Archaic Almanac 群雄流星群

しゅーげつ

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第三部 崩墜のオブリガード

44.虚飾の館の後奏曲

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 時は一昼夜遡り――角兎月から火竜月へと移りし夜半。


 港湾の倉庫で探し人を発見出来なかったクロエは、一縷の望みを託して水路へと駆け込んだ。

丁度同じ排水口脇の扉を《エリアスを連れたリコ》が飛び出した――ほんの数刻後だった。



 「はぁはぁ……領主館の牢に居なかったら……どうしよう」

 反響しないようにと無意識に抑えた独り言は、闇の中で心細く揺れる灯火に煽られて溶ける。


《抜足》で気配を断ち周囲に同化し集中し薄れる思考の中ですら、賭けの勝敗は分かっていた。

 先に領主館に行っただろうリコが、オリビエを見つけていたとすれば放っておくはずがない。
後を追って知らせてくれる。それだけの信頼関係は築いた。しかし、リコは来なかった。


 領主館への最後の曲がり角を曲がる事が、これほど怖いと思った事は後にも先にも無かった。
希望が潰える事を確認する為に、重い足取りを――気力を振りぼって頑張って進めた時――

 「きゃんっ」
 小さな鼻先が何かにぶつかり、強制的に《潜伏》を解除される。


 眼前には膝を抱えて座り込みながら、驚愕の面持ちを向けて来る優男の姿があった。


 「なっ なに!? き、君、一体どこから!!」
 「いったー!! なによ! 誰!? なんでこんなとこ――」
 「――しーっ!!! 声!」

 絞り出すような声で口を塞いできた男は、クロエを両手で抱えて周囲をキョロキョロ見渡す。

静寂の中でせせらぎと、チチチという遠鳴だけが二人を包んでいた。



 「ご、ごめん。見つかるとマズいから……声は出さないでね? 手、離すけど、良い?」

 コクッと一度頷いたクロエは、開放された口元から漏れる咳を堪えながら男を睨みつける。


 「……アンタ誰よ? こんなところで何してんのよ」

 「僕は……名前はパストル。友人が牢に囚われてるって聞いたから忍び込んだたんだけど、
扉に鍵がかかってるみたいでさ……まぁそりゃ当然か」

 「扉って、そこの領主館の牢のこと?」
 「そうなんだ。中から音はしないからどうなってるか分からないけど、
捕まってるとしたらここしかないんだ。入れなくて途方に暮れてたんだよ」

 「アンタ、なんでこの場所知ってんの?」


 「それは君もだよね。話せば長くなるから、全部終わった時にでも……」
 「……そうね。アタシも似たようなもんだし。けど鍵なら……こっち来て」

 ニヤッと笑ったクロエは、応じて立ち上がるパストルを連れ、奥へと誘った。


 「ん……ちょっと待って」

 「え? な、なんだい?」
 不意に立ち止まるクロエの制止に合わせて腕と足を硬直させたパストルは、
首だけを左右に振って周囲を確認する。

そろりと背後に振り向くもこれと言った変化はない。

 しかしクロエが見据えているのは牢への昇り階段の上の方だった。


 「なんか……上の方が騒がしいかも。牢屋じゃないと思うけど……なんだろ」
 「上……? あ、ああ。そっか……多分僕の仲間が動いてくれてるんだと思う」

 「仲間? 動くってなに?」
 「夜が更けたら適当に騒ぎを起こして、隙を置いて塀に火をつけるように言ってあるんだ」

 「アンタ……ボケっとした顔してんのに、案外やるのね」
 「こ、こうでもしないと入り込めないから! それに今なら見張りも居ないかもだよ」

 「ふーん……まぁいいけど。さっさと行こ、鍵は開いてるはずだから」
 「え? そ、そうなのかい?」

 問いには答えずクロエは牢への鉄扉の取っ手に手を掛ける。
しかし予想に反して重い抵抗が、明確に施錠の感触を掌に伝えて来た。

 「あ、あれ……おかしいなぁ。リコが開けたはずなんだけど。ま、まぁいいわよ」

 そう言って懐から出した鍵をゆっくり挿しこみ、軽く右に捻ると、カチャっと開錠音が鳴る。
扉を静かに開くと、クロエと次いでパストルは牢内へと忍び込んだ。


 地上からは何かしらの喧騒の音が届いているが人気は無い。


 「な、何でこんなところの鍵を――」
 パストルが疑問を投げかけようとした、まさに直後、扉が閉まると同時に再度施錠音が鳴る。

 「あ、あれ? 鍵、また閉まった??」
 「あー……そういうこと。自動施錠なら、そりゃ閉まってるはずだわ」


 「内側からしか開けられないって事か……そんな事より牢……には誰もいないね」
 「夕方には確かに誰か居たけどね。リコが助けに入ったと思うから外に出たんじゃない?」

 「数刻前には居たはずなんだよ。明らかに拷問を指示された連中が館に入って行ったんだ。
その後は急いで街を出て水路の入口から入って来たけど、誰ともすれ違わなかったよ?」


