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今日はリエルへのお礼を用意したいと思います!何貰っても嬉しいとは言っていたけど、せっかく用意するならとびきり喜んでもらいたい。
やっぱ貰って1番嬉しいのは好きなものだよな。リエルの好きなものかー。
……いや、知らんわ。聞いたことなかった。
うーん、何か用意するにしても行商人を呼ばないといけないしな。
そうだ、困ったときはあの人を呼ぼう!
➖ー➖ー➖ー➖ー➖ー➖ー➖
ということで、来ていただいたのはこちら!
「…何か御用でしょうか」
うーん、凄く顔に大迷惑ですと書いてあるのは気のせいか。
「よく来たな、セバスチャン!」
諦めきった顔をしてらっしゃる。そんなに嫌なのかな。ジルバっていう名前もとてもかっこよくて良いと思うんだけど、セバスチャンっていうあだ名が1番しっくりくるんだよね。まぁ、俺がうっかり呼んじゃってからそうなったんだけど。
「御用とは何でしょうか」
セバスチャンことジルバに会う度に話しかけたらやっと化けの皮を剥がして、感情を表に出すようになった。
今では超仲良し☆(?)
「実はね…リエルに何か贈りものをしたいんだけど、何も良いものが思いつかなくて。リエルの好きなものとか知らないかな」
何か困ったことがあったらセバスチャンかマリー。今回は生活には関係ないからセバスチャンを呼んだ。
「リエル様に贈りものですか。あの方ならカイト様に貰ったものなら何でも喜ぶと思いますがね。好きなものと言われましてもね…御本人に聞くのが1番手っ取り早いですよ」
いや、そうなんですけどね。
サプライズ仕掛けて驚かせたいでしょ?(なお、リエルには筒抜けのもよう)
セバスチャンそんな残念な子を見る目で見ないで!
「…そうですね。私がリエル様の1番喜ぶと思うものはお揃いのピアスとかですかね。(カイト様の肖像画とかも喜びそうだが御本人が嫌がるだろう)」
お揃いのピアスか。良いと思うんだが…
「それは恋人同士で付けるものではないのか?兄弟で付けるなどおかしいと思うのだが」
この世界なら普通にあることなのだろうか。俺はあまり外の世界を知らないから常識というものがあまり身についていないのだ。
「別におかしいことではないですよ(普通のことではないが)」
そうなのか、この世界の兄弟はとても仲が良いのだな。
「そうか、ではピアスを贈ろう」
そのあと、あーでもないこーでもないと言いあっていたのだがセバスチャンの案でまとまった。
それは、魔石を自分で加工してピアスの形にするのは専門の者に頼むというものだ。
実はこの世界の魔石は魔力を通すと自分の思う通りの形にできるらしい。もちろんやり方は知らないのでセバスチャンに教えて貰う。
➖ー➖ー➖ー➖ー➖ー➖ー➖
昼食を終えて、魔石を選び終わりいよいよ加工する工程に入る。
楽しみすぎて昼食のとき、ソワソワしてしまっていた気がしていたが、リエルは気づくことなくいつも通り優しく俺の話を聞いてくれた。
因みに俺は魔石商のおすすめ通りのサファイアブルーと真っ黒な色のものを購入した。何が良いのか分からなくてそのまま買ったのだが、今思い出してみると俺とリエルの瞳の色だ。より、恋人っぽい気がするけどもう買ってしまったのだから仕方ない。
ということで、始めちゃいましょう。
「では始めていきましょう。まず魔法を放出しなければならないのですが、出来ますか」
「あぁ、もちろんだ」
本の知識によればこれができないと魔法は使えないと書いてあったから1番に習得したみたいだ。
「では、魔石に通してみてください」
うぉっ、なんだこれ!ぐにゃぐにゃになった。
「このままでは大きいので小さくちぎってください」
凄いな。見た目は宝石なのに、まるで粘土みたいに変形自在だ。
「最後に自分で作りたい形をイメージして、魔力を魔石に通してください」
イメージ。それは簡単そうに見えて意外と難しいのだ。だが、いろいろな魔法を習得してきたから問題ない。
ただ、作りたい形が思い浮かばない。俺の好きな形でいいのだろうか。ただ、この形はこの世界にはないものだからな。
「魔力を通せば何度でも形を変え直せますよ」
それなら、一度作ってみてセバスチャンの反応を見て決めよう。
そうして出来上がったのは三日月型と星型の魔石だ。
「不思議な形ですが、とても綺麗ですね」
そうかそうか。セバスチャンはお世辞がとても苦手な人だ。だから、今のは完璧なる褒め言葉。
「よし、これで完成にしよう」
「では、魔石商の方に出してきます。失礼致します」
集中して疲れたな。厨房覗いて甘いもの貰いに行こ。最初厨房に行ったときみんなを凄く驚かしてしまったのだが、今は温かく歓迎してくれる。
今のサファイア宮殿はちゃんと俺の宮殿って感じで凄く住み心地がいい。俺の活動範囲は自室からサファイア宮殿全体に広がった。
うーん、甘いもの食べたいと思ってたけど眠たいな。一眠りだけしようかな。
やっぱ貰って1番嬉しいのは好きなものだよな。リエルの好きなものかー。
……いや、知らんわ。聞いたことなかった。
うーん、何か用意するにしても行商人を呼ばないといけないしな。
そうだ、困ったときはあの人を呼ぼう!
