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「監禁……」
「ていうか、もう、ほんとむり。オフェーリア、顔上げて」
「え、あっ、んんっ……!!」
ぶつかるような口付け。
触れ合うだけのそれはすぐに舌を絡ませる、濃厚なものに変わった。
「んっ、んぅ、んっ……!ん、は……ぁっ」
「ん……オフェーリア、ほんとに……えろい……いちごジャムみたいに瞳が溶けて……ん、はー……かわい」
うわ言のように彼が言った。
私の密部を探っていた指がにわかに動き出し、私が先程大袈裟なくらい反応した場所を、指先で撫でた。
「ぁアッ!やっ、そこ、やっ……ぁ!」
「やじゃない。大人しくして」
「いやぁ!気持ちいぃっ……の!だから、つらくて……!」
「オフェーリア……!それ聞いて止まると思う?残念、止めるはずがないでしょ」
彼の指先が淫液をまとって苛む。
指の腹で押し上げられるように責められると、腰がゾクゾクとして足先が跳ねた。
「やぁあっ……!あ、アっ!!」
「ほら。イって。僕のオフェーリア」
「や、ぁっ、ジェラルド様、じぇらっ……ぁ、ああああ!」
快楽の芽を苛まれたように、体がびくびくと跳ねる。
気持ちいい?快楽?
よく分からない。でも、声が止まらない。
涙が滲んで、視界がぼやける。
彼の指先が意地悪く笑って、さらにその部分を指で挟み、親指の腹で苛んだ。
もうこうなると、意味のある言葉は話すことが出来なくなっていた。
「ぁーッ……う、ぁ、アっ……や、ぁッ」
「すげーかわい……ねえ、オフェーリア。今自分がどんな顔してるか分かってる?声もさ、すごいけど。メイドがきちゃうかもしれないけど、いいの?」
「っ……!や……っだ、め!」
「なら、声抑えないとな?ほら、僕の指、咥えられる?」
口に彼の指が差し込まれて、おずおずとそれを舌で絡めとる。
そうすると、彼の体がぴくりと跳ねた。
「くそ……」
「ジェラルド様……」
「ねえ、お前も媚薬飲んだの?どうして、こんなにどろどろなの。ここもすごいし……ほら、分かる?音。すごいいやらしい音がしてんの。これ、お前が出したやつだよ。……そんなに、気持ちいい?僕の指」
彼が辛そうに眉を寄せて尋ねてくる。
なので、私はこくりと頷いて答えた。
それを見て、また彼が深く息を吐いた。
「……あんま、持たないかも。ごめん」
「んぅ……?」
彼の指をしゃぶっている私は、すっかり口の周りが涎まみれだ。
彼が指を抜いて、その指を自身の口に運んだ。
私はそれを見て、絶句した。
先程まで、私がしゃぶっていた指だ。
それを、彼が舐める──。
それは、口付けよりずっと卑猥なものに見えた。
息を飲む私に、自身の指先をぺろりと──妙にいやらしく舐めた彼が、ちいさく笑う。
「お前のここさ、すごいぎゅうぎゅうなの。熱くて、ぬるついてて……。ここに僕のいれたら、多分、すげー気持ちいい……。入れたい。入れていい?」
ここにきて、許可を取ろうとする彼に、思わず微笑みがこぼれた。
そもそも私から彼と性行為しようとして、彼に媚薬を飲ませたのだ。
今更、断るはずがない。
その思いで、ちいさく頷く。
私の返答など分かりきっていたはずなのに、ジェラルド様はなぜか──ほんの少し、安堵したように息を吐いた。
「頑張るね。今日だけで、オフェーリアを孕ませられるように」
「え……」
「だって、そうでもしないとオフェーリアはまた誤解するでしょ?僕も今まで素直に言えないでいたからそれも仕方ないけど。でも、今回の件で学んだ。お前は放っておくと、何をしでかすか分からない。また暴走状態になられて──他の男と関係を結ぶようなことになったら、僕は何をするか分からない。オフェーリア、お前にもね」
「そんな、私は」
「だから、僕を安心させてよ。お前を抱いて、お前が僕だけのものなのだと実感したら、少しはこの不安も薄れるかもしれない。ねえ、オフェーリア。お前を僕にちょうだい」
