Archaic Almanac 群雄流星群

しゅーげつ

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第一部 揺動のレジナテリス

9.偽装の庭師 オーリオ・レセンス(O-058)

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 ガーン ガッ ギリギリ ガキーン

 だあああああああ! うっせえな、毎日毎日飽きもせず!
日頃の鬱憤を木像に八つ当たりしてんじゃねぇよ!! 
誰がそれを毎朝毎朝修理してると思ってんだ!

 この馬鹿王子!!
 

 サーシャとの定時報告の後、朝早くから庭園に降りて来やがって、
飽きもせず木剣で木像をどついている王子は、
避けもしない反撃もしない木偶に無意味な稽古をもう四半刻続けていた。

 任務が無ければ今すぐ毒針で射貫きたい衝動に駆られながら、箒を握りしめる。


 一応形だけは王子であるエリアスの周辺を探る為に城に潜り込んだのはもう2年前になるが、
朝は庭園で木剣をどつく、昼は兵舎で真剣を素振る、夜は自室で寝る、繰り返しの日々だ。


 時折女王の指示で任務に出る事はあるが、大半は陳情の処理で要するに雑用でしかない。

 庭師として潜り込んだ手前、流石に城外任務や兵舎での訓練に付きまとう訳にも行かないが、
行動は基本城内で行われているので支障はない。報告書が薄くなる以外には。





 耳を塞ぐ術を持たずに庭園の片隅の用具小屋に避難して、箒を片し桶と柄杓を用意すると、
僅かながら剣戟が静かになる。このまま寝ても問題無さそうだと、裏手で腰を下ろした。


 とはいえ、あの王子には近い物を感じているのも事実だ。あくまで好意では無く既視感だが、
姉の影として兵士としての役割を押し付けられ、修練と言う苦行を無理やり課せられながらも、
他に役目も無く毎日イライラを何かにぶつける姿は、かつての自分と被って見える。


 女王とウチの兄貴も実に似ていて、下の苦労も知らず呑気に理想を垂れ流す。

 裏の汚れ仕事を押し付ける為に闇技術を叩き込まれた俺と、表の仕事を押し付けられる為に、
衛兵の制式剣術を否応なく学ばされるあの王子は鏡に映したようだ。


 ただ一つだけ違うのは、俺はあんな子供とは違い不満や怒りを顔や態度には絶対に出さない。
その一点だけでも俺が王子を幼稚だと見下す理由に十分成り得てしまう。

ちゃんとした闇ギルドで学んでれば立派な悪党になれる素質と、育って来た環境を持ってるだけに残念――
 「――うわぁ! スゴイね! 早い!」

 思考の壁を劈くが如く不意に届いた幼声に、飛びあがって小屋を出た。


 紅白咲き乱れる花々が騒がしく目障りな庭園の南西、
先程までと同じように右半身で構えて、左手を後ろに引き、腰を落とし――
沈み込むように木偶に対峙している、王子エリアスの傍ら。

 背の低い栗色の癖毛のガキが忙しなく手を上下させているのが遠目に見える。
 
 「あれか……サーシャが言ってた――」
 思わず口を付いてしまった『ガキ』の語尾を飲み込み、散水道具を持って庭園へ潜り込む。


 
 先程の力任せとは打って変わったパパンッという軽快な連撃の音色が、
庭の花園が覆い隠す王国の欺瞞を爽快に吹き飛ばすかのように、
風に乗る花びらと共に吹き抜けから放たれた。

 話が聞こえる距離へ近づく為に、桶に水を入れるフリをして噴水を挟んだ反対側に回り込む。
緩やかな水流から零れる飛沫の音を意識から外して、声だけに全神経を集中する―― 


「――の用だ」
「え? 何? ただ通りかかっただけだよ」

「ふん、なら邪魔だから向こうに行ってろ」
「えー、良いじゃん、ちょっと見せてよ。その剣かっこいいね。木のじゃなくて、そっち」


「……その剣は昔からこの城に伝わるものだ。お前に解る訳ないだろう」
「へぇー、けど……この印って、僕の弓にも付いていたような」
「は? そんなわけないだろ」

 恐らく剣というのは王子が愛用しているミドルソードの事だろう。
一度だけ見た事があるが、制式に採用されているバスタードソードよりも小ぶりで
明らかに剣の形状以前に輝きが異なる。
材質が違うのか余程の鍛冶師が打ったのか知らないが、似つかわしくない程の業物だった。

