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第二章 召使ジャマルの冒険
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【召使ジャマルの冒険】
私の家は、イスタンブールで貿易商を営んでおりました。
私が十八になった頃に父が亡くなり、一族の話し合いで叔父が家督を継ぐことが決まりました。折しもエジプトがスルタンに反乱を起こし、列強も巻き込んだ戦争となって、実家で肩身の狭くなった私は、戦争に行くことになりました。
しかし英国によるベイルート上陸作戦で敗れ、当時海軍中将をお勤めになっていらっしゃったハリエット様の御父上、シュールズベリー伯に捕らえられました。
当初私は、何やら高貴な家柄の者ではないかと思われていたようです。しかし、富裕な商家とはいえ、偉大なるスルタンや各部族の王族に連なるものではありません。ましてや私は、家督争いに敗れ何の後ろ盾もない身。帝国に歯向かう気はなく、さりとて今後の風向きを考えれば西欧列強ともことを構えたくない実家は、私の存在を無視することにしたようです。身代金交渉は行われることなく、私は英国本土に連れてこられることになりました。
言葉がわからないというだけで、私はまるで知性の劣った者のように扱われ、薪割りや荷運びなどの力仕事が与えられました。
賄いに豚肉が入っていたため、食べられないと片言で断ったら、それ以来、召使の食事の輪に加えてもらえなくなりました。何か行き違いがあったのか、信ずる神の違いに腹を立てたのか、それとも面倒な奴だと思われたのか、それはわかりません。堅いパンとボロボロになったチーズを持って、外の薪小屋で食事をとるのが私の日課になりました。
ご承知のとおり、そこで私は坊ちゃんと出会ったのです。
ある日私が薪小屋の入口の木の階段に腰かけて、硬いパンをかじっていると、金色の巻き毛を耳の下で切りそろえ、水兵のようなセーラー襟の服を着た、貴方が現れました。
後になってから知ったことですが、私が来るまで、そこは貴方がひとり静かに読書をする場所だったのですね。シュールズベリー伯の血を引き、聡明で美しい貴方が、庶子であるからという理由で伯爵夫人やほかの子弟から除け者にされているなど、私には思いもよりませんでした。
叱責されるのではないか──。そう思いながらも、疲労と空腹と若干の反骨心で、何か言われるまでは座っていようと、私はパンを食べ続けました。
貴方は何も言いませんでした。ただ、木の段の端に座り、小さな膝に大きな本を乗せて、黙って読み始めました。
貴族の子息が召使と同じ段に座るなど、私の国でもあり得ないことです。内心の動揺を隠しながら貴方のほうをうかがうと、紫水晶のような瞳で、貴方はこちらを見ましたね。
静かにほほ笑んだ貴方を見て、この方には私を追い立てるつもりはないのだとわかりました。そしてそのぎこちないほほ笑みに、その時の私と同じく、行き場のない者の持つ、悲しみを見たのです。
坊ちゃん──ハリエット様。貴方は私に良くしてくださいました。
オリエントについて書かれた書物を持ってきて、私の国のことを勉強しようとしてくださいましたね。
私がここで少しでも生きやすくなるよう、英語を教えてくださいました。時には、白身魚とジャガイモのパイや、アップルパイなどを分けてくださいました。今でもその味は覚えています。
いつの間にかオスマン帝国語を習得され、銀器を盗んだ罪を着せられそうになった時には、私を救ってくださいました。世界中どこでも、使用人の銀器盗みは重罪です。手首を切り落とされる国もあります。貴方が助けてくださらなかったら、私は即座にお屋敷をクビになっていただけでなく、もっと北の国で厳しい重労働をさせられていたでしょう。
私は、心に決めました。
生涯、ハリエット様のみを私の主として生きようと。
あの時の忠誠の誓いは、もしかしたら貴方にとっては、おかしなごっこ遊びに見えたかもしれません。けれど私は真剣でした。ハリエット様のみを主とし、ハリエット様を支え、そのお力になろうと。
その頃の私には、貴方がお屋敷の中でどのような立場に置かれているのか、もうわかり始めていました。
