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第十二話:溺愛は世界を救う
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「さあ、サトル。あーんして……。お口に入れてごらん」
「ちょっと、大きすぎるんじゃないですか……」
「そうか。では小さくしよう」
ファビオはそう言って、手の中のパンをぶちっとちぎった。
食べやすいサイズになったパンが、おずおずと開けられた聡の口に、そっと差し出される。
「まあ、食べましたわ♪」
「もぐもぐしていますわよ。なんて愛らしいこと……!」
「ほほほほほ……」
──ひーっ、恥ずかしいっ……!
もぐもぐと咀嚼していると、周囲から貴婦人たちのささやき声が聴こえてくる。
ファビオの姉、領主たるガリアンテ女公アントニアも、扇子で口元を覆いながら目を細めて笑っている。
ここはハイエルフの都、シルヴァノールである。
長い長い百年の戦を経て、停戦条約は締結したものの、人間側、ハイエルフ側ともに国境付近での破壊工作がやまず、一時は一触即発の雰囲気になったが、ファビオやガリアンテ女公の尽力により、「終局的かつ不可逆的な終戦条約」を締結することが決定した。
ハイエルフの都で条約締結が行われると聞いて、聡はファビオに行ってみたいと頼みこんだ。
「もちろん! 君と離ればなれになるなんて、考えられないからね。ただし──」
と言われてやらされているのが、これなのである。
込み入った話をする前に、場の雰囲気を和ませるようなことをして、双方の緊張をやわらげよう、という女公の発想によるものだ。
日本でいうところのアイスブレイク(外来語)というやつである。
本当に和んでいるのか、聡がちらちらと様子をうかがうと、人間もエルフもおおむねニコニコしているが、肝心のハイエルフの王だけは、初対面からの冷徹な表情を一切崩していない。
座った足元まで届く銀髪によく似合う、アメジストのような瞳は、冷徹に人間たちを見据えていた。
◇ ◇ ◇
案の定、その後の協議では、条約の文言を巡ってハイエルフの王から厳しい指摘が相次いだ。
「魔法研究を禁止せよとの文言は、受け入れられない」
「『研究』と称する貴国の大規模な魔法実験のおかげで、我が国にまで気象災害や不慮の事故が発生している。特に我々に検知できない転移魔法や召喚魔法は禁止すべきだ」
「資源の調達可能性が閉ざされる。我が国の民に死ねと申すか」
せっかく和んだ雰囲気もギスギスして、聡はいたたまれなくなってきた。
話の流れをつかめているわけではないが、どうやら転移魔法だとか召喚魔法だとかの、異世界から何かを呼び出す系の魔法は、ハイエルフにしか使えないようだ。
とすると、聡はハイエルフの実験の失敗か何かで、人間の国に異世界転移してしまったのだろうか。
「あの~……。異世界から人を……転移だか召喚だか知りませんけど、この世界に呼べるんですか?」
「そうだ。それはハイエルフたる我々だけができることだ。何回か実験の失敗はあったが、つい最近方法論が確立してな。今ではおおよそイメージ通りに召喚できる」
聡は、自分が異世界に来た理由が知りたくて素朴な質問をしただけなのだが、ハイエルフの王は、くわっ! と薄紫の瞳を見開いて座席から立ち上がった。
「そなたら人間が我々ハイエルフを愚弄するのであれば、我々は異世界から数万の軍勢を召喚してみせようぞ!」
「なんだとっ!」
一部の軍人がいきり立って腰の剣に手をかけようとした。
「あ、あのっ……、軍隊を召喚するくらいだったら、労働力を召喚すればいいんじゃないですか……?」
ハイエルフの王は、眉をひそめてサトルを見た。
「軍隊召喚するって、なんでその人たちが言うこと聞く前提なんですか? 労働条件とかお給料とか示さないと、戦わなくないですか?」
召喚されるのがアンデッドなのかオークなのか、はたまた自衛隊なのか知らないが、その人たちに普通に働いてもらったほうが、効率がいいのではないだろうか。
「それだったら、召喚してお給料と労働条件を伝えて、鉱山掘ってもらったほうがよくないですか? 今ある鉱物資源とかで、さしあたりのお給料を払って、足りなかったら人間から融資を受けてもいいと思いますし、納得してもらえなかったら帰国してもらって……」
