328 / 542
第327話 「クマちゃ……」哲学的なクマちゃん。消えたアレ。「えぇ……」
しおりを挟む
現在クマちゃんは、世界平和について考えている。
◇
リオはもこもこの小さな鞄から出てきたそれらを、じっと見つめた。
鉢植え。
その言葉を聞くだけで、横倒し土こぼし事件が思い浮かぶ。
しかし、今のクマちゃんは体が小さい。
おかしなことにはならないだろう。
子猫のいたずらを心配する人間のようなことを考えながら、先の丸いそれが示す方へ、抱えているもこもこを移動させる。
「クマちゃ……」もこもこが土を引っかく。
そして、猫がぐいーと伸びをしてお手々を開くときのように、手の平をパッと広げた。
――ぽとり――。
何故か、土の上に豆が落ちる。
「…………」リオは無言で可愛いお手々を見た。
なんだ今のは。何もないところから出てこなかったか。
怪しい。非常に気になる。
細かい男が細かいことを気にしている間に、もこもこの作業は終わっていた。
ふわふわのお手々が、神聖な力を蓄えたそれに、そっと土をかぶせる。
「クマちゃんには少し重たいかもしれないね。僕が代わりにお水をあげてもいい?」
「クマちゃ」
「おい、それは聖獣がくれたもんだろ。土に埋めていいのか……?」
「…………」
警戒心の強い男は彼らの会話に参加せず、目を糸のように細くしていた。
もこもこが水をかけるよりはマシだろうか。
いや、癒しの水であればすぐにニョキっと何かが生えるだろう。
ジョウロを持っていたウィルが、白い砂地に置かれた三つのそれに、サァ――と水を振りまく。
リオは奇跡の瞬間を目撃した人間らしくない、低い声で言った。
「やっぱり……」
準備を終えたクマちゃんは、お手々をもこもこした口元に当て、金銀財宝の実る木について考えていた。
お宝がざくざくちゃんの木――ということは、水だけでなく魔力もたくさん注げば、もっと凄い木になるかもしれない。
凄い物が実る素敵な木を想像してみる。
天まで伸びる、太くて長い幹――。
お空を覆いつくすように広がる、枝と葉っぱ――。
遮られる太陽光――。
永遠なる木陰――。
うむ。村が暗くなりそうである。
植える場所はあとで決めよう。
ごそごそと杖を取り出し、小さな黒い湿ったお鼻にキュ、と力を入れる。
たくさんの木の実。たくさんの葉っぱ――。
美味しそうな果物――。
皆と一緒に仲良くお花見をするクマちゃん――。
おしゃれなグラスに注がれた、甘い牛乳――。
幸せな情景を思い描き、猫のようなお手々で杖を振る。
とにかく凄い感じちゃん――。
考えごとで忙しいクマちゃんの思考が、少しずつ逸れてゆく。
皆ちゃん幸せちゃ……――。
『幸福とは――』哲学の道へ肉球を踏み入れてしまった赤ちゃんクマちゃんは、その格好のまま、魔力を注ぎ続けた。
◇
リオはもこもこを両手に抱え、鉢植えの前で魔法を使い始めたクマちゃんの後頭部を見ていた。
「めっちゃ丸い……」
赤ちゃん帽が最高に似合っている。
中でお耳を伏せているのだろうか。
いつまでも眺めていたくなる丸さだ――。
そう思っていた彼の視界に、妙なものが飛び込む。
鉢植えの周りの景色が、陽炎のように歪んで見える。
「めっちゃやばそう……」
リオはもこもこを腕の中に抱き込み、立ち上がった。
ふわふわなお手々から、素早く杖を抜き取る。
「僕が見張っているから、君は――」
力を注ぎ過ぎたのかもしれない。
ウィルはいつもと変わらぬ穏やかな口調で、もこもこを遠ざけようとした。
『全員下がれ』マスターが命令を下す直前。
魔王の魔力が彼らを覆い、そこにあったものは、ふっと姿を消していた。
◇
神聖な力と癒しの力をこれでもかというほどため込んだ鉢植えが、行方不明になった。
「…………えぇ……」
赤ちゃんをしっかりと見ていなかった自分の責任である。
放っておくのはまずいだろう。探さねば。
しかし何処を。
意外と真面目なリオは可愛いもこもこの起こした珍妙な事件について考え、その途中で、腕の中に隠していた我が子をルークに奪われた。
