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第一章
44.もっと上の人に聞いてみよう
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「って事は、ナビを売った時に申請した訳ではないんですね」
「そうなるな。そのマリカさんって人が居ねえ時を狙った感じだな。もしくは、マリカさんが黒幕か……」
「そうは思いたくないけど、一旦全て疑う方が良さそうね」
親方も、アオイさんも険しい顔をしている。代行申請は、委任状を書くんだけど僕の委任状は書いた覚えがない。見せて貰ったけど、サインは僕の字じゃなかった。
「マイスさん、申請をやり直しませんか?」
協会長さんが、そう提案してくれた。
「え?! そんな事出来るんですか?」
「マイスさんがナビの製作者である事を確認する為にいくつかテストをします。まぁ、ダンが連れてきてる時点で問題ないでしょうけど、こちらもきちんと確認しないといけませんので。もともとこちらのミスです。本当に申し訳ありません。冒険者ギルドからの申請はよくある事だったので、代行しているとばかり……」
「ま、今までもそうだったなら、疑わねぇよな。けど、代行申請はちょっとやり方を見直した方が良いぜ」
「そうですね。ダン、代行申請されたものは全て本人に確認を取って、問題があれば再申請するので、しばらく僕らを手伝って下さい」
「うぇ! やだよ! 無理無理!」
「ダンならできるでしょう? 通常業務をやりながら捌くのは無理なんです。お願いします」
「……はぁ……しゃあねぇか。ただし、マイスの申請をきっちり訂正してくれ」
「もちろん、確認が取れればそうしますよ」
それから、僕は協会長さんのテストを受けてナビと、箱の作り方、材料なんかを説明した。
って言うか、協会長さんの目の前で作りましたよ。両方とも。
材料は、協会が用意してくれて何日かかっても良いから作ってって言われたけど、もう作り方確立してる物だからすぐ出来た。
箱は、複雑だから3時間くらいかかったけどね。
そのままナビも箱も買い取って貰ったから、またお金が増えました。
その間、親方は働かされたらしい。代行申請してた人は、全部で15人居たそうだ。もともと代行する人なんて居なかったんだけど、ここ数年で急に増えたらしい。申請自体、月1回あれば良い方なんだって。
そのうち11人は本人が認めた代行申請だと分かったから問題なし。冒険者ギルドに代行申請してもらった人もいたけど、ちゃんと説明されて委任状のサインも本物だった。その人達の申請は、販売は製作者が認めた者が行えると書かれていた。これだと、冒険者ギルド以外の人も製作者が認めれば販売できる。
残りの4人は、申請が必要な事すら知らなかったと大慌てで協会に来ている。この後、テストを受けて申請をやり直すそうだ。
あちこちの街への移動は、アオイさんが協力してくれた。転移の事は内密にするって魔法契約を結んでたところは、さすがだよね。
「秘密にするなんて口約束は信用できないからね。高い魔法契約の用紙だったけど、協会が負担してくれて助かったわ」
そう言って笑うアオイさんは、確実に怒っていた。
「問題がある4人の申請をしたのはスコーン男爵でした。マニチの冒険者ギルドの支部長と繋がりがあるか調査をします」
「うげぇ、貴族出てくんなよ。めんどくせぇよ」
「ダン、気持ちは分かりますが男爵です。もっと上に訴えればどうにかなります」
「……はぁ、貴族様に訴えるなら手土産居るだろ。マイス、マジッククローゼットを今すぐ申請しないか? マジッククローゼットを貴族様に持って行って手土産にする。マジックバッグは、俺とマイスの連名で申請してるけど、販売するにはもうちょっと調整が要るし、こんな事に使うのは勿体ないからな。クローゼットは設置した場所から動かせないようにすれば、販売可能だ。転移の機能つける時はまた調整しよう。今回は転移は要らない。貴族が好きそうな、豪華な装飾にして、すぐ作ってくれ。1日で出来るな?」
「はい! 出来ます! ちゃんと防犯機能も付けますね」
さっき協会からお金貰ったから、材料費はなんとかなる。材料は、協会から購入出来るそうだ。
「ああ、登録した人のモンしか入れられないように頼む。明日すぐ持って行く。あっちが情報得て動く前に手を打たねえと。明日はマイスとアオイさんも来てくれ」
「「分かりました」」
「なるほど、手土産があればマイスさんの腕も分かりますし、訴えも通りやすいですね。誰に持って行くつもりですか?」
「ルフォール伯爵だな。俺がいちばん信用できて、曲がった事は大嫌いだから協力してくれるだろ」
「ああ、ダンと喧嘩した貴族様ですね」
そんな人のところに行くの?!
