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第二の魔王と氷雪の魔女
冥王、起死回生?機会到来?
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空を切り女性の悲鳴のようなかん高い声に近い音が、辺りに響き渡せながら魔王ノライフの放ったアイシクルスピアが、俺とペルセポネにコベソとトンド、ついでに御者がいるこの馬車へと向かってくる。
「アイシクルスピア……。 あの魔王の魔石、どんなんだろう」
「何故氷の魔法を向けてくる。 魔王なら魔王らしい魔法を使ってくれば良いんだ」
「ペルセポネさぁんハーデスさぁぁん!?」
「うぅっぉぉぉっ、トンドぉっ、氷のぉっ氷のっ」
コベソ初めトンドも御者も慌てふためきながら馬車の中でオロオロしだす。
「何、おデブ二人が、そん中でアタフタしてるから馬車揺れるわ」
「単なる、大きい氷の塊が近づいて来ているだけだろ」
「大きい塊といっても、ハーデスさん。 氷ですよ。 しかも魔王が放つ魔法」
俺は、ハルバードを手にペルセポネは、二本の内一本剣を鞘から抜く。
ため息を吐くペルセポネは、寄りかかっていた馬車から一歩離れる。俺も離れ迫る氷の塊に目を向ける。
氷の魔法アイシクルスピアが、加速し白い煙を舞き上げながら鋭い先端が、俺たちに向け近づく。
「うぎゃぁぁぁぁっ」
「ぉぉおおぉっ」
コベソ達三人のド汚い耳障りな叫び声と、アイシクルスピアの加速音が、交わり大きくなる。
迫ってきたアイシクルスピアが目の前になった瞬間、俺とペルセポネが、手持ちの武器を振る。
鋭い先端が、砕けると全体一気にヒビ割れ粉々に砕け散り、馬車の辺り氷の粉が光り輝いて舞い散る。
「三枚おろしにはならないわね」
「氷だからな。 こんなに砕け散ったらかき氷にもならん」
俺は、舞い散るアイシクルスピアの輝き舞い散る景色を眺めながらそう呟く。
「ハーデスさぁぁあん!!」
「ペルセポネさぁぁあん!!」
「早け言ってくださいよぉぉぉっ。 大丈夫だってぇぇ」
コベソとトンドに御者も泣きじゃくってくる。
――――俺とペルセポネが、護衛について安心仕切っていたのになんなんだコイツら。
そう頭を過ぎるがペルセポネが、きつい目付きでコベソ達を睨む。
「はぁっ? 大丈夫に決まってでしょ。 あんな氷の塊なんて剣を振って上げただけでも有難いと思って。そこにある小石投げつけてでも、あんなの粉砕するわよ」
「いやぁ」
トンドが、ボソッとペルセポネに反論しようとするが、コベソ達三人俺の顔を覗くように伺ってくる。それに対し俺は、無言で頷くとコベソ達三人ギョッとし腰を落とす。
だが、そんな会話をする中、ユカリ達を超えアイシクルスピアを放った当の本人、魔王ノライフが、歯ぎしりをし黒いオーラを再び焚き上げる。
「オ、ノォッ、レェッ。 貴様らァ、なんなんだぁっ。 コノォッ一介の冒険者がァァァァッ」
怒り出す魔王ノライフの目が、赤く輝き出すし黒いオーラとこの辺り一帯の大気が震え出す。
その振動も俺たちがいる場所まで伝わってくるが、近くにいるユカリ達は、震える中、無言のまま武器を構え魔王ノライフに臨戦態勢を取っていた。
「そう言われても……。 ねぇ」
「確かに。 一介の冒険者なのはあっている」
「あのぉ~。 そう意味ではぁ~ないと思うのですがぁっ」
――――魔王ノライフ。勿論それは(一介の冒険者)間違ってもいない内容の発言なんだが、何が言いたい。
魔王ノライフの怒号が、反響する。
俺とペルセポネは、呆れた眼差しを魔王ノライフに向けている中コベソの言葉を聞いていない。
「黒服の男に白服の女。 ザコと……」
魔王ノライフの目が青く光らせて俺達を睨む。
魔王であり聖女の力を持つノライフは、青く光る目をしているのは俺達を鑑識眼で見ているからなのだが。
「そこの三人。 鑑識眼使えるからもしかしたらと思ってたがやはり、ザコか……」