➖ー➖ー➖ー➖ー➖ー➖ー➖
ということで、来ていただいたのはこちら!
「…何か御用でしょうか」
うーん、凄く顔に大迷惑ですと書いてあるのは気のせいか。
「よく来たな、セバスチャン!」
諦めきった顔をしてらっしゃる。そんなに嫌なのかな。ジルバっていう名前もとてもかっこよくて良いと思うんだけど、セバスチャンっていうあだ名が1番しっくりくるんだよね。まぁ、俺がうっかり呼んじゃってからそうなったんだけど。
「御用とは何でしょうか」
セバスチャンことジルバに会う度に話しかけたらやっと化けの皮を剥がして、感情を表に出すようになった。
今では超仲良し☆(?)
「実はね…リエルに何か贈りものをしたいんだけど、何も良いものが思いつかなくて。リエルの好きなものとか知らないかな」
何か困ったことがあったらセバスチャンかマリー。今回は生活には関係ないからセバスチャンを呼んだ。
「リエル様に贈りものですか。あの方ならカイト様に貰ったものなら何でも喜ぶと思いますがね。好きなものと言われましてもね…御本人に聞くのが1番手っ取り早いですよ」
いや、そうなんですけどね。
サプライズ仕掛けて驚かせたいでしょ?(なお、リエルには筒抜けのもよう)
セバスチャンそんな残念な子を見る目で見ないで!
「…そうですね。私がリエル様の1番喜ぶと思うものはお揃いのピアスとかですかね。(カイト様の肖像画とかも喜びそうだが御本人が嫌がるだろう)」
お揃いのピアスか。良いと思うんだが…
「それは恋人同士で付けるものではないのか?兄弟で付けるなどおかしいと思うのだが」
この世界なら普通にあることなのだろうか。俺はあまり外の世界を知らないから常識というものがあまり身についていないのだ。
「別におかしいことではないですよ(普通のことではないが)」
そうなのか、この世界の兄弟はとても仲が良いのだな。
「そうか、ではピアスを贈ろう」
そのあと、あーでもないこーでもないと言いあっていたのだがセバスチャンの案でまとまった。
それは、魔石を自分で加工してピアスの形にするのは専門の者に頼むというものだ。
実はこの世界の魔石は魔力を通すと自分の思う通りの形にできるらしい。もちろんやり方は知らないのでセバスチャンに教えて貰う。
➖ー➖ー➖ー➖ー➖ー➖ー➖
昼食を終えて、魔石を選び終わりいよいよ加工する工程に入る。
楽しみすぎて昼食のとき、ソワソワしてしまっていた気がしていたが、リエルは気づくことなくいつも通り優しく俺の話を聞いてくれた。
因みに俺は魔石商のおすすめ通りのサファイアブルーと真っ黒な色のものを購入した。何が良いのか分からなくてそのまま買ったのだが、今思い出してみると俺とリエルの瞳の色だ。より、恋人っぽい気がするけどもう買ってしまったのだから仕方ない。
ということで、始めちゃいましょう。
「では始めていきましょう。まず魔法を放出しなければならないのですが、出来ますか」
「あぁ、もちろんだ」
本の知識によればこれができないと魔法は使えないと書いてあったから1番に習得したみたいだ。
「では、魔石に通してみてください」
うぉっ、なんだこれ!ぐにゃぐにゃになった。
「このままでは大きいので小さくちぎってください」
凄いな。見た目は宝石なのに、まるで粘土みたいに変形自在だ。
「最後に自分で作りたい形をイメージして、魔力を魔石に通してください」
イメージ。それは簡単そうに見えて意外と難しいのだ。だが、いろいろな魔法を習得してきたから問題ない。
ただ、作りたい形が思い浮かばない。俺の好きな形でいいのだろうか。ただ、この形はこの世界にはないものだからな。
「魔力を通せば何度でも形を変え直せますよ」
それなら、一度作ってみてセバスチャンの反応を見て決めよう。
そうして出来上がったのは三日月型と星型の魔石だ。
「不思議な形ですが、とても綺麗ですね」
そうかそうか。セバスチャンはお世辞がとても苦手な人だ。だから、今のは完璧なる褒め言葉。
「よし、これで完成にしよう」
「では、魔石商の方に出してきます。失礼致します」
集中して疲れたな。厨房覗いて甘いもの貰いに行こ。最初厨房に行ったときみんなを凄く驚かしてしまったのだが、今は温かく歓迎してくれる。
今のサファイア宮殿はちゃんと俺の宮殿って感じで凄く住み心地がいい。俺の活動範囲は自室からサファイア宮殿全体に広がった。
うーん、甘いもの食べたいと思ってたけど眠たいな。一眠りだけしようかな。
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