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狩りに来ている。珍しくクラ―ネルと一緒だ。そして今回はビアンカを連れて来た。最近冒険者の格好をする機会が多いビアンカにも冒険者カードを作らせた。
もちろんビアンカは最低ランクのGだが、僕とクラ―ネルが居て怪我をする事は無いだろう。狩りと戦争は違うが、実戦経験の無いビアンカに手っ取り早く戦闘を経験させるには狩りが早いかなと思ったのだが。
ビビりまくっている上にクラ―ネルを意識しすぎて全然狩りに集中出来ていない。
「おいおい、気持ちは解らんでも無いが、少し落ち着け。」
「いや、あの、済みません。」
「仕方ありませんよ。誰だって初めて魔物に対峙したら安全だと解って居ても怖い物ですよ。」
クラ―ネルがこうやってフォローするからビアンカが何時まで経っても慣れないんじゃないか?
「安全な上に、Sランク冒険者の戦いが見れるんだから、この機会を逃すのは勿体ないと思うけどな。」
基本魔物が何匹出ようが、僕とクラ―ネルは一人ずつ交互に戦う。ビアンカを守る役が必要だし、1人でもオーバーキルなのに2人で狩ったら、ビアンカは戦闘を見る暇さえ無いだろう。
「と言うか、私はここに居る意味があるのでしょうか?」
「もし、戦争になれば人と人の戦いを見る事になる。それに比べたら魔物なんて大した事無いだろう?」
「いやいや、魔物は怖いですよ。私剣も魔法も使え無いんですよ?」
「でも、人が死ぬのを見るよりはマシだろう?」
「それはそうですが。」
「だったら、良く見て置け。戦術レベルの戦い方を把握していなければ戦略は立てられないぞ。」
「相変わらずエイジさんは弟子には厳しいですね。」
クラ―ネルが懐かしそうに言った。
「弟子に死なれるのは嫌だからな。それに出来る事しか要求していないつもりなんだが。」
「まあ、それがエイジさんの優しさなのかもしれませんね。」
「今はクラ―ネルも弟子が居るから理解出来るだろう?」
確かクラ―ネルはBランク冒険者を鍛えているはずだ。そう言えばその後の話を聞いて無かったな。
「まあ、僕の場合弟子と言うかパーティーメンバーですし、最初からそれなりの力を持っていたのでそれ程苦労はありませんでしたよ。」
「そのパーティーメンバーは使える様になったのか?」
「救済の箱舟との戦いにと言う意味ではまだまだですね。実力的にはSランク相当はあると思いますが。」
Sランク冒険者か、ある意味こいつが厄介なんだよな。冒険者は皆Sランクを目指す。だが、Sランクになるとそこから先に進もうとしない。いわばそこが限界だと思われているのだ。
実際にはSSランクやSSSランクに相当する力を得る事が出来る。だが、この世界にはSランクまでしか評価が無いので、そこが終着点だと考えている者が多い。
災害級や天災級と言う魔物が居るのに、何故それを倒す力を得ようとしないのだろうか?
人の身でも訓練次第でドラゴン位は退治が出来る。これは実際に僕が冒険者を鍛えて解った事なので間違いがない。恐らくドラゴンを単独で倒せればSSランクと言って良いだろう。
なのでSランク相当ではまだまだと言う感じだ。せめてSSランクになってくれれば、救済の箱舟との戦いでもそれなりの働きが出来るのだが。
そんな事を考えていると魔物が出て来る。クラ―ネルがあっさりと片付けるが、ビアンカはキャーキャー言ってる。いい加減慣れてくれないと訓練にならないぞ。
サーチを掛けると、この辺の魔物は粗方駆逐した様だ。少し奥へ移動するか?いや、一旦戻って仕切り直した方が良いかな?
