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003 幽霊
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一応家族にも退院の日は伝えて置いたのだが、誰も来なかった。って言うか、友達も来ないのかよ。看護師さんが数名見送ってくれたが、まあ明日からリハビリで通うから、退院って言っても、夜家で寝るか病院で寝るかの違いだけなんだけどね。
そう言えば雫の姿も見えなかったな。
雫はこの病院にも沢山の幽霊が居ると言って居た。それ以来、気を付けて周りを見る様にしているのだが、僕には幽霊も普通の人間も同じように見えるのでどれが幽霊か判別が出来ない。
足がまだ不自由なのでタクシーでアパートに帰る。病院の支払いは父親がしてくれたので良かったが、タクシー代は地味に痛いな。
タクシーに乗ったら、知らない女の人が先に乗っていた。等と言う事も無く無事にアパートに着く。
腹が減ったが、冷蔵庫は空だった。仕方が無いのでお湯を沸かして、ストックしてあるカップ麺を啜る。
「しかし幽霊かぁ。実感がまるで湧かないな。」
ベッドに腰かけて独り言を言う。
「確かにねぇ。私も幽霊になるまで、そう言うの信じて無かったし。」
後ろから声が聞こえてビクッとする。
「雫か?心臓に悪いから、そう言うの止めろよな。って言うか何で居るんだ?」
振り向くと窓ガラスをすり抜けて雫が部屋に入って来た。
「病院からタクシーの後をつけて来たのよ。」
おいおい、それは幽霊と言うかストーカーでは?
「割と良い部屋じゃない。私もここに住んで良い?」
「若い女の子が気軽にそう言う事を言うんじゃない。」
「え?幽霊に若さは関係ないと思うけど?」
そうなのか?でも、見た目は若いしな。僕は彼女に触れられる訳だから、やはり不味いんじゃないかな?
「それに、普通の人には私は見えないよ?」
確かに、病室では一緒に生活していた訳だから今更感はあるが、自分のアパートに連れ込むのは何か違う気がするんだよな。
「あ、もしかしたら彼女とか居たりするの?」
「いや、彼女は今の所居ないが、病室へはもう戻らないのか?」
「んー、気が向いたらまた行くかもしれないけど。新しく行く場所が増えるのって楽しいじゃん。」
解らん。女子高生の考える事は解らん。まあ、実際は19歳なのだが、精神年齢が17歳で止まっている様だ。
「なんか用事があって来たんじゃないのか?」
「ああ、そうそう。明日から幽霊のお悩み相談するんでしょ?」
お悩み相談って、他に言い方無いのかな?
「そのつもりだが、僕は霊能者じゃ無いから除霊や浄霊は出来ないぞ?」
「それは大丈夫。大抵の幽霊は気付いてあげて話を聞いてあげれば成仏するから。」
「成仏しなかったら?」
「その時は臨機応変に!」
それって、行き当たりばったりって事じゃ無いのか?
「まあ、悪霊や怨霊を相手にする訳じゃ無いから、最悪成仏しなくても問題無いって事で。」
良いのか?そんなに適当で?
それから小一時間程幽霊についての蘊蓄を聞くが、雫自身にも解らない事が結構ある事が解った。まあ、幽霊が幽霊に詳しかったら自分で成仏してるって話だな。
「腹が減ったが、食料の備蓄が無い。ピザでも取ろうと思うが雫も食うか?」
「幽霊は食事はしないって。」
「それって試したのか?お腹が空かないだけで食べられるかもしれないぞ?」
「いや、それ以前に食べ物に触れられないんだよね。箸も持てないし。」
なるほど、それは食えないか?
スマホを弄りながらピザの注文を済ませる。1時間以内には来るだろう。地味にお金が掛かるな。明日には食材を購入して自炊でもするかな。そう言えば米は駄目になって無いよね?
「足が不自由ってのも大変だね。私が作れれば代わってあげるんだけど。」
「本気でここに住む気か?って言うか取り憑いてるんじゃ無いだろうな?」
「あはは、幽霊にそんな力無いってば。取り憑いても無害だよ。」
無害って事は取り憑く事は出来るって事じゃ無いか?
その後、ピザが届き夕食にする。飲み物を注文するのを忘れていた事に気が付いた。冷蔵庫にはビールもコーラも無い。外に買いに出るのもキツいのでミネラルウォーターで我慢する。
食後は久しぶりにPCを立ち上げて、スマホには登録していないブックマークを見て回る。雫が後ろから見ているが楽しいのだろうか?
