聖獣騎士隊長様からの溺愛〜異世界転移記〜

白黒ニャン子(旧:白黒ニャンコ)

文字の大きさ
106 / 120
第4章 白花の聖女

4.使者、来訪③




リステアんとこから逃げるように連れ出された。
別に逃げなくても良かったのだが、まぁ、あの腹黒皇太子といつまでも顔合わせてたくはないので良しとする。

「屋敷、帰る?」
「いや……騎士の宿舎へ行く。キリアンとジディも戻っているだろうし、使者が来るなら、その警備の采配も2人に出さなきゃならない」
「采配って、、カイザーが警備すんじゃねぇの?」
「俺はやらん」

騎士隊長なら、使者の警備諸々、カイザーが指揮すんだと思ってた。
首をかしげる俺に、カイザーが呆れたような視線を寄越す。

「お前は……俺が今、何に対して何をしてるのか忘れたのか?」

何に対して何をする?
謎かけみたいだ。
本気で分からない。

「えっ、、、と??」
「……………………もう、いい。お前に期待した俺が阿保あほうだ」

何か盛大に溜め息つかれてしまった。
若干ムッとなるが、俺が何かやらかしてそれをさせてしまった感が否めない。
腹は立つが怒れない。

「ごめん、、、なさい?」
「何で疑問形なんだ?………ったく、もういいと言ったろ?」
「だっ、てさ……」

怒らせたいわけじゃない。呆れられんのも嫌だ。
対等でいたいから不安にもなる。
感情がおもてに出てたらしい。
カイザーが困ったような怒ったような複雑な顔をした後、ハァ~ッと深く嘆息し、若干、乱暴に俺の体を抱き竦める。

「お前……それは、卑怯ひきょうだろ。俺が……あぁ!もう!!所詮しょせん、先に惚れた者が負けか?…………」
「カイザー?」

何やら耳元でぶつぶつ言われるが、意味が分からない。

「あ、のさ、、怒って、る?」
「……………………怒ってない。あと、その顔やめろ」

顔?
益々もって意味分からん。
思わず自分の顔をペタペタ触ると、カイザーが呆れたように溜め息をつき、諦めたように微苦笑を浮かべた。

「本当に……随分な違いようだな」
「な、に?」

今度は胡乱な目を向けられるが、俺には意味不明としか思えない。
1人で勝手に完結しないで欲しい。

「カイ……」
「何の冗談だ?カイザー!」

問いかけ……た、俺の言葉が鋭い声により遮られた。









感想 166

あなたにおすすめの小説

性悪なお嬢様に命令されて泣く泣く恋敵を殺りにいったらヤられました

まりも13
BL
フワフワとした酩酊状態が薄れ、僕は気がつくとパンパンパン、ズチュッと卑猥な音をたてて激しく誰かと交わっていた。 性悪なお嬢様の命令で恋敵を泣く泣く殺りに行ったら逆にヤラれちゃった、ちょっとアホな子の話です。 (ムーンライトノベルにも掲載しています)

【完結】転移先で日本語を読めるというだけで最強の男に囚われました

桜あずみ
恋愛
異世界に転移して二年。 言葉も話せなかったこの国で、必死に努力して、やっとこの世界に馴染んできた。 しかし、ただ一つ、抜けなかった癖がある。 ──ふとした瞬間に、日本語でメモを取ってしまうこと。 その一行が、彼の目に留まった。 「この文字を書いたのは、あなたですか?」 美しく、完璧で、どこか現実離れした男。 日本語という未知の文字に強い関心を示した彼は、やがて、少しずつ距離を詰めてくる。 最初はただの好奇心だと思っていた。 けれど、気づけば私は彼の手の中にいた。 彼の正体も、本当の目的も知らないまま。すべてを知ったときには、もう逃げられなかった。

処刑される悪役令息に転生したらなぜか推しの騎士団長がグイグイ近づいてくる

猫に小判
BL
交通事故で死んだはずの会社員・田中悠人は、気がつくとBL小説『恋と陰謀~はじまりは夜に~』の世界に転生していた。 しかも転生先は、原作で処刑される悪役令息エリオット。 当然そんな未来は回避したい。 原作知識を頼りに慎重に立ち回るつもりだったのに、気づけば王宮を揺るがす事件に巻き込まれていき――。 さらに困ったことに、原作で一番の推しだった騎士団長ガイウスがやたらと距離を詰めてきて……? 平穏に生きたい元悪役令息と、過保護な騎士団長がじれじれ距離を縮める話。 ガイウス(騎士団長)×エリオット(元悪役令息)

冤罪で堕とされた最強騎士、狂信的な男たちに包囲される

マンスーン
BL
​王国最強の聖騎士団長から一転、冤罪で生存率0%の懲罰部隊へと叩き落とされたレオン。 泥にまみれてもなお気高く、圧倒的な強さを振るう彼に、狂った執着を抱く男たちが集結する。

人気アイドルの俺、なぜかメンバー全員に好かれてます

七瀬
BL
デビュー4年目の人気アイドルグループ「ECLIPSE(エクリプス)」に所属する芹沢 美澄(せりざわみすみ)は、昔からどこか抜けていてマイペースな性格。 歌もダンスも決して一番ではないはずなのに、なぜかファンからもメンバーからも目を離されない存在だった。 世話焼きな幼なじみ、明るく距離の近い同い年、しっかり者で面倒見のいい年上、掴みどころのない自由人、そして無言で隣にいるリーダー——。 気づけば、美澄の周りにはいつも誰かがいて、当たり前のように甘やかされていく。

異世界転生してひっそり薬草売りをしていたのに、チート能力のせいでみんなから溺愛されてます

ひと息
BL
突然の過労死。そして転生。 休む間もなく働き、あっけなく死んでしまった廉(れん)は、気が付くと神を名乗る男と出会う。 転生するなら?そんなの、のんびりした暮らしに決まってる。 そして転生した先では、廉の思い描いたスローライフが待っていた・・・はずだったのに・・・ 知らぬ間にチート能力を授けられ、知らぬ間に噂が広まりみんなから溺愛されてしまって・・・!?

伝説のS級おじさん、俺の「匂い」がないと発狂して国を滅ぼすらしいい

マンスーン
BL
ギルドの事務職員・三上薫は、ある日、ギルドロビーで発作を起こしかけていた英雄ガルド・ベルンシュタインから抱きしめられ、首筋を猛烈に吸引。「見つけた……俺の酸素……!」と叫び、離れなくなってしまう。 最強おじさん(変態)×ギルドの事務職員(平凡) 世界観が現代日本、異世界ごちゃ混ぜ設定になっております。

美貌の騎士候補生は、愛する人を快楽漬けにして飼い慣らす〜僕から逃げないで愛させて〜

飛鷹
BL
騎士養成学校に在席しているパスティには秘密がある。 でも、それを誰かに言うつもりはなく、目的を達成したら静かに自国に戻るつもりだった。 しかし美貌の騎士候補生に捕まり、快楽漬けにされ、甘く喘がされてしまう。 秘密を抱えたまま、パスティは幸せになれるのか。 美貌の騎士候補生のカーディアスは何を考えてパスティに付きまとうのか……。 秘密を抱えた二人が幸せになるまでのお話。