「クラ―ネル、一旦戻るぞ。ビアンカがこの調子じゃ狩りの意味が無い。」
「う、済みません。」
ビアンカは涙目だ。
「戻るのは構いませんが、結構深くまで潜ったので帰り道にも魔物は出ますよ?」
「西門を歩いて潜ったから転移で戻るのは不味いな。遠回りになるがまずは街道に出よう。」
門を出入りすると記録が残る。出たのに帰らないとなると冒険者ギルドに連絡が行ってしまう。普段は面倒なので適当に転移で魔物が居そうな場所に飛ぶのだが、今日はビアンカが居たので歩いて門を潜った、それが失敗だったかな?
一旦街道へ出て、歩いて王都へ向かう。ビアンカの速度に合わせているので恐らく1時間以上は掛かるだろう。全然訓練にならない上に時間ばかりが無駄に過ぎて行く。
西門の少し手前に転移しようかとも考えたのだが、3人で転移したら目立つよね?
と言う事で仕方なく歩く。まあ、この時間も無駄にならない様に、ビアンカに色々と教えながら西門に向かう。クラ―ネルも協力してくれた。
やがて、街道に人気が増えて来る。門が近い証拠だ。後20分も歩けば門に着くだろう。と思った時。
爆発音が聞こえた。遅れて地面が一瞬だけ揺れる。まさか救済の箱舟?
「クラ―ネル!先に行け!!」
「解りました!」
音が聞こえた方、恐らく門の近くだ。に向かってクラ―ネルが走り出す。身体強化を使っているので、普通の人なら目で追うのがやっとと言うスピードだ。時々消えた様に見えるのは瞬動も駆使している証拠だ。
僕とビアンカも走り出すが、ビアンカの速度に合わせるので時間が掛かる。
「エイジさんも先に行って下さい。私は大丈夫ですから。」
「そう言う訳には行かない。幾ら門が近いとは言え、魔物が出ないと言う保証は無いからな。」
10分程走り、もうすぐ門に着くと言う時に、何故かクラ―ネルが戻って来た。
「どうした?何があった?」
「それが、爆発ではありませんでした。」
「ん?どう言う事だ?」
「実はグリーンドラゴンが墜落して西門の脇の外壁に衝突した様です。僕が行った時には既にグリーンドラゴは息絶えていました。」
なんだ?どう言う状況だ?意味が解らないぞ。たまたま飛んでいたドラゴンが王都の外壁に衝突って、そんな偶然があるか?だいたい、ドラゴンが王都に向かって飛んでいる時点でおかしいだろう?
「なぁ、それって偶然だと思うか?」
「どう言う意味でしょう?ドラゴンが操られて居たと言う事ですか?」
「今までにドラゴンが墜落したって言う話を聞いた事があるか?」
クラ―ネルもビアンカも首を捻っている。
「確かにそう言った話は聞いた事が無いですね。自分の意思で突っ込んだのではありませんか?」
「もし、ドラゴンが自分の意思で外壁に突っ込んだとすると、ブレスを吐かなかったのはおかしいと思わないか?」
ブレスを吐けば外壁位は壊せる、自殺するドラゴンなんて聞いた事が無いぞ。
「確かに不自然な気がしますね。では空中で何者かに襲われたとか?」
「ドラゴンが空中で襲われる可能性ってどの位あると思う?って言うか、グリーンドラゴンを襲うって何者だ?」
「レッドドラゴンとか?」
「王都の近くに2匹もドラゴンが現れたら天災級の大事件だぞ。」
って言うか、こんなに近くにドラゴンの気配がしたら僕やクラ―ネルなら気付くはずだ。なのにそんな気配は感じなかった。
もしかしたら、ドラゴンは最初から死んでいたのでは無いだろうか?
ドラゴンの死体を空中から外壁に向かって投げつける。僕やクラ―ネルなら出来るが、他に出来る人間に心当たりは無い。
だとすると、何をどうしたんだ?