「あ…………」
真っ直ぐに、薄青の瞳が私を見つめる。
熱っぽく、それでいて真剣に。
真摯に、訴えかける彼を見て──私は胸が跳ねた。
彼の眼差しに焼かれるように、視線を逸らす。
熱っぽい瞳は、それでも私を捉えている。
恥ずかしくて、嬉しくて、でもやっぱり恥ずかしくて、何を言えばいいかか分からない。
「う、ぁ……」
「お前は未来永劫、その魂までも、僕のものだよ。絶対に離さない。僕だけが見つけた、宝物だから」
「ジェラルド……様」
「まだ少しきつい、けど……これ以上は僕の頭がおかしくなる。ねえ、オフェーリア。いれさせて。きみを僕だけのものにさせて」
彼の指が、水音を伴って密部から引き抜かれる。
その時に感じた違和感と、僅かな瘙痒感──。
それが、快楽の根のように感じて、まつ毛を伏せる。
「抱いて……ください。ジェラルドさま……」
恥ずかしくて、声は小さくなってしまった。
だけど彼にはしっかり届いたのだろう。
「うん」と、満足そうな声が聞こえてきた。
先程のように、彼の熱が、欲が、私の狭い入口に押し当てられる。
先程は痛くて、狭すぎて、入るわけがないと思った。
だけど、彼に触れられて、淫液に濡れているからだろうか。
先程よりは抵抗も少なく、彼のものが入り込んできた。
「ぁっ、ァあ……っ」
入ってくる。彼のものが。
思わず彼のシャツを握る。
彼がそれを見てちいさく笑い──眉を寄せて、歯を食いしばった。
「く、っ……は……っ、う」
「ぜん、ぶ、ですか……?」
「まだ、もうすこ……ぁっ」
ちいさな彼のその声と、共に、体内に感じる熱。
それは液体となって、私の中に放たれたようだった。
彼の欲が弾けたのだ。
「…………」
これで、終わりなのだろうか。
彼が私の体内で熱を放ったのだから、性行為はこれで終わりなのだろう。
でも、完全に入り切っていないようだったのに、これで終わっていいのだろうか。
そう思って顔を上げると──そこには、顔どころか首筋、耳まで真っ赤に染めたジェラルド様がいた。
とても、悔しそうにしていて、睨みつけるように私の腹部を見ている。
「ジェラルド様……」
これは、終わりでいいのだろうか?
そう思って彼を呼ぶと──なぜか、先程以上にぎらついた瞳で見られた。
それにびっくりして、息を飲む。
捕食者のような瞳だった。
熱っぽくて、力強くて、怒りすら感じるような、欲の篭った瞳。
薄青の瞳が、ぐつぐつと煮えたぎる熱に侵されている。
彼は、私の手を握りながら言った。
「くそ、仕切り直しだ」
「え?は、ぁっ……!?」
熱を放って、硬さを失っていたそれが徐々に芯を持ち、膨張する。
みるみるうちに私の秘所内を圧迫し、苦しさを覚えるほどに膨らみ、固くなった。
私は目を白黒させるしかない。
「ていうか、もう、ほんとむり。オフェーリア、顔上げて」
「え、あっ、んんっ……!!」
ぶつかるような口付け。
触れ合うだけのそれはすぐに舌を絡ませる、濃厚なものに変わった。
「んっ、んぅ、んっ……!ん、は……ぁっ」
「ん……オフェーリア、ほんとに……えろい……いちごジャムみたいに瞳が溶けて……ん、はー……かわい」
うわ言のように彼が言った。
私の密部を探っていた指がにわかに動き出し、私が先程大袈裟なくらい反応した場所を、指先で撫でた。
「ぁアッ!やっ、そこ、やっ……ぁ!」
「やじゃない。大人しくして」
「いやぁ!気持ちいぃっ……の!だから、つらくて……!」
「オフェーリア……!それ聞いて止まると思う?残念、止めるはずがないでしょ」
彼の指先が淫液をまとって苛む。
指の腹で押し上げられるように責められると、腰がゾクゾクとして足先が跳ねた。
「やぁあっ……!あ、アっ!!」
「ほら。イって。僕のオフェーリア」
「や、ぁっ、ジェラルド様、じぇらっ……ぁ、ああああ!」
快楽の芽を苛まれたように、体がびくびくと跳ねる。
気持ちいい?快楽?
