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βの兎獣人はαの王子に食べられる * 4
しおりを挟む「でね、ロレリーナは赤ちゃんができたらしいの。結婚式は延期して、生まれてからすると言っていたわ」
楽しげに友人の話をするティナに、ロベートは後ろから彼女を抱きしめながら、妻の楽しげな声を聞いていた。
「そっか。生まれたらお祝いの品を贈らないとね」
「楽しみだわ。赤ちゃんの靴下を編んで贈るのはどうかな?まだ早い?」
ティナが瞳を輝かせて夫を振り返る。
彼は、そんな彼女の目尻に口付けを落とした。
「いいと思うよ。でもティナ。きみもいつ母になるか分からないんだから、無茶はしないようにね」
「ふふ、わかってるわ。あなたとの子が、早く出来たらいいのに」
ティナがそう言って自身の薄い腹を撫でる。
「それは、お誘いとみていいのかな」
「……もうすぐ出発するんじゃなかった?」
「少しくらいかまわないよ。待たせておけばいい」
「だめよ!そんなの悪いわ」
ティナが反論するように顔を上げるが、しかしそのくちびるは彼に食べられてしまった。
んん、と彼にくちびるを食まれながら彼女は抗議するが、それも長く続かないことを彼女は知っている。
ちゅ、ちゅ、と触れるだけのやさしい口付けが続き、ようやくくちびるを離すと、ロベートが薄く笑った。
「言ったでしょ、君自身が、俺にとって劇薬なんだから──きみに誘われたら、俺の理性なんてあってないようなものだ、って」
だから、諦めて俺に食べられて。
ロベートはそう続けて彼女の頬をかじった。牙を立てられた彼女が悲鳴をあげるがその声は、甘く、とろけている。
そうして今日も、彼女は食べられる。
狡猾な狐に捕まった兎は、逃れるすべを知らない──彼女自身も、逃げようなどと思わないのだから、大概だ。
【βの兎獣人はαの王子に食べられる】 完
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とても楽しく読ませて頂きました。
物語ならではの優しさと温かさが素敵でした。
ありがとうございました。
完結おめでとうございます!!
ほこほこ幸せな気持ちになりました
何せイチャイチャがたまらなく甘いっ
それがいい!
素敵な物語をありがとうございました
(♥´꒳`*)(*´꒳`♥)
ロベートが可愛い❤