馬車の中に身を隠すコベソとトンドに御者。
そして、ほくそ笑みながら次に俺とペルセポネに視線を動かした魔王ノライフは、直ぐに笑い出す。
「まさかな、まさか黒服のォォォ。 貴様……。 ザコ中のザコだなぁ。 よくそのレベルで魔界に来れたもんだッ。ハッハハハ」
俺の顔を見て笑っている魔王ノライフは、続けて話し出す。
「それにしてもレベルがぁ十だとぉぉっ。 ブラウンドラゴン倒したのは……そこの女の力とはなぁ」
――――確かにペルセポネと共に倒したが、それよりも俺のレベルが変わってない?そう変わらないとペルセポネも言っていたが。やはりレベル上がらないのか……。
魔王ノライフは、コベソ達を見ていた時よりも笑いながら首を動かしペルセポネに鑑識眼を使う。だが、ペルセポネを見た瞬間、魔王ノライフは、失笑する。
「なっ……。 あ、有り得ん。 有り得んゾォッ。 なんなんだぁぁッ、そのォォレベルはぁッ」
恐怖にかられ青ざめる魔王ノライフは、ゆっくりと後ずさりをし、鑑識眼を終える。
ペルセポネは、ゆっくりと馬車に寄りかかり魔王ノライフの言葉に無関心の様子。
「よく観るとなぁ、あの白服のォ。 どうやら貴様らには、手を貸さないみたいだなァァ」
立ち込める煙の中にフェルトと魔将スノーにアイスクォール四天王の姿が未だに現れないが、その原因である煙は、少しずつ晴れていく。
その煙に一瞬視線を動かした魔王ノライフは、再びユカリ達に笑いかける。
「クッククク。 勇者ユカリとお前ら、あの煙にまみれの奴らと同じように死ねぇぇぇぇ!!」
その言葉を放ちながら黒いオーラを纏う手を振り上げる魔王ノライフは、その手を止め視線を動かす。
ユカリ達も魔王ノライフと同じ所へ顔を動かしている。
その先には、先程まで煙によって状況が、分からなかったフェルトと魔将スノーに四天王の姿が顕となる。
「フェルトぉっ」
「フェルト!!」
「い、やぁっ」
フェルトの姿に驚愕し呼びかけるユカリとリフィーナ、そしてフェルトの姿を見て青ざめるミミン。
大盾で防いだにせよ、両膝が地につき大盾を支えているのがやっとの姿のフェルトは、爆炎の熱や煙の煤によって黒くなり倒れそうな状態に見える。
そして、魔将スノーは、フェルトを守っていたのかフェルトの体を支えながら片腕で大盾を支えているが、煙が晴れるとそのまま倒れ込む。更にその魔将スノーも四天王も炎の熱などで肌が爛れ倒れている。
「クッククク。 貴様らの防御の要だったかその大盾のォ。 もう、そいつはもう使い物にならないみたいだなァァァ」
不敵の笑みをする魔王ノライフは、ユカリ達を睨みつける。
フェルトの元に駆け付けるユカリ達。
リフィーナが、フェルトに手をかざす。
「回復をっ!!」
「だ、大丈夫ぅ」
「「「フェルトぉ」」」
フェルトが、ゆっくりとリフィーナの手を掴み回復魔法を止め、煤で真っ黒になった顔で笑顔を見せる。
「それは、まだ取っといて。 魔王……を倒して」
「で、でもフェルト。 あなたが」
「みんな、少しだけ休ませて」
頷くユカリとミミン。リフィーナは、フェルトから視線を動かさずにいると、当のフェルトは、腰に手を延ばし瓶に入った液体を一気に飲み干す。
「フェルト?」
「いまの、何飲んだの?」
「回復するのに時間が、かかるわこのポーション」
「ははは、そう言うねぇ。 そりゃ休まなきゃねぇ」
「むーっ。 持続型の回復ポーション」
ユカリとリフィーナにミミンは、フェルトに背中を見せ魔王ノライフを凝視しユカリは、フェルトに声をかける。
「ここは、私達が抑える。 魔王ノライフを倒すにはフェルト貴女は、欠かせないの」
「そう、そうよっ。 私達がやってやる」
魔王ノライフは、ゆっくりと口角を上げ不気味な笑顔をする。
「クッククク、済まない……ほんとうに済まなかった。この死霊の魔王ノライフとした事が」
「何が済まなかったの!? フェルトやカツオフィレの人々をアンデッド化にした事、それともアイスクォールの事?」
剣の切っ先を魔王ノライフに突きつけるユカリの顔が険しくなると、それを見た魔王ノライフは、人差し指を立て横に振り、横たわっているブラウンドラゴンの死体に目をやる。
「イヤイヤ、良く考えればぁ、この私がぁ貴様らと戦う必要は、元々無かったのだ。 さぁブラウンドラゴンよ……。 ドラゴンゾンビとなり勇者共を殺せっ」
ブラウンドラゴンの死体が、指がピクリと動くと腕や足も動きだすと黒いモヤが、死体全体から一気に噴き上げる。
黒いモヤが、切断された頭部にまとわりつき胴体へ引き寄せられ首と繋がるとブラウンドラゴンの目が赤く輝き出し立ち上がり出す。
「ドラゴン……ゾンビ。レベル三十……八」
「三十八なら私達でもやれる。 私とユカリで攻撃しミミンは援護でドラゴンゾンビに攻撃させないように」
「むーっ。 わかったぁ」
杖先を空に掲げるミミンにユカリとリフィーナは、ドラゴンゾンビに向かい臨戦態勢を整える。
すると、のらりくらりと構えるドラゴンゾンビは、目の前にいるユカリ達に大きな口を近づけ広げながら咆哮し大気を揺るがせる。
「クッククク。 ドラゴンゾンビとなったコイツ。 タダのドラゴンゾンビと思うゥゥゥ――――。 ギャァァァァッ」
突如、魔王ノライフの左手首が切断される。
そして、血飛沫を撒き散らして痛み狂う。
「チッ。避けやがった 」
俺は、隣から聴こえる方へ視線を動かすとペルセポネが、魔王ノライフを睨み剣を振るい斬撃を飛ばしていた。
「このぉぉっ!私のドラゴンの魔石を返せっ!!」
再び斬撃を放つペルセポネだが、魔王ノライフはそれを交わし左手を繋げ、怒り狂い怒号を上げる。
「ドラゴンゾンビ!! 勇者を殺せェェェッ。 白服のォォッ。 魔王を舐めるなァァァッ」
――――『私のドラゴンの魔石』そう言えば何かコベソが先程言っていたな。それに『魔王を舐めるな』魔王ノライフよ、寧ろペルセポネと殺り合うなら慎重にな。
俺は、魔王ノライフに向かっていくペルセポネの背中を見ていたが……。
――――ペルセポネなら魔王ノライフに余裕で倒せるだろうけど……。ドラゴンゾンビ、もしかして、これはドラゴン討伐の機会ではないか?
即、俺は、ハルバードを手に取り目の前にいるドラゴンゾンビと戦うユカリ達の元へ駆け付ける。
「アイシクルスピア……。 あの魔王の魔石、どんなんだろう」
「何故氷の魔法を向けてくる。 魔王なら魔王らしい魔法を使ってくれば良いんだ」
「ペルセポネさぁんハーデスさぁぁん!?」
「うぅっぉぉぉっ、トンドぉっ、氷のぉっ氷のっ」
コベソ初めトンドも御者も慌てふためきながら馬車の中でオロオロしだす。
「何、おデブ二人が、そん中でアタフタしてるから馬車揺れるわ」
「単なる、大きい氷の塊が近づいて来ているだけだろ」
「大きい塊といっても、ハーデスさん。 氷ですよ。 しかも魔王が放つ魔法」
俺は、ハルバードを手にペルセポネは、二本の内一本剣を鞘から抜く。
ため息を吐くペルセポネは、寄りかかっていた馬車から一歩離れる。俺も離れ迫る氷の塊に目を向ける。
氷の魔法アイシクルスピアが、加速し白い煙を舞き上げながら鋭い先端が、俺たちに向け近づく。
「うぎゃぁぁぁぁっ」
「ぉぉおおぉっ」
コベソ達三人のド汚い耳障りな叫び声と、アイシクルスピアの加速音が、交わり大きくなる。
迫ってきたアイシクルスピアが目の前になった瞬間、俺とペルセポネが、手持ちの武器を振る。
鋭い先端が、砕けると全体一気にヒビ割れ粉々に砕け散り、馬車の辺り氷の粉が光り輝いて舞い散る。
「三枚おろしにはならないわね」
「氷だからな。 こんなに砕け散ったらかき氷にもならん」
俺は、舞い散るアイシクルスピアの輝き舞い散る景色を眺めながらそう呟く。
「ハーデスさぁぁあん!!」
「ペルセポネさぁぁあん!!」
「早け言ってくださいよぉぉぉっ。 大丈夫だってぇぇ」
コベソとトンドに御者も泣きじゃくってくる。
――――俺とペルセポネが、護衛について安心仕切っていたのになんなんだコイツら。
そう頭を過ぎるがペルセポネが、きつい目付きでコベソ達を睨む。
「はぁっ? 大丈夫に決まってでしょ。 あんな氷の塊なんて剣を振って上げただけでも有難いと思って。そこにある小石投げつけてでも、あんなの粉砕するわよ」
「いやぁ」
トンドが、ボソッとペルセポネに反論しようとするが、コベソ達三人俺の顔を覗くように伺ってくる。それに対し俺は、無言で頷くとコベソ達三人ギョッとし腰を落とす。
だが、そんな会話をする中、ユカリ達を超えアイシクルスピアを放った当の本人、魔王ノライフが、歯ぎしりをし黒いオーラを再び焚き上げる。
「オ、ノォッ、レェッ。 貴様らァ、なんなんだぁっ。 コノォッ一介の冒険者がァァァァッ」
怒り出す魔王ノライフの目が、赤く輝き出すし黒いオーラとこの辺り一帯の大気が震え出す。
その振動も俺たちがいる場所まで伝わってくるが、近くにいるユカリ達は、震える中、無言のまま武器を構え魔王ノライフに臨戦態勢を取っていた。
「そう言われても……。 ねぇ」
「確かに。 一介の冒険者なのはあっている」
「あのぉ~。 そう意味ではぁ~ないと思うのですがぁっ」
――――魔王ノライフ。勿論それは(一介の冒険者)間違ってもいない内容の発言なんだが、何が言いたい。
魔王ノライフの怒号が、反響する。
俺とペルセポネは、呆れた眼差しを魔王ノライフに向けている中コベソの言葉を聞いていない。
「黒服の男に白服の女。 ザコと……」
魔王ノライフの目が青く光らせて俺達を睨む。
魔王であり聖女の力を持つノライフは、青く光る目をしているのは俺達を鑑識眼で見ているからなのだが。
「そこの三人。 鑑識眼使えるからもしかしたらと思ってたがやはり、ザコか……」
馬車の中に身を隠すコベソとトンドに御者。
そして、ほくそ笑みながら次に俺とペルセポネに視線を動かした魔王ノライフは、直ぐに笑い出す。
「まさかな、まさか黒服のォォォ。 貴様……。 ザコ中のザコだなぁ。 よくそのレベルで魔界に来れたもんだッ。ハッハハハ」
俺の顔を見て笑っている魔王ノライフは、続けて話し出す。
「それにしてもレベルがぁ十だとぉぉっ。 ブラウンドラゴン倒したのは……そこの女の力とはなぁ」
――――確かにペルセポネと共に倒したが、それよりも俺のレベルが変わってない?そう変わらないとペルセポネも言っていたが。やはりレベル上がらないのか……。
魔王ノライフは、コベソ達を見ていた時よりも笑いながら首を動かしペルセポネに鑑識眼を使う。だが、ペルセポネを見た瞬間、魔王ノライフは、失笑する。
「なっ……。 あ、有り得ん。 有り得んゾォッ。 なんなんだぁぁッ、そのォォレベルはぁッ」
恐怖にかられ青ざめる魔王ノライフは、ゆっくりと後ずさりをし、鑑識眼を終える。
ペルセポネは、ゆっくりと馬車に寄りかかり魔王ノライフの言葉に無関心の様子。
「よく観るとなぁ、あの白服のォ。 どうやら貴様らには、手を貸さないみたいだなァァ」
立ち込める煙の中にフェルトと魔将スノーにアイスクォール四天王の姿が未だに現れないが、その原因である煙は、少しずつ晴れていく。
その煙に一瞬視線を動かした魔王ノライフは、再びユカリ達に笑いかける。
「クッククク。 勇者ユカリとお前ら、あの煙にまみれの奴らと同じように死ねぇぇぇぇ!!」
その言葉を放ちながら黒いオーラを纏う手を振り上げる魔王ノライフは、その手を止め視線を動かす。
ユカリ達も魔王ノライフと同じ所へ顔を動かしている。
その先には、先程まで煙によって状況が、分からなかったフェルトと魔将スノーに四天王の姿が顕となる。
「フェルトぉっ」
「フェルト!!」
「い、やぁっ」
フェルトの姿に驚愕し呼びかけるユカリとリフィーナ、そしてフェルトの姿を見て青ざめるミミン。
大盾で防いだにせよ、両膝が地につき大盾を支えているのがやっとの姿のフェルトは、爆炎の熱や煙の煤によって黒くなり倒れそうな状態に見える。
そして、魔将スノーは、フェルトを守っていたのかフェルトの体を支えながら片腕で大盾を支えているが、煙が晴れるとそのまま倒れ込む。更にその魔将スノーも四天王も炎の熱などで肌が爛れ倒れている。
「クッククク。 貴様らの防御の要だったかその大盾のォ。 もう、そいつはもう使い物にならないみたいだなァァァ」
不敵の笑みをする魔王ノライフは、ユカリ達を睨みつける。
フェルトの元に駆け付けるユカリ達。
リフィーナが、フェルトに手をかざす。
「回復をっ!!」
「だ、大丈夫ぅ」
「「「フェルトぉ」」」
フェルトが、ゆっくりとリフィーナの手を掴み回復魔法を止め、煤で真っ黒になった顔で笑顔を見せる。
「それは、まだ取っといて。 魔王……を倒して」
「で、でもフェルト。 あなたが」
「みんな、少しだけ休ませて」
頷くユカリとミミン。リフィーナは、フェルトから視線を動かさずにいると、当のフェルトは、腰に手を延ばし瓶に入った液体を一気に飲み干す。
「フェルト?」
「いまの、何飲んだの?」
「回復するのに時間が、かかるわこのポーション」
「ははは、そう言うねぇ。 そりゃ休まなきゃねぇ」
「むーっ。 持続型の回復ポーション」
ユカリとリフィーナにミミンは、フェルトに背中を見せ魔王ノライフを凝視しユカリは、フェルトに声をかける。
「ここは、私達が抑える。 魔王ノライフを倒すにはフェルト貴女は、欠かせないの」
「そう、そうよっ。 私達がやってやる」
魔王ノライフは、ゆっくりと口角を上げ不気味な笑顔をする。
「クッククク、済まない……ほんとうに済まなかった。この死霊の魔王ノライフとした事が」
「何が済まなかったの!? フェルトやカツオフィレの人々をアンデッド化にした事、それともアイスクォールの事?」
剣の切っ先を魔王ノライフに突きつけるユカリの顔が険しくなると、それを見た魔王ノライフは、人差し指を立て横に振り、横たわっているブラウンドラゴンの死体に目をやる。
「イヤイヤ、良く考えればぁ、この私がぁ貴様らと戦う必要は、元々無かったのだ。 さぁブラウンドラゴンよ……。 ドラゴンゾンビとなり勇者共を殺せっ」
ブラウンドラゴンの死体が、指がピクリと動くと腕や足も動きだすと黒いモヤが、死体全体から一気に噴き上げる。
黒いモヤが、切断された頭部にまとわりつき胴体へ引き寄せられ首と繋がるとブラウンドラゴンの目が赤く輝き出し立ち上がり出す。
「ドラゴン……ゾンビ。レベル三十……八」
「三十八なら私達でもやれる。 私とユカリで攻撃しミミンは援護でドラゴンゾンビに攻撃させないように」
「むーっ。 わかったぁ」
杖先を空に掲げるミミンにユカリとリフィーナは、ドラゴンゾンビに向かい臨戦態勢を整える。
すると、のらりくらりと構えるドラゴンゾンビは、目の前にいるユカリ達に大きな口を近づけ広げながら咆哮し大気を揺るがせる。
「クッククク。 ドラゴンゾンビとなったコイツ。 タダのドラゴンゾンビと思うゥゥゥ――――。 ギャァァァァッ」
突如、魔王ノライフの左手首が切断される。
そして、血飛沫を撒き散らして痛み狂う。
「チッ。避けやがった 」
俺は、隣から聴こえる方へ視線を動かすとペルセポネが、魔王ノライフを睨み剣を振るい斬撃を飛ばしていた。
「このぉぉっ!私のドラゴンの魔石を返せっ!!」
再び斬撃を放つペルセポネだが、魔王ノライフはそれを交わし左手を繋げ、怒り狂い怒号を上げる。
「ドラゴンゾンビ!! 勇者を殺せェェェッ。 白服のォォッ。 魔王を舐めるなァァァッ」
――――『私のドラゴンの魔石』そう言えば何かコベソが先程言っていたな。それに『魔王を舐めるな』魔王ノライフよ、寧ろペルセポネと殺り合うなら慎重にな。
俺は、魔王ノライフに向かっていくペルセポネの背中を見ていたが……。
――――ペルセポネなら魔王ノライフに余裕で倒せるだろうけど……。ドラゴンゾンビ、もしかして、これはドラゴン討伐の機会ではないか?
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