伯爵夫人の子ではないこと。早世された貴方のお母様は、伯爵家の領地に住まうジェントリであるアッシュローズ家の令嬢で、地元の社交界で有名な美貌の持ち主であったこと。妻子あるシュールズベリー伯と道ならぬ関係になり、貴方を産んですぐに亡くなられたこと。伯爵が貴方を認知して、お母様のご実家からの財産とともに屋敷に引き取ったこと。けれど伯爵は貴方の幸福には頓着せず、伯爵夫人とほかのごきょうだいが貴方を冷遇するままにしていたこと。いつも着ていらっしゃったセーラー服は、お兄様のお下がりであること。本を開く貴方の手のひらに刻まれていた赤い線は、貴方にだけ冷たく当たる、家庭教師の鞭のあとであること。
私はただの召使で、何の力もありません。薪小屋以外では、貴方に近づくことさえ許されず、学習室から中庭に鞭の音が聴こえてきても、窓を見上げることしかできないのです。
貴方が寄宿学校に入ることを知った時、これは自分がハリエット様をお守りできるようになる好機だと考えました。寂しい気持ちはありましたが、この屋敷にいても私が貴方のためにできることは、何もありません。そこで私はすぐにお屋敷を辞めて、貨物船に潜り込んで大陸へと渡り、荷運びをしながらイスタンブールへと戻ったのです。
実家に戻ると、思いのほか家族には温かく迎えられ、叔父からは商会を譲り渡すことを提案されました。イギリスやロシアの影響力の拡大やエジプトとの戦争で、オスマン帝国の社会は疲弊し、私の実家の商売も傾いていたのです。
少なからぬ借金はあるが、すべてを譲ってもかまわない。自分はもう世の中の変化についていけない。ヨーロッパに行っていたお前ならば難局を切り抜けられるだろうと、叔父は私に頭を下げました。
私は迷わず引き受けました。
借金を返すために、自ら船に乗り、荷を運び、荒くれ者の船乗りと渡り合い、値付けの交渉をしました。
モーリシャスから砂糖を、アンダルシアからサフランを買い付け、チュクロバの綿花を売り、シベリアから木材を買いました。世界中どこへでも、商売があれば行きました。シャルム・エル・シェイクの青き岸辺、ダカールの薔薇色の湖、ジブラルタルの白き崖、そしていつか貴方と本で見た、ペトラの赤き神殿──。いつか貴方にもお見せしたいものです。
お屋敷にいた頃の下働きや、イスタンブールへと戻る道すがらにやっていた肉体労働が、私を強くしていました。坊ちゃんの教えてくださった英語が、私の身を助けました。ヨーロッパでの経験が、いま求められている品物や時代の変化を読み取る知恵を、私に授けてくれました。
けれど、私を最も強くしてくれたのは──ハリエット様、貴方です。貴方との思い出、貴方と交わした誓い、別れの日の約束。いつか必ず、ふさわしい男になってお迎えに行くのだと──。
その想いがあればこそ、私は十一年の歳月を耐え抜くことができたのです。
そして私は、何年もかかって実家の商売を立て直し、借金を返すと、今度は紳士になる訓練を始めました。イギリス人の教師や仕立屋を雇い、クイーンズイングリッシュを身体に叩き込み、スーツやタキシードをあつらえました。リヨンやエクス・アン・プロヴァンスの社交界に出入りし、パーティを荒らしまわって、洗練された身のこなしと、貴方に私の思いのたけを伝える話術を鍛えました。
マルセイユに屋敷を買い、貴方をお迎えする準備を整えながら、人を雇って行方をお探ししました。伯爵家の方々に聞いても教えてはくれませんからね。
幸いなことに、貴方は寄宿学校からケンブリッジに進学なさったので、探すのは容易でした。ご卒業されるひと月ほど前に、私もイギリスへと到着し、馬車や宿の手配をしていたのです。
そして今日、いよいよ貴方をお迎えに上がったという次第です。
坊ちゃん、ハリエット様。私の手を取ってくださってありがとうございます。
私の気持ちは、あの時と変わりません──いいえ、ますます強くなりました。
お別れしてから十一年……。ハリエット様は、お美しくなられました。けれど、お痩せになった……。
私とともに、マルセイユの屋敷に参りましょう。
白亜の屋敷、温暖な気候と美しい海が貴方をお待ち申し上げております。
英国料理もフランス料理もトルコ料理も作れる料理人がいます。そこでどうか何一つ憂うことなく、おすごしください。
