魔法使いは、5人だけ?

アメ

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魔法使い

把握

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チカトがしりもちをつく前、チサトはチカトに触っていない。
そうなると、考えられるのは魔法だけだった。アリサは、チサトが答えるのを
待っていた。すると、急にチサトがアリサに向かって歩き出した。
「チサト、聞いて・・・」
アリサの肩になにかが乗る。チサトだった。
思わず、抱きしめる感じになってしまう。
「え?え?チサト・・・?」
チサトは動かない。寝ていると思ったが、気絶しているらしい。
ほっとしたアリサだったが、あることに気がついた。
(なあんだ・・・。よかったけど、運べない・・・。)
困っていたアリサのもとに救世主。アリサの視界にアカリの姿が映った。
「あ、アリサお姉ちゃん何してるの?うわぁー。
 気絶してる・・・。大丈夫?」
どうやら、一瞬で状況を把握したみたいだ。
(すごいけど、なんとも言えない・・・)
アリサがそう思っていると、アカリが手を貸した。
「私も、連れて行くの手伝うよー」
「本当?ありがと!」
アリサは、お礼を言いアカリと一緒にチサトを運んだ。
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