15 / 34
第14話 デートの申し出
しおりを挟む
なんか最近、休み時間のたびにイワンたちが、私の座っている席の後ろに立つようになったんだけど。
「リーシャ、明日の休日は空いているかい? 一緒に出かけないか、リーシャが気に入りそうなスポットを見つけたんだ」
爽やかスマイルでイワンが言ってきて。
「イワン殿下! デートのお誘いでしたらデートと言わなければ、乙女というのは警戒感を持つのですわよ。と、言うわけでリーシャさん! このわたくしと明日のお休みはデートしましょう。ハアハア、わたくしのお部屋でずっと一緒に過ごすのです」
邪なオーラ満々でソフィアが言ってきて。
「ずっと部屋ってつまんねえだろ。リーシャ! 明日の休みは俺とずっと走り込みするぞ! 人生は体力あってこそ色んなことができるんだぜ!」
脳筋は変わってないな、という感じでボリスが言ってきて。
「フッ、貴重な休日は知識を身につけるために使うべきですよ。というわけでリーシャ・リンベル、私と明日の休日は図書館に行きませんか?」
メガネをクイッとさせてフェリクスが言ってきて。
「んなことよりリーシャ! 俺を鍛えてくれ! 魔獣の森で1日過ごそうぜ!」
腕白坊主のようにユリウスが言ってきて。
「皆さん、リーシャ嬢が困ってますよ。大体、皆さんの提案はどれもリーシャ嬢の意見が入っていないではありませんか。僕個人の意見で言えば、リーシャ嬢の行きたい場所に連れて行ってあげたいですね」
この面子に宣戦布告するかのように、ニコライが言ってきて。
「モテモテだねえ、リーシャ。私との友情より恋人候補を優先させるのね、グスン」
演技だと誰でもわかる棒読みでカリーナが言ってきた。
うお、これがモテモテってやつか。
経験ないから脳がフリーズしていたよ。
みんなが私に好意を寄せてくれているのは嬉しい。
けど……この中に勇者がいるのだ。
もし、この中の誰かが私を騙しているとしたらと考えてしまう。
……でも、みんなのこの優しさは本物に感じる。
どう接していけば良いのだろうって考えちゃうよ。
他の生徒たちも、好奇の目で私たちを見つめている。
まるで私たちだけの小さな世界が、この教室の中に出来上がったかのようだった。
「あはは、みんなありがとう。お誘いは嬉しいけど、私の身体は1つだから叶えられるのは1人だけ、かな? 私はどれでも大丈夫だよ。ファーストキスとかなしの、健全な1日にしてくれるならだけど」
するとみんなが、それは勿論と言ってくれたのであった。
う~ん、みんな真摯な想いで私に接してくれているのがわかるよ。
アンゼリカちゃんの勘違いで、この中に私の命を狙う勇者なんて存在しないんじゃないかと思っちゃうぐらいに。
「こらこら~。リーシャが選ばないと、皆様困っちゃうだろ~」
おっと、モテモテを満喫していたらカリーナから冷静なツッコミが入ってしまった。
たしかにイワンの爽やかな笑顔の裏に、僅かな焦りが見えた気がした。
ソフィアの目は普段以上に輝いていて、ボリスは無意識に拳を握りしめている。
フェリクスはメガネの奥で、計算高い目が光っているようだ。
