99 / 103
第98話 終焉の狂詩曲、王都決戦!
しおりを挟む
ガシャーン!
謁見の間の巨大なステンドグラスが粉々に砕け散り、夜風と共に絶望が舞い込んだ。
宙に浮かぶ第三王女マーサと侍女アルディスの禍々しいオーラは、王宮の荘厳な空気を一瞬にして死の色に塗り替えていく。
「ごきげんよう、お姉様。そして……真実から目を背け続ける、愚かな父上と母上」
マーサの声には純粋な殺意ではなく、冷徹なまでのこの日を待っていた感が滲んでいた。
彼女が高らかに腕を掲げると王都の上空に浮かび上がった巨大な魔法陣が脈動し、街のあちこちから絶望の悲鳴が上がり始めた。
「魔獣だと⁉ この王都に!」
エルグランド公爵が窓の外を見やり、驚愕に目を見開く。
マーサは玉座に座る父王と、震える実母マリッサを見下ろして囁く。
「父上、母上。教えてくださいな。なぜ、我が国はこれほどまでに腐敗しているのですか? なぜ、グリーンウェル叔父上の悲劇は歴史から抹消されたのですか? わたくしはただ、真実が知りたいだけ。この国を蝕む膿を、全て白日の下に晒したいだけですの」
マーサの言葉が終わると同時に、凝縮された闇のエネルギーが玉座に向かって放たれた!
「陛下をお守りしろ!」
鋼の鎧を着た近衛騎士たちが一斉に王の前に立ちはだかるも、闇の奔流に触れただけであっさり吹き飛ばされてしまう。
「儀式の準備は整いましたわ。さあ、始めましょう? この腐った国に真実という名の鉄槌を下す、最後の祝宴を!」
マーサがそう言って手を振り下ろすと、謁見の間の床からも禍々しい紋様が光を放ち、異形の魔獣たちが次々と召喚されていく。
「馬鹿な……!」
騎士団長が愕然とする間に、巨大な爪を持つ魔獣が騎士団をまとめて薙ぎ払う。
鎧が引き裂かれて宙を舞う。王宮騎士団は、わずか数秒で沈黙した。
「ひぃっ……!」
第二夫人マリッサは悲鳴を上げて腰を抜かしていたのだが、そんな彼女を庇うように1人の女性が凛として前に立った。
豪華なドレス姿でありながら、手に細身の剣が握られている。
「母上!」
リイナの叫び声で誰だかわかった。
リイナの母、王妃マーマレードだ。
キィン!
王妃の一閃が、闇の奔流を寸分の狂いなく切り裂く。
「なっ……⁉」
マーサが驚愕に目を見開いてる中、俺は思わず鼻の下を伸ばした。
(うおおおおお! あれがリイナの母親! 王妃様か! 髪型以外リイナと瓜二つじゃねえか! つまり、リイナが成長したらああなるってことか! あの気品! あの美貌! そしてあの隠しきれないおっぱい! 最高だぜ! 処女じゃない経産婦なのが残念だ! いや待て……母娘丼こそ勇者の特権って言うよな?)
って、んなこと考えている場合じゃねえ。魔獣だと⁉ マーサ王女、とんでもねえことしやがって!
「老骨をこき使わせるとは……やれやれじゃな。ほれ、カレンも働け。儂より倒さなければべナルティじゃ」
「やってるっての。ペナルティねえ。あたしが勝ったら曾祖父さんがペナルティな!」
パーカッションじいさんとカレンの大魔法が、魔獣たちを次々と屠っていく!
