275 / 542
第274話 見てしまったマスター。いつでも愛らしいもこもこ。「クマちゃ……」「そうか……」
しおりを挟む
格好良く変装をして格好良くお買い物をしてきたクマちゃんは、すぐに素敵なモン作りを再開した。
リオちゃんのお店は鍛冶職人クマちゃんのお隣に移転したようだ。
クマちゃんとお話できなくて寂しかったのだろう。
商品はまだ完成していないのでリオちゃんにはお見せできません――。
クマちゃんは彼に伝え、彼のお目目をムニュ、と隠した。
しかし、隠すなら花柄の布の方がいい、と彼にお断りされてしまった。
粘土がつめたかったのだろうか。
立派な鍛冶職人のクマちゃんは仲良しのリオちゃんと楽しく遊ぶ時間を削り、現在一生懸命お仕事をしている。
うむ。もっとピカピカしているほうが、いつも金色でキラキラしているリオちゃんも喜ぶだろう。
◇
可愛いもこもこの『クマちゃ……』に流されたリオは、お店屋さんごっこの場所をカウンターの端に移し、目に粘土を『クマちゃ……』され、断り、よく分からないまま、自身の手で目隠しの布を巻いた。
彼の右斜め前方から、キュ、という可愛らしい鳴き声や「クマちゃ……」という子猫のような声が聞こえてくる。
「めっちゃ気になる……」
目隠しをしていても、カウンターの上でもこもこがもこもこしているのが分かった。
四六時中一緒にいるせいだろうか。
いや、やつは初めて会ったときからもこもこしていた。
「クマちゃ……!」
愛らしい声と共に、カッ! と広がった光が目隠しをカッ! と超えた。
「ヤバすぎる。光り方がおかしい」
癒しの力で目も開けていられないほど輝く店内で、目の位置に花柄の布を巻いている男が冷静に呟く。
真っ白な空間に佇む以外に出来ることがない。
光りに溶け込みそうな男はこの店がこんなことになっている原因を思い浮かべた。
猫のようなお手々が、発光する宝石のようなものをこねこねこね! と捏ねているところを。
『クマちゃ……!』しているもこもこを止められる者などいない。
リオは悟りをひらき、スッとカウンターへ手を伸ばした。
◇
マスターはもこもことリオが過ごしている村――のような中庭へ行くため、展望台から湖へ抜け、イチゴ屋根の家へ向かっていた。
治療の終わった患者をどうすればいいか、とギルド職員から尋ねられたのだ。
聞かれたのは一度ではない。
質問ではなく『早くどうにかしてくれ』という催促だろう。
もこもこが『お客さん』を受け入れるためにつくった空間は、間違いなく広くて安全だ。
運動する場所も、ゆっくりと休める温泉もある。食い物に困ることもない。
村長はリオらしいが、客を入れるかどうかはもこもこに聞いてからに――、と考えていた彼の頭を過ぎる『人には見せないほうがいい』ものたち。
そのなかで一番目立つのは、もこもこが昼に作っていたものだ。
「布市場か……」
マスターは目元を隠すようにこめかみを揉みながら、村へと繋がるドアを開いた。
その瞬間、村に何かが起こっていることに気付く。
「おいおいおい……、何だ、この凄まじい力は――」
意識が飛びそうなほど、強い癒しの力を感じる。
肌が粟立つ。
何かとんでもないものと戦っているのでは――。
そんなわけはないと思いつつ、一階へと降りる魔法陣に乗った。
◇
さらに強く感じるようになったそれに顔を顰め、マスターは南国風民家を出た。
何かが起こっている場所を探す必要はなかった。
視線の先にある、この村唯一のレストランが巨大な光の柱に包まれているからだ。
「…………」
神降ろしをしていると言われてもまったく驚かない。
