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1章

本当のおままごと

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「おままごと?わーいっ!」
 おままごとと聞き、笑顔になる私。おままごとセットは、どこ?と
 きょろきょろと辺りを見るが当然何も見えない。そんな舞花にえいまは、
 不敵な笑みを浮かべた。そして、舞花の耳に顔を近づけると
「おままごとセットは、俺の目の前にあるんだよ」
「え?それってどういう・・・」
 こと?と私が、言い終わる前に体に痛みを感じた。
「な、何・・・?」
 痛みがある方__腕には、あのナイフが刺さっている。えいまは、そのナイフは
 抜かずにズボンのポケットに手を入れた。ポケットから、出た手には
 色々な種類なナイフがならんでいる。小さいものから、中くらいのもの、
 刃がギザギザしたものまで、たくさんある。
「え、えいま・・・。おままごとにそんなに、ナイフいらないよ」
「ははは。まだわからないの?」
 そう言うとえいまは、ナイフをひとつ舞花の足に刺しながら
「おままごとってのは、___お前のことだよ」
 舞花の足から血があふれ出てくる。
「うぅ・・・」
 私は、叫びたいのと泣きたいのを、こらえながら横に移動した。
 いや、しようとした。だけど、それを阻止するように、えいまは
 舞花の足に刺さったナイフを、抜いた。
「いたぁっ!!えいま、何するのっ!」
 ついに舞花が叫んだのだが、えいまはそんなこと気にせず新しいところに、
 ナイフを刺していく。えいまに刺されていく自分を見ながら、
 舞花の目は閉じていった___。
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