ユリウスは落ち着きなく身体を揺らし、ニコライは冷静を装いながらも、その姿勢に緊張が見て取れる。
カリーナは一見冗談めかしているようだが、その目には鋭い観察の光が宿っていた。
彼女は状況を楽しむと同時に、何かを分析しているようにも見えてしまう。
「あ、じゃあさ、明日はみんなでお出かけしない? 行きたい場所があるんだ」
「行きたい場所? 興味深いね。僕は構わないよ。みんなもいいかい?」
イワンがにこやかに告げてきて。
「致し方ありませんですわ。リーシャさんの言葉は、どんな御神託よりも尊いのですから」
ソフィアも満更でもなさそうに納得してきて。
「しゃあねえな。走り込みより興味あるし、俺も構わんぜ」
ボリスも賛同してくれて。
「ふ、どんな本よりも興味深いリーシャ・リンベルの行きたい場所。しっかりと脳裏に焼き付けなくてはなりません」
フェリクスも理解をしてくれて。
「リーシャが行きたいところって、魔獣の森以外見当もつかねえな。アレか? もっと危険な場所があるのか?」
ユリウスも興味を抱いてくれて。
「リーシャ嬢、一体どちらへ? 殿下やソフィア様を含んでの集団行動です。護衛が必要となりますので、事前に教えてくれるとありがたいのですが」
ニコライが現実的な意見を口にしてくれる。
「私も行っていいの~」
「うん、カリーナも来て~」
みんな、私がどこへ連れて行こうとしているか気になっている様子。
はっきり言おう。ノープランである。
いや、だってしょうがないじゃん。
デートなんてしたことないし、カリーナはともかく他の面子と2人っきりって、勇者が誰かを警戒する以前に怖いっていうか、何を話せば1日持つかわかんないし。
みんなは私が行きたい場所に、とても興味津々な様子だ。
この中に勇者が潜んでいるなんて、とても想像できない。
「来週で授業が終わって夏季休暇が始まるんだ。みんな、僕からの提案だが、夏季休暇を利用して1人1日ずつリーシャと2人っきりにならないかい? 無論、リーシャの気持ちが最優先だけどね」
は? 何を言いだしやがるイワンめ。
「殿下に賛成しますわ。ではくじ引きで順番を決めましょう」
こらこらソフィア、話を進めるな。
「いいぜ! そこでアピールして、本気でリーシャを愛してるってのを見せつければいいんだな!」
うお、ボリスめ、直球だなあ。
「フッ、では明日がリーシャ・リンベルが何をパートナーに求めているかを知る、絶好の機会というわけですね。私も賛成します」
メガネをクイッとしているけど、フェリクスさあ、ズレないメガネを作ったほうがよくない?
「そうだよなあ! まずは敵情視察が大事ってわけだ! 敵を知り、己を知れば百戦危うからずってな!」
それだと、私はよくわからない謎の敵ってならないか? ユリウスよ。
「了解しました。そこで僕も、リーシャ嬢をエスコートできる男だと証明してみせましょう」
律儀にニコライが言うけど、そこまで肩肘張らないでくれ~。
「リーシャは夏季休暇中は実家に帰るんだっけ? 私は女子寮に残るから、いつでもウエルカムだぜ~」
まあ帰るのは数日だけだろうけど。
つーかカリーナは帰らなくていいのか?