よく分からない。でも、声が止まらない。
涙が滲んで、視界がぼやける。
彼の指先が意地悪く笑って、さらにその部分を指で挟み、親指の腹で苛んだ。
もうこうなると、意味のある言葉は話すことが出来なくなっていた。
「ぁーッ……う、ぁ、アっ……や、ぁッ」
「すげーかわい……ねえ、オフェーリア。今自分がどんな顔してるか分かってる?声もさ、すごいけど。メイドがきちゃうかもしれないけど、いいの?」
「っ……!や……っだ、め!」
「なら、声抑えないとな?ほら、僕の指、咥えられる?」
口に彼の指が差し込まれて、おずおずとそれを舌で絡めとる。
そうすると、彼の体がぴくりと跳ねた。
「くそ……」
「ジェラルド様……」
「ねえ、お前も媚薬飲んだの?どうして、こんなにどろどろなの。ここもすごいし……ほら、分かる?音。すごいいやらしい音がしてんの。これ、お前が出したやつだよ。……そんなに、気持ちいい?僕の指」
彼が辛そうに眉を寄せて尋ねてくる。
なので、私はこくりと頷いて答えた。
それを見て、また彼が深く息を吐いた。
「……あんま、持たないかも。ごめん」
「んぅ……?」
彼の指をしゃぶっている私は、すっかり口の周りが涎まみれだ。
彼が指を抜いて、その指を自身の口に運んだ。
私はそれを見て、絶句した。
先程まで、私がしゃぶっていた指だ。
それを、彼が舐める──。
それは、口付けよりずっと卑猥なものに見えた。
息を飲む私に、自身の指先をぺろりと──妙にいやらしく舐めた彼が、ちいさく笑う。
「お前のここさ、すごいぎゅうぎゅうなの。熱くて、ぬるついてて……。ここに僕のいれたら、多分、すげー気持ちいい……。入れたい。入れていい?」
ここにきて、許可を取ろうとする彼に、思わず微笑みがこぼれた。
そもそも私から彼と性行為しようとして、彼に媚薬を飲ませたのだ。
今更、断るはずがない。
その思いで、ちいさく頷く。
私の返答など分かりきっていたはずなのに、ジェラルド様はなぜか──ほんの少し、安堵したように息を吐いた。
「頑張るね。今日だけで、オフェーリアを孕ませられるように」
「え……」
「だって、そうでもしないとオフェーリアはまた誤解するでしょ?僕も今まで素直に言えないでいたからそれも仕方ないけど。でも、今回の件で学んだ。お前は放っておくと、何をしでかすか分からない。また暴走状態になられて──他の男と関係を結ぶようなことになったら、僕は何をするか分からない。オフェーリア、お前にもね」
「そんな、私は」
「だから、僕を安心させてよ。お前を抱いて、お前が僕だけのものなのだと実感したら、少しはこの不安も薄れるかもしれない。ねえ、オフェーリア。お前を僕にちょうだい」
「あ…………」
真っ直ぐに、薄青の瞳が私を見つめる。
熱っぽく、それでいて真剣に。
真摯に、訴えかける彼を見て──私は胸が跳ねた。
彼の眼差しに焼かれるように、視線を逸らす。
熱っぽい瞳は、それでも私を捉えている。
恥ずかしくて、嬉しくて、でもやっぱり恥ずかしくて、何を言えばいいかか分からない。
「う、ぁ……」
「お前は未来永劫、その魂までも、僕のものだよ。絶対に離さない。僕だけが見つけた、宝物だから」
「ジェラルド……様」
「まだ少しきつい、けど……これ以上は僕の頭がおかしくなる。ねえ、オフェーリア。いれさせて。きみを僕だけのものにさせて」
彼の指が、水音を伴って密部から引き抜かれる。
その時に感じた違和感と、僅かな瘙痒感──。
それが、快楽の根のように感じて、まつ毛を伏せる。
「抱いて……ください。ジェラルドさま……」
恥ずかしくて、声は小さくなってしまった。
だけど彼にはしっかり届いたのだろう。
「うん」と、満足そうな声が聞こえてきた。
先程のように、彼の熱が、欲が、私の狭い入口に押し当てられる。
先程は痛くて、狭すぎて、入るわけがないと思った。
だけど、彼に触れられて、淫液に濡れているからだろうか。
先程よりは抵抗も少なく、彼のものが入り込んできた。
「ぁっ、ァあ……っ」
入ってくる。彼のものが。
思わず彼のシャツを握る。
彼がそれを見てちいさく笑い──眉を寄せて、歯を食いしばった。
「く、っ……は……っ、う」
「ぜん、ぶ、ですか……?」
「まだ、もうすこ……ぁっ」
ちいさな彼のその声と、共に、体内に感じる熱。
それは液体となって、私の中に放たれたようだった。
彼の欲が弾けたのだ。
「…………」
これで、終わりなのだろうか。
彼が私の体内で熱を放ったのだから、性行為はこれで終わりなのだろう。
でも、完全に入り切っていないようだったのに、これで終わっていいのだろうか。
そう思って顔を上げると──そこには、顔どころか首筋、耳まで真っ赤に染めたジェラルド様がいた。
とても、悔しそうにしていて、睨みつけるように私の腹部を見ている。
「ジェラルド様……」
これは、終わりでいいのだろうか?
そう思って彼を呼ぶと──なぜか、先程以上にぎらついた瞳で見られた。
それにびっくりして、息を飲む。
捕食者のような瞳だった。
熱っぽくて、力強くて、怒りすら感じるような、欲の篭った瞳。
薄青の瞳が、ぐつぐつと煮えたぎる熱に侵されている。
彼は、私の手を握りながら言った。
「くそ、仕切り直しだ」
「え?は、ぁっ……!?」
熱を放って、硬さを失っていたそれが徐々に芯を持ち、膨張する。
みるみるうちに私の秘所内を圧迫し、苦しさを覚えるほどに膨らみ、固くなった。
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