「私もカレンちゃん側で参加します!」
「私の呪殺した分も、カレンさんに加算です。……フフ」
「ちょっ⁉ 老人虐待じゃあああああ!」
アンナもレイラちゃんもフルスロットルで稼働した。
これは王宮の雑魚掃討は、みんなに任せて大丈夫そうだな。
俺は即座にリュカたちに向かって叫んだ。
「リュカ! ウッド! シルフィ! ミャミャ! ここは俺たちに任せろ! お前らは街へ向かってくれ! 王都の市民を、あのクソったれな連中を守ってくれ!」
「……セイヤ。分かった。必ず守り抜いてみせる!」
「了解した。死ぬなよ……セイヤ」
リュカは俺の意図を即座に汲み取り、仲間たちに号令をかける。
黄金の剣閃と孤高の斬撃が、謁見の間に溢れた魔獣の群れを瞬時に切り裂き、道を切り開く。
「まったく……カッコつけだけは一級品だな。顔が悪いのが残念だ」
「にゃっはっは、性格も残念にゃ」
シルフィの矢とミャミャの爪が続き、彼らは市民を守るべく、嵐のように戦場を駆け抜けていった。
くそう、覚えておけよ、ビッチどもめ。
リュカたちが去った直後、俺の目はマーサとアルディスの間に立つ男の姿を映し出した。
「おっさん……!」
そこにいたのは死んだ魚のような目で虚空を見つめ、無表情で佇む、魔法学校の新人教師にして41歳童貞、フェリックスのおっさんだ。
「フェリックス殿! どういうことだ! マーサ! 彼をどうしたのだ!」
リイナが叫ぶも、おっさんからの返事はない。
「無駄ですわ、お姉様。彼はもう、わたくしたちの忠実なる駒。グリーンウェル叔父上の魂を受け入れるための、最高の器ですもの」
マーサがクスクスと笑って告げる言葉が合図かのように、フェリックスのおっさんの全身からどす黒いオーラが噴き出した。
【グリーンウェル(憑依体)】
【最終性交時間: 22年と6ヶ月3日前(相手:故・妻・マリア)】
『リア充チェッカー』が仕事をしやがった!
ただ表示は一瞬でかき消え、再び無機質なウィンドウがポップアップする。
【フェリックス(人間・魔導士)】
【最終性交時間: 無】
表示が目まぐるしく点滅し、俺の脳を混乱させる。
グリーンウェルとフェリックスの人格が、おっさんの身体の中でせめぎ合っているのか⁉
「マーサ! お前のやり方は間違っている! 真実を求めるなら、こんな方法ではない他の方法が……!」
「黙りなさい、お姉様! 貴女のような太陽の下で生きてきた者に、日陰者の気持ちなど分かりはしない!」
マーサ王女の魔法が炸裂するもリイナの剣が切り裂く。
こうして、王女姉妹の戦いの火蓋が切って落とされた。
「アルディスさん! あなたの目的はなんですか! なんでマーサ王女に手を貸すんですか!」
アンナの問いにアルディスが不適に笑い、美しい顔が歪み。
「 私の目的のために、マーサの力が必要なだけよ」
「リイナの邪魔させるわけにいかない。曾祖父さん、魔獣は任せた。アンナ! レイラ! あたしたちであの侍女を止める! 多分、グリーンウェルの次に厄介なのが彼女だ! セイヤ……」
「みなまで言うなカレン。おっさんは俺に任せろ。みんな、頼んだぜ。リイナの姉妹喧嘩の邪魔させんな」
「なんじゃ? ペナルティ勝負は儂の勝ちになりそうじゃな」
「ああ、それでいいさ。曾祖父さん」
フッと、パーカッションじいさんに笑みを浮かべるカレン。
俺でもわかるぜ。どっちがカッコいいかがな!
