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四話
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「エリカが自覚したかどうかは別だけど、その時、興奮してたのさ」
そんな自分の立場を、エリカのその場の立場に置き換えてヒカルが答える。
「そうかァ……実はね、それだけじゃないの。今、考えるとォ、サオリと兄貴のこと、見てただけでも恥ずかしいのにィ、もっとォ、私、恥ずかしいことしてたの……」
エリカが机に突っ伏した。
この先のことを話すには、とても顔なんか見せられない。彼女には、そんな決心が必要だった。
「もし、良かったら、何をしていたか教えてくれるかな? そういう、君達くらいの年頃の気持ちの問題なら、だいたい分かるから……」
大学生のヒカルは、教職課程の一環として心理学も学んでいた。ここはなんとか邪心を捨てて、そんな知識を最大限に動員しながらカウンセリングに徹してやろう。彼は、自分にそう言い聞かせながら、エリカの次の言葉を待った。
ほんのわずかな沈黙が、延々と続くような錯覚さえ覚える。
「気がついたら、私……、自分の手でねェ、アソコいじっててェ……、2人を見ながら」
ヒカルは、ズボンの中で急激に膨らむシャフトを一切無視して、精神統一をした。
スケベ心で聞くんじゃない!!
心の中で叫んだ。
「続けてごらん。心の中のモヤモヤを、全部吐き出して……。いいから」
ヒカルがエリカを勇気づけるように、さり気なく先を促す。
「恥ずかしいけどォ。真面目に聞いてね……。本当に、こんなことしゃべれるの、私、先生しかいないから……」
「あぁ、お前がこんなに悩んでるのに、不真面目な気なんて起きないよ」
「ウン、手でねェ、いじってる内に、何かねェ、ポーッっとなるような気分になって来てェ、ンとォ、気持ちよくなっちゃったのね」
エリカの声は、弱々しく震えている。
目から飛び込んで来たショックと、自分の信じられない行動から受けたショックで、ほとんど機械的にスリットを弄び続けていた自分の様子が、思い出される。
そんな自分を思い出して悩みながらも、今もスリットが熱を持ち、指先で弄ばれるのを期待しているのがやり切れない気分になる。
「それで、私ィ、兄貴の部屋の前で、じっと突っ立ったまま、パンツにィ……手、突っ込んじゃってェ、いじり続けちゃったのォ」
「ウン、分かった……」
抑えようと思えば思う程、ヒカルの胸は高鳴り、喉がカラカラになっている。思うように声が出ない。
「エリカ、オナニーって知ってる……?」
「聞いたこと、ある気がするけど、よく分かんない……」
弱々しい視線が、ヒカルを見詰めた。
「エリカがその時やってたことなんだ」
照れくさそうにヒカルを見詰めたエリカが、フーンと言う感じで何度か頷いた。
「さっき話したけど、思春期になると、ちょっとした刺激から興奮して、そう言うことを覚える子が多いんだ。別に、特別なことじゃないから心配するなよ……」
じっとヒカルを見詰めて聞いていたエリカの口元が安堵でゆるんだ。
「フーン、そうか……でもォ、あの時のこと思い出したりとか、テレビでキスシーンとか見ると、自然に、オナニーだっけ、ウン、したくなっちゃうの……。私って、そう言うことの興味が強すぎるんじゃないかな……」
こうなりゃ、根比べだ。ひとつひとつ彼女の心の中でくすぶっている悩みを消して行くしかないだろう。
「覚えたての頃ってそんなもんさ。気持ちがいいから、ついついしたくなっちゃう。別に、エッチなことがなくても、ヒマだからいじっちゃうって子もいる位だから」
「へへへ……、ある、私も……」
今日、初めてエリカが声を出して笑った。
そんな自分の立場を、エリカのその場の立場に置き換えてヒカルが答える。
「そうかァ……実はね、それだけじゃないの。今、考えるとォ、サオリと兄貴のこと、見てただけでも恥ずかしいのにィ、もっとォ、私、恥ずかしいことしてたの……」
エリカが机に突っ伏した。
この先のことを話すには、とても顔なんか見せられない。彼女には、そんな決心が必要だった。
「もし、良かったら、何をしていたか教えてくれるかな? そういう、君達くらいの年頃の気持ちの問題なら、だいたい分かるから……」
大学生のヒカルは、教職課程の一環として心理学も学んでいた。ここはなんとか邪心を捨てて、そんな知識を最大限に動員しながらカウンセリングに徹してやろう。彼は、自分にそう言い聞かせながら、エリカの次の言葉を待った。
ほんのわずかな沈黙が、延々と続くような錯覚さえ覚える。
「気がついたら、私……、自分の手でねェ、アソコいじっててェ……、2人を見ながら」
ヒカルは、ズボンの中で急激に膨らむシャフトを一切無視して、精神統一をした。
スケベ心で聞くんじゃない!!
心の中で叫んだ。
「続けてごらん。心の中のモヤモヤを、全部吐き出して……。いいから」
ヒカルがエリカを勇気づけるように、さり気なく先を促す。
「恥ずかしいけどォ。真面目に聞いてね……。本当に、こんなことしゃべれるの、私、先生しかいないから……」
「あぁ、お前がこんなに悩んでるのに、不真面目な気なんて起きないよ」
「ウン、手でねェ、いじってる内に、何かねェ、ポーッっとなるような気分になって来てェ、ンとォ、気持ちよくなっちゃったのね」
エリカの声は、弱々しく震えている。
目から飛び込んで来たショックと、自分の信じられない行動から受けたショックで、ほとんど機械的にスリットを弄び続けていた自分の様子が、思い出される。
そんな自分を思い出して悩みながらも、今もスリットが熱を持ち、指先で弄ばれるのを期待しているのがやり切れない気分になる。
「それで、私ィ、兄貴の部屋の前で、じっと突っ立ったまま、パンツにィ……手、突っ込んじゃってェ、いじり続けちゃったのォ」
「ウン、分かった……」
抑えようと思えば思う程、ヒカルの胸は高鳴り、喉がカラカラになっている。思うように声が出ない。
「エリカ、オナニーって知ってる……?」
「聞いたこと、ある気がするけど、よく分かんない……」
弱々しい視線が、ヒカルを見詰めた。
「エリカがその時やってたことなんだ」
照れくさそうにヒカルを見詰めたエリカが、フーンと言う感じで何度か頷いた。
「さっき話したけど、思春期になると、ちょっとした刺激から興奮して、そう言うことを覚える子が多いんだ。別に、特別なことじゃないから心配するなよ……」
じっとヒカルを見詰めて聞いていたエリカの口元が安堵でゆるんだ。
「フーン、そうか……でもォ、あの時のこと思い出したりとか、テレビでキスシーンとか見ると、自然に、オナニーだっけ、ウン、したくなっちゃうの……。私って、そう言うことの興味が強すぎるんじゃないかな……」
こうなりゃ、根比べだ。ひとつひとつ彼女の心の中でくすぶっている悩みを消して行くしかないだろう。
「覚えたての頃ってそんなもんさ。気持ちがいいから、ついついしたくなっちゃう。別に、エッチなことがなくても、ヒマだからいじっちゃうって子もいる位だから」
「へへへ……、ある、私も……」
今日、初めてエリカが声を出して笑った。
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