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第二の魔王と氷雪の魔女
冥王、安定のオークに一安心。
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踏みつける雪の音、俺の後ろからも聴こえ誰かが近づいてくる。その音は、次第に大きくそして、多く、更には地面を介して響くような重たそうな存在が、いることを伝わる。
その音に耳を立てた俺は、すぐさま後ろを振り返ると、同じようにペルセポネも剣の柄に手をかけ振り返っていた。
すると、慌てふためいたトンドが、馬車の小窓から声を荒らげる。
「ハーデスさん、ペルセポネさん後ろ」
「えっ? なんだっぇてぇ」
「後ろ! 後ろです」
――――ペルセポネ、もう後方向いているのに、何故そんな変な声で聞き返した?
ペルセポネの声は、まるで男性が、年配の女性のような声真似をして聞き返していたが、直ぐに止めて何時もの声に戻す。
「わかっているわよ。 あんな図体の。 雪のお陰かしら、向こうは震えて動きが鈍い」
「お願いします。 魔族数体と、なんと言っても力強いオークも居ますから」
トンドは、俺達にそう告げると今度は魔将スノーの取り巻き四人のリーダーらしき人物が、トンドを払い除け俺達に告げる。
「おい、貴様らは、引っ込んでいろ。 我々アイスクォール四天王に任せろ」
馬車から魔将スノーの取り巻き四人、元いアイスクォール四天王が、降りてくる。
武器を取る四人、馬車を後ろに陣形を取る。
今度は魔将スノーが、小窓から俺とペルセポネに対して注意を促してくる。
「ここは、私の。 彼女らが、応戦します。 巻き添え喰らわないよう貴方達は、そこで……」
「はっ、それはこっちのセリフよ」
ペルセポネは、魔将スノーに睨みつけ、地面に合った雪を馬車よりも高く噴き上げ、その場所から姿が忽然と消える。馬車が左右に揺れ突然の後ろから発する爆風にアイスクォール四天王が、驚くと軽い破裂音が響く。
アイスクォール四天王と魔将スノーの驚きの声は、かき消された。
迫ってくる三体の魔族と十体程あるオークの姿。
分厚いコートを着た褐色肌の銀髪魔族と、頭部が豚に大柄でぽっこりお腹のオークは、上半身裸で皮の腰巻を履いて進んでくる。
――――オーク、安定の姿で良かった。
オークは、棍棒を杖の代わりに雪道を、滑らないように進んでいるように見えるが、一瞬にしてオークの頭が、跳ね飛び首から血飛沫を撒き散らし、オークの胴体を伝い足元から周辺の空によって紅色の地面の雪は、更に濃い赤に塗り替えられる。
「はぁっ?」
「おい、おいどうしたっ? オーク達よどーした?」
「何があった。 風が横切ったぞ、おぉオークよぉっ」
十体のオークが、崩れ落ちるように倒れる。
突然の出来事に、理解出来ない魔族三体。
ペルセポネが、遠くで剣に着いた血を振り払っている。
あんぐりと口と目を開く魔将スノーに、アイスクォール四天王も何が起きたのか理解が、追いついていないようだ。
そんな彼女らを置いて俺も、馬車とアイスクォール四天王の横を通り過ぎる。
挟み撃ちに合う魔族三体だが、彼らはその状況に気付いていない。
「オオオオオッオークゥゥゥぅぅっ!!」
「おい、そこの女ァァ。 何しやがったっ」
ペルセポネに指さして唾を撒き散らすながら怒号を上げる一人の魔族に、ペルセポネは振り返りその魔族を睨む。
「殺気あったし、殺したまで」
「アァッアぁっ?」
「殺気あったからと言って、一瞬でやるなっ!!」
「そうだ。 これだからアイスクォールの魔将もその部下も狂ってるんだぁっ」
魔族三体が、怒鳴り散らしている中その言葉を耳にしたアイスクォール四天王は、我に返り怒り心頭である。
「アイスクォールの、何が狂ってるってぇっ?」
「その言葉取り消せっ」
「我らが心からお慕い申している。 魔将スノー様になんて事を」
「我ら、アイスクォール四天王がお前達をっ」
険しい顔をしながら魔族三体に詰め寄るアイスクォール四天王に、その魔族三体も鼻を鳴らして言い返す。
「貴様らが、あの頭おかしい魔将の、噂の四天王か」
「魔王様から逃げるなっ。 魔神様からの言いつけ守れない。 人族と交流する。だからお前らのは、偏屈だ」
「貴様らがいるってことは、そうかあの馬車。魔将スノーがいるで間違いなさそうだな」
馬車を眺め視野に入れる魔族三体。
気づくアイスクォール四天王は、咄嗟に馬車から離れた事に気づき見せないよう、陣形を変える。
そこにペルセポネが、割り込む大きな声で魔族三体に話しかける。
「貴方達、誰か魔法使えるのいる?」
「はっ? 分からんとは。 まぁ、偏屈魔将の部下なら有り得るが、私の魔法を喰らうが良い」
大きな飾り付けの錫杖を取り出す一人の魔族。
その錫杖を見たアイスクォール四天王のリーダーらしき人物が、声を上げる。
「その杖っ。 貴様らまさか!!」
「そうだ。 地方でも分かるもんだな」
「我ら、魔神様の使徒。 魔神教の者だっ!!」
魔族三体、掌をこちらに見せつけ変なポーズを取り出しドヤ顔で決めた。
――――魔神教? で、魔神の使徒。 魔族って全員そうなのでは?
魔族の謎が深まる俺の目に、アイスクォール四天王が、引きつった顔をして怯えている。
「ま、まさか。 魔神教……」
「そこまで、来ていた……とは」
「貴方達!! お下がりなさい。 魔神教、遂に出てきたわね」
馬車から降りている魔将スノーは、駆け足でこちらに近づいて来ていた。そして手を向け牽制する。
スノーが、出てきた事で状況を飲み込みスノーを、守り固めるアイスクォール四天王に少し怯む魔神教の使徒と名乗る魔族三体。
「それを言うのは俺たちの方だ、魔将スノー。 貴様は魔神様に逆らった。 その罪は重い」
「人族との交流、交易、それが何が悪い。 この地の民を救いたい、それが私の望み。 貴方達の魔神様は、私の願いを聞き入れなかったわ。 それに――――」
鬼の形相で鋭い視線を送る魔将スノーは、激しく言い立てる。
「――――聞くどころか、飢えに苦しんでいる私の国の民を面白おかしく楽しんでいる」
「貴様が、人族を取り入れた。 それで魔神様は、お前らを見放した」
「それ以前、私は懇願した。 魔神様にっ」
「それでもだ。 貴様の心の何処かに人族と交流しようとした気持ちを魔神様は、見抜いた。 貴様は命を持って償う……犯罪者なのだぁぁっ」
錫杖を掲げる一人の魔族が、赤い空を見た後魔将スノーに眼光を向け、杖を一振りする。
飾りの部分が揺れ金属の弾かれる音が、響く。
「喰らえって……かぜっ、プッグウッ」
突如、杖を振るう魔族の首が、飛び跳ね宙を舞い、地面を転がり雪まみれの血塗れになり、切断された首から血を噴き出して、胴体も血塗れとなっている。
その突然の光景に唖然とする残りの魔族二体。
更に、胸から手が生えてくる。いや、背中から突き抜かれた手で、その手は、ペルセポネの手であり魔石を掴んで引っこ抜く。
杖を持ったまま首のない魔族の身体は、なぎ倒される。
「な、なんなんだぁ」
「魔神教の、魔神教のぉっ。 戦士だぞ俺たちはぁぁっ」
慌てふためいく魔神教の魔族二体だが、その驚きの顔のまま頭が首から離れ地面に転がる。
俺は、ハルバードで魔族二体の首を薙ぎ払い、転がる首を見下げていると、立ちっぱなしの胴体は、バランスを崩して倒れた。
「貴方達は……」
「私と夫のハーデスは、あそこにいる二人の護衛よ。 ただの冒険者だわ」
「そう、冒険者だ」
一瞬で十体ものオークが、落ちさらに引き連れていた魔神教の魔族三体も、呆気なく殺している。その光景が、信じられない目をしているのは魔将スノーだけでなく取り巻き四人の四天王もそう。
言葉を失っている魔将スノー達だが、俺たちが魔族と戦っている中ユカリ達は、ホワイトウルフを仕留め終わっていた。
だがその時、俺の視界にはそこにある筈がない影が、目に入り思わず視線を上へと動かした。
その音に耳を立てた俺は、すぐさま後ろを振り返ると、同じようにペルセポネも剣の柄に手をかけ振り返っていた。
すると、慌てふためいたトンドが、馬車の小窓から声を荒らげる。
「ハーデスさん、ペルセポネさん後ろ」
「えっ? なんだっぇてぇ」
「後ろ! 後ろです」
――――ペルセポネ、もう後方向いているのに、何故そんな変な声で聞き返した?
ペルセポネの声は、まるで男性が、年配の女性のような声真似をして聞き返していたが、直ぐに止めて何時もの声に戻す。
「わかっているわよ。 あんな図体の。 雪のお陰かしら、向こうは震えて動きが鈍い」
「お願いします。 魔族数体と、なんと言っても力強いオークも居ますから」
トンドは、俺達にそう告げると今度は魔将スノーの取り巻き四人のリーダーらしき人物が、トンドを払い除け俺達に告げる。
「おい、貴様らは、引っ込んでいろ。 我々アイスクォール四天王に任せろ」
馬車から魔将スノーの取り巻き四人、元いアイスクォール四天王が、降りてくる。
武器を取る四人、馬車を後ろに陣形を取る。
今度は魔将スノーが、小窓から俺とペルセポネに対して注意を促してくる。
「ここは、私の。 彼女らが、応戦します。 巻き添え喰らわないよう貴方達は、そこで……」
「はっ、それはこっちのセリフよ」
ペルセポネは、魔将スノーに睨みつけ、地面に合った雪を馬車よりも高く噴き上げ、その場所から姿が忽然と消える。馬車が左右に揺れ突然の後ろから発する爆風にアイスクォール四天王が、驚くと軽い破裂音が響く。
アイスクォール四天王と魔将スノーの驚きの声は、かき消された。
迫ってくる三体の魔族と十体程あるオークの姿。
分厚いコートを着た褐色肌の銀髪魔族と、頭部が豚に大柄でぽっこりお腹のオークは、上半身裸で皮の腰巻を履いて進んでくる。
――――オーク、安定の姿で良かった。
オークは、棍棒を杖の代わりに雪道を、滑らないように進んでいるように見えるが、一瞬にしてオークの頭が、跳ね飛び首から血飛沫を撒き散らし、オークの胴体を伝い足元から周辺の空によって紅色の地面の雪は、更に濃い赤に塗り替えられる。
「はぁっ?」
「おい、おいどうしたっ? オーク達よどーした?」
「何があった。 風が横切ったぞ、おぉオークよぉっ」
十体のオークが、崩れ落ちるように倒れる。
突然の出来事に、理解出来ない魔族三体。
ペルセポネが、遠くで剣に着いた血を振り払っている。
あんぐりと口と目を開く魔将スノーに、アイスクォール四天王も何が起きたのか理解が、追いついていないようだ。
そんな彼女らを置いて俺も、馬車とアイスクォール四天王の横を通り過ぎる。
挟み撃ちに合う魔族三体だが、彼らはその状況に気付いていない。
「オオオオオッオークゥゥゥぅぅっ!!」
「おい、そこの女ァァ。 何しやがったっ」
ペルセポネに指さして唾を撒き散らすながら怒号を上げる一人の魔族に、ペルセポネは振り返りその魔族を睨む。
「殺気あったし、殺したまで」
「アァッアぁっ?」
「殺気あったからと言って、一瞬でやるなっ!!」
「そうだ。 これだからアイスクォールの魔将もその部下も狂ってるんだぁっ」
魔族三体が、怒鳴り散らしている中その言葉を耳にしたアイスクォール四天王は、我に返り怒り心頭である。
「アイスクォールの、何が狂ってるってぇっ?」
「その言葉取り消せっ」
「我らが心からお慕い申している。 魔将スノー様になんて事を」
「我ら、アイスクォール四天王がお前達をっ」
険しい顔をしながら魔族三体に詰め寄るアイスクォール四天王に、その魔族三体も鼻を鳴らして言い返す。
「貴様らが、あの頭おかしい魔将の、噂の四天王か」
「魔王様から逃げるなっ。 魔神様からの言いつけ守れない。 人族と交流する。だからお前らのは、偏屈だ」
「貴様らがいるってことは、そうかあの馬車。魔将スノーがいるで間違いなさそうだな」
馬車を眺め視野に入れる魔族三体。
気づくアイスクォール四天王は、咄嗟に馬車から離れた事に気づき見せないよう、陣形を変える。
そこにペルセポネが、割り込む大きな声で魔族三体に話しかける。
「貴方達、誰か魔法使えるのいる?」
「はっ? 分からんとは。 まぁ、偏屈魔将の部下なら有り得るが、私の魔法を喰らうが良い」
大きな飾り付けの錫杖を取り出す一人の魔族。
その錫杖を見たアイスクォール四天王のリーダーらしき人物が、声を上げる。
「その杖っ。 貴様らまさか!!」
「そうだ。 地方でも分かるもんだな」
「我ら、魔神様の使徒。 魔神教の者だっ!!」
魔族三体、掌をこちらに見せつけ変なポーズを取り出しドヤ顔で決めた。
――――魔神教? で、魔神の使徒。 魔族って全員そうなのでは?
魔族の謎が深まる俺の目に、アイスクォール四天王が、引きつった顔をして怯えている。
「ま、まさか。 魔神教……」
「そこまで、来ていた……とは」
「貴方達!! お下がりなさい。 魔神教、遂に出てきたわね」
馬車から降りている魔将スノーは、駆け足でこちらに近づいて来ていた。そして手を向け牽制する。
スノーが、出てきた事で状況を飲み込みスノーを、守り固めるアイスクォール四天王に少し怯む魔神教の使徒と名乗る魔族三体。
「それを言うのは俺たちの方だ、魔将スノー。 貴様は魔神様に逆らった。 その罪は重い」
「人族との交流、交易、それが何が悪い。 この地の民を救いたい、それが私の望み。 貴方達の魔神様は、私の願いを聞き入れなかったわ。 それに――――」
鬼の形相で鋭い視線を送る魔将スノーは、激しく言い立てる。
「――――聞くどころか、飢えに苦しんでいる私の国の民を面白おかしく楽しんでいる」
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「それ以前、私は懇願した。 魔神様にっ」
「それでもだ。 貴様の心の何処かに人族と交流しようとした気持ちを魔神様は、見抜いた。 貴様は命を持って償う……犯罪者なのだぁぁっ」
錫杖を掲げる一人の魔族が、赤い空を見た後魔将スノーに眼光を向け、杖を一振りする。
飾りの部分が揺れ金属の弾かれる音が、響く。
「喰らえって……かぜっ、プッグウッ」
突如、杖を振るう魔族の首が、飛び跳ね宙を舞い、地面を転がり雪まみれの血塗れになり、切断された首から血を噴き出して、胴体も血塗れとなっている。
その突然の光景に唖然とする残りの魔族二体。
更に、胸から手が生えてくる。いや、背中から突き抜かれた手で、その手は、ペルセポネの手であり魔石を掴んで引っこ抜く。
杖を持ったまま首のない魔族の身体は、なぎ倒される。
「な、なんなんだぁ」
「魔神教の、魔神教のぉっ。 戦士だぞ俺たちはぁぁっ」
慌てふためいく魔神教の魔族二体だが、その驚きの顔のまま頭が首から離れ地面に転がる。
俺は、ハルバードで魔族二体の首を薙ぎ払い、転がる首を見下げていると、立ちっぱなしの胴体は、バランスを崩して倒れた。
「貴方達は……」
「私と夫のハーデスは、あそこにいる二人の護衛よ。 ただの冒険者だわ」
「そう、冒険者だ」
一瞬で十体ものオークが、落ちさらに引き連れていた魔神教の魔族三体も、呆気なく殺している。その光景が、信じられない目をしているのは魔将スノーだけでなく取り巻き四人の四天王もそう。
言葉を失っている魔将スノー達だが、俺たちが魔族と戦っている中ユカリ達は、ホワイトウルフを仕留め終わっていた。
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