爆弾

ボブえもん工房

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第3章 遺書からの始まり

再び廃墟へ

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「よし、次は外を探そう。」
僕はまた、あの気味悪い廃墟に来ていた。
よく考えたら、あの写真に捕らわれすぎて、建物の中しか探索していない。
だから今日は外を見てみることにした。

しばらく探すが見当たらない。
「建物の周りを見るだけじゃダメなのかな。」
僕は小学校が見える窓の壁にもたれかかり、懐かしの母校を見た。
流石に外にいると汗をかく。
蝉もうるさく鳴いている。
また小学4年生の記憶が蘇った。
あの時も蝉がうるさかった。
雅が私に宝物を見せてあげるといい、手を引っ張り連れていった場所がある。
小学校と同じ土地にある、使われていない古い校舎だ。
そこのトイレ用具入れに綺麗なビー玉を隠していた。
2人の秘密だよと雅は無邪気に笑ってたっけ。
ボーッとする頭で思い出していると、何故かそのトイレ用具入れが重要な気がしてきた。
もしも、シャベルとノコギリを大切な事に使ったのならば、そこに隠している可能性があるのではないか。
そもそも血山に行く事を気づかせるためなら、あの写真にはベッドだけ写せば良かったのではないだろうか。
何故、小学校が見える窓まで写したのか。
何処の廃墟か分かりやすくするため…?
いや、それだけじゃない気がする。
僕は重い腰を上げて、使われていない校舎へと向かった。
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