なんなら店が神々で満席になっていても驚きはしないだろう。
力の弱い人間なら一歩も動けないのではないか。
あの人間達は大丈夫か。
マスターは本来の目的を思い出す余裕もなく、もこもこ達のいる店へ急いだ。
◇
目を細めても眩しい。何故こんなことになっているのか。
一歩間違うと天に召されそうな癒しの光を浴びつつ、店内へと進む。
彼は瞼を下ろしたまま、ゆっくりと歩いた。
ポー…………、とおかしな音が響いている。
聞き覚えがある音だ。最近聞いたばかりな気もする。
マスターは店の中央にある罠のような水場を避け、もこもこの気配を探った。
――ポー…………――。
――クマちゃ……クマちゃ……シャン……シャン――。
目を開けたマスターは輝きの原因と、その前で笛を吹き、鈴を鳴らす楽しそうな一人と一匹を見た。
相変わらず仲が良く、幸せそうだ。
『そんなことをしている場合か!』とは言えそうにない。
光の柱の原因は、神話にでてくる武具ではないか――、というほど強い力を放っていた。
ポー…………と魂をどこかへ運ばれそうなマスターは、光のなかで『そうか……』と悟った。
神々で満席、ではなかったが、神々の武具でカウンターが埋まっているらしい。
ポー……と微妙に嫌な音に合わせ、愛らしい声で「クマちゃ……!」と言ったもこもこがシャン、と鈴を鳴らす。
するとカウンターに並べられているそれらが、まるで喜んでいるかのようにキラキラと輝きを増した。
優しいマスターはリオの笛を取り上げたり、その笛で殴ったりはしなかった。
冷静に、危険な行為を止めるよう告げる。
「リオ、いったんその笛を止めろ。白いのは、いい子だから鈴を鳴らすな」
彼は意識を失う前に、神々の武具を喜ばせる怪しい儀式を止めることに成功した。
「あれ、マスターここでなにやってんの? つーかめっちゃ光っててウケる」
「ぶっ殺されてぇか」
マスターは癒しの光のなかでも止められなかった暴言を吐いた。
だがすぐに優しい心を取り戻し、もこもこをそっと抱き上げる。
「あ~。もしかして、これは……白いのが作ったのか?」
「クマちゃ、クマちゃ……、クマちゃ、クマちゃ……」
『まちゅた、クマちゃ……、冒険ちゃ、お店屋ちゃ……』
子猫のような声で一生懸命お話するもこもこに、表情をゆるめた彼はふっと笑った。
「そうか……。冒険者になったのか。お前はほんとうに頑張り屋で可愛いな……」
リオちゃんのお店は鍛冶職人クマちゃんのお隣に移転したようだ。
クマちゃんとお話できなくて寂しかったのだろう。
商品はまだ完成していないのでリオちゃんにはお見せできません――。
クマちゃんは彼に伝え、彼のお目目をムニュ、と隠した。
しかし、隠すなら花柄の布の方がいい、と彼にお断りされてしまった。
粘土がつめたかったのだろうか。
立派な鍛冶職人のクマちゃんは仲良しのリオちゃんと楽しく遊ぶ時間を削り、現在一生懸命お仕事をしている。
うむ。もっとピカピカしているほうが、いつも金色でキラキラしているリオちゃんも喜ぶだろう。
◇
可愛いもこもこの『クマちゃ……』に流されたリオは、お店屋さんごっこの場所をカウンターの端に移し、目に粘土を『クマちゃ……』され、断り、よく分からないまま、自身の手で目隠しの布を巻いた。
彼の右斜め前方から、キュ、という可愛らしい鳴き声や「クマちゃ……」という子猫のような声が聞こえてくる。
「めっちゃ気になる……」
目隠しをしていても、カウンターの上でもこもこがもこもこしているのが分かった。
四六時中一緒にいるせいだろうか。
いや、やつは初めて会ったときからもこもこしていた。
「クマちゃ……!」
