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3・桐とタルト
桐とタルト・2
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雪乃の夢は正確には、普通の奥さんになること、だった。普通をことさら強調していた雪乃の口調を思い出す。
普通の家庭がどういうものなのか、そもそも秀治にはわからない。早くに両親が離婚して、その時点でもう雪乃の言う普通からはずれていたのだろう。
その後祖父の家に同居して、伯父の有麻と兄弟のように過ごし、祖母をおばさんと呼んで育った。
一般的な感覚で見たら、少しも普通ではない育ち方だったろう。それでも秀治は大きくなったし、父親になることだってできた。
雪乃と一緒に暮らしていた時は、秀治も努力していた気がする。普通であろうと。一般的な常識的な人間であろうと。それが人の親として正しい姿だと、雪乃が信じていたからだ。
だけど雪乃という常識がそばにいなくなって、秀治は思うようになったのだ。
自分は莉々子に、普通に育って欲しいのだろうか。常識的で普通であることが、莉々子にとっての幸せだろうか。
もしかしたら……と、最近思うようになった。
もしかしたら雪乃も、そう考えて家を出たのじゃないかと。
義母にああ言われてしまった以上、秀治ができることはもうない。仕方なく雪乃のことは義両親に任せることにして、カフェの開店準備に集中することにした。
義両親にはカフェを始めることも言い出せなかった。仕事を辞めることを切り出したら、また感情的に怒られるのだろうか。
突然怒鳴った義母を見て、雪乃に似ているなと感じたのだ。雪乃は普段はおとなしいのに、何かのきっかけで突然声を荒らげて怒り出すのだ。莉々子が生まれるまではそんな姿を見たことがなかったから、初めて見た時は驚いたものだった。
カフェの準備は着々と進んでいた。今は厨房の工事中で、毎日にぎやかな工事の音が庭中に響いている。花達にとっては相当なストレスのようで、秀治は毎日庭中の花をなだめて回っていた。
家具や食器も集まりつつあり、今はメニュー決めの真っ最中だった。
お店をする以上、利益を出さなければやっていけない。仕入れの値段とこの辺りの客層を考えながら、まずはメインとなるコーヒーの値段を決め、フードメニューの値段を考えていく。そこで思わずうめき声がもれた。
「どうした?」
向かいのソファで本を読んでいた有麻が顔を上げた。莉々子はもう寝てしまっている。
「メニューが、スカスカだ」
「今さら、何を」
有麻が呆れたように言って、本を閉じる。
フードメニューは、トマトの無水カレーにホットサンドと日替わりのパスタだ。一人でやるにはこれくらいで手一杯だが、デザートとして出せるものがない。
「デザート系を考えてなかった」
「だな」
有麻はとっくにその問題点に気がついていたようだった。
「ケーキ屋と提携して、納品してもらったらどうだ」
「その方法もあるんだろうけど……おもしろくない」
「じゃあ、自分で作るんだな」
自分で作るところを想像しても、何だかイメージがわかない。簡単なスイーツなら作ったことがあるが、ケーキ系はきっちり分量を量ったり温度を守ったりすることが大事なのだ。そして、見た目を美しく仕上げる美的感覚も必要だ。そういう繊細な作業に自分が向いていないことを、秀治は自覚している。
考えながら、紅茶に手を伸ばす。カップに口をつけ、その縁越しに有麻を眺め、何かが頭をよぎった。
「……エッグタルト」
「何?」
「ここでいつか、エッグタルト食べなかったか?」
そう。ちょうどこの位置だった。莉々子がもっと小さなころで、莉々子が昼寝している間ここでお茶を飲んでいたのだ。その時紅茶と一緒にエッグタルトを食べた。
「タルトがさくっとして、中の卵生地は濃厚でなめらかで、ふわっと溶けて……。あれ、やたらとおいしかったから覚えてる。どこのケーキ屋の商品だ?」
「エッグタルトなんて、買ってきたかな。いつの話だ?」