「わかった。夏季休暇の間にみんなに1日ずつね。どうせ暇だし、それでいいよ。じゃあ明日は校門前で待ち合わせでいいかな?」
みんなの期待に応えたい気持ちと、少しでも真実に近づけるかもしれないという希望を抱き、提案を受け入れることにした。
その場を離れながら、私の頭の中は計画で溢れていた。
明日をどう過ごすか、そしてこの夏季休暇をどう乗り切るか。
勇者の正体を探りつつ、みんなとの関係も大切にしなければならない。
その難しさに、私は深いため息をついた。
「リーシャ、明日の休日は空いているかい? 一緒に出かけないか、リーシャが気に入りそうなスポットを見つけたんだ」
爽やかスマイルでイワンが言ってきて。
「イワン殿下! デートのお誘いでしたらデートと言わなければ、乙女というのは警戒感を持つのですわよ。と、言うわけでリーシャさん! このわたくしと明日のお休みはデートしましょう。ハアハア、わたくしのお部屋でずっと一緒に過ごすのです」
邪なオーラ満々でソフィアが言ってきて。
「ずっと部屋ってつまんねえだろ。リーシャ! 明日の休みは俺とずっと走り込みするぞ! 人生は体力あってこそ色んなことができるんだぜ!」
脳筋は変わってないな、という感じでボリスが言ってきて。
「フッ、貴重な休日は知識を身につけるために使うべきですよ。というわけでリーシャ・リンベル、私と明日の休日は図書館に行きませんか?」
メガネをクイッとさせてフェリクスが言ってきて。
「んなことよりリーシャ! 俺を鍛えてくれ! 魔獣の森で1日過ごそうぜ!」
腕白坊主のようにユリウスが言ってきて。
「皆さん、リーシャ嬢が困ってますよ。大体、皆さんの提案はどれもリーシャ嬢の意見が入っていないではありませんか。僕個人の意見で言えば、リーシャ嬢の行きたい場所に連れて行ってあげたいですね」
この面子に宣戦布告するかのように、ニコライが言ってきて。
「モテモテだねえ、リーシャ。私との友情より恋人候補を優先させるのね、グスン」
演技だと誰でもわかる棒読みでカリーナが言ってきた。
うお、これがモテモテってやつか。
経験ないから脳がフリーズしていたよ。
みんなが私に好意を寄せてくれているのは嬉しい。
けど……この中に勇者がいるのだ。
もし、この中の誰かが私を騙しているとしたらと考えてしまう。
……でも、みんなのこの優しさは本物に感じる。
どう接していけば良いのだろうって考えちゃうよ。
他の生徒たちも、好奇の目で私たちを見つめている。
まるで私たちだけの小さな世界が、この教室の中に出来上がったかのようだった。
「あはは、みんなありがとう。お誘いは嬉しいけど、私の身体は1つだから叶えられるのは1人だけ、かな? 私はどれでも大丈夫だよ。ファーストキスとかなしの、健全な1日にしてくれるならだけど」
するとみんなが、それは勿論と言ってくれたのであった。
う~ん、みんな真摯な想いで私に接してくれているのがわかるよ。
アンゼリカちゃんの勘違いで、この中に私の命を狙う勇者なんて存在しないんじゃないかと思っちゃうぐらいに。
「こらこら~。リーシャが選ばないと、皆様困っちゃうだろ~」
おっと、モテモテを満喫していたらカリーナから冷静なツッコミが入ってしまった。
たしかにイワンの爽やかな笑顔の裏に、僅かな焦りが見えた気がした。
ソフィアの目は普段以上に輝いていて、ボリスは無意識に拳を握りしめている。
フェリクスはメガネの奥で、計算高い目が光っているようだ。
ユリウスは落ち着きなく身体を揺らし、ニコライは冷静を装いながらも、その姿勢に緊張が見て取れる。
カリーナは一見冗談めかしているようだが、その目には鋭い観察の光が宿っていた。
彼女は状況を楽しむと同時に、何かを分析しているようにも見えてしまう。
「あ、じゃあさ、明日はみんなでお出かけしない? 行きたい場所があるんだ」
「行きたい場所? 興味深いね。僕は構わないよ。みんなもいいかい?」
イワンがにこやかに告げてきて。
「致し方ありませんですわ。リーシャさんの言葉は、どんな御神託よりも尊いのですから」
ソフィアも満更でもなさそうに納得してきて。
「しゃあねえな。走り込みより興味あるし、俺も構わんぜ」
ボリスも賛同してくれて。
「ふ、どんな本よりも興味深いリーシャ・リンベルの行きたい場所。しっかりと脳裏に焼き付けなくてはなりません」
