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最悪の悪あがき
しおりを挟む:ベリルローズ侯爵
まずいぞ。非常にまずい。
身内だけの話ではすまなくなった。
どうして陛下がここに居るのだ。
血だらけの聖女が倒れているこの状況
は処刑どころじゃ済まされない…。
考えねば、なにか考えねば…
いや、待てよ。
あんな小娘に陛下が自分の地位を
取られることを良いと思っているわけが無い。そうだ。その手があったか。
ベリルローズ侯爵は深々と頭を下げた。
「これはこれは…陛下。我がベリルローズ家に足を運び下さり誠にありがとうございます。お見苦しいところをお見せして申し訳ございません。たった今あの小娘は自室に連れていきます故、少々お待ちください。」
下げた頭の陰で侯爵はうすら笑みを浮かべていた。
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