「莉々子が保育園に通い出したころだから……おととしか」
「おととし……エッグタルト」
記憶を辿る有麻を、祈るような思いで秀治は見つめた。有名店なら見こみはないかもしれないが、小さな店なら交渉の余地はあるかもしれない。
「買ったんじゃない。もらったんだ」
「もらった? どこで?」
「仕事先だ。その日午前中に仕事した家でもらったのを、午後に遊びに来たお前に出したんだ」
「店はわかるか?」
「店じゃない。作ったのは、その家のお隣さんだよ」
「し、素人であのレベルか?」
「素人ではないな。えっと確か、作ったのはそのお隣の家の娘さんで、製菓の専門学校に通ってるって聞いた。練習のためによくお菓子を作ってはご近所にも分けてるんだって」
「その当時専門学校に通ってたってことは、もう卒業して就職してるのかな」
「さて、どうだろう」
そっけなく言って、秀治の反応を伺うように有麻は口を閉ざした。この後秀治がどう出るのかも、有麻には想定ずみかもしれない。
「あのエッグタルトを作った人に、会ってみたい」
そう言うだろうと思った。有麻の心の声が聞こえた気がした。
「明日、訪ねてみるか。お隣に紹介してもらえば、会ってもらえるかもしれない」
しょうがないなという顔で、それでも有麻は懐の広さを見せてくれた。
翌日は土曜日で保育園は休みだ。莉々子も連れて三人で有麻の仕事先である宮村家を訪ねた。
有麻はその家の奥方と親し気に言葉を交わして、いつか頂いたエッグタルトがあまりにおいしかったので、作った方にあいさつしたいと話を持ち掛けた。
「ああ、あれ、祥子ちゃんが作ったやつね。祥子ちゃんのお菓子どれもおいしかったわよね。うーん、でも、どうかしら」
「お仕事に出かけてるとか?」
「いえ、お家にはいるはずなのよ。というか、もうずっと、お家から出て来なくて。会ってもらえるかしら」
首を傾げながらも宮村さんは隣の家へと案内してくれた。
庭に入ると、家の傍らにある大きな切り株が目についた。秀治の片腕分くらいの直径はありそうだ。切り株に目を奪われている隙に、宮村さんはインターフォンを鳴らしていた。
「祥子ちゃん、お客様がいらっしゃったの。ちょっとだけ、出てこれない?」
モニター付きのインターフォンなのだろう。宮村さんが呼びかけると、しばらく置いて「お待ちください」と返事があった。
玄関前で待ちかまえていると、恐る恐るといった具合に、ドアが開く。出てきたのは長い髪で顔を隠した、まだ若い女性だった。姿勢が悪くうつむき加減で、髪と眼鏡のせいで表情がわからない。
「何だかね、あなたの作ったお菓子を食べて、おいしかったから作った人に会ってみたいっていうのよ」
秀治は女性の前に進み出た。
「突然お邪魔してすみません。おととしくらいのことなんですが、お隣さん伝手でエッグタルトを頂きました。濃厚でクリーミーで、あんなおいしいエッグタルト初めて食べました」
秀治の勢いに気圧されたように、彼女は一歩室内に戻ってしまう。ドアが閉ざされないようにと、秀治は思わず玄関ノブをつかんでいた。
「あの、今はどちらかにお勤めされてるんでしょうか」
「む、無職です」
何だか泣きそうな声が答えた。
「それはよかった。いえ、あのですね。実は私今度カフェを開こうと思っているのですが、そのお店であなたの作ったお菓子を出せないかと、こうして伺ったわけなんです」
女性が秀治を凝視して固まった。眼鏡の奥に見える目は、つぶらで澄んでいた。しばしの沈黙の後、やっと動き方を思い出したというように、彼女は大げさなほどに手を振る。
「む、無理です! お店に出すなんて」
「いえ、あのタルトは、多くの人に食べてもらえるだけの価値があるものだと思います」
「だめです、だめです。私なんか……」
その時ふと女性の目が、庭の切り株へと注がれた。何かを思い出したように目が見開かれ、次の瞬間彼女はうなだれた。見えない何かに傷つけられたように。
「私、もうお菓子は作らないって決めたんです。ごめんなさい」