 「それはおかしいわね……逃げるなら戻って外に出るしかないはずよ……」
 「だよね。抜け道は他にも幾つかあるけど、彼が知るはずもないし……」

 「で、どうすんの? アタシの探してる子は居なかったから、もう用は無いんだけど」
 「……一つ調べたい場所がある。彼は王……貴族だから、もしかしたらそこに居るかも」

 困っている人を放っておけないクロエが、自身の目的を失って協力するのは自然な事だった。


   ***


 街の下層にある高台の領主館に、この夜、領主イサークが居なかった事は偶然ではない。

 正確には王子捕縛の褒賞として招待された功労者を労って、上層の元領主館へ戻って行った。
その理由は恐らく《王子遭難の現場》に居合わせない為の不在証明だったと思われる。


 その稚拙な企みが見事に自身の悲惨な結末を招く訳だが、そこは別の機会に譲るとしよう。


 領主館に忍び込んだパストルとクロエが、人目を避け続け、晩
餐会の後始末をするメイドの隙を見て寂れた地下倉庫に忍び込んだ時には、
時刻は長角牛が地に伏す頃に差し掛かっており、

壁際に並ぶソードラックに所狭しと立て掛けられてた、粗雑な蛮刀に威圧されていた。



 「ねぇ……なんかこの倉庫、武器ばっかじゃない? ほら、部屋の角に立ててあるのも」
 「長槍だね。武器庫にしては……なんか売り物にならなそうな粗悪品ばかりだね……」

 「領主って、こういう武器とかもいつも揃えておくもの?」
 「うーん……警備の備えにしては多すぎるし、売るにしては微妙だし。なんだろうね」

 「まぁどうでもいいわ。それよりこれからどうすんの?」
 「なんかね……この領主館って確か昼も夜も交代制で遅くまでメイドが働いているんだよね。
自由に動き回る隙が無いというか……迎賓室だけでも確認出来たら良いんだけど」

 「うーん、わかんないけど、豚領主がおもてなしするような人が捕まってたってーの?」
 「う……そこはちょっと自信が。けど、流石に位の高い人にはそれくらいするかなって」

 「ふーん。って……それってもしかして『エリアス』とかって人のこと?」
 「そ、そうなんだ! 君、何で知ってるの!?」

 「アタシがここまで連れて来たリコってのが助けに来たってのも、その人だったのよ」
 「そうなんだ……けど水路では出くわさなかった。ってことはまだ中に居るかもしれない」

 「リコがその人を放ってどっか行くとも思えないんだけど……ないとも言い切れないわ」


 パストルの予想とクロエの願望、どちらも半分当たっていて半分外れていた。


 しかし彼等にはそれが分からない。分からない以上全ての可能性を当たるしか無かったのだ。


そして前日早朝から動き続けて疲弊していた二人が、緊張の中で初めて訪れた安地に弛緩して、
話題を持て余して睡魔に襲われたとしても、それは仕方のないことだった。


 薄暗い倉庫に座り、静けさの中で、見知らぬ二人が、上階の気配が消えるのを――ただ待つ。


 一文で表せば容易かもしれないが、その難しさは実体験した物でなければ分からないだろう。
そして事実、二人は意識を遠く、薄く、中空へと散らしてしまった。


 その結果が悲惨な終奏を招いたのだとしても、きっと、誰もそれを責める事は出来ない。



   ***



 「……」



 「……うっ……っ痛ぅぅぅ」



 パラパラと砂礫の滑る音が鳴る――ような気がする。


 鼓膜を苛んだ轟音の後に響いた――痛苦の声が蘇る。ような気がする。



 事態を把握する前に、クロエは軋む小さな身体に異常が無いことを両手で触れ確かめてから、
少しづつ鮮明になる脳裏に意識を集めた。

水路側から漏れる明かりが周囲を薄く照らしている。


 どれだけの時間意識を失っていたのか、暗闇の中ではもう分からない。
 それは断片的記憶の原初に残る、倉庫での居眠りにも同じ事が言える。


 忍び込んだ最後の地点――地下の武器庫で、先に目を覚ましたのはパストルだった。


 慌てた声で横たわるクロエを揺すり起こして、急いで確認した邸内の状況は芳しくなかった。
恐らく夜間と早朝の人員の入れ替わりで、往来の音が一際激しく鳴り始めていたからだ。

 ひとしきり問答を重ね、悩んだ末にパストルが出した答えが――《強硬突破》だった。


 いっそ、もう一度水路へ引き返して脱出するという方法が最も安全に思えるかもしれないが、
後の顛末を考えれば恐らく違う。

少ない分岐で最も救いのある道を選べたと言える。


 そこからの展開は怒涛に過ぎ去った。



 日常業務に入り比較的人気が減り始めた正面玄関を、何食わぬ顔で通り抜け大階段を上がり、
二階で下品な額縁に入った――相当に美化された――肖像画の埃を払うメイドに呼び止められ、

衛兵を呼ぶ悲鳴を振り切って、吹き抜け渡り廊下を大きく左に回って一番奥の部屋へ飛び込む。


 そこで綺麗に身支度をしていた少女が――今まさにクロエの隣で気を失っていた。




 「くっ……な、何が……」

 聞き覚えのある声にクロエが首を倒すと、そこにはうつ伏せに倒れるパストルの姿があった。
姿と言っても上半身のみで、下半身は大量の瓦礫の下敷きになっており身動きが取れずにいた。


 「ちょ……あ、アンタ……だ、大丈夫……なの?」
 「ん……ど、どうかな……くっ……だ、駄目だ」

 藻掻くように肩を揺するが微動だにしない半身を見捨てるように、パストルは口を噤んだ。


 「ちょ、ちょっと待ってて……」
 眩む視界に耐えながら身体を起こしたクロエは、這うようにしてパストルの元へと向かうと、
手当たり次第に破片を除け始める。

除けた端から降り続ける瓦礫は止むことは無かった。

 
 「む、無理だ……もう……足の感覚が……無いんだ」
 「や、やってみなきゃわかんないでしょ!」


 「分かるよ……自分の身体だからね。け、けど……僕等はまだ幸運だったかもしれないよ。
何が起こったのか分からないけど、君と……ヴィルマ、二人だけでも助かったのは」


 迎賓室で身支度をしていた少女は、部屋に飛び込んで来たパストルを見るなり、驚いていた。


それは突如曇った窓の異様な雰囲気を察して、クロエを抱えてヴィルマに飛びつき身を挺して
少女達を庇ったパストルも同じだった。

そして不測の再会の言葉よりも先に、時は訪れた。



 激しい振動の後に続いた爆発の音、割れる窓と崩れる屋根、そして――崩落する床。
 落下していく少女二人を両脇に抱えながら、せめて頭だけでも――と守るパストル。

 
 この時の三人にとって唯一幸運だったのは、屋敷の二階に居たという偶然。


 高台に造成された領主館の上階に居た事で、瓦礫の下敷きにならずに、地下の水路へ落ちた。
これらの奇跡が命を繋いだ大きな理由だったと言える。

それをパストルは暗に理解していた。


 「……ラッキーだったんだよ。だから……早くここから……抜け出すんだ」

 「で、でも! あ、アンタはどうすんのよ……!」
 悩んだように言葉を飲み込んだパストルは、精一杯優しい目をクロエに向けて力を振り絞る。


 
 「ねぇ……な、名前……まだ聞いてなかったね……僕はパストル……も、もう言ったかな」
 切なく乾いた笑いに混じった咳からは、湿った音が零れる。


 「わ、笑えないわよ……! あ、アタシは……クロエ……」


 「そうか……クロエ。君にお願いがあるんだ。そこのヴィルマを連れて……逃げてくれ」

 「に、逃げるったって……あちこち崩れてるから出れるかわかんないよ……」


 「入口も……港側も塞がってたら……水路に降りて北に向かうんだ……この辺が南だから、
逆に進めば……処理塔に着く……き、君たちの……た、体格な……ら」


 「ちょ……ちょっと! しっかりしてよ! な、何か……ないの!? 伝えたいこと!」




 「グ……グロリア……ごめん……って。それと……僕のようにはならないで……って」



 「グロリア……アンタ、まさか……」
 クロエの問いの答えは、もう返ってこなかった。



 溢れ出る涙を拭う事もせずに、クロエは自分よりも少し背丈の小さなヴィルマを肩に担いで、



一歩、また一歩と小さな灯へ向かって、ゆっくりと歩きだした。 
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