僕は、全力で良い物作ろうと心に誓い、徹夜で作業した。
「そうなるな。そのマリカさんって人が居ねえ時を狙った感じだな。もしくは、マリカさんが黒幕か……」
「そうは思いたくないけど、一旦全て疑う方が良さそうね」
親方も、アオイさんも険しい顔をしている。代行申請は、委任状を書くんだけど僕の委任状は書いた覚えがない。見せて貰ったけど、サインは僕の字じゃなかった。
「マイスさん、申請をやり直しませんか?」
協会長さんが、そう提案してくれた。
「え?! そんな事出来るんですか?」
「マイスさんがナビの製作者である事を確認する為にいくつかテストをします。まぁ、ダンが連れてきてる時点で問題ないでしょうけど、こちらもきちんと確認しないといけませんので。もともとこちらのミスです。本当に申し訳ありません。冒険者ギルドからの申請はよくある事だったので、代行しているとばかり……」
「ま、今までもそうだったなら、疑わねぇよな。けど、代行申請はちょっとやり方を見直した方が良いぜ」
「そうですね。ダン、代行申請されたものは全て本人に確認を取って、問題があれば再申請するので、しばらく僕らを手伝って下さい」
「うぇ! やだよ! 無理無理!」
「ダンならできるでしょう? 通常業務をやりながら捌くのは無理なんです。お願いします」
「……はぁ……しゃあねぇか。ただし、マイスの申請をきっちり訂正してくれ」
「もちろん、確認が取れればそうしますよ」
それから、僕は協会長さんのテストを受けてナビと、箱の作り方、材料なんかを説明した。
って言うか、協会長さんの目の前で作りましたよ。両方とも。
材料は、協会が用意してくれて何日かかっても良いから作ってって言われたけど、もう作り方確立してる物だからすぐ出来た。
箱は、複雑だから3時間くらいかかったけどね。
そのままナビも箱も買い取って貰ったから、またお金が増えました。
その間、親方は働かされたらしい。代行申請してた人は、全部で15人居たそうだ。もともと代行する人なんて居なかったんだけど、ここ数年で急に増えたらしい。申請自体、月1回あれば良い方なんだって。
そのうち11人は本人が認めた代行申請だと分かったから問題なし。冒険者ギルドに代行申請してもらった人もいたけど、ちゃんと説明されて委任状のサインも本物だった。その人達の申請は、販売は製作者が認めた者が行えると書かれていた。これだと、冒険者ギルド以外の人も製作者が認めれば販売できる。
残りの4人は、申請が必要な事すら知らなかったと大慌てで協会に来ている。この後、テストを受けて申請をやり直すそうだ。
あちこちの街への移動は、アオイさんが協力してくれた。転移の事は内密にするって魔法契約を結んでたところは、さすがだよね。
「秘密にするなんて口約束は信用できないからね。高い魔法契約の用紙だったけど、協会が負担してくれて助かったわ」
そう言って笑うアオイさんは、確実に怒っていた。
「問題がある4人の申請をしたのはスコーン男爵でした。マニチの冒険者ギルドの支部長と繋がりがあるか調査をします」
「うげぇ、貴族出てくんなよ。めんどくせぇよ」
「ダン、気持ちは分かりますが男爵です。もっと上に訴えればどうにかなります」
「……はぁ、貴族様に訴えるなら手土産居るだろ。マイス、マジッククローゼットを今すぐ申請しないか? マジッククローゼットを貴族様に持って行って手土産にする。マジックバッグは、俺とマイスの連名で申請してるけど、販売するにはもうちょっと調整が要るし、こんな事に使うのは勿体ないからな。クローゼットは設置した場所から動かせないようにすれば、販売可能だ。転移の機能つける時はまた調整しよう。今回は転移は要らない。貴族が好きそうな、豪華な装飾にして、すぐ作ってくれ。1日で出来るな?」
「はい! 出来ます! ちゃんと防犯機能も付けますね」
さっき協会からお金貰ったから、材料費はなんとかなる。材料は、協会から購入出来るそうだ。
「ああ、登録した人のモンしか入れられないように頼む。明日すぐ持って行く。あっちが情報得て動く前に手を打たねえと。明日はマイスとアオイさんも来てくれ」
「「分かりました」」
「なるほど、手土産があればマイスさんの腕も分かりますし、訴えも通りやすいですね。誰に持って行くつもりですか?」
「ルフォール伯爵だな。俺がいちばん信用できて、曲がった事は大嫌いだから協力してくれるだろ」
「ああ、ダンと喧嘩した貴族様ですね」
そんな人のところに行くの?!
僕は、全力で良い物作ろうと心に誓い、徹夜で作業した。
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