悪女と呼ばれた私は静かに微笑む

時雨 琉樹

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王室の掟

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私が罪人への労りの言葉を掛けやや時間が経った。

重い口を開きガーディール王は言った。

「ルファーナ。例えバカ息子で合ってもアイツはわしのたった1人の息子なのだ。」


やはりか…所詮王も人の親だろう。

「しかしな…。」

ガーディール王は私を真っ直ぐ見つめる。

「わしにとってはルファーナも大切な一人娘なんじゃ。」

王の言葉は本当だった。

しかし元婚約者の親…最早赤の他人に
そんなこと言われると不思議と嬉しく
思った。

「よって今回は証拠虚偽などの罪でカーティスと偽聖女ミーエナを国外追放とす!」

王はそう宣言した。

ありがとうございます。私は静かに頭を下げた。

シャードルが「ルファーナは甘すぎる…」と呟いた。

私はすぐ死ぬより苦しんで生きて欲しいわ。

それもそうだな。シャードルは嬉しそうにいった。

「ルファーナ」

王に名を呼ばれたので私は顔を上げた。

シャードルは契約の印章にいるから
王からは見えない。

「血の聖女が産まれた時代の掟を知っているか。」
王はそう私に問いかけてきた。

…やはりあったのか。

「…検討はついております。」

ガーディール王は王座の椅子に腰をかけ直して一息ついて言った。

「やはり帝国一聡明だと謳われた者じゃ。」

真っ直ぐ伸び綺麗に手入れされた髭を弄りながら王は続けた。

「血の聖女が現れた日はいつの世も変わらず世界が混沌してる時だ。何故か分かるか。ルファーナよ。」

そんなこと分かりきっている。

「はい。その壊れかけた世界の秩序を正す。役目を担っているのが血の聖女だからです。」



…平和解決ではなく恐慌政治だが。


「流石だ。ルファーナ。ではその血の聖女は何処に在るべき存在だと思うか。」


…何処に在るべきか?それは歴史上の話だろうか。それならば戦場に決まっている。血の聖女は聖女は名ばかりで実際は戦乙女なのだから。


それとも…いや間違いなくそうだ。



「…血の聖女は王座に在るべき存在です。」



もし本当に王座につく資格があるとして

悪女の名をもつの私は良き王になれるのだろうか。


…まぁ私の願いを叶える為には必要なことだが
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