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外店 1
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「本当に子供だましな場所ですよ・・・。」
男の後について店に入った真也たちは、目を見張った。
「ずいぶん、子供が多いのだな。」
海神の落ち着きはらった声は、凛と澄み渡って響くため、よく耳に届く。
海神の言葉通り、子供だましうんぬん以前に、店の中は子供の姿が目立つのだ。
店内を見回していた真也は、左奥の壁際に視線をむけた。
するとそこに、白いグローブをはめた細身の青年妖鬼と、まるで壁のように大きな太ったネズミに似た生き物の姿が向かい合って立っている。
ネズミの方は、あまりの大きさに思わず圧倒されてしまうが、よく見るとクリクリのまん丸い瞳が妙に愛らしい。
「チンチラに似ている。」
動物好きの光弘が、嬉しそうに目を細めるのを、癒が少しすねたようにのぞきこんだ。
巨大ネズミの後ろには、それより大分サイズは小さいが、それでも勝と同じくらいの背の高さはある大きなネズミが立っている。
その横に大中小といった順で、7匹のネズミが行儀よく座っていた。
末席でポロポロ大粒の涙を落とし、頬をさすりながら酷く哀しそうにしている7匹目のネズミの肩を、少し大きなネズミがポンポンと優しく叩いている姿がとても気になるところだ。
応援組とおぼしきウサギほどの大きさのネズミ数匹が心配そうに、泣いているネズミの周りを歩き回っている。
説明書きの立て札を見た限り、どうやら挑戦金を払いネズミと打ち合って、勝てば札に書かれた賞金がもらえる仕組みになっているようだ。
「ちょっといいかな。」
真也は、わいのわいのと野次馬をしている少年妖鬼の一人に声をかけてみた。
「彼はなんであんなに泣いているんだ?」
真也の問いかけに、少年は「あぁ。」と言って、顔をしかめた。
横にいた少年も興奮した様子で話に乗ってくる。
「あいつら、いつも乱暴なんだ。」
「そうだよ!さっきだって、あの懇はとっくに降参してたのに。」
「無視して殴り続けたんだから。」
懇というのがあのネズミたちの名前なのだろう。
少年の話を聞いていた真也たちは、たちまち表情を険しくさせた。
そうこうしている間に、当の青年妖鬼はニヤリと笑い、二足立ちの巨大ネズミに思い切り殴り掛かっていく。
だが、拳を受け止めた巨大ネズミの方はびくともしない。
毛をむしられたり耳を引っ張られたりと好き放題されているが、それでも全く動くことはなかった。
白く滑らかな毛が宙に舞うたび、妖鬼の少年たちが「反則だ!」と声をあげる。
しびれをきらした青年妖鬼は、懇の大きくて真ん丸な瞳に、五本の指を思い切り突き入れた。
男の後について店に入った真也たちは、目を見張った。
「ずいぶん、子供が多いのだな。」
海神の落ち着きはらった声は、凛と澄み渡って響くため、よく耳に届く。
海神の言葉通り、子供だましうんぬん以前に、店の中は子供の姿が目立つのだ。
店内を見回していた真也は、左奥の壁際に視線をむけた。
するとそこに、白いグローブをはめた細身の青年妖鬼と、まるで壁のように大きな太ったネズミに似た生き物の姿が向かい合って立っている。
ネズミの方は、あまりの大きさに思わず圧倒されてしまうが、よく見るとクリクリのまん丸い瞳が妙に愛らしい。
「チンチラに似ている。」
動物好きの光弘が、嬉しそうに目を細めるのを、癒が少しすねたようにのぞきこんだ。
巨大ネズミの後ろには、それより大分サイズは小さいが、それでも勝と同じくらいの背の高さはある大きなネズミが立っている。
その横に大中小といった順で、7匹のネズミが行儀よく座っていた。
末席でポロポロ大粒の涙を落とし、頬をさすりながら酷く哀しそうにしている7匹目のネズミの肩を、少し大きなネズミがポンポンと優しく叩いている姿がとても気になるところだ。
応援組とおぼしきウサギほどの大きさのネズミ数匹が心配そうに、泣いているネズミの周りを歩き回っている。
説明書きの立て札を見た限り、どうやら挑戦金を払いネズミと打ち合って、勝てば札に書かれた賞金がもらえる仕組みになっているようだ。
「ちょっといいかな。」
真也は、わいのわいのと野次馬をしている少年妖鬼の一人に声をかけてみた。
「彼はなんであんなに泣いているんだ?」
真也の問いかけに、少年は「あぁ。」と言って、顔をしかめた。
横にいた少年も興奮した様子で話に乗ってくる。
「あいつら、いつも乱暴なんだ。」
「そうだよ!さっきだって、あの懇はとっくに降参してたのに。」
「無視して殴り続けたんだから。」
懇というのがあのネズミたちの名前なのだろう。
少年の話を聞いていた真也たちは、たちまち表情を険しくさせた。
そうこうしている間に、当の青年妖鬼はニヤリと笑い、二足立ちの巨大ネズミに思い切り殴り掛かっていく。
だが、拳を受け止めた巨大ネズミの方はびくともしない。
毛をむしられたり耳を引っ張られたりと好き放題されているが、それでも全く動くことはなかった。
白く滑らかな毛が宙に舞うたび、妖鬼の少年たちが「反則だ!」と声をあげる。
しびれをきらした青年妖鬼は、懇の大きくて真ん丸な瞳に、五本の指を思い切り突き入れた。
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