フェリクスも理解をしてくれて。
「リーシャが行きたいところって、魔獣の森以外見当もつかねえな。アレか? もっと危険な場所があるのか?」
ユリウスも興味を抱いてくれて。
「リーシャ嬢、一体どちらへ? 殿下やソフィア様を含んでの集団行動です。護衛が必要となりますので、事前に教えてくれるとありがたいのですが」
ニコライが現実的な意見を口にしてくれる。
「私も行っていいの~」
「うん、カリーナも来て~」
みんな、私がどこへ連れて行こうとしているか気になっている様子。
はっきり言おう。ノープランである。
いや、だってしょうがないじゃん。
デートなんてしたことないし、カリーナはともかく他の面子と2人っきりって、勇者が誰かを警戒する以前に怖いっていうか、何を話せば1日持つかわかんないし。
みんなは私が行きたい場所に、とても興味津々な様子だ。
この中に勇者が潜んでいるなんて、とても想像できない。
「来週で授業が終わって夏季休暇が始まるんだ。みんな、僕からの提案だが、夏季休暇を利用して1人1日ずつリーシャと2人っきりにならないかい? 無論、リーシャの気持ちが最優先だけどね」
は? 何を言いだしやがるイワンめ。
「殿下に賛成しますわ。ではくじ引きで順番を決めましょう」
こらこらソフィア、話を進めるな。
「いいぜ! そこでアピールして、本気でリーシャを愛してるってのを見せつければいいんだな!」
うお、ボリスめ、直球だなあ。
「フッ、では明日がリーシャ・リンベルが何をパートナーに求めているかを知る、絶好の機会というわけですね。私も賛成します」
メガネをクイッとしているけど、フェリクスさあ、ズレないメガネを作ったほうがよくない?
「そうだよなあ! まずは敵情視察が大事ってわけだ! 敵を知り、己を知れば百戦危うからずってな!」
それだと、私はよくわからない謎の敵ってならないか? ユリウスよ。
「了解しました。そこで僕も、リーシャ嬢をエスコートできる男だと証明してみせましょう」
律儀にニコライが言うけど、そこまで肩肘張らないでくれ~。
「リーシャは夏季休暇中は実家に帰るんだっけ? 私は女子寮に残るから、いつでもウエルカムだぜ~」
まあ帰るのは数日だけだろうけど。
つーかカリーナは帰らなくていいのか?
「わかった。夏季休暇の間にみんなに1日ずつね。どうせ暇だし、それでいいよ。じゃあ明日は校門前で待ち合わせでいいかな?」
みんなの期待に応えたい気持ちと、少しでも真実に近づけるかもしれないという希望を抱き、提案を受け入れることにした。
その場を離れながら、私の頭の中は計画で溢れていた。
明日をどう過ごすか、そしてこの夏季休暇をどう乗り切るか。
勇者の正体を探りつつ、みんなとの関係も大切にしなければならない。
その難しさに、私は深いため息をついた。
0
あなたにおすすめの小説
女性が少ない世界に転生した控えめ伯爵令嬢、なぜか五人の婚約候補に選ばれて少しずつ恋を知っていきます
ノッポ
恋愛
女性が極端に少ない異世界に転生した私は、気づけば伯爵令嬢になっていた。
前世は日本で普通に生きていたせいか、貴族令嬢らしい強気な振る舞いがどうしても苦手。
社交界デビューを迎えても、「どうして私が選ばれるの?」と戸惑うばかりだった。
けれど今年デビューする高位令嬢はわずか三人。
家同士の思惑も重なり、騎士団長家の息子、宰相子息、魔術師団長の息子、幼なじみの侯爵子息、そして英雄騎士――
五人の若きエリートとのお見合いが次々と始まってしまう。
遠慮がちで控えめな性格は、この世界では珍しく、気づけば少しずつ距離を縮めていく彼ら。
異世界での恋愛に戸惑う日々。けれど出会いを重ねるたびに、私は少しずつ変わっていく――。
女性希少世界で、自分の幸せを選べるようになるまでの逆ハーレム恋愛ファンタジー。
なりゆきで妻になった割に大事にされている……と思ったら溺愛されてた
たぬきち25番
恋愛
男爵家の三女イリスに転生した七海は、貴族の夜会で相手を見つけることができずに女官になった。
女官として認められ、夜会を仕切る部署に配属された。
そして今回、既婚者しか入れない夜会の責任者を任せられた。
夜会当日、伯爵家のリカルドがどうしても公爵に会う必要があるので夜会会場に入れてほしいと懇願された。
だが、会場に入るためには結婚をしている必要があり……?
※本当に申し訳ないです、感想の返信できないかもしれません……
※他サイト様にも掲載始めました!
転生したら乙女ゲームの主人公の友達になったんですが、なぜか私がモテてるんですが?
山下小枝子
恋愛
田舎に住むごく普通のアラサー社畜の私は車で帰宅中に、
飛び出してきた猫かたぬきを避けようとしてトラックにぶつかりお陀仏したらしく、
気付くと、最近ハマっていた乙女ゲームの世界の『主人公の友達』に転生していたんだけど、
まぁ、友達でも二次元女子高生になれたし、
推しキャラやイケメンキャラやイケオジも見れるし!楽しく過ごそう!と、
思ってたらなぜか主人公を押し退け、
攻略対象キャラからモテまくる事態に・・・・
ちょ、え、これどうしたらいいの!!!嬉しいけど!!!
大根令嬢の雑学無双、王弟殿下を添えて。~ 前世を思い出したので、許婚をほったらかして人助けしまくります!!
古森真朝
恋愛
気弱な伯爵令嬢のカレンは、自分勝手な婚約者レナートに振り回されていた。耐え続けていたある日、舞踏会で何者かに突き飛ばされ、階段から落ちてしまう。
その傷が元で儚く……なるかと思いきや。衝撃で前世を思い出したカレンは一転、かの『ド根性大根』みたいな超・ポジティブ人間になっていた。
『モラハラ婚約者の思惑なんぞ知るか!! 今度こそ好きなことやって、目いっぱい幸せに長生きするんだから!!!』
昔ひたすら読書に耽って身に着けた『雑学』を武器に、うっかり採れ過ぎた作物や、開墾しようとすると不幸に見舞われる土地、不治の病にかかった王族、等々の問題をどんどん解決。
領地の内外で心強い友人が出来たり、いつの間にかものすごく有名になっていたり、何かと協力してくれる王弟ヴィクトルから好意を寄せられたり(注:気付いてない)する中、温かい家族と共に仕事に励んでいく。
一方、前世から因縁のある人々もまた、こちらに転生していて――
【大賞・完結】地味スキル《お片付け》は最強です!社畜OL、異世界でうっかり国を改革しちゃったら、騎士団長と皇帝陛下に溺愛されてるんですが!?
旅する書斎(☆ほしい)
ファンタジー
【第18回ファンタジー小説大賞で大賞をいただきました】→【規約変更で書籍化&コミカライズ「確約」は取り消しになりました。】
佐藤美佳子(サトウ・ミカコ)、享年28歳。死因は、過労。連日の徹夜と休日出勤の果てに、ブラック企業のオフィスで静かに息を引き取った彼女が次に目覚めたのは、剣と魔法のファンタジー世界だった。
新たな生を受けたのは、田舎のしがない貧乏貴族の娘、ミカ・アシュフィールド、16歳。神様がくれた転生特典は、なんと《完璧なる整理整頓》という、とんでもなく地味なスキルだった。
「せめて回復魔法とかが良かった……」
戦闘にも生産にも役立たないスキルに落胆し、今度こそは静かに、穏やかに生きたいと願うミカ。しかし、そんな彼女のささやかな望みは、王家からの突然の徴収命令によって打ち砕かれる。
「特殊技能持ちは、王宮へ出仕せよ」
家族を守るため、どうせ役立たずと追い返されるだろうと高をくくって王都へ向かったミカに与えられた任務は、あまりにも無謀なものだった。
「この『開かずの倉庫』を、整理せよ」
そこは、数百年分の備品や資材が山と積まれ、あまりの混沌ぶりに探検隊が遭難したとまで噂される、王家最大の禁足地。
絶望的な光景を前に、ミカが覚悟を決めてスキルを発動した瞬間――世界は、彼女の「お片付け」が持つ真の力に震撼することになる。
これは、地味スキルでうっかり国のすべてを最適化してしまった元社畜令嬢が、カタブツな騎士団長や有能すぎる皇帝陛下にその価値を見出され、なぜか過保護に甘やかされてしまう、お仕事改革ファンタジー。
転生してモブだったから安心してたら最恐王太子に溺愛されました。
琥珀
恋愛
ある日突然小説の世界に転生した事に気づいた主人公、スレイ。
ただのモブだと安心しきって人生を満喫しようとしたら…最恐の王太子が離してくれません!!