結界を張ってくれたのはありがたいが、もこもこを誘拐するのはやめていただきたい。
聖獣の見張りはいいのか。
「リーダー何かした?」
『彼が何かをする』つまり、魔法でぐしゃっとすることである。
ルークはリオを一瞥し、もこもこを連れ、家に戻って行った。
何もしていないらしい。
◇
「なんと愛くるしい赤子だ……。これもお前にやろう」
「クマちゃ……」
「うちの子に変なもん渡さないで欲しいんだけど」
ドレス姿よりも赤子の姿のほうがお好みらしい聖獣が、至高の赤ん坊に怪しげな木の実を渡す。
貰えるものはなんでも貰うタイプのもこもこは、両手の肉球できゅむ、とそれを掴んだ。
「私の可愛いクマちゃん……、すぐに帰ってくるからね……三十分ほど待っていて――」
儚げな美形生徒会長が、もこもこを見つめ、ひと粒の涙を零す。
「その格好クソやべぇな……。頭に哺乳瓶が浮かんでくるぜ……」
副会長は野性的な口調で独り言を呟きつつ、胸元にぐっと拳を当てた。
「赤ちゃん用の帽子……顔の周りのレース……つぶらな瞳……これが、天界一の美クマちゃんの、真の普段着……」
瞬きをしない会計は、もこもこの可愛らしい姿を目に焼き付けるように、しつこく、とにかくしつこく見つめ続けた。
別れの挨拶を終えた彼らは、闇色の球体に身を包まれ、瞬く間に帰って行った。
◇
「あ~、俺はオアシスを見てくる。ウィルとクライヴも来てくれ」
マスターとウィルが、何故か死にかけのクライヴと、外へ出て行く。
残されたリオは、ルークへ視線を投げた。
魔王はいつも通り、何を考えているのか分からぬ無表情で、もこもこをあやしている。
鉢植えがどこかで爆発したり、悪党に盗まれたり、という心配はしなくてもいいらしい。
だが、もこもこのいる前でそれを訊くわけにはいかない。
そんなことをすれば、不安になった赤ちゃんクマちゃんがキュオーとお鼻を鳴らし、鉢植えを探す旅に出てしまう。
おそらく、もこもこはアレが消えたとき、視線を鉢から逸らしていた。
『鉢植えどっか行ったよね』的な話題は避けるべきである。
『は』や『はち』から始まる言葉も止めた方がいいだろう。
悩み多き男が、もこもこに声を掛ける。
「クマちゃん、何かして遊ぶ? それとも寝る?」
可愛い我が子はずっと働いてばかりだ。
休んだ方が良い。
「クマちゃ……」
『遊びちゃん……』
哲学的な赤ちゃんクマちゃんが、『遊びとは何か』について考える。
素敵な遊びちゃん――。おままごとのことだろうか。
それとも、皆で仲良く街へ遊びに行くことだろうか。
街ちゃん――の様子を思い浮かべている途中で、ハッと気が付く。
クマちゃんとリオちゃんの村に、遊べる場所を作ればよいのではないだろうか。
◇
リオはもこもこの小さな鞄から出てきたそれらを、じっと見つめた。
鉢植え。
その言葉を聞くだけで、横倒し土こぼし事件が思い浮かぶ。
しかし、今のクマちゃんは体が小さい。
おかしなことにはならないだろう。
子猫のいたずらを心配する人間のようなことを考えながら、先の丸いそれが示す方へ、抱えているもこもこを移動させる。
「クマちゃ……」もこもこが土を引っかく。
そして、猫がぐいーと伸びをしてお手々を開くときのように、手の平をパッと広げた。
――ぽとり――。
何故か、土の上に豆が落ちる。
「…………」リオは無言で可愛いお手々を見た。
なんだ今のは。何もないところから出てこなかったか。
怪しい。非常に気になる。
細かい男が細かいことを気にしている間に、もこもこの作業は終わっていた。
ふわふわのお手々が、神聖な力を蓄えたそれに、そっと土をかぶせる。
「クマちゃんには少し重たいかもしれないね。僕が代わりにお水をあげてもいい?」
「クマちゃ」
「おい、それは聖獣がくれたもんだろ。土に埋めていいのか……?」
「…………」
警戒心の強い男は彼らの会話に参加せず、目を糸のように細くしていた。
もこもこが水をかけるよりはマシだろうか。