愛らしい声と共に、カッ! と広がった光が目隠しをカッ! と超えた。
「ヤバすぎる。光り方がおかしい」
癒しの力で目も開けていられないほど輝く店内で、目の位置に花柄の布を巻いている男が冷静に呟く。
真っ白な空間に佇む以外に出来ることがない。
光りに溶け込みそうな男はこの店がこんなことになっている原因を思い浮かべた。
猫のようなお手々が、発光する宝石のようなものをこねこねこね! と捏ねているところを。
『クマちゃ……!』しているもこもこを止められる者などいない。
リオは悟りをひらき、スッとカウンターへ手を伸ばした。
◇
マスターはもこもことリオが過ごしている村――のような中庭へ行くため、展望台から湖へ抜け、イチゴ屋根の家へ向かっていた。
治療の終わった患者をどうすればいいか、とギルド職員から尋ねられたのだ。
聞かれたのは一度ではない。
質問ではなく『早くどうにかしてくれ』という催促だろう。
もこもこが『お客さん』を受け入れるためにつくった空間は、間違いなく広くて安全だ。
運動する場所も、ゆっくりと休める温泉もある。食い物に困ることもない。
村長はリオらしいが、客を入れるかどうかはもこもこに聞いてからに――、と考えていた彼の頭を過ぎる『人には見せないほうがいい』ものたち。
そのなかで一番目立つのは、もこもこが昼に作っていたものだ。
「布市場か……」
マスターは目元を隠すようにこめかみを揉みながら、村へと繋がるドアを開いた。
その瞬間、村に何かが起こっていることに気付く。
「おいおいおい……、何だ、この凄まじい力は――」
意識が飛びそうなほど、強い癒しの力を感じる。
肌が粟立つ。
何かとんでもないものと戦っているのでは――。
そんなわけはないと思いつつ、一階へと降りる魔法陣に乗った。
◇
さらに強く感じるようになったそれに顔を顰め、マスターは南国風民家を出た。
何かが起こっている場所を探す必要はなかった。
視線の先にある、この村唯一のレストランが巨大な光の柱に包まれているからだ。
「…………」
神降ろしをしていると言われてもまったく驚かない。
なんなら店が神々で満席になっていても驚きはしないだろう。
力の弱い人間なら一歩も動けないのではないか。
あの人間達は大丈夫か。
マスターは本来の目的を思い出す余裕もなく、もこもこ達のいる店へ急いだ。
◇
目を細めても眩しい。何故こんなことになっているのか。
一歩間違うと天に召されそうな癒しの光を浴びつつ、店内へと進む。
彼は瞼を下ろしたまま、ゆっくりと歩いた。
ポー…………、とおかしな音が響いている。
聞き覚えがある音だ。最近聞いたばかりな気もする。
マスターは店の中央にある罠のような水場を避け、もこもこの気配を探った。
――ポー…………――。
――クマちゃ……クマちゃ……シャン……シャン――。
目を開けたマスターは輝きの原因と、その前で笛を吹き、鈴を鳴らす楽しそうな一人と一匹を見た。
相変わらず仲が良く、幸せそうだ。
『そんなことをしている場合か!』とは言えそうにない。
光の柱の原因は、神話にでてくる武具ではないか――、というほど強い力を放っていた。
ポー…………と魂をどこかへ運ばれそうなマスターは、光のなかで『そうか……』と悟った。
神々で満席、ではなかったが、神々の武具でカウンターが埋まっているらしい。
ポー……と微妙に嫌な音に合わせ、愛らしい声で「クマちゃ……!」と言ったもこもこがシャン、と鈴を鳴らす。
するとカウンターに並べられているそれらが、まるで喜んでいるかのようにキラキラと輝きを増した。
優しいマスターはリオの笛を取り上げたり、その笛で殴ったりはしなかった。
