考えなんか知らないし、たとえ知ったとしても、理解できるとも思えない。
知りたくもないし、理解したいとも思えない。
なら、知らない方がマシ。
それに………

マジ……くたくただし。
何か、いろいろありすぎじゃね?
突然の異世界生活に混乱しまくりだってのに、次から次へと騒動そうどう(面倒?)ばっかり……
そろそろ本気で許容量を超えるキャパオーバーなんですけど?
ソファへフラフラ寄り、倒れ……込もうとした体が、手首を掴まれ軽く後ろへ引かれた。

「カイザー?なに……ッ⁈」

何事かと問う体が、そのまま引き締まった体へと抱き込まれた。
急な事に言葉も出ない。
思わず目が白黒なる。
正直、困惑してるが嫌ではない。
嫌ではないが……

「何?急に……ん、ッ⁈」

正面から抱きすくめられ、見上げるように顔を上げる。
視界いっぱいに端整な顔が映る。
近いッ!!なんてものじゃない。
くっ付きそうってか、くっ付いてる⁈
目を見開いて離れようとするが、腰と背中に回された腕に阻まれ叶わない。
柔らかな感触が唇をやんわりとむ。

「カイッ、、ンぅっ!!」

口を開いた瞬間、スルリと更に柔らかくて温かいものが入り込んできた。
ビクッと体が震え、無意識に逃げようとする腰が強引に引き戻された。

「カ……ザー、、ふ、ぁ」

絡め取られた舌がピチャと小さく水っぽい音を立て、今更ながら、されている事に羞恥しゅうちが湧き、顔と体が一気に茹る。
いきなりのキスだ。
さっきまでの騒ぎの後、部屋を移動。カイザーと2人にはなったが、そんな素振りは微塵みじんも感じなかった。
触れられるのか嫌なんじゃない。
葛藤かっとうを超えた今は、恥ずかしさはあれど、触れられて嬉しい。
が、それは………

「ぁ、ちょっ、、!カイ、、ザー!!た……ん、ま!スト………も、待っ、、!!」

絡まり、吸われ、触れて、甘くかじられ、意識が溶けそうになりながら、なんとか切れ切れに声を出すが、体を抱く拘束も、キスも緩まない。
腰の奥がジンジンと痺れてきた。

やばい……………………!

震える手をなんとか持ち上げ、鍛えられた胸板を叩き、なんとか口づけを解いた。

「んぁ、、ッ」

ピチュッと少し粘ついた音を立てて、唇が離れた。
音もそうだが、思わず出た声も恥ずい。
ガクッと膝が崩れる。
こ、腰抜けた!

「い、きなり、、…に、すんだよ」
「大丈夫か?」

腕を引かれ、体を支えるように抱え直された。
潤む目で睨むが、自分でも威力いりょくがないのが分かる。
あー、本気でヤバい。
足、ガクガクして立ってらんないし……
堅物そうに見えて、昼間っからこんなエロいキスしてくるとは……人は見かけによらないものだ。

「なんで……いきなり」
「触れたくなった。手に入れた実感を感じたくなったら……つい、な」
「!!!!!!」

紺碧こんぺきの瞳に見据えられ、言葉を理解した途端……











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