カレンの獄炎、アンナの拳、レイラの聖なる光がアルディスへと殺到する。
「ひ孫のくせにかっこつけおってえええええ」
おっ、パーカッションじいさんのやる気スイッチが爆上がりだ。
もう雑魚は、じいさんに任せて安心だな。
「おっさん! どっちが喋ってんのか知らねえが、まとめてぶん殴って正気に戻してやる!」
「「黙れ小僧!」」
俺はギリリと拳を握りしめ、二つの魂がせめぎ合う、最強にして最弱の敵と対峙した。
「セイヤ……! 逃げろ……! 俺に、構うな……!」
フェリックスのおっさんの、苦悶に満ちた声が聞こえる。
「勇者セイヤ……! 貴様だけは、この俺が直々に葬ってやる!」
グリーンウェルの、威厳に満ちた低い声に変わる。
グリーンウェルが手をかざすと、足元から黒い結界の壁が突き出して俺を襲う。
俺は咄嗟に【リア充絶対殺すマン】を発動させて壁を拳で粉砕した。
「くっ……! まだ俺の意識が……邪魔をするか……!」
「おっさん! 負けるな! 41年間の非モテ魂を思い出せ! あの屈辱を! 孤独を! 今こそ力に変えるんだ!」
「黙れ小僧がああああああ!」
リア充絶対殺すマンが発動しては消え、発動しては消える。
グリーンウェルの圧倒的な力と、フェリックスの非モテ魂による抵抗の狭間で、俺は紙一重の攻防を繰り広げるしかなかった。
やりにくいぜ。グリーンウェルとタイマンなら何とかなるかもだが、童貞フェリックスのおっさん相手だと俺は瞬殺される。
どうにかして、フェリックスのおっさんを引き剥がさねえと。
こうしてリイナ対マーサ。
カレン、アンナ、レイラ対アルディス。
パーカッション対魔獣群。
そして、俺対グリーンウェル&フェリックス。
王都の運命を賭けた、終焉の狂詩曲が幕を開けた。
謁見の間の巨大なステンドグラスが粉々に砕け散り、夜風と共に絶望が舞い込んだ。
宙に浮かぶ第三王女マーサと侍女アルディスの禍々しいオーラは、王宮の荘厳な空気を一瞬にして死の色に塗り替えていく。
「ごきげんよう、お姉様。そして……真実から目を背け続ける、愚かな父上と母上」
マーサの声には純粋な殺意ではなく、冷徹なまでのこの日を待っていた感が滲んでいた。
彼女が高らかに腕を掲げると王都の上空に浮かび上がった巨大な魔法陣が脈動し、街のあちこちから絶望の悲鳴が上がり始めた。
「魔獣だと⁉ この王都に!」
エルグランド公爵が窓の外を見やり、驚愕に目を見開く。
マーサは玉座に座る父王と、震える実母マリッサを見下ろして囁く。
「父上、母上。教えてくださいな。なぜ、我が国はこれほどまでに腐敗しているのですか? なぜ、グリーンウェル叔父上の悲劇は歴史から抹消されたのですか? わたくしはただ、真実が知りたいだけ。この国を蝕む膿を、全て白日の下に晒したいだけですの」
マーサの言葉が終わると同時に、凝縮された闇のエネルギーが玉座に向かって放たれた!
「陛下をお守りしろ!」
鋼の鎧を着た近衛騎士たちが一斉に王の前に立ちはだかるも、闇の奔流に触れただけであっさり吹き飛ばされてしまう。
「儀式の準備は整いましたわ。さあ、始めましょう? この腐った国に真実という名の鉄槌を下す、最後の祝宴を!」
マーサがそう言って手を振り下ろすと、謁見の間の床からも禍々しい紋様が光を放ち、異形の魔獣たちが次々と召喚されていく。
「馬鹿な……!」
騎士団長が愕然とする間に、巨大な爪を持つ魔獣が騎士団をまとめて薙ぎ払う。
鎧が引き裂かれて宙を舞う。王宮騎士団は、わずか数秒で沈黙した。
「ひぃっ……!」
第二夫人マリッサは悲鳴を上げて腰を抜かしていたのだが、そんな彼女を庇うように1人の女性が凛として前に立った。
豪華なドレス姿でありながら、手に細身の剣が握られている。
「母上!」
リイナの叫び声で誰だかわかった。
リイナの母、王妃マーマレードだ。
キィン!
王妃の一閃が、闇の奔流を寸分の狂いなく切り裂く。
「なっ……⁉」
マーサが驚愕に目を見開いてる中、俺は思わず鼻の下を伸ばした。
(うおおおおお! あれがリイナの母親! 王妃様か! 髪型以外リイナと瓜二つじゃねえか! つまり、リイナが成長したらああなるってことか! あの気品! あの美貌! そしてあの隠しきれないおっぱい! 最高だぜ! 処女じゃない経産婦なのが残念だ! いや待て……母娘丼こそ勇者の特権って言うよな?)