冷静に、危険な行為を止めるよう告げる。
「リオ、いったんその笛を止めろ。白いのは、いい子だから鈴を鳴らすな」
彼は意識を失う前に、神々の武具を喜ばせる怪しい儀式を止めることに成功した。
「あれ、マスターここでなにやってんの? つーかめっちゃ光っててウケる」
「ぶっ殺されてぇか」
マスターは癒しの光のなかでも止められなかった暴言を吐いた。
だがすぐに優しい心を取り戻し、もこもこをそっと抱き上げる。
「あ~。もしかして、これは……白いのが作ったのか?」
「クマちゃ、クマちゃ……、クマちゃ、クマちゃ……」
『まちゅた、クマちゃ……、冒険ちゃ、お店屋ちゃ……』
子猫のような声で一生懸命お話するもこもこに、表情をゆるめた彼はふっと笑った。
「そうか……。冒険者になったのか。お前はほんとうに頑張り屋で可愛いな……」
32
あなたにおすすめの小説
最強魔導師は不毛の大地でスローライフを送る ~凶悪な魔物が跋扈し瘴気漂う腐界でも、魔法があれば快適です~
えぞぎんぎつね
ファンタジー
平民出身の最強の宮廷魔導師ティル・リッシュは貴族主義の宮廷魔導師長に疎まれ、凶悪な魔物がはびこり、瘴気漂う腐界の地の領主として左遷されることになった。
元々腐界の研究がしたかったティルはこれ幸いと辞令を受けて任地に向かう。
途中で仲間になった聖獣の子牛のモラクスと共に腐界で快適なスローライフを始めたのだった。
瘴気は自作の結界で完全に防ぎ、人族の脅威たる魔物はあっさり倒す。
「魔物の肉がうますぎる! 腐界で採れる野菜もうまい!」
「もっも~」
「建築も魔法を使えば簡単だし、水も魔法で出し放題だ」
病気になった聖獣の子狼がやってきたり、腐界で人知れず過ごしてきたエルフ族が仲間になったり。
これは後に至高神の使徒の弟子にして、聖獣の友、エルフの守護者、人族の救世主と呼ばれることになる偉大なるティル・リッシュの腐界開拓の物語である。
※ネオページ、小説家になろう、カクヨムでも公開しています
喪女なのに狼さんたちに溺愛されています
和泉
恋愛
もふもふの狼がイケメンなんて反則です!
聖女召喚の儀で異世界に呼ばれたのはOL・大学生・高校生の3人。
ズボンを履いていた大学生のヒナは男だと勘違いされ、説明もないまま城を追い出された。
森で怪我をした子供の狼と出会ったヒナは狼族の国へ。私は喪女なのに狼族の王太子、No.1ホストのような武官、真面目な文官が近づいてくるのはなぜ?
ヒナとつがいになりたい狼達の恋愛の行方は?聖女の力で国同士の争いは無くすことができるのか。
追放されたけど実は世界最強でした ~元下僕の俺、気ままに旅していたら神々に愛されてた件~
fuwamofu
ファンタジー
「お前なんか要らない」と勇者パーティから追放された青年リオ。
しかし彼は知らなかった。自分が古代最強の血筋であり、封印級スキル「創世の権能」を無意識に使いこなしていたことを。
気ままな旅の途中で救ったのは、王女、竜族、聖女、そして神。彼女たちは次々とリオに惹かれていく。
裏切った勇者たちは没落し、リオの存在はやがて全大陸を巻き込む伝説となる――。
無自覚にチートでハーレムな最強冒険譚、ここに開幕!
母は何処? 父はだぁれ?
穂村満月
ファンタジー
うちは、父3人母2人妹1人の7人家族だ。
産みの母は誰だかわかるが、実父は誰だかわからない。
妹も、実妹なのか不明だ。
そんなよくわからない家族の中で暮らしていたが、ある日突然、実母がいなくなってしまった。
父たちに聞いても、母のことを教えてはくれない。
母は、どこへ行ってしまったんだろう!