スレイの兄は重度のシスコンで、スレイに執着するルルドは兄の友人でもあり、王太子でもある。
ヒロインを取り合う筈の物語が何故かモブの私がヒロインポジに!?
氷の様に無表情で周囲に怖がられている王太子ルルドと親しくなってきた時、小説の物語の中である事件が起こる事を思い出す。ルルドの為に必死にフラグを折りに行く主人公スレイ。
このお話は目立ちたくないモブがヒロインになるまでの物語ーーーー。
中身は80歳のおばあちゃんですが、異世界でイケオジ伯爵に溺愛されています
浅水シマ
ファンタジー
【完結しました】
ーー人生まさかの二週目。しかもお相手は年下イケオジ伯爵!?
激動の時代を生き、八十歳でその生涯を終えた早川百合子。
目を覚ますと、そこは異世界。しかも、彼女は公爵家令嬢“エマ”として新たな人生を歩むことに。
もう恋愛なんて……と思っていた矢先、彼女の前に現れたのは、渋くて穏やかなイケオジ伯爵・セイルだった。
セイルはエマに心から優しく、どこまでも真摯。
戸惑いながらも、エマは少しずつ彼に惹かれていく。
けれど、中身は人生80年分の知識と経験を持つ元おばあちゃん。
「乙女のときめき」にはとっくに卒業したはずなのに――どうしてこの人といると、胸がこんなに苦しいの?
これは、中身おばあちゃん×イケオジ伯爵の、
ちょっと不思議で切ない、恋と家族の物語。
※小説家になろうにも掲載中です。
乙女ゲームのモブに転生していると断罪イベント当日に自覚した者ですが、ようやく再会できた初恋の男の子が悪役令嬢に攻略され済みなんてあんまりだ
弥生 真由
恋愛
『貴女との婚約は今夜を持って破棄させて貰おう!』
学園卒業祝いの夜会の場に、凛と響いた王太子殿下の一声。
その瞬間、私は全てを思い出した。
私が前世ではただの手芸とゲームが好きなインドア派女子大生だったこと。そして、ゲーム世界に転生して尚も趣味は変わらず、ライバルキャラですらないモブになってしまっていたことを。
幼い頃に一度出会ったきりの初恋の彼と学園で再会出来たらなぁ、なんて淡い期待を抱いて通っていたのに、道理で卒業式までなんにも起きなかったわけだ。
ーーなんて、ひとり納得していたら。
何故だが私が悪役令嬢の断罪イベントの目撃者として名指しされ、一気に渦中の人物に!?
更に、王太子以外の男性陣は皆様悪役令嬢に骨抜き。なので自然と私には、彼女の潔白に繋がる証言が求められる。
しかしながら、私は肝心の事件の日の記憶が訳あって曖昧だったので、致し方なく記憶を呼び覚ます治療を受けさせられる羽目に。
タイムリミットは1年間。
その1年間の私への護衛につけられたのは、悪役令嬢に心奪われた初恋の彼でした。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる