Archaic Almanac 群雄流星群

しゅーげつ

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第五部 瓦解のクリアレギス

86.檻の中で燻る老虎

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 白銀海崖の森で野営し一夜を過ごしたリーゼ達は、早朝人通りの少ない時間帯を見計らい、
断崖の街ロシェに近い街道に侵入し一路西、リジューの背後へと迫っていた。


 「……荒れ果ててますね。海崖付近はまだ森が残ってましたが」

 ロシェとリジューを繋ぐ林道は、左右共に密集する根株が過伐採の痕跡を見せつけていた。
放置され雨曝しで腐り朽ちたそれらは、起伏のある地形も相まって異様な荒野を彩っている。

雨水を受け止められなくなった結果、土砂が流れ舗装された道路は乾いた汚泥が覆っていた。
グレンデス領しか知らないグロリアにとっては奇妙な光景だろう。


 「聞いた話でしかないんだけどさ……南オクシテーヌって林業に生活を支えられてる割に、
木の生育が遅くて植林が上手く行かないんだって。多分だけど北とは大違いなのよ」
 「確かにトゥールは緑豊かですよね。果樹園も広いですし」

 「けど北は北で伐採が禁止だから……それはそれで大変らしいわよ? 皮肉な話だけど」
 「南北で協力したりはしないのでしょうか?」

 「実家を出てからこの辺の事情には疎いけど、仲は良くないって聞いてるわね」
 「セバールでも領主とは疎遠になってましたから……隣同士は上手く行かないですね」

 「そういう物かもね。メラニー様も似たようなことを言ってたなぁ――」
 そう語るリーゼの脳裏に浮かんだのは、出発前のメラニーとの会話だった。


 そもそも今回の侵攻騒動に前領主ヘクトル・ゴダートが関与しているかどうかは不明だが、
北オクシテーヌの前領主である父の時代から既に両家の関係は破綻していたそうだ。
 母が南オクシテーヌ出身であるにも関わらず、である。

 幼い頃のメラニーの記憶ではヘクトルは好々爺の印象が強く、未だ決裂の訳が分からない。
折を見て伺うような文書を送ったが、返事が来たことは無かった。

 拒絶に対し根気よく改善を図る陽気な質ではない事もあり、自然と南北の交流は途絶えた。
冷えた両家の関係がこうして今日に繋がっているとすれば、北にも原因はあるのだろう。
 しかしそれが分からない。

 メラニーがリーゼに依頼したのは、リジューを背後から急襲しアルバンを拿捕する事だが、
その障害となり得るヘクトルの動向は想定の外にあった。

 州都ロシェを治めるヘクトルに動きを感づかれない為に一行は、ロシェには寄らなかった。
ここにメラニーの勘違いがあった。

 その裏事情の扉を開ける鍵が林道の奥から近づいてくるのに、気づいたのはリコだった。


 「なんか……向こうから人が一杯来るよ?」
 回想を中断したリーゼは目を細め、荒野の奥から迫る一団を注視する。


 「……よく見えるね。けど確かに結構な数……衛兵ならまずいわね」
 「うーん……前を歩いてる人が武器を持ってるけど、3……4人かな?」

 「本当によく見えるわね!? だとしたら護衛かしら……どうしよ」
 「隠れなくて良いの? 確実に接敵するけど」

 「隠れるったって……」
 リアーナの忠告に呆れ顔で返すリーゼは、周囲を見渡して諦めたように続ける。


 「そこらのパーティーを装って擦り抜けるしかないわね。迂回する時間ももう無いし……
良くも悪くも怪しい感じには見えないから何とかなるでしょ」

 実際女性3名と子供のカルユニットに不審感を抱く者は少ないだろう。
 運を天に任せ素知らぬ顔で歩を進め、一団に衝突するまで左程の時間も要しなかった。


 「おい、止まれ! そこの連中!」

 背負う槍ではなく人差指を真っすぐ向ける壮年の戦人に威圧され、思わず静止する一行は、
背中に伝う汗に冷たい物を感じながら口籠る。そんな中で唯一リーゼが辛うじて口を開いた。


 「は、はい。な、何でしょう? 別に怪しいものでは……」
 「怪しいか怪しくないかは俺が決める! って……お前、リーゼか?」

 「えっ……あ! マーさんじゃないですか!? なぜこんなところに!?」

 「そりゃこっちの台詞だ。おい、お前ら大丈夫だ、武器を下ろして良いぞ」
 そう言って背後に声を掛けると、知らぬ間に臨戦態勢に入っていた三人が武装を解いた。
その動きに唯一気づいて弩に手を掛けていたリコも釣られて指を離す。


