アメ

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魔法使い

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「宿題よ、なくなれ!」
ぼんっと机の上の宿題が消えた。
「部屋よ、きれいになれ!」
一瞬にして、ベッドの上の服や、出しっぱなしの漫画などが片付けられた。
すごい。僕は、魔法使いになれたんだ・・・!
自分の姿を見渡しても、変わったところなど一つもない。でも、今のようになにかを
唱えてみると、その通りになるのだ。
「ゲームよ、出てこい!」
じゃんっと最新のゲーム機が出てくる。ラジコンも出てきた。
「わ、あったらしいやつじゃん!!」
これはすごい!なんでもできるぞ!!
調子に乗った僕は、一度やってみたかったことを言っていた。
「空が飛べるようになれ!」
あれ・・・?なにも起こらない。
と思っていた時だ。どんという音と、背中に痛みが走ったのは。
「え、え!?」
下に、机があって、ベッドがあって・・・?あ、僕は、天井にぶつかったのか。
驚きつつも、外に出ると空を飛んでいた。
「これで、いろんなところに行けるぞ!!」
なんて言って、空が飛べることを楽しんでいた。すると、急に空が暗くなり、雷が鳴
り始めた。早く、部屋に入らないと。そう思っているのに、なぜか帰れない。
「もうっ!!もう、空は飛ばなくてよし」
あ、と気が付いた時にはもう遅い。僕は、固いコンクリ―トの地面に向かって落下し
ていた。
「うわああああああ!!」
目が覚めたのは、自分の叫び声だった。
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