久しぶりに体を動かしたので疲れたのか22時を回ると眠くなる。シャワーだけ浴びてベッドに横たわる。
流石の雫もバスルームには入って来ない。
スマホのアラームを9時にセットして眠りに就いた。
翌朝、目が覚めると見慣れない天井って、あ、家か?病院の部屋の天井の方が見慣れてるってヤバいな。
起き上がったら雫と目が合った。本気で泊ったらしい。って言うか幽霊って寝るのか?
「えーと、おはよう?」
「何で疑問形?」
「幽霊って寝るのかなって思って。」
「基本寝ないけど。意識は消してるよ。」
ん?それは寝ている事になるんじゃないか?
まあ良い。さっさと着替えて病院へ向かおう。途中でコンビニでも寄って朝飯を食うとするか。
タクシーを呼んで駅前のコンビニで降ろして貰う。コンビニでおにぎりとサンドウィッチとコーラを買って駅前のベンチで食う。病院までは2駅だ。時間は間に合うが、松葉杖生活は結構辛いな。何気に金も掛かるしね。
唯一の救いは行きには階段が無い事位だな。松葉杖で階段はキツイからね。帰りはタクシーになるだろうし。
正直、行きも帰りもタクシーにしたいのだが、金が掛かり過ぎる。電車を使えば定期券が使えるので多少の節約になる。
それでも、食費も含めると1日結構な金額になってしまう。バイトも出来ないし、貯金も残り少ない。実家に仕送りでも頼むかな……
と、雫の姿が見えないが、既に病院に向かって居るのかな?瞬間移動でも使えるのか?
駅から病院まではバスが出ている。バスに乗り込み、病院に着くと、スッと雫の姿が現れた。
「え?ずっと付いて来てたのか?」
「あれ?姿を消す事が出来るって教えて無かった?」
「聞いて無いよ。それって怖いぞ。」
「そうかな?じゃあなるべく見える様にしてた方が良い?」
「ああ、そうしてくれると助かる。」
何と言うか、初めて雫を幽霊だと認識した気がする。
リハビリの予約時間は10時だ。まだ20分位あるが、受付や移動等で時間が掛かるだろう。一旦雫と別れて、リハビリが終わった頃に落ち合う事にした。
そう言えば雫の姿も見えなかったな。
雫はこの病院にも沢山の幽霊が居ると言って居た。それ以来、気を付けて周りを見る様にしているのだが、僕には幽霊も普通の人間も同じように見えるのでどれが幽霊か判別が出来ない。
足がまだ不自由なのでタクシーでアパートに帰る。病院の支払いは父親がしてくれたので良かったが、タクシー代は地味に痛いな。
タクシーに乗ったら、知らない女の人が先に乗っていた。等と言う事も無く無事にアパートに着く。
腹が減ったが、冷蔵庫は空だった。仕方が無いのでお湯を沸かして、ストックしてあるカップ麺を啜る。
「しかし幽霊かぁ。実感がまるで湧かないな。」
ベッドに腰かけて独り言を言う。
「確かにねぇ。私も幽霊になるまで、そう言うの信じて無かったし。」
後ろから声が聞こえてビクッとする。
「雫か?心臓に悪いから、そう言うの止めろよな。って言うか何で居るんだ?」
振り向くと窓ガラスをすり抜けて雫が部屋に入って来た。
「病院からタクシーの後をつけて来たのよ。」
おいおい、それは幽霊と言うかストーカーでは?
「割と良い部屋じゃない。私もここに住んで良い?」
「若い女の子が気軽にそう言う事を言うんじゃない。」
「え?幽霊に若さは関係ないと思うけど?」
そうなのか?でも、見た目は若いしな。僕は彼女に触れられる訳だから、やはり不味いんじゃないかな?
「それに、普通の人には私は見えないよ?」
確かに、病室では一緒に生活していた訳だから今更感はあるが、自分のアパートに連れ込むのは何か違う気がするんだよな。
「あ、もしかしたら彼女とか居たりするの?」
「いや、彼女は今の所居ないが、病室へはもう戻らないのか?」
「んー、気が向いたらまた行くかもしれないけど。新しく行く場所が増えるのって楽しいじゃん。」
解らん。女子高生の考える事は解らん。まあ、実際は19歳なのだが、精神年齢が17歳で止まっている様だ。
「なんか用事があって来たんじゃないのか?」
「ああ、そうそう。明日から幽霊のお悩み相談するんでしょ?」
お悩み相談って、他に言い方無いのかな?
「そのつもりだが、僕は霊能者じゃ無いから除霊や浄霊は出来ないぞ?」
「それは大丈夫。大抵の幽霊は気付いてあげて話を聞いてあげれば成仏するから。」
「成仏しなかったら?」
「その時は臨機応変に!」
それって、行き当たりばったりって事じゃ無いのか?
「まあ、悪霊や怨霊を相手にする訳じゃ無いから、最悪成仏しなくても問題無いって事で。」
良いのか?そんなに適当で?
それから小一時間程幽霊についての蘊蓄を聞くが、雫自身にも解らない事が結構ある事が解った。まあ、幽霊が幽霊に詳しかったら自分で成仏してるって話だな。
「腹が減ったが、食料の備蓄が無い。ピザでも取ろうと思うが雫も食うか?」
「幽霊は食事はしないって。」
「それって試したのか?お腹が空かないだけで食べられるかもしれないぞ?」
「いや、それ以前に食べ物に触れられないんだよね。箸も持てないし。」
なるほど、それは食えないか?
スマホを弄りながらピザの注文を済ませる。1時間以内には来るだろう。地味にお金が掛かるな。明日には食材を購入して自炊でもするかな。そう言えば米は駄目になって無いよね?
「足が不自由ってのも大変だね。私が作れれば代わってあげるんだけど。」
「本気でここに住む気か?って言うか取り憑いてるんじゃ無いだろうな?」
「あはは、幽霊にそんな力無いってば。取り憑いても無害だよ。」
無害って事は取り憑く事は出来るって事じゃ無いか?
その後、ピザが届き夕食にする。飲み物を注文するのを忘れていた事に気が付いた。冷蔵庫にはビールもコーラも無い。外に買いに出るのもキツいのでミネラルウォーターで我慢する。
食後は久しぶりにPCを立ち上げて、スマホには登録していないブックマークを見て回る。雫が後ろから見ているが楽しいのだろうか?
久しぶりに体を動かしたので疲れたのか22時を回ると眠くなる。シャワーだけ浴びてベッドに横たわる。
流石の雫もバスルームには入って来ない。
スマホのアラームを9時にセットして眠りに就いた。
翌朝、目が覚めると見慣れない天井って、あ、家か?病院の部屋の天井の方が見慣れてるってヤバいな。
起き上がったら雫と目が合った。本気で泊ったらしい。って言うか幽霊って寝るのか?
「えーと、おはよう?」
「何で疑問形?」
「幽霊って寝るのかなって思って。」
「基本寝ないけど。意識は消してるよ。」
ん?それは寝ている事になるんじゃないか?
まあ良い。さっさと着替えて病院へ向かおう。途中でコンビニでも寄って朝飯を食うとするか。
タクシーを呼んで駅前のコンビニで降ろして貰う。コンビニでおにぎりとサンドウィッチとコーラを買って駅前のベンチで食う。病院までは2駅だ。時間は間に合うが、松葉杖生活は結構辛いな。何気に金も掛かるしね。
唯一の救いは行きには階段が無い事位だな。松葉杖で階段はキツイからね。帰りはタクシーになるだろうし。
正直、行きも帰りもタクシーにしたいのだが、金が掛かり過ぎる。電車を使えば定期券が使えるので多少の節約になる。
それでも、食費も含めると1日結構な金額になってしまう。バイトも出来ないし、貯金も残り少ない。実家に仕送りでも頼むかな……
と、雫の姿が見えないが、既に病院に向かって居るのかな?瞬間移動でも使えるのか?
駅から病院まではバスが出ている。バスに乗り込み、病院に着くと、スッと雫の姿が現れた。
「え?ずっと付いて来てたのか?」
「あれ?姿を消す事が出来るって教えて無かった?」
「聞いて無いよ。それって怖いぞ。」
「そうかな?じゃあなるべく見える様にしてた方が良い?」
「ああ、そうしてくれると助かる。」
何と言うか、初めて雫を幽霊だと認識した気がする。
リハビリの予約時間は10時だ。まだ20分位あるが、受付や移動等で時間が掛かるだろう。一旦雫と別れて、リハビリが終わった頃に落ち合う事にした。
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本当に、ありがとうございます。
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