〈完結〉βの兎獣人はαの王子に食べられる

ごろごろみかん。

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βの兎獣人はαの王子に食べられる * 2

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「や──っ……!」
 
「……はやいね」
 
 あっという間に、ティナは快楽を極めてしまった。
 焦らしすぎてしまっただろうか。
 ロベートはそう思いながら、彼女の頬に口付けを落とす。
 そして、彼女の薄い兎耳をくちびるで食むと、彼女がまた甘い悲鳴をあげた。
 
「きゃぅっ……」
 
「ぐずぐずだね。熱い」
 
 彼の指先が入り込み、彼女の中をゆっくりと押し広げた。半年間の空白は、彼女を処女同然の体に戻してしまったらしい。
 彼が苦笑しながら探るように彼女の中を探ると、ティナは涙を浮かべながら彼を見た。
 
「もうほしい……」
 
「え?でも、まだ痛いんじゃないかな。だめだよ」
 
「いや。もう、ほしいの。抱きしめて」
 
 彼女は涙をぽろぽろと零しながらロベートに抱きついた。
 快楽を極めるのはたしかに気持ちがいい。
 だけど、ひとりでただ快楽の先を追っても寂しいだけだ。彼女は早く、ロベートとひとつになりたかった。
 すり、と彼の胸に頭を擦り寄せると、ロベートはため息を吐いた。
 
「……痛いかもしれないよ」
 
「初めての時もそんなに痛くなかったわ」
 
「それは……まあ、そうかもしれないけど」
 
 あの時はかなりほぐしたし、時間をかけて中を慣らした。
 彼はそう思ったけど、破瓜の時より痛いということはないだろうと彼女に言われると、なんとも言えなくなる。
 ゆっくりいれればそんなに痛まないだろうか?
 彼は考えながら、諦めたように息を吐くと彼女の額に口付けた。
 
「痛かったら言うこと。いい?」
 
「わかったわ」
 
 頷く彼女に、彼は満足そうに微笑んだ。
 彼女の手と自身の手を絡めるようにしてシーツに縫い付けて、ゆっくりと熱を彼女の体内に侵入させた。
 やはり、久しぶりだというこもあり、きつい。
 彼が熱い息を吐く度に、ティナもまた身をよじる。
 
「んっ……ぁ」
 
 やはり少し苦しそうだ。
 ロベートは彼女の額や頬、輪郭に忙しなく口付けた。
 時間をかけてゆっくりと中に進み入れれば、ようやく全てが埋まりきる。
 久しぶりの行為に先に限界を迎えのは、ロベートだった。
 
「ごめん、動いていい?」
 
 悩ましげに眉を寄せて彼女の許可を求めるロベートに、ティナは青い瞳を潤ませて答えた。
 
「うん。……動いて?」
 
 彼女の返答を聞いてから、ロベートはゆっくり腰を動かした。最初は確かめるように。
 だけどその動きはだんだんと早くなり、みだらな水音が響いた。
 半年前に覚えた彼女の快いところを抉るように擦れば、ティナもまた声もなく喘ぐ。
 奥をこつこつと突つけば、慣れないながらも彼女はその刺激にびくびくと身体を震わせる。
 
「ぁっ……や、ぁん」
 
「っ……ティナ」
 
 互いに手をしっかりと握り、快楽の頂点をめざして肌を合わせた。
 やがて、奥を何度も突つかれたティナが悲鳴のような声を上げてその手足がけいれんした。
 彼女の中がぎゅうと彼を絞り取るように蠢き、ロベートもまたその動きに逆らわず精を解く。
 
「……これで、きみは俺の奥さんだね」
 
 ロベートが彼女のくちびるに口付けを落とす。
 ティナもまたその優しい口付けを受けながらうすらと目を開けて微笑みを浮かべた。
 
「わたしね、夢があったの」
 
「どういうもの?俺に叶えられるかな」
 
「もう半分は叶ったわ」
 
 ティナは、彼と絡んだ指先を解くと、彼の手を掴んで自身のお腹に誘導した。
 またぺったんこなそこは、いずれふくらみ子を成すだろうか。
 それがいつになるかわからないが、ティナはそれが待ち遠しかった。
 
 ティナには憧れがある。
 それは、愛し愛される夫婦、そしてふたりの愛をめいっぱい受けた子供、といった幸せな家庭を持つことだ。
 
「あなたとの子供が出来たら嬉しい。そしたら私は、めいっぱいその子を愛するの」
 
 夢を思い描いて少し恥ずかしそうにしながらもティナは笑った。
 少女のように微笑みながら、幸せを形にしたような夢を話す彼女に、彼もまたやわらかな笑みを浮かべた。
 
「きみとの子供はきっと可愛いね。ねえ、ティナ」
 
「なぁに?……んっ」
 
 まだ、彼のものはティナの体内に埋まったままだ。
 そのまま話すには、落ち着かない体勢だ。
 だけどそれにも関わらず、彼はティナの頭を撫で、その髪を指で梳きながら話を続けた。
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