命尽きるまで、私の愛と魂は、貴方のものです。
私の家は、イスタンブールで貿易商を営んでおりました。
私が十八になった頃に父が亡くなり、一族の話し合いで叔父が家督を継ぐことが決まりました。折しもエジプトがスルタンに反乱を起こし、列強も巻き込んだ戦争となって、実家で肩身の狭くなった私は、戦争に行くことになりました。
しかし英国によるベイルート上陸作戦で敗れ、当時海軍中将をお勤めになっていらっしゃったハリエット様の御父上、シュールズベリー伯に捕らえられました。
当初私は、何やら高貴な家柄の者ではないかと思われていたようです。しかし、富裕な商家とはいえ、偉大なるスルタンや各部族の王族に連なるものではありません。ましてや私は、家督争いに敗れ何の後ろ盾もない身。帝国に歯向かう気はなく、さりとて今後の風向きを考えれば西欧列強ともことを構えたくない実家は、私の存在を無視することにしたようです。身代金交渉は行われることなく、私は英国本土に連れてこられることになりました。
言葉がわからないというだけで、私はまるで知性の劣った者のように扱われ、薪割りや荷運びなどの力仕事が与えられました。
賄いに豚肉が入っていたため、食べられないと片言で断ったら、それ以来、召使の食事の輪に加えてもらえなくなりました。何か行き違いがあったのか、信ずる神の違いに腹を立てたのか、それとも面倒な奴だと思われたのか、それはわかりません。堅いパンとボロボロになったチーズを持って、外の薪小屋で食事をとるのが私の日課になりました。
ご承知のとおり、そこで私は坊ちゃんと出会ったのです。
ある日私が薪小屋の入口の木の階段に腰かけて、硬いパンをかじっていると、金色の巻き毛を耳の下で切りそろえ、水兵のようなセーラー襟の服を着た、貴方が現れました。
後になってから知ったことですが、私が来るまで、そこは貴方がひとり静かに読書をする場所だったのですね。シュールズベリー伯の血を引き、聡明で美しい貴方が、庶子であるからという理由で伯爵夫人やほかの子弟から除け者にされているなど、私には思いもよりませんでした。
叱責されるのではないか──。そう思いながらも、疲労と空腹と若干の反骨心で、何か言われるまでは座っていようと、私はパンを食べ続けました。
貴方は何も言いませんでした。ただ、木の段の端に座り、小さな膝に大きな本を乗せて、黙って読み始めました。
貴族の子息が召使と同じ段に座るなど、私の国でもあり得ないことです。内心の動揺を隠しながら貴方のほうをうかがうと、紫水晶のような瞳で、貴方はこちらを見ましたね。
静かにほほ笑んだ貴方を見て、この方には私を追い立てるつもりはないのだとわかりました。そしてそのぎこちないほほ笑みに、その時の私と同じく、行き場のない者の持つ、悲しみを見たのです。
坊ちゃん──ハリエット様。貴方は私に良くしてくださいました。
オリエントについて書かれた書物を持ってきて、私の国のことを勉強しようとしてくださいましたね。
私がここで少しでも生きやすくなるよう、英語を教えてくださいました。時には、白身魚とジャガイモのパイや、アップルパイなどを分けてくださいました。今でもその味は覚えています。
いつの間にかオスマン帝国語を習得され、銀器を盗んだ罪を着せられそうになった時には、私を救ってくださいました。世界中どこでも、使用人の銀器盗みは重罪です。手首を切り落とされる国もあります。貴方が助けてくださらなかったら、私は即座にお屋敷をクビになっていただけでなく、もっと北の国で厳しい重労働をさせられていたでしょう。
私は、心に決めました。
生涯、ハリエット様のみを私の主として生きようと。
あの時の忠誠の誓いは、もしかしたら貴方にとっては、おかしなごっこ遊びに見えたかもしれません。けれど私は真剣でした。ハリエット様のみを主とし、ハリエット様を支え、そのお力になろうと。
その頃の私には、貴方がお屋敷の中でどのような立場に置かれているのか、もうわかり始めていました。
伯爵夫人の子ではないこと。早世された貴方のお母様は、伯爵家の領地に住まうジェントリであるアッシュローズ家の令嬢で、地元の社交界で有名な美貌の持ち主であったこと。妻子あるシュールズベリー伯と道ならぬ関係になり、貴方を産んですぐに亡くなられたこと。伯爵が貴方を認知して、お母様のご実家からの財産とともに屋敷に引き取ったこと。けれど伯爵は貴方の幸福には頓着せず、伯爵夫人とほかのごきょうだいが貴方を冷遇するままにしていたこと。いつも着ていらっしゃったセーラー服は、お兄様のお下がりであること。本を開く貴方の手のひらに刻まれていた赤い線は、貴方にだけ冷たく当たる、家庭教師の鞭のあとであること。
私はただの召使で、何の力もありません。薪小屋以外では、貴方に近づくことさえ許されず、学習室から中庭に鞭の音が聴こえてきても、窓を見上げることしかできないのです。
貴方が寄宿学校に入ることを知った時、これは自分がハリエット様をお守りできるようになる好機だと考えました。寂しい気持ちはありましたが、この屋敷にいても私が貴方のためにできることは、何もありません。そこで私はすぐにお屋敷を辞めて、貨物船に潜り込んで大陸へと渡り、荷運びをしながらイスタンブールへと戻ったのです。
実家に戻ると、思いのほか家族には温かく迎えられ、叔父からは商会を譲り渡すことを提案されました。イギリスやロシアの影響力の拡大やエジプトとの戦争で、オスマン帝国の社会は疲弊し、私の実家の商売も傾いていたのです。
少なからぬ借金はあるが、すべてを譲ってもかまわない。自分はもう世の中の変化についていけない。ヨーロッパに行っていたお前ならば難局を切り抜けられるだろうと、叔父は私に頭を下げました。
私は迷わず引き受けました。
借金を返すために、自ら船に乗り、荷を運び、荒くれ者の船乗りと渡り合い、値付けの交渉をしました。
モーリシャスから砂糖を、アンダルシアからサフランを買い付け、チュクロバの綿花を売り、シベリアから木材を買いました。世界中どこへでも、商売があれば行きました。シャルム・エル・シェイクの青き岸辺、ダカールの薔薇色の湖、ジブラルタルの白き崖、そしていつか貴方と本で見た、ペトラの赤き神殿──。いつか貴方にもお見せしたいものです。
お屋敷にいた頃の下働きや、イスタンブールへと戻る道すがらにやっていた肉体労働が、私を強くしていました。坊ちゃんの教えてくださった英語が、私の身を助けました。ヨーロッパでの経験が、いま求められている品物や時代の変化を読み取る知恵を、私に授けてくれました。
けれど、私を最も強くしてくれたのは──ハリエット様、貴方です。貴方との思い出、貴方と交わした誓い、別れの日の約束。いつか必ず、ふさわしい男になってお迎えに行くのだと──。
その想いがあればこそ、私は十一年の歳月を耐え抜くことができたのです。
そして私は、何年もかかって実家の商売を立て直し、借金を返すと、今度は紳士になる訓練を始めました。イギリス人の教師や仕立屋を雇い、クイーンズイングリッシュを身体に叩き込み、スーツやタキシードをあつらえました。リヨンやエクス・アン・プロヴァンスの社交界に出入りし、パーティを荒らしまわって、洗練された身のこなしと、貴方に私の思いのたけを伝える話術を鍛えました。
マルセイユに屋敷を買い、貴方をお迎えする準備を整えながら、人を雇って行方をお探ししました。伯爵家の方々に聞いても教えてはくれませんからね。
幸いなことに、貴方は寄宿学校からケンブリッジに進学なさったので、探すのは容易でした。ご卒業されるひと月ほど前に、私もイギリスへと到着し、馬車や宿の手配をしていたのです。
そして今日、いよいよ貴方をお迎えに上がったという次第です。
坊ちゃん、ハリエット様。私の手を取ってくださってありがとうございます。
私の気持ちは、あの時と変わりません──いいえ、ますます強くなりました。
お別れしてから十一年……。ハリエット様は、お美しくなられました。けれど、お痩せになった……。
私とともに、マルセイユの屋敷に参りましょう。
白亜の屋敷、温暖な気候と美しい海が貴方をお待ち申し上げております。
英国料理もフランス料理もトルコ料理も作れる料理人がいます。そこでどうか何一つ憂うことなく、おすごしください。
命尽きるまで、私の愛と魂は、貴方のものです。
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