って、んなこと考えている場合じゃねえ。魔獣だと⁉ マーサ王女、とんでもねえことしやがって!
「老骨をこき使わせるとは……やれやれじゃな。ほれ、カレンも働け。儂より倒さなければべナルティじゃ」
「やってるっての。ペナルティねえ。あたしが勝ったら曾祖父さんがペナルティな!」
パーカッションじいさんとカレンの大魔法が、魔獣たちを次々と屠っていく!
「私もカレンちゃん側で参加します!」
「私の呪殺した分も、カレンさんに加算です。……フフ」
「ちょっ⁉ 老人虐待じゃあああああ!」
アンナもレイラちゃんもフルスロットルで稼働した。
これは王宮の雑魚掃討は、みんなに任せて大丈夫そうだな。
俺は即座にリュカたちに向かって叫んだ。
「リュカ! ウッド! シルフィ! ミャミャ! ここは俺たちに任せろ! お前らは街へ向かってくれ! 王都の市民を、あのクソったれな連中を守ってくれ!」
「……セイヤ。分かった。必ず守り抜いてみせる!」
「了解した。死ぬなよ……セイヤ」
リュカは俺の意図を即座に汲み取り、仲間たちに号令をかける。
黄金の剣閃と孤高の斬撃が、謁見の間に溢れた魔獣の群れを瞬時に切り裂き、道を切り開く。
「まったく……カッコつけだけは一級品だな。顔が悪いのが残念だ」
「にゃっはっは、性格も残念にゃ」
シルフィの矢とミャミャの爪が続き、彼らは市民を守るべく、嵐のように戦場を駆け抜けていった。
くそう、覚えておけよ、ビッチどもめ。
リュカたちが去った直後、俺の目はマーサとアルディスの間に立つ男の姿を映し出した。
「おっさん……!」
そこにいたのは死んだ魚のような目で虚空を見つめ、無表情で佇む、魔法学校の新人教師にして41歳童貞、フェリックスのおっさんだ。
「フェリックス殿! どういうことだ! マーサ! 彼をどうしたのだ!」
リイナが叫ぶも、おっさんからの返事はない。
「無駄ですわ、お姉様。彼はもう、わたくしたちの忠実なる駒。グリーンウェル叔父上の魂を受け入れるための、最高の器ですもの」
マーサがクスクスと笑って告げる言葉が合図かのように、フェリックスのおっさんの全身からどす黒いオーラが噴き出した。
【グリーンウェル(憑依体)】
【最終性交時間: 22年と6ヶ月3日前(相手:故・妻・マリア)】
『リア充チェッカー』が仕事をしやがった!
ただ表示は一瞬でかき消え、再び無機質なウィンドウがポップアップする。
【フェリックス(人間・魔導士)】
【最終性交時間: 無】
表示が目まぐるしく点滅し、俺の脳を混乱させる。
グリーンウェルとフェリックスの人格が、おっさんの身体の中でせめぎ合っているのか⁉
「マーサ! お前のやり方は間違っている! 真実を求めるなら、こんな方法ではない他の方法が……!」
「黙りなさい、お姉様! 貴女のような太陽の下で生きてきた者に、日陰者の気持ちなど分かりはしない!」
マーサ王女の魔法が炸裂するもリイナの剣が切り裂く。
こうして、王女姉妹の戦いの火蓋が切って落とされた。
「アルディスさん! あなたの目的はなんですか! なんでマーサ王女に手を貸すんですか!」
アンナの問いにアルディスが不適に笑い、美しい顔が歪み。
「 私の目的のために、マーサの力が必要なだけよ」
「リイナの邪魔させるわけにいかない。曾祖父さん、魔獣は任せた。アンナ! レイラ! あたしたちであの侍女を止める! 多分、グリーンウェルの次に厄介なのが彼女だ! セイヤ……」
「みなまで言うなカレン。おっさんは俺に任せろ。みんな、頼んだぜ。リイナの姉妹喧嘩の邪魔させんな」
「なんじゃ? ペナルティ勝負は儂の勝ちになりそうじゃな」
「ああ、それでいいさ。曾祖父さん」
フッと、パーカッションじいさんに笑みを浮かべるカレン。
俺でもわかるぜ。どっちがカッコいいかがな!
カレンの獄炎、アンナの拳、レイラの聖なる光がアルディスへと殺到する。
「ひ孫のくせにかっこつけおってえええええ」
おっ、パーカッションじいさんのやる気スイッチが爆上がりだ。
もう雑魚は、じいさんに任せて安心だな。
「おっさん! どっちが喋ってんのか知らねえが、まとめてぶん殴って正気に戻してやる!」
「「黙れ小僧!」」
俺はギリリと拳を握りしめ、二つの魂がせめぎ合う、最強にして最弱の敵と対峙した。
「セイヤ……! 逃げろ……! 俺に、構うな……!」
フェリックスのおっさんの、苦悶に満ちた声が聞こえる。
「勇者セイヤ……! 貴様だけは、この俺が直々に葬ってやる!」
グリーンウェルの、威厳に満ちた低い声に変わる。
グリーンウェルが手をかざすと、足元から黒い結界の壁が突き出して俺を襲う。
俺は咄嗟に【リア充絶対殺すマン】を発動させて壁を拳で粉砕した。
「くっ……! まだ俺の意識が……邪魔をするか……!」
「おっさん! 負けるな! 41年間の非モテ魂を思い出せ! あの屈辱を! 孤独を! 今こそ力に変えるんだ!」
「黙れ小僧がああああああ!」
リア充絶対殺すマンが発動しては消え、発動しては消える。
グリーンウェルの圧倒的な力と、フェリックスの非モテ魂による抵抗の狭間で、俺は紙一重の攻防を繰り広げるしかなかった。
やりにくいぜ。グリーンウェルとタイマンなら何とかなるかもだが、童貞フェリックスのおっさん相手だと俺は瞬殺される。
どうにかして、フェリックスのおっさんを引き剥がさねえと。
こうしてリイナ対マーサ。
カレン、アンナ、レイラ対アルディス。
パーカッション対魔獣群。
そして、俺対グリーンウェル&フェリックス。
王都の運命を賭けた、終焉の狂詩曲が幕を開けた。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
『辺境伯一家の領地繁栄記』スキル育成記~最強双子、成長中~
鈴白理人
ファンタジー
ラザナキア王国の国民は【スキルツリー】という女神の加護を持つ。
そんな国の北に住むアクアオッジ辺境伯一家も例外ではなく、父は【掴みスキル】母は【育成スキル】の持ち主。
母のスキルのせいか、一家の子供たちは生まれたころから、派生スキルがポコポコ枝分かれし、スキルレベルもぐんぐん上がっていった。
双子で生まれた末っ子、兄のウィルフレッドの【精霊スキル】、妹のメリルの【魔法スキル】も例外なくレベルアップし、十五歳となった今、学園入学の秒読み段階を迎えていた──
前作→『辺境伯一家の領地繁栄記』序章:【動物スキル?】を持った辺境伯長男の場合
神様、ちょっとチートがすぎませんか?
ななくさ ゆう
ファンタジー
【大きすぎるチートは呪いと紙一重だよっ!】
未熟な神さまの手違いで『常人の“200倍”』の力と魔力を持って産まれてしまった少年パド。
本当は『常人の“2倍”』くらいの力と魔力をもらって転生したはずなのにっ!!
おかげで、産まれたその日に家を壊しかけるわ、謎の『闇』が襲いかかってくるわ、教会に命を狙われるわ、王女様に勇者候補としてスカウトされるわ、もう大変!!
僕は『家族と楽しく平和に暮らせる普通の幸せ』を望んだだけなのに、どうしてこうなるの!?