 吹き出る水の隙間から見える立てかけられていた剣の鞘は、天の光を浴びて黒く輝いている。


 話題の意匠はここからは見えないが、制式剣より細身でショートソードより長い特殊な形状は、
斬撃と刺突の両方に対応する為と考えると恐らく実用面に特化しているようだ。

 
「ところでお前……皇女に会ってたのか?」
「うん。フローラ姉さんにお願いして――」
「お……お前! 女王に向かって!」
「え? 姉さんにそう呼べって言われたんだよー」
「なっ……もう良い、お前どっか行ってろ!」

 相変わらず姉様の事となると過剰反応してしまう王子に取って、この手の純真無垢な子供は
気に障るだろうな、ということは経験で容易に想像出来る。
鼻で笑いたくなるのを抑えながら、距離を保ちつつ、何食わぬ顔で散水を始める。
興味無い、という体を醸し出すのも忘れずに。

 相手に警戒を抱かせない、抱く気すら起こさせないガキ特有のアホさというのは
別の意味で諜報にはもってこいと言えるかも知れない。
毒気を抜かれるという言葉が、これほどしっくり来るガキもそうは居ないだろう。
面と向かって『よそに行け』と言われようが居座る性質だと、
人間嫌いの王子にすら認識されて、半ば諦めさせている。


 ただそれを意図してではなく天然でやっているようならクソの役にも立たないが。

 「えー……そういえば、エリアスの髪って変わった色だね」
 「お前……いい加減に――」
 「けど、すごいカッコいいよね」

 「は!? 馬鹿にしてるのか!」
 「そんなんじゃないよ。森の夜みたいで好きだけどなぁ……エリアスは好きじゃないの?」
 黒髪黒眼の王子は、城内で浮きまくっていた。染色すりゃ済む話だろうがと何度も思ったが、
意地か何か知らんが頑なに変えようとはしなかった。そこは評価してやっても良い。

 人に言われて変える程度なら、矜持も捨てるなら最早王子以前に、男としても終わりだろう。
他人を欺いても自分を偽るようじゃ三流以下だ。


 「……お前は世間を知らなすぎる。この髪は……城の人間ですら嫌っているんだ」
 「そうなの? 別にいいんじゃない。 僕はカッコいいと思うし」

 「お前……いや、もういい、その話は。ところであの皇女と何を話した?」
 「うん? 別に何も。足の傷を治しただけだよ」

 「は? 治した? 馬鹿かお前! あいつは敵――いやいや、それよりもお前、
精霊術スペルが使えるのか!? 誰に習ったんだ!?」
 「ちょ、ちょっと一気に聞かないでよ」

 詰め寄る王子から身を引いて距離を置こうとする栗ガキが、逆にこちらににじり寄って来る。

 割と情報量の多い会話を、両手と足の動きを止めずに頭の中で整理しながら近寄り離れたりと、
不自然にならない程度に噴水を半周する頃、王子自らが話の内容を再び丁寧になぞりはじめる。
 
 
 「ふぅぅぅ……一個ずつ、順番に行くぞ? なぜ治した?」
 
 「ん? えーっと、矢で射って怪我したから?」
 「あの女は帝国の皇女、つまり敵だよな?」
 
 「え?? そうなの? 知らない人だけど」
 「……水の精霊術が使えるのは?」
 「昨日教えてもらった」
 「昨日!? 誰に?」
 「フローラ姉さん」


 どうやら話を時系列に並べると、栗毛のガキが帝国皇女を射貫いた事で捕らえられたらしい。
そしてサーシャの話では牢獄に居るであろう皇女の矢傷を、このガキが水精術で癒したと。
それを教えたのが女王ということだが、もしこれらの話が全て事実なら、かなりの重要人物だ。
ポカンと半分開いた口から漏れ出るアホさからは想像もつかないが。

 「――なんでお前みたいな、何も考えて無さそうな奴が……」
 「失礼だなー君は。何だっけ? 洗礼がどうとか言ってたような言ってなかったような?」

 「洗礼なら俺も受けた……何もならなかったが」
 「僕も別に何をどうしたとか、そーゆーのないと思うよ。小さい頃であまり覚えてないし」


 精霊術は素養が必要だと言うことは周知の事実で、術を使えない王子が劣等感を持っているのは
俺でなくとも解るだろう。だが本心の所で理解出来るのは城内では俺くらいのはずだ。

 それは何より俺自身が術を使えないからで、幼少の頃の下積み時代によく馬鹿にされたからだ。

 
 もっとも俺はそれを恥と思ったことも、誰かを羨ましいと思ったこともない。それは―― 
 「けどさエリアスにはその剣の腕があるからいいじゃない? 僕には絶対マネ出来ないし、
ものすごくスゴイと思うよ? カイルの槍を見た時も思ったけど、自分が出来ないことを
誰かが出来るのって、なんか……こう、ワクワクするよね」

 心の中で答えようと思ったことと、全く同じことを、腑抜けた言葉で話すガキに正直驚いた。


 出来なければ出来るまでやる、出来るようになれば別の事をやる、
出来ない事は出来ないから、仕方ないと諦めて別の事をやる。

 これは最下層で生きている人間にとって当たり前のことだ。

 それをどうみても温い環境で生きてきたであろうあのガキが、何気なく言ってのけた。 

 「……俺は《出来ないこと》が……許せないんだ」
  
 独り言のように呟いた王子の言葉も、今となっては良く分かる。

 《出来ない》が重圧であり、《やらなければならない》が重荷だった頃も確かにあったからだ。

 それは周囲の誰一人として、《出来ない》を許してはくれなかったからで
《こうなるしか》道が無かった、だけに過ぎない。

 そうして幾つもの夜をそんな越えて、今の居場所に落ちて行った――それだけのことだ。
 

 「そんなものなのかな? 王子って大変なんだねぇ」
 「……お前みたいな奴に解ってたまるか」

 「ふーん……ていうか、そのお前っていうのそろそろやめてよ。僕はリコだよ」

 「ふん……リコ、お前用事はもう済んだんだろう。いい加減帰れ」
 「ほらまたー。なんで名前呼んだ後で『お前』なのさ……そうだね……特に用はないけど、
フローラ姉さんから君のことを頼まれてんだよね」

 「なにをだ?」
 「友達になってあげてほしいってさ」


 思わず手が止まってしまったのは、王子に面倒臭い味方が出来そうな事に驚いたと言うより、
気づかれないように顔を逸らすほど、こっ恥ずかしい単語に吹き出しそうになったからだ。

 「……俺に友達なんて要らない。そうだな、部下なら必要だな。小間使いとしてだが」
 「じゃ、それでいいよ」


 「――……良いだろう。お前を見習いとして試してやる。見習いだから勿論金は出ないぞ」
 「いいよ別に? お金の使い方も良くわからないし」


 「ふん……なら明日ギルドホールに行って住録して来い。カードもないんじゃ話にならないからな。
登録出来るように手を回しておいてやるから速攻でCランクまで上がって来い」

 「ギルド? ランク?」
 「場所だけ後で教えてやるから行って聞いてこい」

 「エリアスは一緒に来てくれないの?」
 「俺はお前ほど暇じゃない。皇女の扱いが決まるまで、色々な事で城から離れられんからな。
ホールの受付で聞きゃ、なんでも教えてくれるんだから行けば何とかなる。
今後の指示は人をやってギルドに伝えさせる。お前はしばらくその通りに動け。嫌ならどこでも好きに行け」


 「ふーん。よくわからないけど、わかったよ」
 問答を諦めたのか大きめに肩を落とすと、王子は抜き身の愛剣を鞘に突き立て――鳴らす。


 「……それであの大男はどうするつもりだ。そもそもアイツは何しにここに来た?」

 「さぁ? カイルのことは良く知らないよ。何で森に来たのかとか、
何で父さんがカイルに頼んだのかとか。ずっとあんな感じだったから、ほんとに何も聞いてないんだよ」

 「おま……、いや、なんでそんな得体の分からない知らない奴と行動してたんだ?」

 「初めて会った《森の外の人》だし? あとは……まぁ悪い人には見えなかったんだよね。
無口だけど強いし、なんか……何となく優しいし」

 「ふん……リコ、あのカイルとかいう男も上手く引き込めるか?」
 「どうだろ、聞いてみるよ。あ、そうだエリアスにも、僕からお願いがあるんだ」
 「……なんだ?」

 頭一つ背の低いリコと呼ばれている奴が、居室へ戻っていく王子を後追いし身振り手振り、
身分不相応な《お願い》を捲し立てて居たが、疑念を招くので諜報は諦めた。
本業と副業はある程度の時間配分を決めている。これは存在感を消す事につながる。




 そして長い期間王子の周辺を探っていた経験からくる勘だが、
あのリコというガキは今後の王子や女王の行動を大きく左右するだろう。

 それが打算や利己じゃない所が厄介なのだ。

 しかし不確定要素が多い上に、自由に城を出て動く対象を追って探る事は許されていない。


 判断は保留して任務を継続するしかないと思いながらも、どこか後ろ髪が引かれるのだった。 
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