いや、癒しの水であればすぐにニョキっと何かが生えるだろう。
ジョウロを持っていたウィルが、白い砂地に置かれた三つのそれに、サァ――と水を振りまく。
リオは奇跡の瞬間を目撃した人間らしくない、低い声で言った。
「やっぱり……」
準備を終えたクマちゃんは、お手々をもこもこした口元に当て、金銀財宝の実る木について考えていた。
お宝がざくざくちゃんの木――ということは、水だけでなく魔力もたくさん注げば、もっと凄い木になるかもしれない。
凄い物が実る素敵な木を想像してみる。
天まで伸びる、太くて長い幹――。
お空を覆いつくすように広がる、枝と葉っぱ――。
遮られる太陽光――。
永遠なる木陰――。
うむ。村が暗くなりそうである。
植える場所はあとで決めよう。
ごそごそと杖を取り出し、小さな黒い湿ったお鼻にキュ、と力を入れる。
たくさんの木の実。たくさんの葉っぱ――。
美味しそうな果物――。
皆と一緒に仲良くお花見をするクマちゃん――。
おしゃれなグラスに注がれた、甘い牛乳――。
幸せな情景を思い描き、猫のようなお手々で杖を振る。
とにかく凄い感じちゃん――。
考えごとで忙しいクマちゃんの思考が、少しずつ逸れてゆく。
皆ちゃん幸せちゃ……――。
『幸福とは――』哲学の道へ肉球を踏み入れてしまった赤ちゃんクマちゃんは、その格好のまま、魔力を注ぎ続けた。
◇
リオはもこもこを両手に抱え、鉢植えの前で魔法を使い始めたクマちゃんの後頭部を見ていた。
「めっちゃ丸い……」
赤ちゃん帽が最高に似合っている。
中でお耳を伏せているのだろうか。
いつまでも眺めていたくなる丸さだ――。
そう思っていた彼の視界に、妙なものが飛び込む。
鉢植えの周りの景色が、陽炎のように歪んで見える。
「めっちゃやばそう……」
リオはもこもこを腕の中に抱き込み、立ち上がった。
ふわふわなお手々から、素早く杖を抜き取る。
「僕が見張っているから、君は――」
力を注ぎ過ぎたのかもしれない。
ウィルはいつもと変わらぬ穏やかな口調で、もこもこを遠ざけようとした。
『全員下がれ』マスターが命令を下す直前。
魔王の魔力が彼らを覆い、そこにあったものは、ふっと姿を消していた。
◇
神聖な力と癒しの力をこれでもかというほどため込んだ鉢植えが、行方不明になった。
「…………えぇ……」
赤ちゃんをしっかりと見ていなかった自分の責任である。
放っておくのはまずいだろう。探さねば。
しかし何処を。
意外と真面目なリオは可愛いもこもこの起こした珍妙な事件について考え、その途中で、腕の中に隠していた我が子をルークに奪われた。
結界を張ってくれたのはありがたいが、もこもこを誘拐するのはやめていただきたい。
聖獣の見張りはいいのか。
「リーダー何かした?」
『彼が何かをする』つまり、魔法でぐしゃっとすることである。
ルークはリオを一瞥し、もこもこを連れ、家に戻って行った。
何もしていないらしい。
◇
「なんと愛くるしい赤子だ……。これもお前にやろう」
「クマちゃ……」
「うちの子に変なもん渡さないで欲しいんだけど」
ドレス姿よりも赤子の姿のほうがお好みらしい聖獣が、至高の赤ん坊に怪しげな木の実を渡す。
貰えるものはなんでも貰うタイプのもこもこは、両手の肉球できゅむ、とそれを掴んだ。
「私の可愛いクマちゃん……、すぐに帰ってくるからね……三十分ほど待っていて――」
儚げな美形生徒会長が、もこもこを見つめ、ひと粒の涙を零す。
「その格好クソやべぇな……。頭に哺乳瓶が浮かんでくるぜ……」
副会長は野性的な口調で独り言を呟きつつ、胸元にぐっと拳を当てた。
「赤ちゃん用の帽子……顔の周りのレース……つぶらな瞳……これが、天界一の美クマちゃんの、真の普段着……」
瞬きをしない会計は、もこもこの可愛らしい姿を目に焼き付けるように、しつこく、とにかくしつこく見つめ続けた。
別れの挨拶を終えた彼らは、闇色の球体に身を包まれ、瞬く間に帰って行った。
◇
「あ~、俺はオアシスを見てくる。ウィルとクライヴも来てくれ」