というところからスタートする、
さて、実父は誰でしょう? というクイズ小説です。
変な家族に揉まれて、主人公が成長する物語でもなく、
家族とのふれあいを描くヒューマンドラマでもありません。
意味のわからない展開から、誰の子なのか想像してもらえたらいいなぁ、と思っております。
前作「死んでないのに異世界転生? 三重苦だけど頑張ります」の完結記念ssの「誰の子産むの?」のアンサーストーリーになります。
もう伏線は回収しきっているので、変なことは起きても謎は何もありません。
単体でも楽しめるように書けたらいいな、と思っておりますが、前作の設定とキャラクターが意味不明すぎて、説明するのが難しすぎました。嫁の夫をお父さんお母さん呼びするのを諦めたり、いろんな変更を行っております。設定全ては持ってこれないことを先にお詫びします。
また、先にこちらを読むと、1話目から前作のネタバレが大量に飛び出すことも、お詫び致します。
「小説家になろう」で連載していたものです。
処刑前夜に逃亡した悪役令嬢、五年後に氷の公爵様に捕まる〜冷徹旦那様が溺愛パパに豹変しましたが私の抱いている赤ちゃん実は人生2周目です〜
放浪人
恋愛
「処刑されるなんて真っ平ごめんです!」 無実の罪で投獄された悪役令嬢レティシア(中身は元社畜のアラサー日本人)は、処刑前夜、お腹の子供と共に脱獄し、辺境の田舎村へ逃亡した。 それから五年。薬師として穏やかに暮らしていた彼女のもとに、かつて自分を冷遇し、処刑を命じた夫――「氷の公爵」アレクセイが現れる。 殺される!と震えるレティシアだったが、再会した彼は地面に頭を擦り付け、まさかの溺愛キャラに豹変していて!?
「愛しているレティシア! 二度と離さない!」 「(顔が怖いです公爵様……!)」
不器用すぎて顔が怖い旦那様の暴走する溺愛。 そして、二人の息子であるシオン(1歳)は、実は前世で魔王を倒した「英雄」の生まれ変わりだった! 「パパとママは僕が守る(物理)」 最強の赤ちゃんが裏で暗躍し、聖女(自称)の陰謀も、帝国の侵略も、古代兵器も、ガラガラ一振りで粉砕していく。
婚約破棄をしておけば
あんど もあ
ファンタジー
王太子アントワーヌの婚約者のレアリゼは、アントワーヌに嫌われていた。男を立てぬ女らしくないレアリゼが悪い、と皆に思われて孤立無援なレアリゼ。彼女は報われぬままひたすら国のために働いた……と思われていたが実は……。
記憶を無くしたら家族に愛されました
レン
BL
リオンは第三王子で横暴で傲慢で侍女や執事が少しでも気に入らなかったら物を投げたり怒鳴ったりする。家族の前でも態度はあまり変わらない…
家族からも煩わしく思われたていて嫌われていた… そんなある日階段から落ちて意識をなくした…数日後目を覚ましたらリオンの様子がいつもと違くて…
王太子に愛されないので、隣国王子に拾われました
鍛高譚
恋愛
「王太子妃として、私はただの飾り――それなら、いっそ逃げるわ」
オデット・ド・ブランシュフォール侯爵令嬢は、王太子アルベールの婚約者として育てられた。誰もが羨む立場のはずだったが、彼の心は愛人ミレイユに奪われ、オデットはただの“形式だけの妻”として冷遇される。
「君との結婚はただの義務だ。愛するのはミレイユだけ」
そう嘲笑う王太子と、勝ち誇る愛人。耐え忍ぶことを強いられた日々に、オデットの心は次第に冷え切っていった。だが、ある日――隣国アルヴェールの王子・レオポルドから届いた一通の書簡が、彼女の運命を大きく変える。
「もし君が望むなら、私は君を迎え入れよう」
このまま王太子妃として屈辱に耐え続けるのか。それとも、自らの人生を取り戻すのか。
オデットは決断する。――もう、アルベールの傀儡にはならない。
愛人に嘲笑われた王妃の座などまっぴらごめん!
王宮を飛び出し、隣国で新たな人生を掴み取ったオデットを待っていたのは、誠実な王子の深い愛。
冷遇された令嬢が、理不尽な白い結婚を捨てて“本当の幸せ”を手にする
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる