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21.所有者-3 *
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「ふぅ、あ……」
少し体を持ち上げられたシュルークは、先ほどまで咥えていた指を失い、寂しげにひくひくと疼いていた膣口へ宛てがわれた熱の塊に、期待するような恍惚とした表情を浮かべた。
そして張り出した亀頭が、傍目には小さな膣口を限界までこじ開けながら、彼女の自重を利用して体内へ消えていく。
「ふーっ、んん、うぅーっ……!」
シュルークは歯を食いしばって体を仰け反らせ、過ぎた快感に身悶えている。ファルハードは彼女の体を押さえつけるように、背後から前へ腕を回して乳房を握った。
キアーはこのような乱暴な触れ方はしたことがない。それなのに、いつもキアーを穏やかに受け止めてくれていたシュルークは、余裕も消え失せるほど悦楽に浸っている。
挿入に馴染む間も置かず、筋骨隆々とした男の肉体により、華奢な彼女を跳ね上げるような下からの律動が始まった。
「あッ、ああっ、ひぃ、あぁッ!」
ファルハードの太く硬い男根が、シュルークの赤い肉の口を何度も穿つ。苦痛の反応と信じるには蕩けた女の表情が、キアーを混沌の渦に引きずり込む。
少し前にキアーが彼女の中へ放った種が、ファルハードの逸物で掻き出され、シュルークの愛液と混ざりながら零れ落ちていく。彼女の体が、キアーのものではなくなっていく。キアーが追い出されていく。
ともすれば、最初から彼女はキアーのものではなかったのかもしれない。シュルークがファルハードに抱かれていることは知っていた。だが、どのように抱かれているのかは、一度も見たことがなかった。これほど乱れていると知っていれば、希望など持たなかった。
キアーにもねだった一番奥は、ファルハードにかかればむしろ触れてはいけない場所のようにシュルークを狂わせる。簡単な話だ。彼女の体をあれほど艶やかで淫らにしたのは、ファルハードだったのだ。
「お、あっ、くるッ、来ます、うあっ、陛下……っ、んああ――!」
絶頂の悲鳴と共に、見せつけられている結合部が、シュルークの膣口が、ぐっと締まった。
体の硬直と共にぎゅっと絞り上げ、弛緩し、その後の余韻に合わせてきゅうきゅうと繰り返し収縮する。結局出されなかった種を、催促するかのようだ。
「もう果てたか。乱暴に犯された方が好いとは、浅ましい」
情感を滲ませながら、ファルハードは自分の上で未だ震えるシュルークを蔑んだ。
彼女は、キアーの前では女だった。だが、ファルハードの下では、雌だった。
敗北を分かっているのに、キアーの中には苦しい、怒りのような熱が巡っている。
あまりの光景に何も言えなくなっているキアーに、ファルハードが久々に目を向けた。彼は、シュルークだけではなく、キアーにも思い知らせようとしている。そう直感した。
少し体を持ち上げられたシュルークは、先ほどまで咥えていた指を失い、寂しげにひくひくと疼いていた膣口へ宛てがわれた熱の塊に、期待するような恍惚とした表情を浮かべた。
そして張り出した亀頭が、傍目には小さな膣口を限界までこじ開けながら、彼女の自重を利用して体内へ消えていく。
「ふーっ、んん、うぅーっ……!」
シュルークは歯を食いしばって体を仰け反らせ、過ぎた快感に身悶えている。ファルハードは彼女の体を押さえつけるように、背後から前へ腕を回して乳房を握った。
キアーはこのような乱暴な触れ方はしたことがない。それなのに、いつもキアーを穏やかに受け止めてくれていたシュルークは、余裕も消え失せるほど悦楽に浸っている。
挿入に馴染む間も置かず、筋骨隆々とした男の肉体により、華奢な彼女を跳ね上げるような下からの律動が始まった。
「あッ、ああっ、ひぃ、あぁッ!」
ファルハードの太く硬い男根が、シュルークの赤い肉の口を何度も穿つ。苦痛の反応と信じるには蕩けた女の表情が、キアーを混沌の渦に引きずり込む。
少し前にキアーが彼女の中へ放った種が、ファルハードの逸物で掻き出され、シュルークの愛液と混ざりながら零れ落ちていく。彼女の体が、キアーのものではなくなっていく。キアーが追い出されていく。
ともすれば、最初から彼女はキアーのものではなかったのかもしれない。シュルークがファルハードに抱かれていることは知っていた。だが、どのように抱かれているのかは、一度も見たことがなかった。これほど乱れていると知っていれば、希望など持たなかった。
キアーにもねだった一番奥は、ファルハードにかかればむしろ触れてはいけない場所のようにシュルークを狂わせる。簡単な話だ。彼女の体をあれほど艶やかで淫らにしたのは、ファルハードだったのだ。
「お、あっ、くるッ、来ます、うあっ、陛下……っ、んああ――!」
絶頂の悲鳴と共に、見せつけられている結合部が、シュルークの膣口が、ぐっと締まった。
体の硬直と共にぎゅっと絞り上げ、弛緩し、その後の余韻に合わせてきゅうきゅうと繰り返し収縮する。結局出されなかった種を、催促するかのようだ。
「もう果てたか。乱暴に犯された方が好いとは、浅ましい」
情感を滲ませながら、ファルハードは自分の上で未だ震えるシュルークを蔑んだ。
彼女は、キアーの前では女だった。だが、ファルハードの下では、雌だった。
敗北を分かっているのに、キアーの中には苦しい、怒りのような熱が巡っている。
あまりの光景に何も言えなくなっているキアーに、ファルハードが久々に目を向けた。彼は、シュルークだけではなく、キアーにも思い知らせようとしている。そう直感した。
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