いけないいけないと思いつつ、素朴なツッコミをしてしまう聡を、ハイエルフの王は、疑わしそうな顔で見つめた。
ビクビクしながら様子を見守っていると、さっきから聡をまぶしそうな目で見つめていたファビオが、
「それとも、方法論が確立したとおっしゃったのはハッタリで、イメージ通りの召喚などできない……、ということでしょうか」
と煽った。
ハイエルフの王はピクッと眉を痙攣させ、
「よかろう。では手近な世界から、体力のある労働者を試しに一名召喚してみせよう」
と言って杖を構えた。
何やら呪文を唱えながら、杖でガリガリと床に魔法陣のようなものを描くと、やがて魔法陣が光り始める。
──えーっ、なんか始まっちゃったよ……。
聡はドキドキしながら魔法陣を見守った。
光が収まり、魔法陣の中心に立っていたのは……。
「えっ? あれ?」
ノートパソコンを携え、首からIDカードをぶら下げたサラリーマンだった。
日本語をしゃべっているが、聡以外には通じていない。
「若干筋肉が足りないのではないか? 肉体労働ができそうには見えないぞ」
ポカンとするサラリーマンを後目に、王の周りのハイエルフたちは、ボソボソと勝手に品評した。
召喚されたサラリーマンは、「体力のある」という条件にふさわしく、聡から見れば十分長身で筋肉もそこそこついている。
爽やかなイケメンで、学生時代までは体育会系の部活をやっていた営業、という雰囲気だ。
ただ、ドワーフのような肉体を期待していたのだとすれば、そういった世界からは召喚できなかったようだ。
ハイエルフの王は、無言でテレパシー魔法をサラリーマンにかけた。
「余の言葉がわかるか」
するとサラリーマンは、無言でうなずきながら、ハイエルフの王を見つめた。
茶色い瞳を見開いて、まっすぐに薄紫色の瞳に見入っている。
「はい。あなたは……?」
「余はハイエルフの王、セレンディアス。外つ国の者よ、そなた鉱山で働けるか」
──あああ……日本人サラリーマンにできるわけな……。
聡がビクビクしながら様子をうかがっていると、サラリーマンは、白い歯を見せて笑った。
「はい、できますよ。チリとオーストラリアで、鉱山開発の経験アリです」
──ええ~~~っ!
おそらく、自分で採掘するのではなく、商社マンとか鉄鋼金属関係の大企業なのだろう。
「おおっ!」
「陛下、やりましたぞ!」
ハイエルフたちがどよめいた。
「では余のために働いてくれぬか。報酬は払おう」
するとサラリーマンは、セレンディアスを見つめたまま、首を振った。
「給料なんて、要りませんよ」
「なんと!」
「陛下、これはやりましたぞ!」
ハイエルフたちがまたどよめく。
「この調子で、どんどん召喚しましょう!」
セレンディアスに家臣が声をかけると、サラリーマンがさえぎった。
「いえ、その必要はありません」
──え? なに?
「現地のリソースを活用したサスティナブルな開発が当社の強みなんです。俺一人でセレンディアス様に最適なソリューションをご提供します」
聡には意味不明だったが、テレパシー魔法のおかげでハイエルフには伝わったようで、家臣たちは三回目のどよめきを漏らした。それにしても順応力がハンパない。
「その代わり、貴方の心からの笑顔が……見たいかな」
そう言ってサラリーマンがセレンディアスの手を取って肩を抱くと、薄紫の瞳が揺らぎ、真っ白だった頬に朱が差した。
聡がポカーンとしている間に、終局的かつ不可逆的な終戦条約が締結され、その後聡とファビオ、女公アントニアたちは、ハイエルフの王国で高原温泉リゾートを楽しんで帰国した。
見送りに現れたセレンディアスは、サラリーマンに腰を抱かれて乙女のように微笑んでいた。
「ちょっと、大きすぎるんじゃないですか……」
「そうか。では小さくしよう」
ファビオはそう言って、手の中のパンをぶちっとちぎった。
食べやすいサイズになったパンが、おずおずと開けられた聡の口に、そっと差し出される。
「まあ、食べましたわ♪」
「もぐもぐしていますわよ。なんて愛らしいこと……!」
「ほほほほほ……」
──ひーっ、恥ずかしいっ……!
もぐもぐと咀嚼していると、周囲から貴婦人たちのささやき声が聴こえてくる。
ファビオの姉、領主たるガリアンテ女公アントニアも、扇子で口元を覆いながら目を細めて笑っている。
ここはハイエルフの都、シルヴァノールである。
長い長い百年の戦を経て、停戦条約は締結したものの、人間側、ハイエルフ側ともに国境付近での破壊工作がやまず、一時は一触即発の雰囲気になったが、ファビオやガリアンテ女公の尽力により、「終局的かつ不可逆的な終戦条約」を締結することが決定した。
ハイエルフの都で条約締結が行われると聞いて、聡はファビオに行ってみたいと頼みこんだ。
「もちろん! 君と離ればなれになるなんて、考えられないからね。ただし──」
と言われてやらされているのが、これなのである。
込み入った話をする前に、場の雰囲気を和ませるようなことをして、双方の緊張をやわらげよう、という女公の発想によるものだ。
日本でいうところのアイスブレイク(外来語)というやつである。
本当に和んでいるのか、聡がちらちらと様子をうかがうと、人間もエルフもおおむねニコニコしているが、肝心のハイエルフの王だけは、初対面からの冷徹な表情を一切崩していない。
座った足元まで届く銀髪によく似合う、アメジストのような瞳は、冷徹に人間たちを見据えていた。
◇ ◇ ◇
案の定、その後の協議では、条約の文言を巡ってハイエルフの王から厳しい指摘が相次いだ。
「魔法研究を禁止せよとの文言は、受け入れられない」
「『研究』と称する貴国の大規模な魔法実験のおかげで、我が国にまで気象災害や不慮の事故が発生している。特に我々に検知できない転移魔法や召喚魔法は禁止すべきだ」
「資源の調達可能性が閉ざされる。我が国の民に死ねと申すか」
せっかく和んだ雰囲気もギスギスして、聡はいたたまれなくなってきた。
話の流れをつかめているわけではないが、どうやら転移魔法だとか召喚魔法だとかの、異世界から何かを呼び出す系の魔法は、ハイエルフにしか使えないようだ。
とすると、聡はハイエルフの実験の失敗か何かで、人間の国に異世界転移してしまったのだろうか。
「あの~……。異世界から人を……転移だか召喚だか知りませんけど、この世界に呼べるんですか?」
「そうだ。それはハイエルフたる我々だけができることだ。何回か実験の失敗はあったが、つい最近方法論が確立してな。今ではおおよそイメージ通りに召喚できる」
聡は、自分が異世界に来た理由が知りたくて素朴な質問をしただけなのだが、ハイエルフの王は、くわっ! と薄紫の瞳を見開いて座席から立ち上がった。
「そなたら人間が我々ハイエルフを愚弄するのであれば、我々は異世界から数万の軍勢を召喚してみせようぞ!」
「なんだとっ!」
一部の軍人がいきり立って腰の剣に手をかけようとした。
「あ、あのっ……、軍隊を召喚するくらいだったら、労働力を召喚すればいいんじゃないですか……?」
ハイエルフの王は、眉をひそめてサトルを見た。
「軍隊召喚するって、なんでその人たちが言うこと聞く前提なんですか? 労働条件とかお給料とか示さないと、戦わなくないですか?」
召喚されるのがアンデッドなのかオークなのか、はたまた自衛隊なのか知らないが、その人たちに普通に働いてもらったほうが、効率がいいのではないだろうか。
「それだったら、召喚してお給料と労働条件を伝えて、鉱山掘ってもらったほうがよくないですか? 今ある鉱物資源とかで、さしあたりのお給料を払って、足りなかったら人間から融資を受けてもいいと思いますし、納得してもらえなかったら帰国してもらって……」
いけないいけないと思いつつ、素朴なツッコミをしてしまう聡を、ハイエルフの王は、疑わしそうな顔で見つめた。
ビクビクしながら様子を見守っていると、さっきから聡をまぶしそうな目で見つめていたファビオが、
「それとも、方法論が確立したとおっしゃったのはハッタリで、イメージ通りの召喚などできない……、ということでしょうか」
と煽った。
ハイエルフの王はピクッと眉を痙攣させ、
「よかろう。では手近な世界から、体力のある労働者を試しに一名召喚してみせよう」
と言って杖を構えた。
何やら呪文を唱えながら、杖でガリガリと床に魔法陣のようなものを描くと、やがて魔法陣が光り始める。
──えーっ、なんか始まっちゃったよ……。
聡はドキドキしながら魔法陣を見守った。
光が収まり、魔法陣の中心に立っていたのは……。
「えっ? あれ?」
ノートパソコンを携え、首からIDカードをぶら下げたサラリーマンだった。
日本語をしゃべっているが、聡以外には通じていない。
「若干筋肉が足りないのではないか? 肉体労働ができそうには見えないぞ」
ポカンとするサラリーマンを後目に、王の周りのハイエルフたちは、ボソボソと勝手に品評した。
召喚されたサラリーマンは、「体力のある」という条件にふさわしく、聡から見れば十分長身で筋肉もそこそこついている。
爽やかなイケメンで、学生時代までは体育会系の部活をやっていた営業、という雰囲気だ。
ただ、ドワーフのような肉体を期待していたのだとすれば、そういった世界からは召喚できなかったようだ。
ハイエルフの王は、無言でテレパシー魔法をサラリーマンにかけた。
「余の言葉がわかるか」
するとサラリーマンは、無言でうなずきながら、ハイエルフの王を見つめた。
茶色い瞳を見開いて、まっすぐに薄紫色の瞳に見入っている。
「はい。あなたは……?」
「余はハイエルフの王、セレンディアス。外つ国の者よ、そなた鉱山で働けるか」
──あああ……日本人サラリーマンにできるわけな……。
聡がビクビクしながら様子をうかがっていると、サラリーマンは、白い歯を見せて笑った。
「はい、できますよ。チリとオーストラリアで、鉱山開発の経験アリです」
──ええ~~~っ!
おそらく、自分で採掘するのではなく、商社マンとか鉄鋼金属関係の大企業なのだろう。
「おおっ!」
「陛下、やりましたぞ!」
ハイエルフたちがどよめいた。
「では余のために働いてくれぬか。報酬は払おう」
するとサラリーマンは、セレンディアスを見つめたまま、首を振った。
「給料なんて、要りませんよ」
「なんと!」
「陛下、これはやりましたぞ!」
ハイエルフたちがまたどよめく。
「この調子で、どんどん召喚しましょう!」
セレンディアスに家臣が声をかけると、サラリーマンがさえぎった。
「いえ、その必要はありません」
──え? なに?
「現地のリソースを活用したサスティナブルな開発が当社の強みなんです。俺一人でセレンディアス様に最適なソリューションをご提供します」
聡には意味不明だったが、テレパシー魔法のおかげでハイエルフには伝わったようで、家臣たちは三回目のどよめきを漏らした。それにしても順応力がハンパない。
「その代わり、貴方の心からの笑顔が……見たいかな」
そう言ってサラリーマンがセレンディアスの手を取って肩を抱くと、薄紫の瞳が揺らぎ、真っ白だった頬に朱が差した。
聡がポカーンとしている間に、終局的かつ不可逆的な終戦条約が締結され、その後聡とファビオ、女公アントニアたちは、ハイエルフの王国で高原温泉リゾートを楽しんで帰国した。
見送りに現れたセレンディアスは、サラリーマンに腰を抱かれて乙女のように微笑んでいた。
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