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続 兄は義兄、王様でした 1
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「えっちょっとちょっと待って今迄の人は、お兄さんって呼んでたじゃない?どうして?」『最初にワタシの家に訪ねてきたのは、ワタシの本当の兄です。アナタをいろんな所へ飛ばしたのは義弟です』「義弟ってリリーの義理の弟さん?でも、お兄さんって呼んでたじゃない?其れが何故?急に義弟なんて…」『兄がな戻るまで、兄と言っておいた方があの人が何をするか解らないからです。でももう、飛ばされません!兄が帰ってきたから大丈夫です!』とリリーが胸を張る。「本当かなぁ~」"大丈夫あのお方が本当の長でしゅ"「そうなんだ。え?誰」"大丈夫お優しい方でしゅ"「あぁ思考回路停止中だぁ」頭を抱えて首を振る。「虫が喋るぅ~しっかりしろ私しっかりしろ!」"そんなに驚かれましたか?"「うわぁー!話した!」そこへ、王子登場!倒れかけたワタシを支える。「うわぁーごめんなさい!どうかお助けおぉ~」[いやいや、何を言っているのかな?そろそろ着替えないと、と思っ]「うわぁーそれ以上言わなくて良いです!」ととっさに口をふさぐ。[だから、何をそんなにムキになる。私の事を話していたのかね?]「いやぁ…何というか…ねぇ」と皆を見回すと、誰も目を合わせない。「クソ」と吐き捨てると[いけませんねぇそんな事を言っては]っと言いながらワタシの顔を覗き込む。「うわぁー何でもありません!」[そのドレスに着替えなさい。またあとで来る]きびすを返して立ち去った。「ねぇ?リリー…何でもない」自分の中でもう1人自分が疑問符を投げかける。用意されたのはこの、淡いピンク色のドレス。「何人もの人が袖を通したのだろう」と考え深くぶつぶつ言っているとリリーが『そのお色のドレスは、妃様が初めてでございます。その淡いピンク色のドレスは、母の形見でございます。』「えー…そんなの余計に着れないよ!」『兄上があなた様を必要としているのでございます。』「ね~」『はい』「さっきから気になったんだけど、何故に敬語になっているの?」『え?』
「は?」ぷ、「ははは」『ふふふ』どちらが先か解らないが、思わず笑った。「もう止めよ~ははは。」『ふふふそうですね。そのドレスは、兄上が特別な方にしか用意しません。だから、安心して下さいね。未だ誰も袖を通した事はありませんよ。』「ふむふむ…で、他の方々は、何色を着たの?」『それは、言えません。』とそっぽ向かれた。「ね~」『はい?』と目があった。『しまった!』「何がしまったのかな~リリー?」『心を読まれた!』「だから心を読まれた!って何かなぁ~リリー?」『赤い瞳の力だわ』「だ・か・らぁ赤い瞳の力とか心を読まれたとか考えずに、教えなさい!」と語尾を強く言うと、リリーが飛び上がって『すみません…アナタは、心を読む力をお持ちですね。では、お教え致します。』と言い雑踏20色を言いあげた。「まことに申し訳ないけど、全員異世界から着たの?」『半数以上はそうですね。』「はぁ凄いなぁモテモテじゃん」と言うやいなや[私のことで盛り上がっているね]「ぎゃぁーだだ誰かぁ。幻聴が聞こえるぅ~」[誰を呼ぶのかな?]と声の方へ首をすくめながら向くと「いやぁ~食べてもおいしくないよ~リリー助けてぇ~」[失礼な。私だ!よく見ろ!]恐る恐る見ると、端整な顔立ちの青年が立っていた。
「は?」ぷ、「ははは」『ふふふ』どちらが先か解らないが、思わず笑った。「もう止めよ~ははは。」『ふふふそうですね。そのドレスは、兄上が特別な方にしか用意しません。だから、安心して下さいね。未だ誰も袖を通した事はありませんよ。』「ふむふむ…で、他の方々は、何色を着たの?」『それは、言えません。』とそっぽ向かれた。「ね~」『はい?』と目があった。『しまった!』「何がしまったのかな~リリー?」『心を読まれた!』「だから心を読まれた!って何かなぁ~リリー?」『赤い瞳の力だわ』「だ・か・らぁ赤い瞳の力とか心を読まれたとか考えずに、教えなさい!」と語尾を強く言うと、リリーが飛び上がって『すみません…アナタは、心を読む力をお持ちですね。では、お教え致します。』と言い雑踏20色を言いあげた。「まことに申し訳ないけど、全員異世界から着たの?」『半数以上はそうですね。』「はぁ凄いなぁモテモテじゃん」と言うやいなや[私のことで盛り上がっているね]「ぎゃぁーだだ誰かぁ。幻聴が聞こえるぅ~」[誰を呼ぶのかな?]と声の方へ首をすくめながら向くと「いやぁ~食べてもおいしくないよ~リリー助けてぇ~」[失礼な。私だ!よく見ろ!]恐る恐る見ると、端整な顔立ちの青年が立っていた。
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