 「あ、あの……リーゼさんのお知り合いの方ですか?」
 「あ、うん。この人はセビリスでパーティーを組んでるサンダーボルツのリーダーで……
アレ? 後ろの人達はメンバーじゃないですよね?」

 「ああ……ガリバルが吹っ飛んで仲間の所在が解んなくなってよ。
今は臨時でこいつら――エレメンタムの臨時ヘルプやってんだよ」

 親指を立て背を指すマーサンに促され、恰幅の良い男と美麗な双子が軽く手を挙げた。

 「あ~ロシェの……って四人居ませんでした? それにキサラさんならトゥールに――」
 「――何!? お嬢を見たってのか!? どこだ? 教えろ! 早く!」

 「ぐるしい……トゥールの領主館! 初めて会いましたけど……多分今頃は前線に」
 胸倉を掴まれるリーゼは解る範囲、伝えられる程度で答える。

 こうしちゃ居られねぇ、と走り去っていくマーサンを一同は唖然と見送った。


 ええ……と言った顔で目を合わせる護衛パーティーは、男戦人一人が幌馬車の後ろに回る。
次いで出てきた初老の男性は、杖を突いて一行の元へと姿を見せた。


 「全く……マーサンにも困ったものだな。任務を放り出して離脱するとは……」

 「あの……失礼とは存じますが、貴方様は……?」
 リーゼが誰何した紳士は、華美ではないが着飾った身なりで落ち着いた様子を見せている。

 「其方、リーゼであろう? レインバー家の息女。私を覚えておらぬか?」

 「あ!? え! っと……あの……」
 予想外の返答に取り乱すリーゼに苦笑いした紳士は長い帽子を取り、整えた銀髪を流した。


 「これでどうだ?」

 「……あ! もしかしてロレンツ様ですか! なぜこんなところに!?」
 「非合理的な長話は割愛するが、今まさにリジューを脱してロシェに避難している所だ」

 「ひ、避難ですか? リジューの街中に戦火が及んでいると?」
 「そうではない。が、説明する時が惜しい。其方、詳しい事情を知りたければ老父を救え」

 「老父? 救うとは……」
 「南オクシテーヌ前領主ヘクトル・ゴダード卿だ。リジューの領主館に軟禁されている」

 「な、軟禁!? そ、それに前領主って……代替わりされたんですか!?」
 「その辺りは私には関係ない。とにかく互いに取って損のない話のはずだ。時間も惜しい。
とにかく必要な事は伝えた。私達はこのままロシェへ向かう。助けを要するなら使いを出せ」


 そう言いサッと身を翻し荷台へと乗り込むと、馬車は無言で出発し輪を鳴らして去った。


 「あ……えっと。相変わらず風のような人ね……本当」
 「リーゼさん、あの御方は……」

 グロリアの問いにリーゼは簡潔に答えた。

 幼少時に会って以来長らく顔を合わせていない、この老紳士の名前はロレンツ・モドバル、
北エスパニから南オクシテーヌを跨に掛ける、モドバル商会の大旦那とも言える人物だった。

既に家督を譲り一線を退いているはずの彼が何故リジューに居たのか。


 何故リジューから州都ロシェへ避難しているのか、何故州都に居るはずの領主ヘクトルが、
リジューで軟禁されているのか、そもそも南オクシテーヌは『いつ代替わりした』のか。

