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第三話
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「よぉ、起きたか?」
「なっ……ここは何処?」
「セーラが、オレを信用してくれたら教えてやるよ」
「信用……出来ないよ……イオスは助けを求めても助けてくれなかったじゃない……」
「セーラの手紙は全部済んでからオレんとこに届いたぜ。オレは不在をセーラに知らせた筈だったのに、その手紙も届いてなかったみたいだな。読んでねぇだろ?」
「そんなの知らない……! イオスが、私たちの国を滅ぼしたんじゃないの?!」
「なんで、セーラの国を滅ぼすんだよ。オレが唯一大事にしてたのはセーラだぞ。もうすぐ婚約できる筈だったのに滅ぼしたら婚約も出来なくなっちまうだろ」
「……うそ……」
「嘘じゃねぇよ。オレはセーラが今でも好きだぞ。必死で探したのに見つからねぇし、ようやく再会したら命狙われるし、嘘って言いたいのはオレの方だ」
セーラは、誰を信用して良いか分からず戸惑っている様子だが、イオスは優しくセーラに話しかける。
「なぁ、オレはそんなに信用ならねぇか?」
「……それは」
「急に言われても困るよな。けど、やっと見つけたんだ。セーラ、頼むからここにいてくれ。ここはオレの部屋からしか出入り出来ないから、兄貴に見つかる可能性は低い。悪りぃけど少し髪の毛を切らせて貰った。セーラは死んだ事にしておく。でねぇと、セーラは本当に殺される。多分朝になりゃあ侍女や侍従が嬉々として調査するだろうからな。兄貴は、オレがセーラを殺して落ち込んでる姿が見たいんだろうよ。一番の狙いは、オレがセーラに殺される事だったんだろうけどな」
「そんな……私は今までなにを……」
「兄貴を信じるか、オレを信じるかはセーラが決めてくれ。だけど、しばらくはここからは出せない。水は出るし、風呂もトイレもあるし、着替えもクローゼットにある。ひとりで着れる簡単なやつだから大丈夫だぜ。食事はオレが作って運ぶ。不安なら食材を持ってくるからここでセーラが作るか?」
「私、お料理なんて出来ないよ」
「そうか、そりゃそうだよな。ならオレがここで作ろうか? 毒見もちゃんとするから安心しな。オレは毒はあんま効かねぇけど、食えば分かるからセーラには安全なものを用意する」
以前と変わらない優しい様子のイオスに、セーラの警戒が解けていく。だが、完全にイオスを信じられるほどではない。
「ホントは抱きしめたいけど、セーラがオレを受け入れてくれるまで待つよ。けど、ここからは出せない。セーラ、持ってたナイフを渡してくれ。代わりのナイフは渡すし、オレをいつ攻撃しても構わないから」
そう言って、イオスは自分のナイフをセーラに渡した。戸惑いながらもセーラは自分のナイフを渡す。セーラからナイフを受け取ったイオスは、すぐに自分の手の甲を切った。
「何してんの?!」
「お、やっぱり毒付きか。コレは預からせて貰うぜ。セーラが触ったら危ないからな」
イオスの傷口はみるみる爛れていく。
「なんで毒って分かっててそんな事するのよ! イオスはいっつもそう! なんで、自分を大事にしないのよ!」
「懐かしいな。そう言ってオレを心配してくれんのはセーラだけだったもんな」
「イオス……もう私分かんないよ。家族はみんな殺されたの。私を助けてくれたのはフォス様だったんだよ……」
「……助けてあげられなくて、ごめん」
イオスはそれだけ言うと、部屋を出て行った。
「なっ……ここは何処?」
「セーラが、オレを信用してくれたら教えてやるよ」
「信用……出来ないよ……イオスは助けを求めても助けてくれなかったじゃない……」
「セーラの手紙は全部済んでからオレんとこに届いたぜ。オレは不在をセーラに知らせた筈だったのに、その手紙も届いてなかったみたいだな。読んでねぇだろ?」
「そんなの知らない……! イオスが、私たちの国を滅ぼしたんじゃないの?!」
「なんで、セーラの国を滅ぼすんだよ。オレが唯一大事にしてたのはセーラだぞ。もうすぐ婚約できる筈だったのに滅ぼしたら婚約も出来なくなっちまうだろ」
「……うそ……」
「嘘じゃねぇよ。オレはセーラが今でも好きだぞ。必死で探したのに見つからねぇし、ようやく再会したら命狙われるし、嘘って言いたいのはオレの方だ」
セーラは、誰を信用して良いか分からず戸惑っている様子だが、イオスは優しくセーラに話しかける。
「なぁ、オレはそんなに信用ならねぇか?」
「……それは」
「急に言われても困るよな。けど、やっと見つけたんだ。セーラ、頼むからここにいてくれ。ここはオレの部屋からしか出入り出来ないから、兄貴に見つかる可能性は低い。悪りぃけど少し髪の毛を切らせて貰った。セーラは死んだ事にしておく。でねぇと、セーラは本当に殺される。多分朝になりゃあ侍女や侍従が嬉々として調査するだろうからな。兄貴は、オレがセーラを殺して落ち込んでる姿が見たいんだろうよ。一番の狙いは、オレがセーラに殺される事だったんだろうけどな」
「そんな……私は今までなにを……」
「兄貴を信じるか、オレを信じるかはセーラが決めてくれ。だけど、しばらくはここからは出せない。水は出るし、風呂もトイレもあるし、着替えもクローゼットにある。ひとりで着れる簡単なやつだから大丈夫だぜ。食事はオレが作って運ぶ。不安なら食材を持ってくるからここでセーラが作るか?」
「私、お料理なんて出来ないよ」
「そうか、そりゃそうだよな。ならオレがここで作ろうか? 毒見もちゃんとするから安心しな。オレは毒はあんま効かねぇけど、食えば分かるからセーラには安全なものを用意する」
以前と変わらない優しい様子のイオスに、セーラの警戒が解けていく。だが、完全にイオスを信じられるほどではない。
「ホントは抱きしめたいけど、セーラがオレを受け入れてくれるまで待つよ。けど、ここからは出せない。セーラ、持ってたナイフを渡してくれ。代わりのナイフは渡すし、オレをいつ攻撃しても構わないから」
そう言って、イオスは自分のナイフをセーラに渡した。戸惑いながらもセーラは自分のナイフを渡す。セーラからナイフを受け取ったイオスは、すぐに自分の手の甲を切った。
「何してんの?!」
「お、やっぱり毒付きか。コレは預からせて貰うぜ。セーラが触ったら危ないからな」
イオスの傷口はみるみる爛れていく。
「なんで毒って分かっててそんな事するのよ! イオスはいっつもそう! なんで、自分を大事にしないのよ!」
「懐かしいな。そう言ってオレを心配してくれんのはセーラだけだったもんな」
「イオス……もう私分かんないよ。家族はみんな殺されたの。私を助けてくれたのはフォス様だったんだよ……」
「……助けてあげられなくて、ごめん」
イオスはそれだけ言うと、部屋を出て行った。
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