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アンドレイ・アリーフ 1
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生臭い臭いが、鮮血から発せられるものだと少し遅れて気付いた。我ながら余裕が無い。非常に切迫した状況に置かれていると再認識させられる。
今、僕は敵とサシで銃撃戦をしている。場所は羊毛みたいな雪が敷き詰められたそこそこに広い森林地帯。季節が季節なので僕が毛嫌いする毛虫の類はいないが、失敗した。敵は僕より遥かに野戦での経験を積んでいる。
野戦の経験を積んでいるということは、この極寒にも慣れているということでもあり、持久戦はあちらの方が有利だ。つまり、あちらさんにはこのまま僕を放置して、カチコチの氷像になるのをゆっくり待つというやり方もあるのだ。
相手は通称「ネーブル」四半世紀前の戦争で戦禍から逃れる際に敵兵に捕まり、自身は助かったが妻を軍の売春施設に送られて途中で自殺された過去を持つ。小学生の娘は強姦された後、木に縛り付けられて斬首されたそうな。
その滾る復讐心を糧に優秀な軍人になるが、終戦後も火薬と血の匂いが忘れられず、そして最近まで我慢していたのがはちきれて、通り魔的殺人を繰り返す殺人鬼になった。
すでに60を過ぎた高齢者だが、逞しい肉体を持つ男で腕力は若い訓練兵すら凌駕し、鹵獲した初期タイプのカラシニコフと大きなボウイナイフを愛用している。
老いたとはいえ、こういう専門的知識と経験を積んだ兵士が敵の場合、戦いは非常に厳しいものになる。
言い忘れたが、渾名であるネーブルの由来は殺した後の人間の死体や付近の街路樹などに、捜査撹乱の為、大量の柑橘系の香水を振りかけているからだ。
「くそっ......手負いのはずなのにな......」
雪の上には牡丹の花のような赤い血痕が点々と見える。この森に入る前に1発このリーエンフィールド小銃で撃ったのだが、足を止めること無く逃げられた。
肩に当たって出血したってことは防弾チョッキは付けてないかもしれないが、撃ち合いではこのボルトアクション式のリーエンフィールドは不利。
カラシニコフは毎分600発の弾を吐き出す上に、滅多に整備不良を起こさない堅牢性で知られている。持論だが、カラシニコフは銃として一つの頂点に立っている。
更に一番の問題だが、僕は僅かに隠れているスギの木から顔を出す。途端に視界が真っ赤に染まり、木の皮が引っぺがされて破片が舞った。
「くそっくそっ!!」
破片の一部が目の中に入って強い痛みが走り、僕は慌てて目を擦る。厄介なことにネーブルは僕の位置を知っているのだ。自分は知らないことを相手は知っている。まるでありふれた恋愛小説だな。
銃口の真下につけたレーザーサイトで、じっと僕が痺れを切らして出てくるのを待っているらしい。だが、方角さえ分かればこちらのものよ。僕には物理攻撃は通用しない。
ネーブルは恐ろしい強敵だが、僕には不死身の権能がある。こうなったら痛いからやりたくないが、直接弾を食らって斜線を割り出すしかない。
と、僕が前転して木から飛び出した瞬間。僕の頭は水風船ような感じで粉々に吹っ飛んだ。
「若いな、ボクは最初から君の近くにいたんだ。こうやって散弾銃も当たるくらいね」
ネーブルが10メートルほど前の木から降りてくる。あんな近くの木の上にいたのか。あんな細枝しか無いスギの上にあんな巨体で......どうやって? おまけに猟銃まで持っていたのか...。
ネーブルは水平二連の装填部を折り、空薬莢を排出する。
「生憎君のような美形を殺す趣味はボクには無いだが、悪いが応急処置しようにも道具が無い。悪いがそのまんま失血死してくれ。何、清らかな雪の上で死ぬのは悪いことじゃない、冷たい路上で死ぬより遥かに美しい」
そういうとネーブルは水平二連に1発だけ弾を込めた。
「だが、せめて楽には死なせてあげられるか」
そして、雪の上にカーネーションより赤い大輪の花が咲き、僕の思考は完全に停止した。うーん、僕はまだまだ未熟である。早くまた追わなくては。
目が覚めるが、僕は目が覚めるという行為と瞼を開けるという行為が同時に行われないタイプの人間で、目を覚ました時にはまず大抵無意識に手を動かす。
なんだこの感触は? 草? しかしそんなはずは......それに頬を撫でる陽の光が真冬とは思えぬほど暖かく、涼風がかぐわしい花の香りを運んでいる。僕は不思議に思いつつ、目を開けて起き上がった。
「ん?」
何故、森の中からこんな綺麗な花畑で寝てるんだろう、僕は。僕は不思議に思いながら身体を弄り、体に異常が無いことを確かめると、足元のリーエンフィールドを拾った。
埋葬する暇がないネーブルが、せめてものと運んだんだろう。でも、場所以前に季節が違う気がする。近くでモンシロチョウが花の蜜を吸っている。間違いなく春だ。
でも、少し肌寒いので、まだ冬から足を出し切っていない未熟な春だ。まさか春になるまで気絶してたはずは無いし、何が何だかさっぱり分からない。
「はっ!?」
その時、僕の胸の内に針が突き刺さるような冷たい痛みが走り、一気に僕は不安な気持ちに陥った。まさかここは天国? てことは僕は死んだのか? しかし、僕の不老不死の権能「レ・ミゼラブル」に不備は無いはず...。
僕はリーエンフィールドの銃剣を取り外して、指を切り落とした。傷口からは琥珀色の液体がドロリと流れて、植物の蔓が伸びて新しい指に生え変わった。能力は以前変わりなく健在だ。
だが、能力があるから、まだ生きてるという見方はどうだろうか。
「いつまでも花と寄り添ってるわけにも行かないか......」
僕は銃剣を付け直す。これは全長50センチの特殊な銃剣だ。とりあえず、ここから出るか......。参った、ハタチになって迷子になるとは、これは兄貴に笑われるな。僕はそう思いながら親指の関節を噛んだ。これは僕の癖だ。
「む?」
瞬間、背後の花の山から何かが敵意を剥き出しに飛び出してきたので、僕はリーエンフィールドを逆手に持ち替え、そのまま後ろに回して対処した。
手応えあり。振り返ると、銃剣はソイツの喉笛を抉っていた。だが、問題はそこでは無い。
「何だこの生き物は?」
その生き物は僕の腰ほどの身長で、尖った耳と小さな禿頭に顔の半分を占めるグロテスクに血走った大きな目。灰色の汚れた肌に痩せ細った体だけど、爪だけはやたらと鋭利に尖っていた。黄ばんでいるが牙もある。
多少の基本倫理はあるのか、腰回りだけボロを巻きつけて覆い隠していた。未成年に配慮してるな。
これは奇形の猿か? その時、また後ろから殺気を感じた僕は、突き刺さったままのコレを新手にぶつけて怯んだ隙に、腰からガバメントを抜くと二体ごと撃ち抜いた。
「ギャッ!?」
「何だコイツらは?」
僕は右手にリーエンフィールド、左手にガバメントを構えて争いに備える。一度気配を感じ取ると、他の気配にも鋭敏になる。あの生き物が、近くの花の中を息を殺して疾走しているのを感じる。
チラリと折り重なった死体に目をやると、血が青かった。てことは猿でもないな。
「おっと」
僕が再び正面に目をやった時、足首に鈍い痛みが襲い、急に力が抜けて膝をついた。
アキレス腱を切られたらしい。学習能力があるのか。ただの不意打ちじゃ僕は倒せないと。
まぁすぐに再生するが。
僕が足を見ようと下を見た刹那、隙有りと言わんばかりにソイツが真上から飛びかかってきた。そうすればこう来るだろうと、僕はガバメントを上に向けた。
「~~~~~~~~ッ!!」
刹那、吹雪のように白い花弁を撒き散らしながら突き出された槍が、ソイツの脇腹を貫いた。立ち上がって見ると、長い金髪にエメラルドグリーンの瞳の少女が、致命傷にもがく生き物に苛烈な追撃を加えていた。
「~~~ェ!! ~~~~ッ! ~~~~ィ!!」
「.........」
生き物の眼球が飛び出し、首を執拗に突き刺すせいで首と胴が離れて、果てにはモツが溢れても両手で握り締めた槍で攻撃を繰り返す少女、よほど興奮してるのか何言ってるか全く分からないけど、何となく罵倒してることは分かる。
何かヤバそうな子だな。僕はこの子にも警戒の為にガバメントを構えたまま、彼女が飽きるのを待った。
「ハァハァ......ハァ...ククク......ヒヒ...」
数分後、既にひき肉となった生き物に唾を吐き捨てて終わりにした少女は、しばらく狂笑を繰り返していた。しかし、僕を見てからはにっこりと笑みを浮かべた。全身の返り血がヤバい。完全に快楽殺人鬼のそれだ。
「......」
あ、でもノーブラのロリ巨乳かよ。最高だわ。もう許すわ。