マスターとウィルが、何故か死にかけのクライヴと、外へ出て行く。
残されたリオは、ルークへ視線を投げた。
魔王はいつも通り、何を考えているのか分からぬ無表情で、もこもこをあやしている。
鉢植えがどこかで爆発したり、悪党に盗まれたり、という心配はしなくてもいいらしい。
だが、もこもこのいる前でそれを訊くわけにはいかない。
そんなことをすれば、不安になった赤ちゃんクマちゃんがキュオーとお鼻を鳴らし、鉢植えを探す旅に出てしまう。
おそらく、もこもこはアレが消えたとき、視線を鉢から逸らしていた。
『鉢植えどっか行ったよね』的な話題は避けるべきである。
『は』や『はち』から始まる言葉も止めた方がいいだろう。
悩み多き男が、もこもこに声を掛ける。
「クマちゃん、何かして遊ぶ? それとも寝る?」
可愛い我が子はずっと働いてばかりだ。
休んだ方が良い。
「クマちゃ……」
『遊びちゃん……』
哲学的な赤ちゃんクマちゃんが、『遊びとは何か』について考える。
素敵な遊びちゃん――。おままごとのことだろうか。
それとも、皆で仲良く街へ遊びに行くことだろうか。
街ちゃん――の様子を思い浮かべている途中で、ハッと気が付く。
クマちゃんとリオちゃんの村に、遊べる場所を作ればよいのではないだろうか。
69
あなたにおすすめの小説
最強魔導師は不毛の大地でスローライフを送る ~凶悪な魔物が跋扈し瘴気漂う腐界でも、魔法があれば快適です~
えぞぎんぎつね
ファンタジー
平民出身の最強の宮廷魔導師ティル・リッシュは貴族主義の宮廷魔導師長に疎まれ、凶悪な魔物がはびこり、瘴気漂う腐界の地の領主として左遷されることになった。
元々腐界の研究がしたかったティルはこれ幸いと辞令を受けて任地に向かう。
途中で仲間になった聖獣の子牛のモラクスと共に腐界で快適なスローライフを始めたのだった。
瘴気は自作の結界で完全に防ぎ、人族の脅威たる魔物はあっさり倒す。
「魔物の肉がうますぎる! 腐界で採れる野菜もうまい!」
「もっも~」
「建築も魔法を使えば簡単だし、水も魔法で出し放題だ」
病気になった聖獣の子狼がやってきたり、腐界で人知れず過ごしてきたエルフ族が仲間になったり。
これは後に至高神の使徒の弟子にして、聖獣の友、エルフの守護者、人族の救世主と呼ばれることになる偉大なるティル・リッシュの腐界開拓の物語である。
※ネオページ、小説家になろう、カクヨムでも公開しています
喪女なのに狼さんたちに溺愛されています
和泉
恋愛
もふもふの狼がイケメンなんて反則です!
聖女召喚の儀で異世界に呼ばれたのはOL・大学生・高校生の3人。
ズボンを履いていた大学生のヒナは男だと勘違いされ、説明もないまま城を追い出された。
森で怪我をした子供の狼と出会ったヒナは狼族の国へ。私は喪女なのに狼族の王太子、No.1ホストのような武官、真面目な文官が近づいてくるのはなぜ?
ヒナとつがいになりたい狼達の恋愛の行方は?聖女の力で国同士の争いは無くすことができるのか。
婚約破棄をしておけば
あんど もあ
ファンタジー
王太子アントワーヌの婚約者のレアリゼは、アントワーヌに嫌われていた。男を立てぬ女らしくないレアリゼが悪い、と皆に思われて孤立無援なレアリゼ。彼女は報われぬままひたすら国のために働いた……と思われていたが実は……。
追放されたけど実は世界最強でした ~元下僕の俺、気ままに旅していたら神々に愛されてた件~
fuwamofu
ファンタジー
「お前なんか要らない」と勇者パーティから追放された青年リオ。
しかし彼は知らなかった。自分が古代最強の血筋であり、封印級スキル「創世の権能」を無意識に使いこなしていたことを。
気ままな旅の途中で救ったのは、王女、竜族、聖女、そして神。彼女たちは次々とリオに惹かれていく。
裏切った勇者たちは没落し、リオの存在はやがて全大陸を巻き込む伝説となる――。
無自覚にチートでハーレムな最強冒険譚、ここに開幕!