細い体のどこにそんな力があるのかと思う勢いで、玄関ドアは閉じられてしまった。
「あ、ちょっ……」
秀治の手はノブを掴んだ形のまま固まっていた。
「また、お邪魔しますので」
声をかけてももう、ドアの向こうは沈黙したままだ。
普通の家庭がどういうものなのか、そもそも秀治にはわからない。早くに両親が離婚して、その時点でもう雪乃の言う普通からはずれていたのだろう。
その後祖父の家に同居して、伯父の有麻と兄弟のように過ごし、祖母をおばさんと呼んで育った。
一般的な感覚で見たら、少しも普通ではない育ち方だったろう。それでも秀治は大きくなったし、父親になることだってできた。
雪乃と一緒に暮らしていた時は、秀治も努力していた気がする。普通であろうと。一般的な常識的な人間であろうと。それが人の親として正しい姿だと、雪乃が信じていたからだ。
だけど雪乃という常識がそばにいなくなって、秀治は思うようになったのだ。
自分は莉々子に、普通に育って欲しいのだろうか。常識的で普通であることが、莉々子にとっての幸せだろうか。
もしかしたら……と、最近思うようになった。
もしかしたら雪乃も、そう考えて家を出たのじゃないかと。
義母にああ言われてしまった以上、秀治ができることはもうない。仕方なく雪乃のことは義両親に任せることにして、カフェの開店準備に集中することにした。
義両親にはカフェを始めることも言い出せなかった。仕事を辞めることを切り出したら、また感情的に怒られるのだろうか。
突然怒鳴った義母を見て、雪乃に似ているなと感じたのだ。雪乃は普段はおとなしいのに、何かのきっかけで突然声を荒らげて怒り出すのだ。莉々子が生まれるまではそんな姿を見たことがなかったから、初めて見た時は驚いたものだった。
カフェの準備は着々と進んでいた。今は厨房の工事中で、毎日にぎやかな工事の音が庭中に響いている。花達にとっては相当なストレスのようで、秀治は毎日庭中の花をなだめて回っていた。
家具や食器も集まりつつあり、今はメニュー決めの真っ最中だった。
お店をする以上、利益を出さなければやっていけない。仕入れの値段とこの辺りの客層を考えながら、まずはメインとなるコーヒーの値段を決め、フードメニューの値段を考えていく。そこで思わずうめき声がもれた。
「どうした?」
向かいのソファで本を読んでいた有麻が顔を上げた。莉々子はもう寝てしまっている。
「メニューが、スカスカだ」
「今さら、何を」
有麻が呆れたように言って、本を閉じる。
フードメニューは、トマトの無水カレーにホットサンドと日替わりのパスタだ。一人でやるにはこれくらいで手一杯だが、デザートとして出せるものがない。
「デザート系を考えてなかった」
「だな」
有麻はとっくにその問題点に気がついていたようだった。
「ケーキ屋と提携して、納品してもらったらどうだ」
「その方法もあるんだろうけど……おもしろくない」
「じゃあ、自分で作るんだな」
自分で作るところを想像しても、何だかイメージがわかない。簡単なスイーツなら作ったことがあるが、ケーキ系はきっちり分量を量ったり温度を守ったりすることが大事なのだ。そして、見た目を美しく仕上げる美的感覚も必要だ。そういう繊細な作業に自分が向いていないことを、秀治は自覚している。
考えながら、紅茶に手を伸ばす。カップに口をつけ、その縁越しに有麻を眺め、何かが頭をよぎった。
「……エッグタルト」
「何?」
「ここでいつか、エッグタルト食べなかったか?」
そう。ちょうどこの位置だった。莉々子がもっと小さなころで、莉々子が昼寝している間ここでお茶を飲んでいたのだ。その時紅茶と一緒にエッグタルトを食べた。
「タルトがさくっとして、中の卵生地は濃厚でなめらかで、ふわっと溶けて……。あれ、やたらとおいしかったから覚えてる。どこのケーキ屋の商品だ?」
「エッグタルトなんて、買ってきたかな。いつの話だ?」
「莉々子が保育園に通い出したころだから……おととしか」
「おととし……エッグタルト」
記憶を辿る有麻を、祈るような思いで秀治は見つめた。有名店なら見こみはないかもしれないが、小さな店なら交渉の余地はあるかもしれない。
「買ったんじゃない。もらったんだ」
「もらった? どこで?」
「仕事先だ。その日午前中に仕事した家でもらったのを、午後に遊びに来たお前に出したんだ」
「店はわかるか?」
「店じゃない。作ったのは、その家のお隣さんだよ」
「し、素人であのレベルか?」
「素人ではないな。えっと確か、作ったのはそのお隣の家の娘さんで、製菓の専門学校に通ってるって聞いた。練習のためによくお菓子を作ってはご近所にも分けてるんだって」
「その当時専門学校に通ってたってことは、もう卒業して就職してるのかな」
「さて、どうだろう」
そっけなく言って、秀治の反応を伺うように有麻は口を閉ざした。この後秀治がどう出るのかも、有麻には想定ずみかもしれない。
「あのエッグタルトを作った人に、会ってみたい」
そう言うだろうと思った。有麻の心の声が聞こえた気がした。
「明日、訪ねてみるか。お隣に紹介してもらえば、会ってもらえるかもしれない」
しょうがないなという顔で、それでも有麻は懐の広さを見せてくれた。
翌日は土曜日で保育園は休みだ。莉々子も連れて三人で有麻の仕事先である宮村家を訪ねた。
有麻はその家の奥方と親し気に言葉を交わして、いつか頂いたエッグタルトがあまりにおいしかったので、作った方にあいさつしたいと話を持ち掛けた。
「ああ、あれ、祥子ちゃんが作ったやつね。祥子ちゃんのお菓子どれもおいしかったわよね。うーん、でも、どうかしら」
「お仕事に出かけてるとか?」
「いえ、お家にはいるはずなのよ。というか、もうずっと、お家から出て来なくて。会ってもらえるかしら」
首を傾げながらも宮村さんは隣の家へと案内してくれた。
庭に入ると、家の傍らにある大きな切り株が目についた。秀治の片腕分くらいの直径はありそうだ。切り株に目を奪われている隙に、宮村さんはインターフォンを鳴らしていた。
「祥子ちゃん、お客様がいらっしゃったの。ちょっとだけ、出てこれない?」
モニター付きのインターフォンなのだろう。宮村さんが呼びかけると、しばらく置いて「お待ちください」と返事があった。
玄関前で待ちかまえていると、恐る恐るといった具合に、ドアが開く。出てきたのは長い髪で顔を隠した、まだ若い女性だった。姿勢が悪くうつむき加減で、髪と眼鏡のせいで表情がわからない。
「何だかね、あなたの作ったお菓子を食べて、おいしかったから作った人に会ってみたいっていうのよ」
秀治は女性の前に進み出た。
「突然お邪魔してすみません。おととしくらいのことなんですが、お隣さん伝手でエッグタルトを頂きました。濃厚でクリーミーで、あんなおいしいエッグタルト初めて食べました」
秀治の勢いに気圧されたように、彼女は一歩室内に戻ってしまう。ドアが閉ざされないようにと、秀治は思わず玄関ノブをつかんでいた。
「あの、今はどちらかにお勤めされてるんでしょうか」
「む、無職です」
何だか泣きそうな声が答えた。
「それはよかった。いえ、あのですね。実は私今度カフェを開こうと思っているのですが、そのお店であなたの作ったお菓子を出せないかと、こうして伺ったわけなんです」
女性が秀治を凝視して固まった。眼鏡の奥に見える目は、つぶらで澄んでいた。しばしの沈黙の後、やっと動き方を思い出したというように、彼女は大げさなほどに手を振る。
「む、無理です! お店に出すなんて」
「いえ、あのタルトは、多くの人に食べてもらえるだけの価値があるものだと思います」
「だめです、だめです。私なんか……」
その時ふと女性の目が、庭の切り株へと注がれた。何かを思い出したように目が見開かれ、次の瞬間彼女はうなだれた。見えない何かに傷つけられたように。
「私、もうお菓子は作らないって決めたんです。ごめんなさい」
細い体のどこにそんな力があるのかと思う勢いで、玄関ドアは閉じられてしまった。
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