年は13歳くらいか。この子はこの子で耳が横に長い。纏足みたいに何か幼少期から器具でもつけられてるのかな。僕は煙草に火を付けた。この子が僕を道案内してくれると助かるんだが...。
少女が走っていくので、僕はその後について行くことにした。
今、僕は敵とサシで銃撃戦をしている。場所は羊毛みたいな雪が敷き詰められたそこそこに広い森林地帯。季節が季節なので僕が毛嫌いする毛虫の類はいないが、失敗した。敵は僕より遥かに野戦での経験を積んでいる。
野戦の経験を積んでいるということは、この極寒にも慣れているということでもあり、持久戦はあちらの方が有利だ。つまり、あちらさんにはこのまま僕を放置して、カチコチの氷像になるのをゆっくり待つというやり方もあるのだ。
相手は通称「ネーブル」四半世紀前の戦争で戦禍から逃れる際に敵兵に捕まり、自身は助かったが妻を軍の売春施設に送られて途中で自殺された過去を持つ。小学生の娘は強姦された後、木に縛り付けられて斬首されたそうな。
その滾る復讐心を糧に優秀な軍人になるが、終戦後も火薬と血の匂いが忘れられず、そして最近まで我慢していたのがはちきれて、通り魔的殺人を繰り返す殺人鬼になった。
すでに60を過ぎた高齢者だが、逞しい肉体を持つ男で腕力は若い訓練兵すら凌駕し、鹵獲した初期タイプのカラシニコフと大きなボウイナイフを愛用している。
老いたとはいえ、こういう専門的知識と経験を積んだ兵士が敵の場合、戦いは非常に厳しいものになる。
言い忘れたが、渾名であるネーブルの由来は殺した後の人間の死体や付近の街路樹などに、捜査撹乱の為、大量の柑橘系の香水を振りかけているからだ。
「くそっ......手負いのはずなのにな......」
雪の上には牡丹の花のような赤い血痕が点々と見える。この森に入る前に1発このリーエンフィールド小銃で撃ったのだが、足を止めること無く逃げられた。
肩に当たって出血したってことは防弾チョッキは付けてないかもしれないが、撃ち合いではこのボルトアクション式のリーエンフィールドは不利。
カラシニコフは毎分600発の弾を吐き出す上に、滅多に整備不良を起こさない堅牢性で知られている。持論だが、カラシニコフは銃として一つの頂点に立っている。
更に一番の問題だが、僕は僅かに隠れているスギの木から顔を出す。途端に視界が真っ赤に染まり、木の皮が引っぺがされて破片が舞った。
「くそっくそっ!!」
破片の一部が目の中に入って強い痛みが走り、僕は慌てて目を擦る。厄介なことにネーブルは僕の位置を知っているのだ。自分は知らないことを相手は知っている。まるでありふれた恋愛小説だな。
銃口の真下につけたレーザーサイトで、じっと僕が痺れを切らして出てくるのを待っているらしい。だが、方角さえ分かればこちらのものよ。僕には物理攻撃は通用しない。
ネーブルは恐ろしい強敵だが、僕には不死身の権能がある。こうなったら痛いからやりたくないが、直接弾を食らって斜線を割り出すしかない。
と、僕が前転して木から飛び出した瞬間。僕の頭は水風船ような感じで粉々に吹っ飛んだ。
「若いな、ボクは最初から君の近くにいたんだ。こうやって散弾銃も当たるくらいね」
ネーブルが10メートルほど前の木から降りてくる。あんな近くの木の上にいたのか。あんな細枝しか無いスギの上にあんな巨体で......どうやって? おまけに猟銃まで持っていたのか...。
ネーブルは水平二連の装填部を折り、空薬莢を排出する。
「生憎君のような美形を殺す趣味はボクには無いだが、悪いが応急処置しようにも道具が無い。悪いがそのまんま失血死してくれ。何、清らかな雪の上で死ぬのは悪いことじゃない、冷たい路上で死ぬより遥かに美しい」
そういうとネーブルは水平二連に1発だけ弾を込めた。
「だが、せめて楽には死なせてあげられるか」
そして、雪の上にカーネーションより赤い大輪の花が咲き、僕の思考は完全に停止した。うーん、僕はまだまだ未熟である。早くまた追わなくては。
目が覚めるが、僕は目が覚めるという行為と瞼を開けるという行為が同時に行われないタイプの人間で、目を覚ました時にはまず大抵無意識に手を動かす。
なんだこの感触は? 草? しかしそんなはずは......それに頬を撫でる陽の光が真冬とは思えぬほど暖かく、涼風がかぐわしい花の香りを運んでいる。僕は不思議に思いつつ、目を開けて起き上がった。
「ん?」
何故、森の中からこんな綺麗な花畑で寝てるんだろう、僕は。僕は不思議に思いながら身体を弄り、体に異常が無いことを確かめると、足元のリーエンフィールドを拾った。
埋葬する暇がないネーブルが、せめてものと運んだんだろう。でも、場所以前に季節が違う気がする。近くでモンシロチョウが花の蜜を吸っている。間違いなく春だ。
でも、少し肌寒いので、まだ冬から足を出し切っていない未熟な春だ。まさか春になるまで気絶してたはずは無いし、何が何だかさっぱり分からない。
「はっ!?」
その時、僕の胸の内に針が突き刺さるような冷たい痛みが走り、一気に僕は不安な気持ちに陥った。まさかここは天国? てことは僕は死んだのか? しかし、僕の不老不死の権能「レ・ミゼラブル」に不備は無いはず...。
僕はリーエンフィールドの銃剣を取り外して、指を切り落とした。傷口からは琥珀色の液体がドロリと流れて、植物の蔓が伸びて新しい指に生え変わった。能力は以前変わりなく健在だ。
だが、能力があるから、まだ生きてるという見方はどうだろうか。
「いつまでも花と寄り添ってるわけにも行かないか......」
僕は銃剣を付け直す。これは全長50センチの特殊な銃剣だ。とりあえず、ここから出るか......。参った、ハタチになって迷子になるとは、これは兄貴に笑われるな。僕はそう思いながら親指の関節を噛んだ。これは僕の癖だ。
「む?」
瞬間、背後の花の山から何かが敵意を剥き出しに飛び出してきたので、僕はリーエンフィールドを逆手に持ち替え、そのまま後ろに回して対処した。
手応えあり。振り返ると、銃剣はソイツの喉笛を抉っていた。だが、問題はそこでは無い。
「何だこの生き物は?」
その生き物は僕の腰ほどの身長で、尖った耳と小さな禿頭に顔の半分を占めるグロテスクに血走った大きな目。灰色の汚れた肌に痩せ細った体だけど、爪だけはやたらと鋭利に尖っていた。黄ばんでいるが牙もある。
多少の基本倫理はあるのか、腰回りだけボロを巻きつけて覆い隠していた。未成年に配慮してるな。
これは奇形の猿か? その時、また後ろから殺気を感じた僕は、突き刺さったままのコレを新手にぶつけて怯んだ隙に、腰からガバメントを抜くと二体ごと撃ち抜いた。
「ギャッ!?」
「何だコイツらは?」
僕は右手にリーエンフィールド、左手にガバメントを構えて争いに備える。一度気配を感じ取ると、他の気配にも鋭敏になる。あの生き物が、近くの花の中を息を殺して疾走しているのを感じる。
チラリと折り重なった死体に目をやると、血が青かった。てことは猿でもないな。
「おっと」
僕が再び正面に目をやった時、足首に鈍い痛みが襲い、急に力が抜けて膝をついた。
アキレス腱を切られたらしい。学習能力があるのか。ただの不意打ちじゃ僕は倒せないと。
まぁすぐに再生するが。
僕が足を見ようと下を見た刹那、隙有りと言わんばかりにソイツが真上から飛びかかってきた。そうすればこう来るだろうと、僕はガバメントを上に向けた。
「~~~~~~~~ッ!!」
刹那、吹雪のように白い花弁を撒き散らしながら突き出された槍が、ソイツの脇腹を貫いた。立ち上がって見ると、長い金髪にエメラルドグリーンの瞳の少女が、致命傷にもがく生き物に苛烈な追撃を加えていた。
「~~~ェ!! ~~~~ッ! ~~~~ィ!!」
「.........」
生き物の眼球が飛び出し、首を執拗に突き刺すせいで首と胴が離れて、果てにはモツが溢れても両手で握り締めた槍で攻撃を繰り返す少女、よほど興奮してるのか何言ってるか全く分からないけど、何となく罵倒してることは分かる。
何かヤバそうな子だな。僕はこの子にも警戒の為にガバメントを構えたまま、彼女が飽きるのを待った。
「ハァハァ......ハァ...ククク......ヒヒ...」
数分後、既にひき肉となった生き物に唾を吐き捨てて終わりにした少女は、しばらく狂笑を繰り返していた。しかし、僕を見てからはにっこりと笑みを浮かべた。全身の返り血がヤバい。完全に快楽殺人鬼のそれだ。
「......」
あ、でもノーブラのロリ巨乳かよ。最高だわ。もう許すわ。
年は13歳くらいか。この子はこの子で耳が横に長い。纏足みたいに何か幼少期から器具でもつけられてるのかな。僕は煙草に火を付けた。この子が僕を道案内してくれると助かるんだが...。
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