「どうなんでしょう?これもやはり救済の箱舟が関与している事件なのでしょうか?」
「今の時点では何とも言えんな。そもそも、こんな事が出来る能力ってどんな力だ?」
「僕やエイジさんなら可能ですよね?となると僕らと同等の力を持つ存在と言う事になりますね。」
確かにそうなる。だが、その仮定はどうなんだ?それだけの力を持った者が救済の箱舟に居るのならもっと早く出て来ても良いはずだ。
それをしなかったと言う事は、別の能力の可能性があると言う事だ。
それがどんな能力なのかは、まだ解らないが。
もちろんビアンカは最低ランクのGだが、僕とクラ―ネルが居て怪我をする事は無いだろう。狩りと戦争は違うが、実戦経験の無いビアンカに手っ取り早く戦闘を経験させるには狩りが早いかなと思ったのだが。
ビビりまくっている上にクラ―ネルを意識しすぎて全然狩りに集中出来ていない。
「おいおい、気持ちは解らんでも無いが、少し落ち着け。」
「いや、あの、済みません。」
「仕方ありませんよ。誰だって初めて魔物に対峙したら安全だと解って居ても怖い物ですよ。」
クラ―ネルがこうやってフォローするからビアンカが何時まで経っても慣れないんじゃないか?
「安全な上に、Sランク冒険者の戦いが見れるんだから、この機会を逃すのは勿体ないと思うけどな。」
基本魔物が何匹出ようが、僕とクラ―ネルは一人ずつ交互に戦う。ビアンカを守る役が必要だし、1人でもオーバーキルなのに2人で狩ったら、ビアンカは戦闘を見る暇さえ無いだろう。
「と言うか、私はここに居る意味があるのでしょうか?」
「もし、戦争になれば人と人の戦いを見る事になる。それに比べたら魔物なんて大した事無いだろう?」
「いやいや、魔物は怖いですよ。私剣も魔法も使え無いんですよ?」
「でも、人が死ぬのを見るよりはマシだろう?」
「それはそうですが。」
「だったら、良く見て置け。戦術レベルの戦い方を把握していなければ戦略は立てられないぞ。」
「相変わらずエイジさんは弟子には厳しいですね。」
クラ―ネルが懐かしそうに言った。
「弟子に死なれるのは嫌だからな。それに出来る事しか要求していないつもりなんだが。」
「まあ、それがエイジさんの優しさなのかもしれませんね。」
「今はクラ―ネルも弟子が居るから理解出来るだろう?」
確かクラ―ネルはBランク冒険者を鍛えているはずだ。そう言えばその後の話を聞いて無かったな。
「まあ、僕の場合弟子と言うかパーティーメンバーですし、最初からそれなりの力を持っていたのでそれ程苦労はありませんでしたよ。」
「そのパーティーメンバーは使える様になったのか?」
「救済の箱舟との戦いにと言う意味ではまだまだですね。実力的にはSランク相当はあると思いますが。」
Sランク冒険者か、ある意味こいつが厄介なんだよな。冒険者は皆Sランクを目指す。だが、Sランクになるとそこから先に進もうとしない。いわばそこが限界だと思われているのだ。
実際にはSSランクやSSSランクに相当する力を得る事が出来る。だが、この世界にはSランクまでしか評価が無いので、そこが終着点だと考えている者が多い。
災害級や天災級と言う魔物が居るのに、何故それを倒す力を得ようとしないのだろうか?
人の身でも訓練次第でドラゴン位は退治が出来る。これは実際に僕が冒険者を鍛えて解った事なので間違いがない。恐らくドラゴンを単独で倒せればSSランクと言って良いだろう。
なのでSランク相当ではまだまだと言う感じだ。せめてSSランクになってくれれば、救済の箱舟との戦いでもそれなりの働きが出来るのだが。
そんな事を考えていると魔物が出て来る。クラ―ネルがあっさりと片付けるが、ビアンカはキャーキャー言ってる。いい加減慣れてくれないと訓練にならないぞ。
サーチを掛けると、この辺の魔物は粗方駆逐した様だ。少し奥へ移動するか?いや、一旦戻って仕切り直した方が良いかな?
「クラ―ネル、一旦戻るぞ。ビアンカがこの調子じゃ狩りの意味が無い。」
「う、済みません。」
ビアンカは涙目だ。
「戻るのは構いませんが、結構深くまで潜ったので帰り道にも魔物は出ますよ?」
「西門を歩いて潜ったから転移で戻るのは不味いな。遠回りになるがまずは街道に出よう。」
門を出入りすると記録が残る。出たのに帰らないとなると冒険者ギルドに連絡が行ってしまう。普段は面倒なので適当に転移で魔物が居そうな場所に飛ぶのだが、今日はビアンカが居たので歩いて門を潜った、それが失敗だったかな?
