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異世界の人族の神
冥王、異世界でアホを見る。
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ゼレヌの街、建物や雰囲気は、城塞都市ローフェンと変わりがないが街の中心に高い壁と共に塔があるのと、さらに向こうにも塔が見えている。
「ハーデスさん、ありゃぁ国境の関所だ。 ランドベルクの壁と、向こう側の塔はカツオフィレの壁」
コベソの説明を聞きながら馬車は街中を通り、止まることなくそのままヒロックアクツ商事の支店に着いた。
コベソとトンドが指示を出し使用人達は、テキパキと荷造りをしている。
「久しぶりな~」
そんな、状況の横で俺は、手を高く上げ背伸びする。
道中凸凹した街道を通り、休憩やら地に足を付けることは度々あったが、街に着いた事だ、少し気分は違う。
「さぁ、ハーデス。 行くわよ」
「どこにだ?」
「冒険者ギルドよ。 依頼完了したのだから」
「あぁ、じゃぁ」
「『じゃぁ』じゃないわよ。 貴方も来るの!」
ペルセポネは、足を進めようとする時、トンドが駆け足でしかも息を切らしてやってきた。
「ペルセポネさん、お願いしますよ」
「分かっているわ」
「そう、後。 明日には出ますから」
「まっ、マジで!!ちょっと。 依頼受けれないじゃん」
「受けないでください。 ここから国が違うんですから」
「あっ、向こう側で受ければいいんじゃない。 っていうか向こう側のを受ければ!!」
焦るトンドを余所に、ペルセポネは凄いこと発見と言わんばかり目がキラキラ輝かせている。
「いや、受けないで! 何あるか分からないし」
「依頼無ければねぇ」
「大丈夫だ、依頼受けさせないから」
「良いのあったら絶対ぃ受けるからね。 ハーデス分かった?」
手を軽く振りながらトンドの元を去るペルセポネに、俺はついて行く。
困っていたトンドも、頭を掻きながらこの場を去っていった。
人店も賑わって人通り多い通りをしばらく歩いているが、前にいるペルセポネは、気分良く進んではいるものの、辺りを見回しているのか頭が良く動く。
「なぁ、冒険者ギルドある場所分かるのか?」
「さっき見たから、多分この辺りじゃ……。 見つけたわ」
ペルセポネが、急に立ち止まり一軒の建物を指さす。
ゼレヌの冒険者ギルドは、ローフェンよりも若干小さく狭そうな建物だが、外観はそっくりで、そのまま中に入ると、これまたローフェンと似たり寄ったりな内装であった。
だが、依頼受付のカウンターでごちゃごちゃ騒ぎがあり人集りが、出来ている。
「――――ですから、依頼受付してない、冒険者では無いあなた方には報酬など出せません」
「……なんでだ。 今これ受付してやるからよ」
「さっき程も言いましたが、冒険者登録してない方には出来ないんです」
「そんなん関係ないっしょ! 倒したの私達なんだがら。 ランクAの依頼……でしょ。 受け取って当たり前っしょ」
「で、す、からぁ! 受付してない。 冒険者登録してない。 報酬欲しいって、ムリですよ」
「……」
「すっ、すみません。 もう一度」
「私達が、倒した」
「そ、それは分かりました。 何か倒した証拠となる、部位とかありますか?」
「そんなん無いっ! 倒して埋めてきたからなっ」
「それなら、倒したと言う証明にもなら無いですよ」
一部聞いた事ある、口調と声量と威張り散らしている態度に、受付の女性は、困惑し辛気な思いが顔に出ている。
ペルセポネが、ゆっくりともう一つ空いているカウンターに大きな音を立て、黒く大きい物体を一つ置く。
「あの~これは?」
「これ、依頼完了したから」
「はっ! えっ?」
「因みにこれ倒したの私だから」
こっちも受付の人は女性だったが、こっちもこっちで困惑してキョロキョロしてしまっている。
すると、ペルセポネの大きな声がこの部屋を包む。
「ちょっと! そこ! その依頼達成させたの私だから」
「なっ! げっ」
「なんでいるっしょ?」
隣の人集りを作っていた原因の四人組は!勇者パーティのゴリマッチョ男と女の戦士と男神官に女魔法使いだ。
怒り任せでカウンターを叩くゴリマッチョ男戦士と後の三人は、言い掛かりを付けてきたペルセポネを見た瞬間、目を丸く驚きを隠せないではいたが、慣れたのか直ぐに睨んできていた。
「あのさ! 証拠品もなく。 良く堂々と倒したって言えるわね」
「あっ! お前ら冒険者なら言えねーだろうけどなぁ。 俺らは勇者ユカリ殿のパーティなんだからっ! そんなの関係ねぇよっ」
「私ら勇者のパーティなんだっしょ。 証拠なんて関係ないっしょ」
随分と鼻高になり、周りにいる冒険者を見下すように胸を張り睨んでいる戦士二人と男神官。
女魔法使いは、帽子を深々と被り直したが、コイツらマジでヤバい。
――――勇者パーティと自ら公言した事に自覚が無いのか?
――――公言してはいけないと言われてないのか?
俺は、少し青ざめていると、ペルセポネも戦士二人の言葉を聞いて、呆然としていた。
「あなた達!!」
少女の怒鳴る声が、入口から伝わると、その声に反応した勇者パーティ四人は、オドオドしながら入口を振り向く。
俺もペルセポネも、そして、数名いた人集りも入口の方へ視線を動かすとそこには、ユカリの姿があった。
「何している?」
「ユカリ殿、これは……」
「なんでもないっしょ」
「なんでもないって! こんな人集りとさっきから大声で」
「コイツら冒険者が!」
「もしかして、依頼報酬取ろうとしていた?」
ユカリは、状況を把握し四人を冷たい目で見ている。
「違うっしょ。 私達勇者パーティが倒したってのを伝えようとして」
「えっ? 伝えて? どうするの?」
「それは、ユカリ殿。 勇者というのは強い敵を倒してだな賞賛を貰わないとな」
「で、倒しても居ないのに、報酬と賞賛を貰おうとしてたの? と言うか言っちゃっているけど……」
アタフタしながらユカリの返答をしている戦士二人、男神官は顔を背け、女魔法使いは既に居ない雰囲気を出している。その四人に、ユカリは凝視し再び睨み付けると、四人、特に戦士二人は、すっかり縮こまって青ざめている。
「もしかして、ここで『勇者』や『勇者パーティ』とか言った?」
「ユカリ殿、そりゃぁ言わんと。 勇者とは、希望の光だからな」
「そ、そうでしょ。 私達勇者のパーティなんだか」
「はぁ。さっき話してたじゃん。 しかも出発前にも王様から何度も言われたでしょ。 忘れた?」
魔法使いは見えないが多分四人共、頭を下げ目が泳いでいた。
「あっ」
「言ってたっしょ」
「もういいっ!! 行くわよ」
ユカリは、既に怒り心頭の様子で、眉間に凄いシワが増えてそのままギルドを出る。四人もよろよろしながらもユカリの後を追いかけ出ていった。
その光景を見ていたが、ふとペルセポネの動きに気づいた時は既に遅し、ペルセポネがいたカウンターで緑色に光が見えた。
「――――受付完了です。 でも良かったのですか?」
「いいのよ。 この国行けてまだ、完了してなければ」
「キャンセルとか早めに言ってください」
「分かったわ」
ペルセポネは、笑顔で上機嫌だ。
「もしかして、依頼うけたのか?」
「当たり前じゃない。 冒険者なんですもの。 そこに良い依頼が有れば受ける。 それが異世界物の冒険者として当然やりたい事だよね」
自慢げに俺を見るペルセポネは、ギルドを出ていく。
俺は、この壁に貼られた依頼書を見て、つくづく思う。
これを取って受託し完了報告やってみたいし、高ランク完了して鼻高々してみたい。
冒険者登録する時、試験官が現れ戦って圧勝とかしてみたかったけど、この世界の冒険者登録、石に手を置いただけだったからなぁ。
悶々としながらも、冥界冥府の王としてやるべき事をやろうと考え直し、ペルセポネに続きギルドを後にした。
「ハーデスさん、ありゃぁ国境の関所だ。 ランドベルクの壁と、向こう側の塔はカツオフィレの壁」
コベソの説明を聞きながら馬車は街中を通り、止まることなくそのままヒロックアクツ商事の支店に着いた。
コベソとトンドが指示を出し使用人達は、テキパキと荷造りをしている。
「久しぶりな~」
そんな、状況の横で俺は、手を高く上げ背伸びする。
道中凸凹した街道を通り、休憩やら地に足を付けることは度々あったが、街に着いた事だ、少し気分は違う。
「さぁ、ハーデス。 行くわよ」
「どこにだ?」
「冒険者ギルドよ。 依頼完了したのだから」
「あぁ、じゃぁ」
「『じゃぁ』じゃないわよ。 貴方も来るの!」
ペルセポネは、足を進めようとする時、トンドが駆け足でしかも息を切らしてやってきた。
「ペルセポネさん、お願いしますよ」
「分かっているわ」
「そう、後。 明日には出ますから」
「まっ、マジで!!ちょっと。 依頼受けれないじゃん」
「受けないでください。 ここから国が違うんですから」
「あっ、向こう側で受ければいいんじゃない。 っていうか向こう側のを受ければ!!」
焦るトンドを余所に、ペルセポネは凄いこと発見と言わんばかり目がキラキラ輝かせている。
「いや、受けないで! 何あるか分からないし」
「依頼無ければねぇ」
「大丈夫だ、依頼受けさせないから」
「良いのあったら絶対ぃ受けるからね。 ハーデス分かった?」
手を軽く振りながらトンドの元を去るペルセポネに、俺はついて行く。
困っていたトンドも、頭を掻きながらこの場を去っていった。
人店も賑わって人通り多い通りをしばらく歩いているが、前にいるペルセポネは、気分良く進んではいるものの、辺りを見回しているのか頭が良く動く。
「なぁ、冒険者ギルドある場所分かるのか?」
「さっき見たから、多分この辺りじゃ……。 見つけたわ」
ペルセポネが、急に立ち止まり一軒の建物を指さす。
ゼレヌの冒険者ギルドは、ローフェンよりも若干小さく狭そうな建物だが、外観はそっくりで、そのまま中に入ると、これまたローフェンと似たり寄ったりな内装であった。
だが、依頼受付のカウンターでごちゃごちゃ騒ぎがあり人集りが、出来ている。
「――――ですから、依頼受付してない、冒険者では無いあなた方には報酬など出せません」
「……なんでだ。 今これ受付してやるからよ」
「さっき程も言いましたが、冒険者登録してない方には出来ないんです」
「そんなん関係ないっしょ! 倒したの私達なんだがら。 ランクAの依頼……でしょ。 受け取って当たり前っしょ」
「で、す、からぁ! 受付してない。 冒険者登録してない。 報酬欲しいって、ムリですよ」
「……」
「すっ、すみません。 もう一度」
「私達が、倒した」
「そ、それは分かりました。 何か倒した証拠となる、部位とかありますか?」
「そんなん無いっ! 倒して埋めてきたからなっ」
「それなら、倒したと言う証明にもなら無いですよ」
一部聞いた事ある、口調と声量と威張り散らしている態度に、受付の女性は、困惑し辛気な思いが顔に出ている。
ペルセポネが、ゆっくりともう一つ空いているカウンターに大きな音を立て、黒く大きい物体を一つ置く。
「あの~これは?」
「これ、依頼完了したから」
「はっ! えっ?」
「因みにこれ倒したの私だから」
こっちも受付の人は女性だったが、こっちもこっちで困惑してキョロキョロしてしまっている。
すると、ペルセポネの大きな声がこの部屋を包む。
「ちょっと! そこ! その依頼達成させたの私だから」
「なっ! げっ」
「なんでいるっしょ?」
隣の人集りを作っていた原因の四人組は!勇者パーティのゴリマッチョ男と女の戦士と男神官に女魔法使いだ。
怒り任せでカウンターを叩くゴリマッチョ男戦士と後の三人は、言い掛かりを付けてきたペルセポネを見た瞬間、目を丸く驚きを隠せないではいたが、慣れたのか直ぐに睨んできていた。
「あのさ! 証拠品もなく。 良く堂々と倒したって言えるわね」
「あっ! お前ら冒険者なら言えねーだろうけどなぁ。 俺らは勇者ユカリ殿のパーティなんだからっ! そんなの関係ねぇよっ」
「私ら勇者のパーティなんだっしょ。 証拠なんて関係ないっしょ」
随分と鼻高になり、周りにいる冒険者を見下すように胸を張り睨んでいる戦士二人と男神官。
女魔法使いは、帽子を深々と被り直したが、コイツらマジでヤバい。
――――勇者パーティと自ら公言した事に自覚が無いのか?
――――公言してはいけないと言われてないのか?
俺は、少し青ざめていると、ペルセポネも戦士二人の言葉を聞いて、呆然としていた。
「あなた達!!」
少女の怒鳴る声が、入口から伝わると、その声に反応した勇者パーティ四人は、オドオドしながら入口を振り向く。
俺もペルセポネも、そして、数名いた人集りも入口の方へ視線を動かすとそこには、ユカリの姿があった。
「何している?」
「ユカリ殿、これは……」
「なんでもないっしょ」
「なんでもないって! こんな人集りとさっきから大声で」
「コイツら冒険者が!」
「もしかして、依頼報酬取ろうとしていた?」
ユカリは、状況を把握し四人を冷たい目で見ている。
「違うっしょ。 私達勇者パーティが倒したってのを伝えようとして」
「えっ? 伝えて? どうするの?」
「それは、ユカリ殿。 勇者というのは強い敵を倒してだな賞賛を貰わないとな」
「で、倒しても居ないのに、報酬と賞賛を貰おうとしてたの? と言うか言っちゃっているけど……」
アタフタしながらユカリの返答をしている戦士二人、男神官は顔を背け、女魔法使いは既に居ない雰囲気を出している。その四人に、ユカリは凝視し再び睨み付けると、四人、特に戦士二人は、すっかり縮こまって青ざめている。
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「はぁ。さっき話してたじゃん。 しかも出発前にも王様から何度も言われたでしょ。 忘れた?」
魔法使いは見えないが多分四人共、頭を下げ目が泳いでいた。
「あっ」
「言ってたっしょ」
「もういいっ!! 行くわよ」
ユカリは、既に怒り心頭の様子で、眉間に凄いシワが増えてそのままギルドを出る。四人もよろよろしながらもユカリの後を追いかけ出ていった。
その光景を見ていたが、ふとペルセポネの動きに気づいた時は既に遅し、ペルセポネがいたカウンターで緑色に光が見えた。
「――――受付完了です。 でも良かったのですか?」
「いいのよ。 この国行けてまだ、完了してなければ」
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「分かったわ」
ペルセポネは、笑顔で上機嫌だ。
「もしかして、依頼うけたのか?」
「当たり前じゃない。 冒険者なんですもの。 そこに良い依頼が有れば受ける。 それが異世界物の冒険者として当然やりたい事だよね」
自慢げに俺を見るペルセポネは、ギルドを出ていく。
俺は、この壁に貼られた依頼書を見て、つくづく思う。
これを取って受託し完了報告やってみたいし、高ランク完了して鼻高々してみたい。
冒険者登録する時、試験官が現れ戦って圧勝とかしてみたかったけど、この世界の冒険者登録、石に手を置いただけだったからなぁ。
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