◇◆◇◆◇◆◇◆◇
――前世で大人になれなかった少年は、新たな世界で幸せを求める。
しかし、『幸せになりたい』という夢をかなえるの難しさを、彼はまだ知らない。
自分自身の幸せを追い求める少年は、やがて世界に幸せをもたらす『勇者』となる――
◇◆◇◆◇◆◇◆◇
本文中&表紙のイラストはへるにゃー様よりご提供戴いたものです(掲載許可済)。
へるにゃー様のHP:http://syakewokuwaeta.bake-neko.net/
---------------
※カクヨムとなろうにも投稿しています
チート無しっ!?黒髪の少女の異世界冒険記
ノン・タロー
ファンタジー
ごく普通の女子高生である「武久 佳奈」は、通学途中に突然異世界へと飛ばされてしまう。
これは何の特殊な能力もチートなスキルも持たない、ただごく普通の女子高生が、自力で会得した魔法やスキルを駆使し、元の世界へと帰る方法を探すべく見ず知らずの異世界で様々な人々や、様々な仲間たちとの出会いと別れを繰り返し、成長していく記録である……。
設定
この世界は人間、エルフ、妖怪、獣人、ドワーフ、魔物等が共存する世界となっています。
その為か男性だけでなく、女性も性に対する抵抗がわりと低くなっております。
異世界帰りの俺、現代日本にダンジョンが出現したので異世界経験を売ったり配信してみます
内田ヨシキ
ファンタジー
「あの魔物の倒し方なら、30万円で売るよ!」
――これは、現代日本にダンジョンが出現して間もない頃の物語。
カクヨムにて先行連載中です!
(https://kakuyomu.jp/works/16818023211703153243)
異世界で名を馳せた英雄「一条 拓斗(いちじょう たくと)」は、現代日本に帰還したはいいが、異世界で鍛えた魔力も身体能力も失われていた。
残ったのは魔物退治の経験や、魔法に関する知識、異世界言語能力など現代日本で役に立たないものばかり。
一般人として生活するようになった拓斗だったが、持てる能力を一切活かせない日々は苦痛だった。
そんな折、現代日本に迷宮と魔物が出現。それらは拓斗が異世界で散々見てきたものだった。
そして3年後、ついに迷宮で活動する国家資格を手にした拓斗は、安定も平穏も捨てて、自分のすべてを活かせるはずの迷宮へ赴く。
異世界人「フィリア」との出会いをきっかけに、拓斗は自分の異世界経験が、他の初心者同然の冒険者にとって非常に有益なものであると気づく。
やがて拓斗はフィリアと共に、魔物の倒し方や、迷宮探索のコツ、魔法の使い方などを、時に直接売り、時に動画配信してお金に変えていく。
さらには迷宮探索に有用なアイテムや、冒険者の能力を可視化する「ステータスカード」を発明する。
そんな彼らの活動は、ダンジョン黎明期の日本において重要なものとなっていき、公的機関に発展していく――。
荷物持ちの代名詞『カード収納スキル』を極めたら異世界最強の運び屋になりました
夢幻の翼
ファンタジー
使い勝手が悪くて虐げられている『カード収納スキル』をメインスキルとして与えられた転生系主人公の成り上がり物語になります。
スキルがレベルアップする度に出来る事が増えて周りを巻き込んで世の中の発展に貢献します。
ハーレムものではなく正ヒロインとのイチャラブシーンもあるかも。
驚きあり感動ありニヤニヤありの物語、是非一読ください。
※カクヨムで先行配信をしています。
ダンジョンをある日見つけた結果→世界最強になってしまった
仮実谷 望
ファンタジー
いつも遊び場にしていた山である日ダンジョンを見つけた。とりあえず入ってみるがそこは未知の場所で……モンスターや宝箱などお宝やワクワクが溢れている場所だった。
そんなところで過ごしているといつの間にかステータスが伸びて伸びていつの間にか世界最強になっていた!?
独身貴族の異世界転生~ゲームの能力を引き継いで俺TUEEEチート生活
髙龍
ファンタジー
MMORPGで念願のアイテムを入手した次の瞬間大量の水に押し流され無念の中生涯を終えてしまう。
しかし神は彼を見捨てていなかった。
そんなにゲームが好きならと手にしたステータスとアイテムを持ったままゲームに似た世界に転生させてやろうと。
これは俺TUEEEしながら異世界に新しい風を巻き起こす一人の男の物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる