1 / 2
瀬名さん。君って人は。
しおりを挟む
なぜ彼女は冴えない自分にこうも関わってくるのだろうか。別に彼女はか、可愛いし、素敵な人だとは思う。だが、友達もいなければ見た目が整っていると言う訳でもない。なのに彼女は毎日僕に「おはよう」とか「元気?」とか言ってくるし「齋藤くん、一緒に帰ろう?」と一緒に帰る約束までしに来る。そして今も僕の隣には彼女がいる。名は瀬名夢優だ。名前の通り優しい子なのだが彼女は世間一般的に言う地雷系女子らしい。僕自身そういうことには詳しくないしよく分からないがクラスの人達が言っていたのだ。「瀬名ってあれだよな。地雷ってやつだよな。」「あーあれな。ちょっとイタいよなーあれ笑」と。僕は瀬名さんの格好はとても素敵だと思うし、イタいとも思わない。むしろ僕としては人の格好をバカにする方がおかしいと思うんだが。
「ねぇ、聞いてる~?」
しまった。聞いていなかった。聞き返したら怒るだろうか。
「すまない。少しぼーっとしていたようだ。もう一度言ってくれるか。」
「えっとね、むゆう勉強苦手なの。齋藤くん頭いいでしょ?だからむゆうに今度勉強教えてくれない?」
勉強。まぁ僕は勉強くらいしかすることが無いし、兄と姉も賢いから頑張らなければという思いもあって勉強は得意な方だが人に教えたことはないぞ。なんせ友達が居ないのだからな。
「だめかな~?」
僕は頼まれると断れない性格なわけでもないが何故か彼女に頼まれると断れないんだよな。
「別にいいぞ。ただ教えたことは無いからそんなに期待しない方がいいと思う。瀬名さんはどこが苦手とかあるか?」
そう答えると瀬名さんはぱぁっと顔を明るくして飛び跳ねるように喜んだ。
「あ!えっとね、この前のテスト数学が21点で英語が26点だったんだよね、あ、でも国語と歴史は高かったよ!70点台!すごいでしょ!ふふん♪」
なるほど、良かった。数学と英語は得意分野だ。ちなみに僕は国語96、社会98だったぞ。いや、英語と数学があのくらいなら凄いのかもしれないな。
「あぁ、すごいな。あー、勉強教えるのは僕の家でもいいか?わかりやすい教材とかも貸しておけばその分点数も上がるだろうし。」
そもそも女性の家に上がるのは気が引ける。
「え!齋藤くんの家…?」
「あ、瀬名さんの家の方がよかったか?」
「う、ううん!全然大丈夫!でも私、こういう服しか持ってないけどいいのかな?」
瀬名さんは自分の服を指して俯きがちにそう言った。
「いや、大丈夫だと思うぞ。姉はそういう系統の服の女の子をよく町中で見ては可愛いと呟いているし兄も兄で好きだと思うからいつもの感じで来て構わない。それに僕もその服可愛いと、思うし。」
言ってからはっとしたが、こんな僕から可愛いなんて言われても気持ち悪いだけで嬉しくないだろうに…
「え、可愛い、?嘘、嬉しい…」
「うおっ、瀬名さん!耳まで真っ赤だぞ、今日は早く寝た方がいい。風邪なら生姜やリンゴを食べたらいいと聞く。」
「だ、大丈夫だよ。風邪とかじゃないから、気にしないで…」
手で顔を抑えながら瀬名さんは言った。風邪では無いのなら安心だ。
「えっと、じゃあ勉強会、今週の日曜日でいいかな…?」
「あぁ、了解した。親にも伝えとくよ。」
「ねぇ、聞いてる~?」
しまった。聞いていなかった。聞き返したら怒るだろうか。
「すまない。少しぼーっとしていたようだ。もう一度言ってくれるか。」
「えっとね、むゆう勉強苦手なの。齋藤くん頭いいでしょ?だからむゆうに今度勉強教えてくれない?」
勉強。まぁ僕は勉強くらいしかすることが無いし、兄と姉も賢いから頑張らなければという思いもあって勉強は得意な方だが人に教えたことはないぞ。なんせ友達が居ないのだからな。
「だめかな~?」
僕は頼まれると断れない性格なわけでもないが何故か彼女に頼まれると断れないんだよな。
「別にいいぞ。ただ教えたことは無いからそんなに期待しない方がいいと思う。瀬名さんはどこが苦手とかあるか?」
そう答えると瀬名さんはぱぁっと顔を明るくして飛び跳ねるように喜んだ。
「あ!えっとね、この前のテスト数学が21点で英語が26点だったんだよね、あ、でも国語と歴史は高かったよ!70点台!すごいでしょ!ふふん♪」
なるほど、良かった。数学と英語は得意分野だ。ちなみに僕は国語96、社会98だったぞ。いや、英語と数学があのくらいなら凄いのかもしれないな。
「あぁ、すごいな。あー、勉強教えるのは僕の家でもいいか?わかりやすい教材とかも貸しておけばその分点数も上がるだろうし。」
そもそも女性の家に上がるのは気が引ける。
「え!齋藤くんの家…?」
「あ、瀬名さんの家の方がよかったか?」
「う、ううん!全然大丈夫!でも私、こういう服しか持ってないけどいいのかな?」
瀬名さんは自分の服を指して俯きがちにそう言った。
「いや、大丈夫だと思うぞ。姉はそういう系統の服の女の子をよく町中で見ては可愛いと呟いているし兄も兄で好きだと思うからいつもの感じで来て構わない。それに僕もその服可愛いと、思うし。」
言ってからはっとしたが、こんな僕から可愛いなんて言われても気持ち悪いだけで嬉しくないだろうに…
「え、可愛い、?嘘、嬉しい…」
「うおっ、瀬名さん!耳まで真っ赤だぞ、今日は早く寝た方がいい。風邪なら生姜やリンゴを食べたらいいと聞く。」
「だ、大丈夫だよ。風邪とかじゃないから、気にしないで…」
手で顔を抑えながら瀬名さんは言った。風邪では無いのなら安心だ。
「えっと、じゃあ勉強会、今週の日曜日でいいかな…?」
「あぁ、了解した。親にも伝えとくよ。」
0
あなたにおすすめの小説
転移先で日本語を読めるというだけで最強の男に囚われました
桜あずみ
恋愛
異世界に転移して2年。
言葉も話せなかったこの国で、必死に努力して、やっとこの世界に馴染んできた。
しかし、ただ一つ、抜けなかった癖がある。
──ふとした瞬間に、日本語でメモを取ってしまうこと。
その一行が、彼の目に留まった。
「この文字を書いたのは、あなたですか?」
美しく、完璧で、どこか現実離れした男。
日本語という未知の文字に強い関心を示した彼は、やがて、少しずつ距離を詰めてくる。
最初はただの好奇心だと思っていた。
けれど、気づけば私は彼の手の中にいた。
彼の正体も、本当の目的も知らないまま。すべてを知ったときには、もう逃げられなかった。
毎日19時に更新予定です。
大嫌いな歯科医は変態ドS眼鏡!
霧内杳/眼鏡のさきっぽ
恋愛
……歯が痛い。
でも、歯医者は嫌いで痛み止めを飲んで我慢してた。
けれど虫歯は歯医者に行かなきゃ治らない。
同僚の勧めで痛みの少ない治療をすると評判の歯科医に行ったけれど……。
そこにいたのは変態ドS眼鏡の歯科医だった!?
大丈夫のその先は…
水姫
恋愛
実来はシングルマザーの母が再婚すると聞いた。母が嬉しそうにしているのを見るとこれまで苦労かけた分幸せになって欲しいと思う。
新しくできた父はよりにもよって医者だった。新しくできた兄たちも同様で…。
バレないように、バレないように。
「大丈夫だよ」
すいません。ゆっくりお待ち下さい。m(_ _)m
人狼な幼妻は夫が変態で困り果てている
井中かわず
恋愛
古い魔法契約によって強制的に結ばれたマリアとシュヤンの14歳年の離れた夫婦。それでも、シュヤンはマリアを愛していた。
それはもう深く愛していた。
変質的、偏執的、なんとも形容しがたいほどの狂気の愛情を注ぐシュヤン。異常さを感じながらも、なんだかんだでシュヤンが好きなマリア。
これもひとつの夫婦愛の形…なのかもしれない。
全3章、1日1章更新、完結済
※特に物語と言う物語はありません
※オチもありません
※ただひたすら時系列に沿って変態したりイチャイチャしたりする話が続きます。
※主人公の1人(夫)が気持ち悪いです。
俺様上司に今宵も激しく求められる。
美凪ましろ
恋愛
鉄面皮。無表情。一ミリも笑わない男。
蒔田一臣、あたしのひとつうえの上司。
ことあるごとに厳しくあたしを指導する、目の上のたんこぶみたいな男――だったはずが。
「おまえの顔、えっろい」
神様仏様どうしてあたしはこの男に今宵も激しく愛しこまれているのでしょう。
――2000年代初頭、IT系企業で懸命に働く新卒女子×厳しめの俺様男子との恋物語。
**2026.01.02start~2026.01.17end**
魔法師団長の家政婦辞めたら溺愛されました
iru
恋愛
小説家になろうですでに完結済みの作品です。よければお気に入りブックマークなどお願いします。
両親と旅をしている途中、魔物に襲われているところを、魔法師団に助けられたティナ。
両親は亡くなってしまったが、両親が命をかけて守ってくれた自分の命を無駄にせず強く生きていこうと決めた。
しかし、肉親も家もないティナが途方に暮れていると、魔物から助けてくれ、怪我の入院まで面倒を見てくれた魔法師団の団長レオニスから彼の家政婦として住み込みで働かないと誘われた。
魔物から助けられた時から、ひどく憧れていたレオニスの誘いを、ティナはありがたく受ける事にした。
自分はただの家政婦だと強く言い聞かせて、日に日に膨らむ恋心を抑え込むティナだった。
一方、レオニスもティナにどんどん惹かれていっていた。
初めはなくなった妹のようで放っては置けないと家政婦として雇ったが、その健気な様子に強く惹かれていった。
恋人になりたいが、年上で雇い主。
もしティナも同じ気持ちでないなら仕事まで奪ってしまうのではないか。
そんな思いで一歩踏み出せないレオニスだった。
そんな中ある噂から、ティナはレオニスの家政婦を辞めて家を出る決意をする。
レオニスは思いを伝えてティナを引き止めることができるのか?
両片思いのすれ違いのお話です。
隣人の幼馴染にご飯を作るのは今日で終わり
鳥花風星
恋愛
高校二年生のひよりは、隣の家に住む幼馴染の高校三年生の蒼に片思いをしていた。蒼の両親が海外出張でいないため、ひよりは蒼のために毎日ご飯を作りに来ている。
でも、蒼とひよりにはもう一人、みさ姉という大学生の幼馴染がいた。蒼が好きなのはみさ姉だと思い、身を引くためにひよりはもうご飯を作りにこないと伝えるが……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる