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活殺①
#5
しおりを挟むきっともう、一時間目は始まっている。
既に朝の出欠席は取ってるから、先生には授業だけふけたみたいに思われる……なんて考えていると、一人の生徒に壁に押し付けられた。
「風間。お前、男が好きって噂本当かよ? 俺らずっと気になっててさぁ」
「あ? ……違うに決まってんだろ。何本気にしてんの?」
やっぱりそれか。
何とかこの場を離れようと目の前の彼を押し返したが、今度は他の生徒に腕を掴まれる。
「またまた~。実は本当なんだろ? 四月にさ、俺お前に売ったの思い出したんだ。……ホモのDVD」
その言葉に思わずビクッとする。
そういえば、そうだ。新学期が始まった頃、彼らが売っていたAVをよく買い取っていた。もっともそれらの品は買った直後に矢代に没収されてしまったけど。
「な、あーいうの見ていつもオナッてたんだろ?」
「ぁっ!」
直に股間に触れられて、高い声を上げてしまった。
「え?」
完全に油断していた。不自然に反応したことに気付き、彼らは互いに顔を見合わせる。
「何……まだ何もしてないのに感じてんの?」
焦りと怒りから臍を噛む。しかしもう既に、彼らの好奇心を刺激してしまっていた。
「あははっ。見た目によらず淫乱だな。いつでも犯される準備OKってわけか」
火蓋を切る様に、少年達は秋に手を伸ばした。
「気持ち良くしてやるよ、風間。皆お前のこと大好きだからさ……」
彼らの眼は、狂気を孕んでいた。
「や……やめろ!」
だが彼らは強引に秋の服を脱がし、一人の少年は硬くなった性器に直に触れた。
「わー……お前普通に触れんだな。ちょっとビックリ」
「俺も他人の触ったのは初めてだよ。……それよりあいつ、まだ来ねえの? それなら俺らで先ヤっちゃう?」
「いやいや、それは駄目だろ。俺は男に勃つ自信ないし」
相談の様な雑談を交わしつつ、彼らは秋を床に押し倒した。
「しょーがないか……とりあえずあいつが来るまで大人しくさせようぜ」
あいつ……?
一体誰のことだろう。だが考えるより先に、露になった下半身を引き寄せられた。
「風間、恥ずかしい? 俺らにこんな所見られて」
「やめ……うあっ!」
触られるのも気持ち悪い。嫌なのに、性器を扱かれると上手く反抗できない。音を立て、そこを握る彼の指先を汚していく。
「い、や……だ……っ」
身体の力がどんどん抜ける。手の動きと連動して、身体が異常なほど揺れてしまった。
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