転生美女は元おばあちゃん!同じ世界の愛し子に転生した孫を守る為、エルフ姉妹ともふもふたちと冒険者になります!《『転生初日に~』スピンオフ》
ひより のどか
ファンタジー
目が覚めたら知らない世界に。しかもここはこの世界の神様達がいる天界らしい。そこで驚くべき話を聞かされる。
私は前の世界で孫を守って死に、この世界に転生したが、ある事情で長いこと眠っていたこと。
そして、可愛い孫も、なんと隣人までもがこの世界に転生し、今は地上で暮らしていること。
早く孫たちの元へ行きたいが、そうもいかない事情が⋯
私は孫を守るため、孫に会うまでに強くなることを決意する。
『待っていて私のかわいい子⋯必ず、強くなって会いに行くから』
そのために私は⋯
『地上に降りて冒険者になる!』
これは転生して若返ったおばあちゃんが、可愛い孫を今度こそ守るため、冒険者になって活躍するお話⋯
☆。.:*・゜☆。.:*・゜
こちらは『転生初日に妖精さんと双子のドラゴンと家族になりました。もふもふとも家族になります!』の可愛いくまの編みぐるみ、おばあちゃんこと凛さんの、天界にいる本体が主人公!
が、こちらだけでも楽しんでいただけるように頑張ります。『転生初日に~』共々、よろしくお願いいたします。
また、全くの別のお話『小さな小さな花うさぎさん達に誘われて』というお話も始めました。
こちらも、よろしくお願いします。
*8/11より、なろう様、カクヨム様、ノベルアップ、ツギクルさんでも投稿始めました。アルファポリスさんが先行です。
処刑前夜に逃亡した悪役令嬢、五年後に氷の公爵様に捕まる〜冷徹旦那様が溺愛パパに豹変しましたが私の抱いている赤ちゃん実は人生2周目です〜
放浪人
恋愛
「処刑されるなんて真っ平ごめんです!」 無実の罪で投獄された悪役令嬢レティシア(中身は元社畜のアラサー日本人)は、処刑前夜、お腹の子供と共に脱獄し、辺境の田舎村へ逃亡した。 それから五年。薬師として穏やかに暮らしていた彼女のもとに、かつて自分を冷遇し、処刑を命じた夫――「氷の公爵」アレクセイが現れる。 殺される!と震えるレティシアだったが、再会した彼は地面に頭を擦り付け、まさかの溺愛キャラに豹変していて!?
「愛しているレティシア! 二度と離さない!」 「(顔が怖いです公爵様……!)」
不器用すぎて顔が怖い旦那様の暴走する溺愛。 そして、二人の息子であるシオン(1歳)は、実は前世で魔王を倒した「英雄」の生まれ変わりだった! 「パパとママは僕が守る(物理)」 最強の赤ちゃんが裏で暗躍し、聖女(自称)の陰謀も、帝国の侵略も、古代兵器も、ガラガラ一振りで粉砕していく。
異世界人生を楽しみたい そのためにも赤ん坊から努力する
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
僕の名前は朝霧 雷斗(アサギリ ライト)
前世の記憶を持ったまま僕は別の世界に転生した
生まれてからすぐに両親の持っていた本を読み魔法があることを学ぶ
魔力は筋力と同じ、訓練をすれば上達する
ということで努力していくことにしました
王太子に愛されないので、隣国王子に拾われました
鍛高譚
恋愛
「王太子妃として、私はただの飾り――それなら、いっそ逃げるわ」
オデット・ド・ブランシュフォール侯爵令嬢は、王太子アルベールの婚約者として育てられた。誰もが羨む立場のはずだったが、彼の心は愛人ミレイユに奪われ、オデットはただの“形式だけの妻”として冷遇される。
「君との結婚はただの義務だ。愛するのはミレイユだけ」
そう嘲笑う王太子と、勝ち誇る愛人。耐え忍ぶことを強いられた日々に、オデットの心は次第に冷え切っていった。だが、ある日――隣国アルヴェールの王子・レオポルドから届いた一通の書簡が、彼女の運命を大きく変える。
「もし君が望むなら、私は君を迎え入れよう」
このまま王太子妃として屈辱に耐え続けるのか。それとも、自らの人生を取り戻すのか。
オデットは決断する。――もう、アルベールの傀儡にはならない。
愛人に嘲笑われた王妃の座などまっぴらごめん!
王宮を飛び出し、隣国で新たな人生を掴み取ったオデットを待っていたのは、誠実な王子の深い愛。
冷遇された令嬢が、理不尽な白い結婚を捨てて“本当の幸せ”を手にする
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる