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1章
【火魔法】を覚えたよ!
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魔法を覚えるためには、魔力を操作して決められた形を描かなければならない。
魔法陣、と言っても良いのかもしれない。
この魔法陣を、魔力を流すだけで自動的に描いてくれるのが魔法書で、ある程度習熟するまでは魔法書の補助を受けて魔法の訓練をするのが一般的で、効率的なんだそうだ。
初心者にとって難しいのは、魔法書で描いた魔法陣の形をそのまま維持することで、それさえ出来れば魔法は簡単に使える。
それが出来ないから、全然簡単じゃないんだけど。
でも、私ももう半年近く練習してるからね。
「ふん!」
気合いを入れて、慎重に魔法書から魔法陣を引っぺがす。
魔法陣の形は崩れてない。
そして……。
「ファイア!」
叫ぶと、私の手の前に、炎がボォッと燃え上がった。
《【火魔法】を覚えたよ!》
やったー!
出来たー!
出来たぞー!
初めて出来たぞー!
「ふふふ、ふふふふ」
にやけが止まらない。
だって半年も練習して来て、初めて魔法が使えたんだからね。
異世界転生したのに魔法が使えないとか、あんまりだよね。
でも、その努力もやっと報われた。
ふへへへ、ふへへ。
「おめでとう、主よ」
「うん!」
クリスも祝福してくれている。
いやぁ、長かった。
もっとこう、『ていっ!』ってやったら簡単に使えるのかと思ってたから、ここまで掛かるなんて、当初は思ってもみなかったんだよね。
でも、続けて来て良かった。
あれ?
でもさ、なんか違わない?
確か……。
「クリスのスキルって、【魔法】じゃなかったっけ? 私のスキル、【火魔法】ってなってるんだけど」
まあ、私が使ったのが火の魔法だからそのまんまなんだろうけどさ。
クリスは【魔法】スキルだけで、火の魔法も、水の魔法も、土の魔法も使ってたよね?
もっと言うなら、治癒とか、結界とか、死霊とか、幻影とか。
いろんな魔法を、一つのスキルで使いまくってなかった?
なんで【火魔法】なんて、火に限定したようなスキルになるの?
「以前に話して形質の話を覚えているか?」
えー、っと。
確か厳密には、属性魔法っていうのはなくて、ほとんど全ての魔法は誰にでも使えるって話だよね。
魔力の質が違うから、使い易い属性があるって話。
ちゃんと覚えてるよ。
魔法の勉強って言っても、ずっと魔法書に魔力を込めてただけじゃないからね。
座学もちゃんとやってるんだから。
「うむ。主は火の魔法が使いやすい形質の魔力を持っているのだ。火以外の魔法を使おうとすると、反発が起こる。【魔法】のスキルはその反発を抑え込み、どの属性の魔法でも使いこなせるようになれば、全ての魔法系スキルが統合される」
んー、難しいけど、つまり【魔法】のスキルは、全ての魔法スキルの上位互換みたいなものってこと?
んで、私は魔法を覚えたって言っても、あくまでも自分の形質で使いやすい火の魔法しか使えない、と。
魔法の道はまだまだ長いね。
スキルで覚えたんだから、魔法書なくても使えるのかな?
ちょっと試してみよう。
うんしょ、うんしょ……。
こうして、こうでしょ?
…………えいっ!
ふわぁっ!
駄目だ。
魔法書ないと、魔力が拡散しちゃって魔法陣が描けない。
うーん、急に上手くはならないか。
火魔法のスキルを覚えてるのに、火魔法を使えない。
なんか納得がいかない。
魔力操作のスキルLVが高くないと駄目?
火魔法を使うためには前提スキルが必要ってことなのかな。
私の魔力操作、まだLV3なんだよね。
こないだ上がったばっか。
毎日ちゃんと練習してるのに、スキルLVってほんと上がりづらい。
まあ、基礎LVの方もなかなか上がらないんだけどね。
でも、こうして半年かけて火魔法のスキルを覚えられたのだ。
やっぱり魔法というのはコツコツと――。
ゴオォオオオォオ!
え?
物凄い轟音がして振り向く。
すると、そこには物凄い勢いで火を出しているマジックスケルトンがいた。
えぇぇぇ……?
あのマジックスケルトン、魔法習い始めたの私よりずっと後だよね?
何で私より強力な火魔法使ってんの……?
ステータス見てみるか……。
『名無し
マジックスケルトンLV10
HP:210/210
MP:96/98
STR:138
VIT:64
MAG:121
RES:69
AGI:75
DEX:67
スキル
【杖LV1】
【再生LV3】
【魔力操作LV5】
【火魔法LV2】』
あれ?
私、あっさり追い抜かれてるじゃん。
私の方が絶対、魔法の勉強してる時間長かったよね?
「マジックスケルトンは、魔法の適性があるスケルトンが至る進化だ」
クリスが言う。
それってつまり、マジックスケルトンには才能があるってことだよね?
私には才能がないってこと?
「ふむ、ないということはない。普通だ」
普通か……。
私は他のマジックスケルトンのステータスも見てみる。
他のマジックスケルトンも同じようなスキルLVで、私より高い。
適正によって、水魔法だったり、風魔法だったりもしたけれど……。
むぅ……普通か。
なんだろう、釈然としないものがある。
魔法陣、と言っても良いのかもしれない。
この魔法陣を、魔力を流すだけで自動的に描いてくれるのが魔法書で、ある程度習熟するまでは魔法書の補助を受けて魔法の訓練をするのが一般的で、効率的なんだそうだ。
初心者にとって難しいのは、魔法書で描いた魔法陣の形をそのまま維持することで、それさえ出来れば魔法は簡単に使える。
それが出来ないから、全然簡単じゃないんだけど。
でも、私ももう半年近く練習してるからね。
「ふん!」
気合いを入れて、慎重に魔法書から魔法陣を引っぺがす。
魔法陣の形は崩れてない。
そして……。
「ファイア!」
叫ぶと、私の手の前に、炎がボォッと燃え上がった。
《【火魔法】を覚えたよ!》
やったー!
出来たー!
出来たぞー!
初めて出来たぞー!
「ふふふ、ふふふふ」
にやけが止まらない。
だって半年も練習して来て、初めて魔法が使えたんだからね。
異世界転生したのに魔法が使えないとか、あんまりだよね。
でも、その努力もやっと報われた。
ふへへへ、ふへへ。
「おめでとう、主よ」
「うん!」
クリスも祝福してくれている。
いやぁ、長かった。
もっとこう、『ていっ!』ってやったら簡単に使えるのかと思ってたから、ここまで掛かるなんて、当初は思ってもみなかったんだよね。
でも、続けて来て良かった。
あれ?
でもさ、なんか違わない?
確か……。
「クリスのスキルって、【魔法】じゃなかったっけ? 私のスキル、【火魔法】ってなってるんだけど」
まあ、私が使ったのが火の魔法だからそのまんまなんだろうけどさ。
クリスは【魔法】スキルだけで、火の魔法も、水の魔法も、土の魔法も使ってたよね?
もっと言うなら、治癒とか、結界とか、死霊とか、幻影とか。
いろんな魔法を、一つのスキルで使いまくってなかった?
なんで【火魔法】なんて、火に限定したようなスキルになるの?
「以前に話して形質の話を覚えているか?」
えー、っと。
確か厳密には、属性魔法っていうのはなくて、ほとんど全ての魔法は誰にでも使えるって話だよね。
魔力の質が違うから、使い易い属性があるって話。
ちゃんと覚えてるよ。
魔法の勉強って言っても、ずっと魔法書に魔力を込めてただけじゃないからね。
座学もちゃんとやってるんだから。
「うむ。主は火の魔法が使いやすい形質の魔力を持っているのだ。火以外の魔法を使おうとすると、反発が起こる。【魔法】のスキルはその反発を抑え込み、どの属性の魔法でも使いこなせるようになれば、全ての魔法系スキルが統合される」
んー、難しいけど、つまり【魔法】のスキルは、全ての魔法スキルの上位互換みたいなものってこと?
んで、私は魔法を覚えたって言っても、あくまでも自分の形質で使いやすい火の魔法しか使えない、と。
魔法の道はまだまだ長いね。
スキルで覚えたんだから、魔法書なくても使えるのかな?
ちょっと試してみよう。
うんしょ、うんしょ……。
こうして、こうでしょ?
…………えいっ!
ふわぁっ!
駄目だ。
魔法書ないと、魔力が拡散しちゃって魔法陣が描けない。
うーん、急に上手くはならないか。
火魔法のスキルを覚えてるのに、火魔法を使えない。
なんか納得がいかない。
魔力操作のスキルLVが高くないと駄目?
火魔法を使うためには前提スキルが必要ってことなのかな。
私の魔力操作、まだLV3なんだよね。
こないだ上がったばっか。
毎日ちゃんと練習してるのに、スキルLVってほんと上がりづらい。
まあ、基礎LVの方もなかなか上がらないんだけどね。
でも、こうして半年かけて火魔法のスキルを覚えられたのだ。
やっぱり魔法というのはコツコツと――。
ゴオォオオオォオ!
え?
物凄い轟音がして振り向く。
すると、そこには物凄い勢いで火を出しているマジックスケルトンがいた。
えぇぇぇ……?
あのマジックスケルトン、魔法習い始めたの私よりずっと後だよね?
何で私より強力な火魔法使ってんの……?
ステータス見てみるか……。
『名無し
マジックスケルトンLV10
HP:210/210
MP:96/98
STR:138
VIT:64
MAG:121
RES:69
AGI:75
DEX:67
スキル
【杖LV1】
【再生LV3】
【魔力操作LV5】
【火魔法LV2】』
あれ?
私、あっさり追い抜かれてるじゃん。
私の方が絶対、魔法の勉強してる時間長かったよね?
「マジックスケルトンは、魔法の適性があるスケルトンが至る進化だ」
クリスが言う。
それってつまり、マジックスケルトンには才能があるってことだよね?
私には才能がないってこと?
「ふむ、ないということはない。普通だ」
普通か……。
私は他のマジックスケルトンのステータスも見てみる。
他のマジックスケルトンも同じようなスキルLVで、私より高い。
適正によって、水魔法だったり、風魔法だったりもしたけれど……。
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