 解らない事だらけで説明の半分は仲間にも伝わらなかった。


 「とにかく……リジューにヘクトル様が居るなら、会ってみた方が良いかも知れないわね。
すんなり会えるのかは解らないけど……」

 勿論軟禁状態の要人に面会するなど不可能だった。ここでも結局リコ頼みとなるのである。


   ***


 「本当反則よね、そのスキル……壁とか警備とか全く無意味じゃない」
 「あのさぁ、疲れるんだからねこれ!」

 リジューに入る事自体は容易かった。特に領内方面の東と南は封鎖されている訳でもない。
第一の難所は厳重に警護された領主館の正門、のはずだった。

 備えにグロリアとリアーナを宿に残し情報収集に当たらせ、リーゼ達は館の裏へと向かい、
同行したリコが例の如く足場を作り外壁を容易く乗り越えた。


 「ごめんごめん……そりゃそうね。大丈夫? 倒れたりしない?」

 「門が低いから昨日よりは大丈夫。この大きい家に入るの?」
 ほぁーと言いながら上下に首を振るリコの眼前には、豪奢な邸宅が屹立していた。


 中継市リジューのほぼ中央、十字路に位置する領主館は二辺が大通りに面し一際目立った。
往来の激しい主用路ということもあるが、対し他二辺は裏路地で人気が少ない。

 想定されていない方向からの侵入には喧噪も手伝い、紛れるには好都合だった。


 「そうなんだけど、門は表にしかないみたい……裏門が無いんだから当たり前だけど」
 「ふーん……けどこれならさ――」

 スタスタ歩いて建物の外壁に手を添えたリコは、ザラザラする質感を確かめるように撫で、
次の瞬間――ボコッと小さめの穴を空けた。

 「ちょ! え!? 何したの?? どういうこと??」
 「階段が作れるんだから、穴くらい開けられるよ?」

 「え!? だったらなんで王道の壁も開けなかったの? 登る必要無かったでしょ!?」
 「あんな大きな壁は『めくれない』よ……家の壁が土なら出来るってだけだよ!」
 
 リコの話の半分もリーゼには理解出来なかった。


 要するにリコの土精術『地形操作』は、あくまで小規模で万能ではない、という事である。
対象が深くても範囲が広くても密度が濃くても薄くてもいけない、限定的な術と推測される。


 王道の外壁は厚みがあり、掘ることは出来ても貫通は出来ないので複数の足場を設置する。
領主館の石壁は穴を開けると崩落する、しかし邸宅は煉瓦に漆喰である。

 理解出来ないという真剣な表情で変形した壁を触るリーゼの前には、不自然に盛り上がり、
内側から破れたように盛り上がる、良く分からない形状と化した壁材の名残があった。


 「……まぁ、もう深く考えるの止める。今は時間が無いから……後でゆっくり考えよっと」

 思考を諦めたリーゼは少し小さい穴に頭を突っ込み、内部に人が居ないのを確認してから、
意を決して身体を器用に潜り込ませていくのだった。    


   ***


 侵入した部屋は台所と思われる場所で、無人だったが微かな残り香から昼食後と思われた。
物欲しそうに竈を見つめるリコの袖を引きながら、静かな邸内を忍んで徘徊する。

 相変わらず外からは様々な声が届くが、内部には誰も居ないかのように閑散としている。


 「近くには誰も居なさそうね……ヘクトル様が居るとすれば上階だろうけ――な、なに?」
 廊下への扉に向かうリーゼの行く手をパッと手で遮ったリコは、目を瞑って息を潜める。

 「誰か降りてくる。多分……一人。足音が大き……あれ? なんか一つ多い」
 「大きい……確かヘクトル様は大柄と聞くけど、多いって?」

 「なんだろ? 歩いた後にコンッて。何か叩いてるみたい」
 「何の事だか分からない……とりあえず隠れましょう。リコ、こっち」

 台所と区分けされた作りになっている食糧庫に身を隠した二人は、声を潜めて息を飲んだ。
引き返すにしても穴は台所側にあり、再度穴を潜る必要がある。

 倉庫に入ってこない限りは一先ず撤退する必要はないと、
様子見を選択したのも束の間――次第に大きくなる足音の後、乱雑に扉が鳴り響いた。

 
 「……融通の効かん奴らじゃ。折角の会心作が無駄になるじゃろうが」
 不満そうな声の後、ガシャっと何かを叩きつけるような音が静寂を突き刺す。

 びくっと肩を震わせたリーゼは動揺を抑えて、摺り足で数歩、台所を覗き込もうとし――
 「――誰じゃ。気づいとるぞ?」


 「……! す、すみません。私はベーレンギルドに所属しております、リーゼ・レイ――」
 「――なんじゃ、レインバーの小娘か。なぜこんな所におる?」
 観念して姿を見せるリーゼの言葉を遮るようにして捲し立てる老父は、
苛立ちを隠せずに、ガチャガチャとトレイから食器を調理台へと移した。


 「ご、ご存じなのですか? 面識は無かったと思いますが……もしかしてヘクトル様?」
 「そうじゃ。オクシテーヌとパルベスくらい常に情勢を追っとるわい。最近は知らんがの。
それで何の用じゃ? デカい穴まで開けおってからに」

 侵入に気づかれた理由は容易に判明したが、リーゼには依然解らない事が多い。


 「お話をさせて頂く前にお聞きしたい事があるのですが……ここは安全でしょうか?」
 「安全? 外に出ようとさえせんならの。そんなことよりお主、腹は減っとらんか?」


 「は……え!? い、今ですか?」
 「はいはーい! ペコペコです!」

 
 唐突な申し出に面を食らうリーゼとは対照的に、食糧庫から元気よくリコが飛び出した。
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