一旦街道へ出て、歩いて王都へ向かう。ビアンカの速度に合わせているので恐らく1時間以上は掛かるだろう。全然訓練にならない上に時間ばかりが無駄に過ぎて行く。
西門の少し手前に転移しようかとも考えたのだが、3人で転移したら目立つよね?
と言う事で仕方なく歩く。まあ、この時間も無駄にならない様に、ビアンカに色々と教えながら西門に向かう。クラ―ネルも協力してくれた。
やがて、街道に人気が増えて来る。門が近い証拠だ。後20分も歩けば門に着くだろう。と思った時。
爆発音が聞こえた。遅れて地面が一瞬だけ揺れる。まさか救済の箱舟?
「クラ―ネル!先に行け!!」
「解りました!」
音が聞こえた方、恐らく門の近くだ。に向かってクラ―ネルが走り出す。身体強化を使っているので、普通の人なら目で追うのがやっとと言うスピードだ。時々消えた様に見えるのは瞬動も駆使している証拠だ。
僕とビアンカも走り出すが、ビアンカの速度に合わせるので時間が掛かる。
「エイジさんも先に行って下さい。私は大丈夫ですから。」
「そう言う訳には行かない。幾ら門が近いとは言え、魔物が出ないと言う保証は無いからな。」
10分程走り、もうすぐ門に着くと言う時に、何故かクラ―ネルが戻って来た。
「どうした?何があった?」
「それが、爆発ではありませんでした。」
「ん?どう言う事だ?」
「実はグリーンドラゴンが墜落して西門の脇の外壁に衝突した様です。僕が行った時には既にグリーンドラゴは息絶えていました。」
なんだ?どう言う状況だ?意味が解らないぞ。たまたま飛んでいたドラゴンが王都の外壁に衝突って、そんな偶然があるか?だいたい、ドラゴンが王都に向かって飛んでいる時点でおかしいだろう?
「なぁ、それって偶然だと思うか?」
「どう言う意味でしょう?ドラゴンが操られて居たと言う事ですか?」
「今までにドラゴンが墜落したって言う話を聞いた事があるか?」
クラ―ネルもビアンカも首を捻っている。
「確かにそう言った話は聞いた事が無いですね。自分の意思で突っ込んだのではありませんか?」
「もし、ドラゴンが自分の意思で外壁に突っ込んだとすると、ブレスを吐かなかったのはおかしいと思わないか?」
ブレスを吐けば外壁位は壊せる、自殺するドラゴンなんて聞いた事が無いぞ。
「確かに不自然な気がしますね。では空中で何者かに襲われたとか?」
「ドラゴンが空中で襲われる可能性ってどの位あると思う?って言うか、グリーンドラゴンを襲うって何者だ?」
「レッドドラゴンとか?」
「王都の近くに2匹もドラゴンが現れたら天災級の大事件だぞ。」
って言うか、こんなに近くにドラゴンの気配がしたら僕やクラ―ネルなら気付くはずだ。なのにそんな気配は感じなかった。
もしかしたら、ドラゴンは最初から死んでいたのでは無いだろうか?
ドラゴンの死体を空中から外壁に向かって投げつける。僕やクラ―ネルなら出来るが、他に出来る人間に心当たりは無い。
だとすると、何をどうしたんだ?
「どうなんでしょう?これもやはり救済の箱舟が関与している事件なのでしょうか?」
「今の時点では何とも言えんな。そもそも、こんな事が出来る能力ってどんな力だ?」
「僕やエイジさんなら可能ですよね?となると僕らと同等の力を持つ存在と言う事になりますね。」
確かにそうなる。だが、その仮定はどうなんだ?それだけの力を持った者が救済の箱舟に居るのならもっと早く出て来ても良いはずだ。
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